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第二章 恋の闇
暗躍
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「やっぱりな」
「やっぱり?」
俺の妙に確信めいた発言に大志が疑問符を投げかける。
「問題提起をした側が、なんの対策も用意してないわけないと思ってね。もし俺の考えで合ってたとしたら、誰か心当たりはあるはずだと思って」
どうしたらいいと思う? という雲を掴むような疑問ではなく、こういう状況下で最善の方法と言えば? のような明確な問題提起をしてくる人は、大抵、この状況でどうしたらいいかをわかっていて敢えてこちらに質問してきていることが多い。でなければ、状況整理をしよう、なんていう冷静な言葉はなかなか出てこないだろうしな。
「そうなのか?」
俺の話を聞いた大志が逢坂に問う。
「ええ、その通りよ。私には心当たりがある」
「ほらな。で、その人はどこにいるんだ?」
俺の問いかけに逢坂は少し虚空を見つめた後、ビシッと手を挙げて叫んだ。
「すいませーん! 生四つお願いしまーす!」
「はぁ!?」
飲みたいのはわかる。だがなんでこのタイミング?
「あの……逢坂さん……?」
「真面目な話は疲れたわ。私はあなたの話を聞くために同席したのもあるけど、普通に飲みたいとも思ってるのよ」
「そりゃわかるがこのタイミングである必要はないだろ」
全く自由奔放な方だ。心もだが行動も全く読めない。
「あれ? 逢坂先輩じゃないですか」
近くに駆け寄ってきた店員が逢坂を見てそう話す。
小柄で活発そうな見た目のショートヘアの女の子だ。
「バイトの後輩?」
「そうよ。こちら橘花純さん」
「どうも、橘ですー。そちらのお二方は?」
橘と名乗る少女は俺と大志を見て不思議そうな顔をしている。
「てか、あれ? 逢坂先輩……えっ、男二人? えっ、えっ」
そして何故か狼狽し始める。
心の中を覗いてみると、どうやら橘さんの中での逢坂の認識は男嫌いらしく、そんな逢坂が男二人を侍らせていることに驚いているようだった。
「何か誤解してるわね」
「へっ?」
「俺たちはそういう間柄じゃないぞ。なんというか……自助グループ的な?」
「ジジョ? でも逢坂先輩って長女ですし、お二人って男性ですよね?」
「はぁ。二番目の女の子じゃないわよ。セルフヘルプ。同じような境遇の人たちが集まって問題に立ち向かうグループみたいなものね」
ため息をつきながら補足する逢坂。
その様子から察するに、おそらく橘さんはいわゆるアホの子なんだろう。ため息の仕方が慣れた感じだしな。
逢坂の言葉を完全に理解したわけではなさそうだが、とりあえず間柄が(不純か健全かにかかわらず)恋愛感情やそれに付随する何かに基づくものでないことがわかったのか、橘が安堵の表情を見せる。
「そうですよねー。男嫌いで有名な逢坂先輩に男なんているわけないですもんねー」
「そうよ」
と言いつつ澄まし顔をしている逢坂。
あれ? 少し前にフったの知ってるんだが……。
「つまり俺たちは男と思われていない……ということか?」
「大志、そのツッコミはもうした」
いつぞやそんなことを言ったな、と思って苦笑気味に大志を制する。
あくまで俺は同盟関係。そして大志はそのお付きの人、くらいの分類なんだろうな。
「で、結局お二方は?」
「ああ、すまない。俺は穴熊大志。大志でいいぞ」
「俺は……」
と言いかけて俺は一旦言葉を止める。
「言わなくてもわかるか」
なにせ多少有名だった人物が最近悪評によってさらに有名になったのだからな。知らないわけないだろう。
と思っていたのだが。
「えっと……すみません、わからないんですけど……」
「え? まじ?」
「はい……」
なんと橘さん、俺のことを知らないと申した。
「え? 大学内で結構噂になってると思うけど……」
「新倉くん、それ以上はただの自意識過剰に聞こえるわよ」
たしかに、と思い俺は黙った。
え? 俺のこと知らないの? 遅れてる! みたいな認識を持たせてしまうわけにはいかない。
というか単純にキモイ発言になるしな。
「俺は新倉理也。もしかしたら聞いたことあるかもだけど、人の心が見えるだとか、一緒にいたら読まれるだとかで噂になってる」
俺が自己紹介すると橘は納得したように「あっ」と言った。
「少しだけ聞いたことあります。あなたがそうだったんですか」
そう言った橘は俺の顔をまじまじと見つめる。当然俺も彼女の顔をまじまじと見つめることになる。どうやら、俺の顔を見てそんなに悪い人そうじゃない? と考えているようだった。
「もっと陰湿な人を想像してたんで思ったよりいい人そうでびっくりしました」
「それ本人の前で言うのな」
なんというか……やっぱりどこかアホっぽい。抜けてるというか、普通言わないだろうことをなんの躊躇いもなく言うんだな、と。
「それはそうと花純さん。注文とってもらえる?」
「ああっ、すいません。えっと生四つでしたよね」
「……四つ?」
俺と大志と逢坂で三人だから、三つじゃないのか?
