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4 王子たちの戯れ

4 王子たちの戯れ ②

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 ミハイルはミサキの顎に指をかけ、上を向かせる。ミサキの瞳にも、銀色の髪を揺らして微笑むミハイルの姿が映った。

「貴女を……花嫁を抱くのも、私の立派な仕事の一つですから」

 でも!という抗議の声は、ミハイルの口内に吸い込まれていく。唇はぴったりと隙間なくくっ付き、ミハイルの舌がミサキに絡みつく。くぐもった声をあげながら、ミサキはミハイルの胸をドンドンと叩く。しかし、ミハイルは一向に離れるどころかさらに密着してくる。

「や、やめ……っ!」

 強く胸を押すと、ミハイルは観念したように離れていく。二人の唇は、互いの唾液で艶めいている。

「イヤ、ではないでしょう? ほら」

「ふぁ……っ!」

 ミハイルはミサキの下肢に手を伸ばす、秘肉をきゅぅと掴むと、花芯が硬く尖っている感触がショーツとドレス越しでも、ミハイルの手に伝わった。ミハイルは手のひらでソコを包み込むように揉みしだく。ミサキが脚を擦り合わせ、ミハイルにしがみ付きながら甘い鳴声をあげる。

「最近、感じやすくなりました?」

 そのいやらしい響きを含むその言葉にミサキは首を小さく横に振る。体はひくりと震え、意地悪く与えられる快楽に耐えようとしていた。

「……さて、あまり時間もありませんし。来てください、ミサキ」

 ミハイルはミサキの秘部から手を離し、腕を引いて執務室の奥の机に向かう。椅子に座り、くるりとミサキと向かい合った。そしてスラックスを寛げ、中から彼の男性器をのぞかせた。ミハイルのソレは、まだ挿入に耐えきれるような硬さまで勃起はしていないようだ。

「きゃっ!」

 まだソレに見慣れていないミサキは思わず目をそらす。

「まだこちらの準備ができていなくて、ミサキ、その可愛らしいお口でコレを可愛がってもらえませんか?」

「え……?」

「コレを咥えて、貴女のその舌で可愛がって……勃起させてください」

 ミサキは今度こそ、首まで赤く染める。ミハイルはその……まだ柔らかさの残る彼自身をミサキの口で愛撫しろと言うのだ。まだ男女の営みには慣れていないミサキには、ハードルが高い。

「早くしてください、ミサキ。遅くなるとその分貴女を抱くのが遅れる……そんなことをしていたら、貴女を抱く姿がうっかりこの部屋にやってきた誰かに見られてしまいますよ」

「でも……」

「いいんですか? 貴女の淫らな姿を私以外の者に見られても」

 ミサキの表情には、まだ戸惑いの色が残る。ミハイルはミサキのドレスを下に引っ張り、そのまま自分の脚の間に座らせる。指でミサキの小さな唇を開いて……後頭部を掴み、自身の下腹部に近づけた。

「ほら……男を悦ばせ、抱かれるのも貴女の立派な仕事なんですよ?早く元の世界に帰りたいでしょう?」

 その言葉を聞いたミサキは……意を決して、そのミハイル自身を口に含んだ。ソレはまだ柔らかく……いつもミサキを貫くほどの硬さには程遠い。

 ミサキはおずおずと、舌を動かす。キャンディを舐めるようにペロペロと下から上へ舌を動かすと、口に含んだミハイルのソレがビクンッと跳ねた。

「ひゃっ!」

「びっくりしましたか? もう少し頑張ってください」

「う……」

 ミサキの舌の動きは、拙い。ミハイルが快楽を得るには程遠く、むしろ気持ち良さはなかった。しかし、不慣れな女が試行錯誤しながらミハイルに刺激を与えようとする様は、心をくすぐる。それでもその仕草にじれったさを感じたのか、ミハイルはミサキの頭をなでながら、男の悦ばせ方を教えていった。

「ミサキ、まずは先だけ舐めて……竿を手でしごいてみて下さい」

「ふぁ……?」

「いいから」

 ミサキは言われた通り、硬くなり始めたミハイルの竿を握りゆるゆると小さな手で上下に扱き始める。赤く熱を持ち始めた亀頭に唇をよせ、ペロリと鈴口を舐めると……そこから透明な汁がこぼれ落ちた。

「きゃっ……!」

「これは、貴女の愛液と同じですよ。気持ちよくなると出てくるんです……ほら、舐めて、綺麗にして」

 ミハイルの言葉に逆らうことも出来ず、ミサキはチロリとその体液を舐めとった。それは想像していたよりもしょっぱくて、粘りを持ちながらミサキの唾液と混じり喉に落ちていく。

 ミサキは口でミハイルの男性器に愛撫していくうちに、自身が同じように……男たちの唇で秘部を弄られる感触を思い出していた。秘裂を舌で割り、愛液をすすり……尖った花芯に吸い付く。それを思い出すと、きゅんと下腹部が疼く。それを悟られないように、ミサキはミハイルの亀頭に強く吸い付いた。

 赤く腫れ熱くなった亀頭を、ミサキは口に含む。唾液をまとった舌がソレを滑るたび、ミハイルは小さくため息をついた。ミサキの手は根元から上下に、強めに扱き……口からはいやらしい水音を出しながら夢中になってしゃぶっている。その光景は、少し前まで処女だったとは思えないくらい淫靡なものだった。

「ミサキ、もう……」

 ミハイルは、ミサキの口から自身を引き抜いた。ソレはもう勃起し、挿入に耐えうる硬さになっている。

「このままされると、貴女の口の中に出してしまいそうですよ」

 これは、褒められているのだろうか?ミサキが首を傾けると、ミハイルは小さく笑った。そして、ミサキを立たせて……机に浅く腰をかけさせる。ミハイルはしゃがんで、ミサキを見上げていた。

「ミハイル……?」

「ドレスをめくりなさい、ミサキ」

「え、あ……」

「ほら、早く」

 その急かす言葉に抗うことも出来ず、ミサキはゆっくり……ドレスを太ももが見えるくらいまでめくりあげた。ミハイルを見つめると、小さく首を振る。もう少しめくりなさい、と言っているようだった。ミサキは羞恥心で顔を赤らめながら、白い下着が見えるまでドレスをめくりあげた。

「いい子、そのままにしているんですよ」

 ミハイルはその震える脚を撫でる。そしてストッキングに指を引っ掛けて、下着ごと一気にふくらはぎのあたりまで下ろしていった。片足だけストッキングと下着を引き抜き、くるぶし、ひざ、太ももの順にキスを降らせる。そして……ミサキの秘部に顔を近づけた。

 ミサキはきゅっと目を瞑る。ミハイルの舌が、その潤んだ割れ目に触れるのをじっと待った。……しかし、その待ち望んだ快楽はやってこない。目を開けたミサキが見たのは、いやらしく口角を上げ笑みを作るミハイルの表情だった。

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