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161 中間成績
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私いつ寝た????頭は痛くない。お酒は美味しくて…何したっけ。身体を起こせず腕でガッツリ拘束されている。視界にあるのは肌色…起きてるんだろうなぁ。私が剥いたのか?何故イザーク様が上半身裸なの????知っているけれど美形だ。あの親に似てないし、レフィラ嬢と結婚となったらろくな事にならないだろう。で、駆け落ち?行きずりの婚というのは違う気がする。
「学園…」
「アリアに起きてこなかったら休みにするよう伝えていますよ。試験明けなのですから大した科目もないでしょう。」
起きていらした。そんなこと言った覚えないけれど。確かに学園の授業は試験結果に文句があったり受けれなかった人の為に数日開けられている。図書館で復習や読書しようと少し思っていたのに…
「私変なこと言いました?」
「婚姻はとても前向きで喜ばらしいと思いましたよ?」
「お家騒動片付けて欲しいと思ったのですが、私がそれなりの成績でもまだ文句を言われるなら好きにしてください…私に出来ることはしました。協力はこれまでです。」
手を伸ばして彼の髪を撫でる。私が文句ないような成績を出していればもう文句は出ないはずだ。それでもまだ文句が出るなら私はどっちでもいいが本人の判断に任せる。
「ミカエラ???」
「学業は努力します。それでも話がまとまらないならご自由にしてください。」
「抱いていいですか?」
「嫌です。」
「そうですか。大好きですよ、ミカエラ。」
髪を撫でるだけで嬉しそうだ。顔を持たれて指で唇を開けてくる。閉じるようなことはしないが唇を重ねてきた。舌が入ってくる…慣れてきたけれど…
「長い/////」
「そうですか?入浴されますか?」
「まだいいです…」
顔を埋めて抱き着く。
「ミカエラ?」
「…お酒もっと飲んどけばよかったです。」
「1瓶程では無いですけど…飲んでましたよ。酔っていたので便乗して食べようかと何度も悩みました。」
「体格的に無理なので諦めてください。」
無理だ。過小評価したとしても入らないと思う。そうしたら絶対痛い。
「生物学上なんとかなる構造ですよ。」
「ヤダ。」
腰を抱かれて密着する。私から彼への好意のボールよりイザーク様からの好意の方向をレフィラ嬢に見せたい。さっさと諦め…ないか。あの性格だと。会ったことも無ければどうともならないか。私は押し付けられた爵位に対する義務は果たすけど…それでも文句言うなら知らん。そういう人は何やっても納得しないで文句を言うものだ。
そして私はそこまで意固地にはならない。めんどくさがりだし。間違えた箇所の解説ならイザーク様に聞けば良いか。
「頭痛や吐き気はありませんか?」
「今回はないです。記憶はあまりないですが…」
「まだ途中ですがユーリ様達から報酬を強請ってみては如何ですか?もしくは上積みとか。」
厚かまし過ぎる。私の顔の皮膚はそこまで分厚くない。
「そんな厚かましい人間にはなりたくありません。」
「向こうが強制してきたのだから上乗せ請求くらいしてもいいと思うんですけれど。渡すか渡さないかは侯爵家や王家ですし。」
「…何故王家出てくるんです。」
「…言い出したのは陛下なのですから自分の財布から痛くない程度のことは出来るでしょう。それに向こうと金銭感覚が違いすぎるのでミカエラが過剰に要求しても倍がけで払ってくれますよ。」
ミカエラはえぇ…とそんなことをしたくないなぁ。と、思いながら枕にポスと顔を埋める。そうしていると頭撫でてどうしますか???と、尋ねる。一応私の意思を尊重してくれる。多分彼の言ったように倍がけどころか累乗で渡してくるのが貴族たちだ。久しぶりに王城に行くべきだろうか。
「それはそれで気が引けます。私がそういうの好きくないとご存知ですよね。」
「はい。だから一応聞いています。どうしましょう。」
抱き寄せられて額や頬に唇を寄せてくる。近い。というか何故上半身裸なのだろう。彼。聞かないでおこう。私が脱がしたとか言われても嫌だし。聞きたくない。
「ミカエラ様、起きていらっしゃいますか???」
アリアが珍しく起こすために声をかけてきた。イザークが代わりにベッドから降りて適当に服を引っ掛けて扉を開けた。
「どうしました。」
「ミカエラ様宛に侯爵家から手紙が届いていまして。使者の方が返事を持ち帰らなければならないようです。それでお返事だけでもと思ったのですが…二日酔いで辛いのなら…」
起きた。眠い。二日酔いは酷くないけれど、眠いというか…すごいだるい。
「アリア、起きているけれど、眠い。」
「…ボトル1本開けてますからね。お昼ご飯どうしましょう?」
アリアに抱きついて顔を埋める。服装が乱れている。アリアはニコニコしながら手櫛で髪を整えて主人というより友人に近い主を見る。
「お腹空いてないから…温めたら食べれるやつあったらそれでいい。で、手紙???」
手紙を受け取り広げると陛下からのお手紙だった…
非公式でヘラルド様のお屋敷で上積み報酬の相談のお誘い(出頭命令)だ。日付が補習期間しかないから急ぎなのだろう。
