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意外な才能
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意識の戻らない合馬を尻目に、弁当を食べ終えた柊は合馬のアドバイスの通り、唯の教室へ行こうと思っていた。
――教わるにしても、拒まれるにしても、早い方がいいか。
決心のついた柊は弁当をかばんに戻し、横に倒れる合馬を踏みつけないようにして唯のいるクラス、1の3へと向かう。
後方の扉からでれば、直ぐに1の3教団のある前側の扉に行きつく。
――なんか緊張するな。
唯とは休み時間に廊下で出会えばたわいもない会話をして、放課後は帰るときに廊下で出会えば正門まで一緒に歩く。
出会って一ヶ月が経ったが、どちらかが教室に足を運ぶということを一度もしていない。それどころか、柊は他の教室に行くということをしてこなかった。教室にいれば木屋瀬と合馬が話しかけてくれるので。
一度も他の教室に踏み入ったことの無い柊は、職員室に入るかの如く緊張してしまっていた。
いつまでも扉の前で突っ立っているわけにもいかず、廊下を行きかう他の生徒の目もあるので、意を決して扉を開く。
ふと、転校初日のことが頭をよぎった。
入口付近にギャルがいて、中央では項垂れる合馬の居る姿が思い浮かぶ。
教室に足を踏み入れれば、類似点など無いに等しかった。
ただ、ギャルの位置が同じということを除いては。
「何見てんだよ」
「あ、ごめん。見たつもりはなかったんだけど」
特に柊はギャルを見ていたということもないのに、文句をつけられたので、謝りつつも、唯の居場所を聞いた。
けれど、睨まれただけで答えは返ってこなかった。
すると、気を利かせてくれたのか、黒板に斜め下のコンセントでスマートフォンを充電していた女子生徒が、
「あそこだよ」
指をさしながら教えてくれる。
指先をたどると、窓際に黒くて長い髪をしたスタイルのいい女子と一緒に弁当を食べている唯の姿があった。
「ありがと」
教えてくれた女子生徒に礼を言い、唯の近くへ行くと、
「あ、桔梗院くん」
近づく柊に気付いた唯から声が掛かる。
「ちょっといい?」
「うん、いいよ?」
そう言うと、手に持っていた箸を置いて立ち上がった。
「別にこのままでも良いんだけど?」
「私がいやなの、だって、佳代が凄くニヤニヤしてるから」
佳代と呼ばれた女子は、確かににやついていた。
――別に聞かれて困るって話じゃないんだけどなぁ。
「私に構わず話してくれていいんだよ?」
「ほら、本人もそう言ってるし」
「とりあえず、廊下で、気になって話どころじゃないから」
柊は言われるがまま唯と廊下へでた。
「それで……何?」
「来週に期末テストが行われるでしょ? それで、俺あんまり勉強についていけてないから教えてほしくってさ」
「そんなこと?」
「俺にとってはそんなことじゃないんだよ。いや、ほんと勉強についていけてないんだって。サボったのが悪いんだろうけど、夏休みに補習とか嫌だからさ」
三教科以上の欠点をとる自身しか柊にはなかった。一人で勉強できればそうしているが、それができないからこそこうして唯に頼んでいる。
「私は別にいいんだけど、でもどうして私に?」
「合馬が言うには周船寺さんが適任っていうんだけど駄目かな?」
「別にいいよ? 私なんかでよければだけど」
「ほんと? ありがとう!」
「どうしたしまして」
「参考までに、中間テストの順位ってどれくらいだった?」
柊が転校して程なく中間テストが始まったのだが、まだ学校に来て間もないからと受けずに済んだ。そのとき、テスト結果が下駄箱近くに張りだされていたけれど、柊は関係ないからと見なかった。
学年ごとにクラス、名前、点数といった風に張りだされ、まるで受験番号を探している絵を想像させるような感じに込み合っていた。
一学年約二百名のなかで、上から五十名が張りだされ、木屋瀬は何とか記載され、合馬は載っていなかったらしい。後日渡されたテスト結果の用紙に八十五と書かれていたと言っていた。
「えっと……五位……」
「え?」
「え?」
柊が言われた順位に驚くと、その反応に唯も驚いて声を上げる。
「まじ?」
「うん」
「……」
「……」