「花純さんもそろそろ上がりでしょ? 一緒に飲みましょう」
「いいんですか!?」
そう言ってぴょんぴょんと跳ねる橘。なんだろう。小動物みたいだな。
「じゃあぱっぱと仕事を終わらせてきます!」
ビシッと敬礼をした橘は、回れ右をして奥の方へ消えていった。
……騒々しい子だな。
「騒々しいやつだな」
……大志は口に出したようだ。
「まあ元気な子ではあるわ。ああ見えて結構心配性なんだけどね」
「その割には厚顔無恥な性格してそうだけどな」
あまり人の顔色を伺う方じゃないのだろう。あくまで自分を軸に生きている感じがある印象を受けた。
「それはそうとあの子に任せるということなのか?」
大志が怪訝そうな顔で逢坂を見た。
「そうよ」
「どこか頼りない気がするが」
「甘いわね」
むしろその逆よ、と逢坂は付け足した。
「あくまであの子がこの件に対して真摯でないことが重要なの。意図的に作られた噂より、傍若無人な彼女の発言の方が説得力があると思わない?」
「まあ……それもそうか……」
大志は完全な理論派だから、感情に由来する事柄も理論に落とし込めば理解してもらえる。逢坂は感情論を的確に理論に落とし込めるのが上手い。なんだかんだ、この2人は相性が良さそうだな。
「じゃあ話の続きよ。私たちの目的は彼女に、私たちが『全く何の関係もない友達』であることを暗に示すことよ」
「直接言ったら逆に不自然だもんな」
「そうそう。あくまで彼女の目で見て判断できるようにすることが必要なの」
こちらが起点で作った噂となると信憑性は一気に下がる。あくまで自然発生した噂を装わなければならない。
「しかし、恋仲でないことを証明するのはなかなか難儀ではないか?」
大志のいうことも最もだ。『全く何の関係もない友達』というのを表現するのはとても難しい。関係性としては弱いからな。
逆に恋仲や犬猿の仲みたいな強い関係性は表現する気がなくてもされてしまうことがほとんどだ。隠したいくせに全く隠せてない人たちばかりでうんざりする。
「その辺は心配ないわよ。でないと彼女を選んでないわ」
「信頼性に欠けるな、その説は」
「今ここで全てを話さなくても勝手にわかるわよ」
と逢坂が言ったところで、数分前に聞いた明るい声が届いた。
「お待たせしましたー! 生四つと私でーす!」
「……あなたまた店長に怒られるわよ……」
私服で商品を届けた上に、ジョークまで挟んでいる橘の姿に、逢坂はため息を吐きながら頭を抱えた。
大志もそれを見て、いぶかしげな視線を向けた。おそらく、本当に大丈夫か? と思っているのだろう。俺でもそう思う。
ただ、その心配は杞憂に終わることになる。
「……で、聞きたいんですけど」
橘は大きく息を吸い込んで口を開いた。
「智美さんとはどこで? どれくらいの付き合いなんですか? デートとかするんですか? そもそも本当に付き合ってないんですか? というかどっちが仲良い方なんですか? あとあとーー」
「花純さん、2人とも困ってるわよ」
逢坂が橘にチョップを入れた。そして困り顔をしながらこちらにアイコンタクトを送った。
ーー大丈夫だったでしょ?
