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新素材を求めて記憶を掘り起こして使用した事のある素材を書き出していく。山ごとに産出する石の差を見てみたいという好奇心がある。クズよりは気持ち大きい方が嬉しいので重さも書いておく。試験的に見比べたいに近いから単発の仕事になる。王都近くの山にある石は大体使ったことがあるから外す。図鑑も多くないのでそれ以外に珍しい石、魔石も買い取る予定にしておく。
1番必要なのは現金。念の為商業ギルドに最新の預貯金を確認するが思っている以上に大金がポンポンと入っていた。
「凄い大雑把な依頼ですね、フィル子爵。」
冒険者ギルド長の圧を感じる。大雑把でも払いは低くないと思うけれど……諸経費こっち負担。くらいだし。
「こんなの悪知恵を働かせたバカ量産になります。採取メインで行く人も少ないでしょうから……市場価格はこちらで調べて価格に色を付けておくで宜しいですか?」
「そんなにダメダメでしたか。」
「リンドブルム大公が後ろにいると知っているなら適正価格で取引出来るでしょう。全員が知っている訳では無いので世間知らずがぼったくる方が確率として高いです。なので産地も目的もバラバラなのでこちらの手数料多めで適正価格でやり取りというのはいかがでしょう。」
「……ぼったくり防止にはその方が良いでしょうか。」
「ミカエラ、ユーリ様とヘラルド様にも後から冒険者ギルドに依頼内容の複写を渡しておきますね。そのギルドがぼったくら無いとは限りませんから。疚しいことが無ければ問題ありませんし。」
「……そうですね。大体ヘラルド様やユーリ様からのお金ですし、今までより大きな金額使うので御二方には報告をお願い致します。」
ギルド長、笑顔が引きつってます。ヘラルド様やユーリ様そんなに怖いかなぁ。私がこんなにふんわり契約をしたことがないから細かい契約書を作ったことや大人の貴族のやりとりに強い2人に頼るのは別に悪くないと思う。契約を交わして家に帰る。私が何をしたとしても報告しなかったとしてもヘラルド様やユーリ様はご存知だと思うけれど。
契約書がほんわかしている内容なので後でユーリ様とヘラルド様のサインを貰うこと。という内容で契約した。その辺詳しくない私が悪いんだろうけれど。
それから王宮図書館の場所を確認して馬車の手配とか色々お願いをする。勉強もしないといけないけれど、もちろんそれはするけれど、そろそろ趣味をしないと腕が鈍る。手を動かして試作品を作る。アリアに任せて登録を増やしたりする。昔からある貴族には有名な御伽噺を見せてもらってこういうドレスイメージは大体固定されているらしい。
「宝石の靴なんて作れるのですか??」
「石が勿体無いです。ガラスじゃないでしょうか。ガラスだと強度が足りないですし……値段的にも技術的にも……それに歩きにくそうだと思うんですけれど。」
「ミカエラ様、作れなくはないのですか???」
アリアが目を輝かせて聞いてくる。……
「できなくはないけれど……」
「履けなくていいのでみてみたいです!!!!」
「どうせならはけた方がいいのだろうけれど。靴職人でもないし。見た目だけだよ???」
材料を買ってきて。と、お願いしてから作品を作ることにした宝石でできた靴なんてどこに需要があるんだろう。靴のデザインを考えてクズ石ではないけれど、宝石を靴の形に削るのか……ガラスを大雑把に削るのか……とりあえず考えるか。ガラスならまだ安いし、加工もすごく簡単。強度を上げるために魔力を込めたりわかりにくいようにエイスでアクション刻んだり強度あげるようにすれば何とか。
ガラスの特性を調べて試行錯誤で小さなもので 作ってみせるが形にはなる。人の足サイズで尚且つ足が痛くならないようにと考えると結構難しいかもしれない。まぁ、試験的に作るだけだし、製品化しても大枠は靴職人にお願いすべきことで宝石職人の仕事ではない。
それでもアリアが履けなくて良いからっていうから面白半分でアリアのサイズに合わせてサイズにあう足型を買ってきてもらってそれに合わせてガラスを削る。でも履く時に石だから広がったりしないからジャストサイズもないと思う。どうやっても履けない気がする。足が変形するしかない。スリッパはダサいからヒールのある靴何だろうけれど……一応履けるように石を割って組み付けてリボンで縛るようにして作ってみた。見た目としては少し違うけれど、見た目可愛く作れたと思う。
「ミカエラ様!!!これ履けますよ!!!!」
「まぁ履けるようにはしたからね。どう?歩ける??専門家じゃないから見た目重視で作ったけれど。」
歩けるが、仕事でも使う場所もないので一点ものとしてギルドで展示且つ保管になった。そしてデザインや工夫した技術は開示するけれどめんどくさいから作らない。作るなら自分のところのおかかえ職人にやらせてくれ。ということで逃げた。
逃げられない命令はあるわけで……
足型が届いた。2人分。材料も届いた。国王陛下から。子供の婚約者に渡すものなので納期にはかなり余裕があるけれど、国王陛下からの依頼。逃げたい。
「作らないと書いたはず。」
「通じる相手ではないですからね。諦めてください。」
「お貴族様め……」