合馬が適任と言っていた意味を柊は理解した。
知り合いでかつトップ五に入る人材。これほどまでの適任は他にいないのではと思った柊は、
「是非お願いします!」
頭を下げて右手を伸ばす。
「みて、あれ、プロポーズじゃない?」
「えー? うそー?」
柊が頭を下げた所から見始めた生徒がヒソヒソと話す訳でもなく、聞こえるような声で言う。
柊は無闇にそれを否定しても事が変に転がりそうだと思ったので軽く聞き流し、頭を上げた。結局唯からは握手はされなかったのだが、
「えっと、桔梗院くんは今日予定とかあったりするのかな?」
「特にないけど? しいて言えば買い物くらいかな?」
「それだったら、早速今日から勉強する?」
「周船寺さんがそれでいいならお願いします」
「放課後図書室で勉強しましょうか」
約束を取り付けることに成功し、早速放課後に勉強することが決まった。
約束をし終わり一安心した柊は、いったん唯に別れを告げて教室へ戻る。
教師に戻り席に目を向けると、ごく普通に事前に買っていたパンを頬張っている合馬がいた。
「大丈夫だったか?」
「死ぬならやっぱり女の子に囲まれてがいいと改めて思ったよ、うん」
静かに、何かを悟ったかのように呟いた返答を持って、柊は大丈夫だと判断した。
もしまともな反応をしていたら、直ぐに病院へ連れて行っていただろう。
少しして、木屋瀬が一人で教室に入って来た。それを見た合馬は、先ほどまで屍のように静かだったのに、急に元気を取り戻し、突っかかりに行った。
「司てめぇ! 一人だけいい気になりやがって!」
「お前がもう少しまともになれば彼女くらいできるだろ」
意見を求めるかのように言ってくる木屋瀬に、合馬は教室で起きた出来事を話す。
「少しどころじゃ駄目なようだな」
「なんだとぉ!?」
「そう思うだろ? 柊」
「ん? そうだなぁ……」
同意を求められた柊は、あごに手を当て少し思案顔になり合馬に対して真剣に考えてあげているという姿勢を見せた後、
「司が言ったように、馬鹿は死んでも治らない、だから来世まで無理なんじゃないか?」
ケタケタと笑いながら言うと、
「そうだな」
木屋瀬も一緒になって笑う。
馬鹿にされた合馬はムッとした顔つきで鼻の穴を膨らませていたけれど、
「くっそー! 絶対に見返してやるからな!!」
合馬は立ち上がり、教室から飛びだそうと前方のドアを開けようとしたとほぼ同時にチャイムが鳴り響いた。
ドアは合馬が触れていもいないのに開き、数学Ⅰの教師が立っている。
「授業が始まる訳だが、今から何処へいくつもりだ?」
柊は木屋瀬と合馬との会話で気付いていなかったけれど、着席こそはしていなかったが、クラスメイトは全員教室に入っていた。
「何処へ? もちろん決まっています、青春を探しにですよ!」
「よし分かった、後で反省室へ連れていってやろう」
「そんなっ!」
「それが嫌ならちゃっちゃと席につけ。他の者もだ」
少しだけ笑い声が響いた後、全員が着席して授業が始まる。
柊は放課後に唯に勉強を教わる前に少しでも理解をしようと、いつもより真面目に授業に取り組むのだが、普段が普段なだけに頭に入ってこない。
結局、いつも通り黒板に書かれたものを模写するだけで終わり、方程式の応用などが一切できないまま授業が終わった。
続く数学Aの授業でも、確立の問題の式が分からず、ちまちまと何通りかをノートに書いていく。
“サイコロを二つ振ったとき、一つだけ二の目がでる確率を求めよ”
一の目と一の目、一の目と二の目というように、一つ一つを書いていき、全てが終わった後に全体の数から指定の数を割るという非効率的な方法で求める。
柊が隣の合馬のノートを見てみると、式を使って回答していた。
もちろん柊も式は習ったけれど、いまいち意味が理解できずにいる。ノートを見返してみても、なぜそうなるのかが理解できない。
後回し、後回しとしていく中で、完全に遅れを取ってしまった。
チャイムが鳴り響き、本日の授業は全て終わった。
数分も経たないうちにホームルームが始まり、最後に出欠を取って終わる。
そこから、週替わりで変わる掃除当番で、今週が当番になっている人は廊下で待っていた監督教師と共に各自掃除場所へ向かう。教室掃除は担任が監視し、幸いにも、今週は登板ではなかった柊は、気兼ねなく唯の教室へ向かうことができた。
