中年教師と初恋と調教

熊次郎

文字の大きさ
上 下
21 / 28

息子の告白①

しおりを挟む
ぎゅっ。
拓真が急に後ろから俺を抱きしめてきた。
『親父、久しぶり。』
抱きしめる手にそっと手を添えた。
『話してくれ、お前を苦しめていることを。』

『それより親父、臭ぇ。』
大量にかいた汗が少し乾いたがまだビッショリとする。キツい雄のにおいが俺にも臭う。
『シャワー浴びる。』
『臭いけどこのままで。相変わらずゴツい身体だな。すごい親父を感じる。』
『、、、、、。』
拓真は黙ったまま俺の腕の筋肉をさすり強く抱きしめた。
プルプルと震えながら俺を力強く抱きしめてきた。

『俺、バカだから最初から分かりやすく話してくれ。』
俺はキツく抱きしめる手をさすりながら拓真に言った。親子の触れ合いを感じながら拓真の口が開くのを待つ。

沈黙が続く。
拓真が重い口を開いた。
『昔、俺に言ったこと覚えてる?小6の時、始めて夢精して泣きながらパンツを洗っていた俺に言った言葉。』
『えっ?あ、あったな。そんなこと。忘れたけど、多分、大人になった時好きな人に捧げる準備だと言った気がする。』

『お、覚えてるじゃん。そう言われて俺は救われた。でも俺が好きな人は親父とは言えなかった。』
『え?』

俺は意味がわからなかった。黙って話を聞く。

『俺、ずっと親父のことが好きだった。父親として好きだったけど、人として男として好きだった。バカだけど、いつも俺たちのことを考えてくれてるって感じてた。』
『親子だから当然だろ。』
俺は困惑していた。息子から告白されている?いや、最後まで話を聞こう。

『昔のように腕枕してくれよ。』
拓真はそう言いながらベットに俺を促した。俺は拓真を腕枕しながら、ポンポンと肩を叩く。

『昔、みんなで川の字で寝てたことを思い出す。楽しかったな。』
拓真の言葉を俺は肩を撫でながら聞いていた。
拓真が小学生くらいの時までは元嫁と子供3人と俺で布団を並べていつも寝ていた。
拓真は俺に懐いていて、いつも隣に布団を敷く。
怖い夢を見た時、寒い時、よく俺の布団に拓真は入ってきては抱きついて寝てた。俺は腕枕をして寝た昔を思い出していた。

『俺、親父と血が繋がってないこと、知ってるんだ。』
突然の言葉に俺は拓真を見つめた。
『この前、たまたま高校入学の時の資料を見つけて、個人調査書を見た。緊急連絡先の欄に元義父って書いてあった。』
『お前、、、。』

拓真は続けた。俺の目を見ずに。
『正直ショックだった。母さんと離婚しても父親であることは変わらないと思ってたから。しばらくはずっと悩んだ。
でも真田拓真って、苗字にも名前にも真の字があるなんて変だなとは思ってたから、どこか納得もしてた。』
拓真は続けた。
『あと、ちょうど男なのに男が好きかもってことに本気で悩んでて、、、。』

『た、拓真、、、、。えっ、いつ知った?もしかして選手戦の前か?』

『そう。あん時の俺は精神的に病んでてボロ負けしたな、、、。』
『俺のせいか!すまん。本当にすまん。』
『いや、親父のせいじゃない。俺が子供だった。そんな時、ムシャクシャして山岡と関係を持った。山岡は俺の性を受け入れてくれた。しばらくは山岡とsexばっかしてた。(笑)』
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

食われノンケの野球部員

熊次郎
BL
大学野球部の副主将の荒木は人望も厚く、部内で頼りにされている存在だ。 しかし、荒木には人には言えない秘密があった。

体操部出身の新入社員へのセクハラ

熊次郎
BL
渡守は今年入ってきた体操部経験者の新入社員だ。ちょっと変わってるがガッチビで可愛い。初めのきっかけを作ったのは奴からだった。エリートの俺の理性が崩れていく、、、。

土方の性処理

熊次郎
BL
土方オヤジの緒方龍次はある日青年と出会い、ゲイSEXに目醒める。臭いにおいを嗅がせてケツを掘ると金をくれる青年をいいように利用した。ある日まで性処理道具は青年だった、、、

白バイ隊員への強淫

熊次郎
BL
浅野拓哉は28歳の白バイ隊員だ。バイクを乗り回し、日々任務を遂行している。白いヘルメットとスカイブルーの制服が奮い立たせるは、仕事への情熱だけのはずたった、、、

ラグビー部主将の屈辱

熊次郎
BL
強豪社会人チームの主将勇次は部員の不祥事をかばい自らの体を差す出す。屈辱に耐えながら、熱くなる体をどうにもできない自分をコントロール出来なくなっていく、、、

ハメられたサラリーマン

熊次郎
BL
中村将太は名門の社会人クラブチーム所属のアメフト選手た。サラリーマンとしても選手としても活躍している。だが、ある出来事で人生が狂い始める。

働く男②〜セクハラされた男達〜

熊次郎
BL
働く男〜中年男のセクハラ〜のスピンオフ。登場した5人の男の物語。 工藤へそれぞれの異なった想いが集まっていく、、、。

競輪師匠の躾け方

熊次郎
BL
13年前競輪界で君臨した男がいた。今となってはイカつい親父の選手だ。弟子の大悟の育成に全力を注いでいる。弟子を守る為に、屈辱の中に秘められた性癖が開花させられる、、、

処理中です...