ーーだいたい察した。
こちらから話題を振らなくても勝手に食いついてくるタイプの子なわけだな。というか、逢坂のことがよほど好きなだけかもしれないが。
「やっぱり?」
俺の妙に確信めいた発言に大志が疑問符を投げかける。
「問題提起をした側が、なんの対策も用意してないわけないと思ってね。もし俺の考えで合ってたとしたら、誰か心当たりはあるはずだと思って」
どうしたらいいと思う? という雲を掴むような疑問ではなく、こういう状況下で最善の方法と言えば? のような明確な問題提起をしてくる人は、大抵、この状況でどうしたらいいかをわかっていて敢えてこちらに質問してきていることが多い。でなければ、状況整理をしよう、なんていう冷静な言葉はなかなか出てこないだろうしな。
「そうなのか?」
俺の話を聞いた大志が逢坂に問う。
「ええ、その通りよ。私には心当たりがある」
「ほらな。で、その人はどこにいるんだ?」
俺の問いかけに逢坂は少し虚空を見つめた後、ビシッと手を挙げて叫んだ。
「すいませーん! 生四つお願いしまーす!」
「はぁ!?」
飲みたいのはわかる。だがなんでこのタイミング?
「あの……逢坂さん……?」
「真面目な話は疲れたわ。私はあなたの話を聞くために同席したのもあるけど、普通に飲みたいとも思ってるのよ」
「そりゃわかるがこのタイミングである必要はないだろ」
全く自由奔放な方だ。心もだが行動も全く読めない。
「あれ? 逢坂先輩じゃないですか」
近くに駆け寄ってきた店員が逢坂を見てそう話す。
小柄で活発そうな見た目のショートヘアの女の子だ。
「バイトの後輩?」
「そうよ。こちら橘花純さん」
「どうも、橘ですー。そちらのお二方は?」
橘と名乗る少女は俺と大志を見て不思議そうな顔をしている。
「てか、あれ? 逢坂先輩……えっ、男二人? えっ、えっ」
そして何故か狼狽し始める。
心の中を覗いてみると、どうやら橘さんの中での逢坂の認識は男嫌いらしく、そんな逢坂が男二人を侍らせていることに驚いているようだった。
「何か誤解してるわね」
「へっ?」
「俺たちはそういう間柄じゃないぞ。なんというか……自助グループ的な?」
「ジジョ? でも逢坂先輩って長女ですし、お二人って男性ですよね?」
「はぁ。二番目の女の子じゃないわよ。セルフヘルプ。同じような境遇の人たちが集まって問題に立ち向かうグループみたいなものね」
ため息をつきながら補足する逢坂。
その様子から察するに、おそらく橘さんはいわゆるアホの子なんだろう。ため息の仕方が慣れた感じだしな。
逢坂の言葉を完全に理解したわけではなさそうだが、とりあえず間柄が(不純か健全かにかかわらず)恋愛感情やそれに付随する何かに基づくものでないことがわかったのか、橘が安堵の表情を見せる。
「そうですよねー。男嫌いで有名な逢坂先輩に男なんているわけないですもんねー」
「そうよ」
と言いつつ澄まし顔をしている逢坂。
あれ? 少し前にフったの知ってるんだが……。
「つまり俺たちは男と思われていない……ということか?」
「大志、そのツッコミはもうした」
いつぞやそんなことを言ったな、と思って苦笑気味に大志を制する。
あくまで俺は同盟関係。そして大志はそのお付きの人、くらいの分類なんだろうな。
「で、結局お二方は?」
「ああ、すまない。俺は穴熊大志。大志でいいぞ」
「俺は……」
と言いかけて俺は一旦言葉を止める。
「言わなくてもわかるか」
なにせ多少有名だった人物が最近悪評によってさらに有名になったのだからな。知らないわけないだろう。
と思っていたのだが。
「えっと……すみません、わからないんですけど……」
「え? まじ?」
「はい……」
なんと橘さん、俺のことを知らないと申した。
「え? 大学内で結構噂になってると思うけど……」
「新倉くん、それ以上はただの自意識過剰に聞こえるわよ」
たしかに、と思い俺は黙った。
え? 俺のこと知らないの? 遅れてる! みたいな認識を持たせてしまうわけにはいかない。
というか単純にキモイ発言になるしな。
「俺は新倉理也。もしかしたら聞いたことあるかもだけど、人の心が見えるだとか、一緒にいたら読まれるだとかで噂になってる」
俺が自己紹介すると橘は納得したように「あっ」と言った。
「少しだけ聞いたことあります。あなたがそうだったんですか」
そう言った橘は俺の顔をまじまじと見つめる。当然俺も彼女の顔をまじまじと見つめることになる。どうやら、俺の顔を見てそんなに悪い人そうじゃない? と考えているようだった。
「もっと陰湿な人を想像してたんで思ったよりいい人そうでびっくりしました」
「それ本人の前で言うのな」
なんというか……やっぱりどこかアホっぽい。抜けてるというか、普通言わないだろうことをなんの躊躇いもなく言うんだな、と。
「それはそうと花純さん。注文とってもらえる?」
「ああっ、すいません。えっと生四つでしたよね」
「……四つ?」
俺と大志と逢坂で三人だから、三つじゃないのか?