教室のドアを開けて唯を探してみれば、箒を携えて掃除をしているところだった。
「あ、ごめん桔梗院くん、私今週当番だから少しだけ待ってて」
柊の姿に気付いた唯が、両手を合わせるようにして謝ってきた。
「分かった、廊下で待ってる」
教室に入れば邪魔になると思った柊は、回れ右をして通路の壁を背もたれにして時間を過ごす。
机の引きずる音や黒板消しクリーナーの音が聞こえてきて、ゴミ袋を持った男子生徒が教室からでてきた。
しばらくして、他の生徒もちらほらと教室からでてくる。その中に唯もいた。
「お待たせ、図書室に行こ!」
唯の横を歩き、反対側の校舎の三階に向う。
――教わるにしても、拒まれるにしても、早い方がいいか。
決心のついた柊は弁当をかばんに戻し、横に倒れる合馬を踏みつけないようにして唯のいるクラス、1の3へと向かう。
後方の扉からでれば、直ぐに1の3教団のある前側の扉に行きつく。
――なんか緊張するな。
唯とは休み時間に廊下で出会えばたわいもない会話をして、放課後は帰るときに廊下で出会えば正門まで一緒に歩く。
出会って一ヶ月が経ったが、どちらかが教室に足を運ぶということを一度もしていない。それどころか、柊は他の教室に行くということをしてこなかった。教室にいれば木屋瀬と合馬が話しかけてくれるので。
一度も他の教室に踏み入ったことの無い柊は、職員室に入るかの如く緊張してしまっていた。
いつまでも扉の前で突っ立っているわけにもいかず、廊下を行きかう他の生徒の目もあるので、意を決して扉を開く。
ふと、転校初日のことが頭をよぎった。
入口付近にギャルがいて、中央では項垂れる合馬の居る姿が思い浮かぶ。
教室に足を踏み入れれば、類似点など無いに等しかった。
ただ、ギャルの位置が同じということを除いては。
「何見てんだよ」
「あ、ごめん。見たつもりはなかったんだけど」
特に柊はギャルを見ていたということもないのに、文句をつけられたので、謝りつつも、唯の居場所を聞いた。
けれど、睨まれただけで答えは返ってこなかった。
すると、気を利かせてくれたのか、黒板に斜め下のコンセントでスマートフォンを充電していた女子生徒が、
「あそこだよ」
指をさしながら教えてくれる。
指先をたどると、窓際に黒くて長い髪をしたスタイルのいい女子と一緒に弁当を食べている唯の姿があった。
「ありがと」
教えてくれた女子生徒に礼を言い、唯の近くへ行くと、
「あ、桔梗院くん」
近づく柊に気付いた唯から声が掛かる。
「ちょっといい?」
「うん、いいよ?」
そう言うと、手に持っていた箸を置いて立ち上がった。
「別にこのままでも良いんだけど?」
「私がいやなの、だって、佳代が凄くニヤニヤしてるから」
佳代と呼ばれた女子は、確かににやついていた。
――別に聞かれて困るって話じゃないんだけどなぁ。
「私に構わず話してくれていいんだよ?」
「ほら、本人もそう言ってるし」
「とりあえず、廊下で、気になって話どころじゃないから」
柊は言われるがまま唯と廊下へでた。
「それで……何?」
「来週に期末テストが行われるでしょ? それで、俺あんまり勉強についていけてないから教えてほしくってさ」
「そんなこと?」
「俺にとってはそんなことじゃないんだよ。いや、ほんと勉強についていけてないんだって。サボったのが悪いんだろうけど、夏休みに補習とか嫌だからさ」
三教科以上の欠点をとる自身しか柊にはなかった。一人で勉強できればそうしているが、それができないからこそこうして唯に頼んでいる。
「私は別にいいんだけど、でもどうして私に?」
「合馬が言うには周船寺さんが適任っていうんだけど駄目かな?」
「別にいいよ? 私なんかでよければだけど」
「ほんと? ありがとう!」
「どうしたしまして」
「参考までに、中間テストの順位ってどれくらいだった?」
柊が転校して程なく中間テストが始まったのだが、まだ学校に来て間もないからと受けずに済んだ。そのとき、テスト結果が下駄箱近くに張りだされていたけれど、柊は関係ないからと見なかった。
学年ごとにクラス、名前、点数といった風に張りだされ、まるで受験番号を探している絵を想像させるような感じに込み合っていた。