「…じゃあ、明日って口頭で伝えておいて…明日に備えて私は寝る。」
体調不良というよりも思考放棄したい。
「わかりました。明日はそれなりに気合を入れた装いにいたしますのでたたきおこしますね。」
頼もしい限りだ。論功行賞でもないのに上積み報酬なんていらないじゃ通じないんだろうなぁ。貴族って
「学園…」
「アリアに起きてこなかったら休みにするよう伝えていますよ。試験明けなのですから大した科目もないでしょう。」
起きていらした。そんなこと言った覚えないけれど。確かに学園の授業は試験結果に文句があったり受けれなかった人の為に数日開けられている。図書館で復習や読書しようと少し思っていたのに…
「私変なこと言いました?」
「婚姻はとても前向きで喜ばらしいと思いましたよ?」
「お家騒動片付けて欲しいと思ったのですが、私がそれなりの成績でもまだ文句を言われるなら好きにしてください…私に出来ることはしました。協力はこれまでです。」
手を伸ばして彼の髪を撫でる。私が文句ないような成績を出していればもう文句は出ないはずだ。それでもまだ文句が出るなら私はどっちでもいいが本人の判断に任せる。
「ミカエラ???」
「学業は努力します。それでも話がまとまらないならご自由にしてください。」
「抱いていいですか?」
「嫌です。」
「そうですか。大好きですよ、ミカエラ。」
髪を撫でるだけで嬉しそうだ。顔を持たれて指で唇を開けてくる。閉じるようなことはしないが唇を重ねてきた。舌が入ってくる…慣れてきたけれど…
「長い/////」
「そうですか?入浴されますか?」
「まだいいです…」
顔を埋めて抱き着く。
「ミカエラ?」
「…お酒もっと飲んどけばよかったです。」
「1瓶程では無いですけど…飲んでましたよ。酔っていたので便乗して食べようかと何度も悩みました。」
「体格的に無理なので諦めてください。」
無理だ。過小評価したとしても入らないと思う。そうしたら絶対痛い。
「生物学上なんとかなる構造ですよ。」
「ヤダ。」
腰を抱かれて密着する。私から彼への好意のボールよりイザーク様からの好意の方向をレフィラ嬢に見せたい。さっさと諦め…ないか。あの性格だと。会ったことも無ければどうともならないか。私は押し付けられた爵位に対する義務は果たすけど…それでも文句言うなら知らん。そういう人は何やっても納得しないで文句を言うものだ。
そして私はそこまで意固地にはならない。めんどくさがりだし。間違えた箇所の解説ならイザーク様に聞けば良いか。
「頭痛や吐き気はありませんか?」
「今回はないです。記憶はあまりないですが…」
「まだ途中ですがユーリ様達から報酬を強請ってみては如何ですか?もしくは上積みとか。」
厚かまし過ぎる。私の顔の皮膚はそこまで分厚くない。
「そんな厚かましい人間にはなりたくありません。」
「向こうが強制してきたのだから上乗せ請求くらいしてもいいと思うんですけれど。渡すか渡さないかは侯爵家や王家ですし。」
「…何故王家出てくるんです。」
「…言い出したのは陛下なのですから自分の財布から痛くない程度のことは出来るでしょう。それに向こうと金銭感覚が違いすぎるのでミカエラが過剰に要求しても倍がけで払ってくれますよ。」
ミカエラはえぇ…とそんなことをしたくないなぁ。と、思いながら枕にポスと顔を埋める。そうしていると頭撫でてどうしますか???と、尋ねる。一応私の意思を尊重してくれる。多分彼の言ったように倍がけどころか累乗で渡してくるのが貴族たちだ。久しぶりに王城に行くべきだろうか。
「それはそれで気が引けます。私がそういうの好きくないとご存知ですよね。」
「はい。だから一応聞いています。どうしましょう。」
抱き寄せられて額や頬に唇を寄せてくる。近い。というか何故上半身裸なのだろう。彼。聞かないでおこう。私が脱がしたとか言われても嫌だし。聞きたくない。
「ミカエラ様、起きていらっしゃいますか???」
アリアが珍しく起こすために声をかけてきた。イザークが代わりにベッドから降りて適当に服を引っ掛けて扉を開けた。
「どうしました。」
「ミカエラ様宛に侯爵家から手紙が届いていまして。使者の方が返事を持ち帰らなければならないようです。それでお返事だけでもと思ったのですが…二日酔いで辛いのなら…」
起きた。眠い。二日酔いは酷くないけれど、眠いというか…すごいだるい。
「アリア、起きているけれど、眠い。」
「…ボトル1本開けてますからね。お昼ご飯どうしましょう?」
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「お腹空いてないから…温めたら食べれるやつあったらそれでいい。で、手紙???」
手紙を受け取り広げると陛下からのお手紙だった…
非公式でヘラルド様のお屋敷で上積み報酬の相談のお誘い(出頭命令)だ。日付が補習期間しかないから急ぎなのだろう。
「…じゃあ、明日って口頭で伝えておいて…明日に備えて私は寝る。」
体調不良というよりも思考放棄したい。
「わかりました。明日はそれなりに気合を入れた装いにいたしますのでたたきおこしますね。」
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