「花純さんもそろそろ上がりでしょ? 一緒に飲みましょう」
「いいんですか!?」
そう言ってぴょんぴょんと跳ねる橘。なんだろう。小動物みたいだな。
「じゃあぱっぱと仕事を終わらせてきます!」
ビシッと敬礼をした橘は、回れ右をして奥の方へ消えていった。
……騒々しい子だな。
「騒々しいやつだな」
……大志は口に出したようだ。
「まあ元気な子ではあるわ。ああ見えて結構心配性なんだけどね」
「その割には厚顔無恥な性格してそうだけどな」
あまり人の顔色を伺う方じゃないのだろう。あくまで自分を軸に生きている感じがある印象を受けた。
「それはそうとあの子に任せるということなのか?」
大志が怪訝そうな顔で逢坂を見た。
「そうよ」
「どこか頼りない気がするが」
「甘いわね」
むしろその逆よ、と逢坂は付け足した。
「あくまであの子がこの件に対して真摯でないことが重要なの。意図的に作られた噂より、傍若無人な彼女の発言の方が説得力があると思わない?」
「まあ……それもそうか……」
大志は完全な理論派だから、感情に由来する事柄も理論に落とし込めば理解してもらえる。逢坂は感情論を的確に理論に落とし込めるのが上手い。なんだかんだ、この2人は相性が良さそうだな。
「じゃあ話の続きよ。私たちの目的は彼女に、私たちが『全く何の関係もない友達』であることを暗に示すことよ」
「直接言ったら逆に不自然だもんな」
「そうそう。あくまで彼女の目で見て判断できるようにすることが必要なの」
こちらが起点で作った噂となると信憑性は一気に下がる。あくまで自然発生した噂を装わなければならない。
「しかし、恋仲でないことを証明するのはなかなか難儀ではないか?」
大志のいうことも最もだ。『全く何の関係もない友達』というのを表現するのはとても難しい。関係性としては弱いからな。
逆に恋仲や犬猿の仲みたいな強い関係性は表現する気がなくてもされてしまうことがほとんどだ。隠したいくせに全く隠せてない人たちばかりでうんざりする。
「その辺は心配ないわよ。でないと彼女を選んでないわ」
「信頼性に欠けるな、その説は」
「今ここで全てを話さなくても勝手にわかるわよ」
と逢坂が言ったところで、数分前に聞いた明るい声が届いた。
「お待たせしましたー! 生四つと私でーす!」
「……あなたまた店長に怒られるわよ……」
私服で商品を届けた上に、ジョークまで挟んでいる橘の姿に、逢坂はため息を吐きながら頭を抱えた。
大志もそれを見て、いぶかしげな視線を向けた。おそらく、本当に大丈夫か? と思っているのだろう。俺でもそう思う。
ただ、その心配は杞憂に終わることになる。
「……で、聞きたいんですけど」
橘は大きく息を吸い込んで口を開いた。
「智美さんとはどこで? どれくらいの付き合いなんですか? デートとかするんですか? そもそも本当に付き合ってないんですか? というかどっちが仲良い方なんですか? あとあとーー」
「花純さん、2人とも困ってるわよ」
逢坂が橘にチョップを入れた。そして困り顔をしながらこちらにアイコンタクトを送った。
ーー大丈夫だったでしょ?
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