「相手は特権階級の頂点ですからね。」
作ったけれど、あとは知らない。とりあえず、作るだけ作ったが、靴の細かいことは知らないので調整はそっちでして欲しい。ということも付け加えて。
1番必要なのは現金。念の為商業ギルドに最新の預貯金を確認するが思っている以上に大金がポンポンと入っていた。
「凄い大雑把な依頼ですね、フィル子爵。」
冒険者ギルド長の圧を感じる。大雑把でも払いは低くないと思うけれど……諸経費こっち負担。くらいだし。
「こんなの悪知恵を働かせたバカ量産になります。採取メインで行く人も少ないでしょうから……市場価格はこちらで調べて価格に色を付けておくで宜しいですか?」
「そんなにダメダメでしたか。」
「リンドブルム大公が後ろにいると知っているなら適正価格で取引出来るでしょう。全員が知っている訳では無いので世間知らずがぼったくる方が確率として高いです。なので産地も目的もバラバラなのでこちらの手数料多めで適正価格でやり取りというのはいかがでしょう。」
「……ぼったくり防止にはその方が良いでしょうか。」
「ミカエラ、ユーリ様とヘラルド様にも後から冒険者ギルドに依頼内容の複写を渡しておきますね。そのギルドがぼったくら無いとは限りませんから。疚しいことが無ければ問題ありませんし。」
「……そうですね。大体ヘラルド様やユーリ様からのお金ですし、今までより大きな金額使うので御二方には報告をお願い致します。」
ギルド長、笑顔が引きつってます。ヘラルド様やユーリ様そんなに怖いかなぁ。私がこんなにふんわり契約をしたことがないから細かい契約書を作ったことや大人の貴族のやりとりに強い2人に頼るのは別に悪くないと思う。契約を交わして家に帰る。私が何をしたとしても報告しなかったとしてもヘラルド様やユーリ様はご存知だと思うけれど。
契約書がほんわかしている内容なので後でユーリ様とヘラルド様のサインを貰うこと。という内容で契約した。その辺詳しくない私が悪いんだろうけれど。
それから王宮図書館の場所を確認して馬車の手配とか色々お願いをする。勉強もしないといけないけれど、もちろんそれはするけれど、そろそろ趣味をしないと腕が鈍る。手を動かして試作品を作る。アリアに任せて登録を増やしたりする。昔からある貴族には有名な御伽噺を見せてもらってこういうドレスイメージは大体固定されているらしい。
「宝石の靴なんて作れるのですか??」
「石が勿体無いです。ガラスじゃないでしょうか。ガラスだと強度が足りないですし……値段的にも技術的にも……それに歩きにくそうだと思うんですけれど。」
「ミカエラ様、作れなくはないのですか???」
アリアが目を輝かせて聞いてくる。……
「できなくはないけれど……」
「履けなくていいのでみてみたいです!!!!」
「どうせならはけた方がいいのだろうけれど。靴職人でもないし。見た目だけだよ???」
材料を買ってきて。と、お願いしてから作品を作ることにした宝石でできた靴なんてどこに需要があるんだろう。靴のデザインを考えてクズ石ではないけれど、宝石を靴の形に削るのか……ガラスを大雑把に削るのか……とりあえず考えるか。ガラスならまだ安いし、加工もすごく簡単。強度を上げるために魔力を込めたりわかりにくいようにエイスでアクション刻んだり強度あげるようにすれば何とか。
ガラスの特性を調べて試行錯誤で小さなもので 作ってみせるが形にはなる。人の足サイズで尚且つ足が痛くならないようにと考えると結構難しいかもしれない。まぁ、試験的に作るだけだし、製品化しても大枠は靴職人にお願いすべきことで宝石職人の仕事ではない。
それでもアリアが履けなくて良いからっていうから面白半分でアリアのサイズに合わせてサイズにあう足型を買ってきてもらってそれに合わせてガラスを削る。でも履く時に石だから広がったりしないからジャストサイズもないと思う。どうやっても履けない気がする。足が変形するしかない。スリッパはダサいからヒールのある靴何だろうけれど……一応履けるように石を割って組み付けてリボンで縛るようにして作ってみた。見た目としては少し違うけれど、見た目可愛く作れたと思う。
「ミカエラ様!!!これ履けますよ!!!!」
「まぁ履けるようにはしたからね。どう?歩ける??専門家じゃないから見た目重視で作ったけれど。」
歩けるが、仕事でも使う場所もないので一点ものとしてギルドで展示且つ保管になった。そしてデザインや工夫した技術は開示するけれどめんどくさいから作らない。作るなら自分のところのおかかえ職人にやらせてくれ。ということで逃げた。
逃げられない命令はあるわけで……
足型が届いた。2人分。材料も届いた。国王陛下から。子供の婚約者に渡すものなので納期にはかなり余裕があるけれど、国王陛下からの依頼。逃げたい。
「作らないと書いたはず。」
「通じる相手ではないですからね。諦めてください。」
「お貴族様め……」
「相手は特権階級の頂点ですからね。」
作ったけれど、あとは知らない。とりあえず、作るだけ作ったが、靴の細かいことは知らないので調整はそっちでして欲しい。ということも付け加えて。
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