一学年約二百名のなかで、上から五十名が張りだされ、木屋瀬は何とか記載され、合馬は載っていなかったらしい。後日渡されたテスト結果の用紙に八十五と書かれていたと言っていた。
「えっと……五位……」
「え?」
「え?」
柊が言われた順位に驚くと、その反応に唯も驚いて声を上げる。
「まじ?」
「うん」
「……」
「……」
合馬が適任と言っていた意味を柊は理解した。
知り合いでかつトップ五に入る人材。これほどまでの適任は他にいないのではと思った柊は、
「是非お願いします!」
頭を下げて右手を伸ばす。
「みて、あれ、プロポーズじゃない?」
「えー? うそー?」
柊が頭を下げた所から見始めた生徒がヒソヒソと話す訳でもなく、聞こえるような声で言う。
柊は無闇にそれを否定しても事が変に転がりそうだと思ったので軽く聞き流し、頭を上げた。結局唯からは握手はされなかったのだが、
「えっと、桔梗院くんは今日予定とかあったりするのかな?」
「特にないけど? しいて言えば買い物くらいかな?」
「それだったら、早速今日から勉強する?」
「周船寺さんがそれでいいならお願いします」
「放課後図書室で勉強しましょうか」
約束を取り付けることに成功し、早速放課後に勉強することが決まった。
約束をし終わり一安心した柊は、いったん唯に別れを告げて教室へ戻る。
教師に戻り席に目を向けると、ごく普通に事前に買っていたパンを頬張っている合馬がいた。
「大丈夫だったか?」
「死ぬならやっぱり女の子に囲まれてがいいと改めて思ったよ、うん」
静かに、何かを悟ったかのように呟いた返答を持って、柊は大丈夫だと判断した。
もしまともな反応をしていたら、直ぐに病院へ連れて行っていただろう。
少しして、木屋瀬が一人で教室に入って来た。それを見た合馬は、先ほどまで屍のように静かだったのに、急に元気を取り戻し、突っかかりに行った。
「司てめぇ! 一人だけいい気になりやがって!」
「お前がもう少しまともになれば彼女くらいできるだろ」
意見を求めるかのように言ってくる木屋瀬に、合馬は教室で起きた出来事を話す。
「少しどころじゃ駄目なようだな」
「なんだとぉ!?」
「そう思うだろ? 柊」
「ん? そうだなぁ……」
同意を求められた柊は、あごに手を当て少し思案顔になり合馬に対して真剣に考えてあげているという姿勢を見せた後、
「司が言ったように、馬鹿は死んでも治らない、だから来世まで無理なんじゃないか?」
ケタケタと笑いながら言うと、
「そうだな」
木屋瀬も一緒になって笑う。
馬鹿にされた合馬はムッとした顔つきで鼻の穴を膨らませていたけれど、
「くっそー! 絶対に見返してやるからな!!」
合馬は立ち上がり、教室から飛びだそうと前方のドアを開けようとしたとほぼ同時にチャイムが鳴り響いた。
ドアは合馬が触れていもいないのに開き、数学Ⅰの教師が立っている。
「授業が始まる訳だが、今から何処へいくつもりだ?」
柊は木屋瀬と合馬との会話で気付いていなかったけれど、着席こそはしていなかったが、クラスメイトは全員教室に入っていた。
「何処へ? もちろん決まっています、青春を探しにですよ!」
「よし分かった、後で反省室へ連れていってやろう」
「そんなっ!」
「それが嫌ならちゃっちゃと席につけ。他の者もだ」
少しだけ笑い声が響いた後、全員が着席して授業が始まる。
柊は放課後に唯に勉強を教わる前に少しでも理解をしようと、いつもより真面目に授業に取り組むのだが、普段が普段なだけに頭に入ってこない。
結局、いつも通り黒板に書かれたものを模写するだけで終わり、方程式の応用などが一切できないまま授業が終わった。
続く数学Aの授業でも、確立の問題の式が分からず、ちまちまと何通りかをノートに書いていく。
“サイコロを二つ振ったとき、一つだけ二の目がでる確率を求めよ”
一の目と一の目、一の目と二の目というように、一つ一つを書いていき、全てが終わった後に全体の数から指定の数を割るという非効率的な方法で求める。
柊が隣の合馬のノートを見てみると、式を使って回答していた。
もちろん柊も式は習ったけれど、いまいち意味が理解できずにいる。ノートを見返してみても、なぜそうなるのかが理解できない。
後回し、後回しとしていく中で、完全に遅れを取ってしまった。
チャイムが鳴り響き、本日の授業は全て終わった。
数分も経たないうちにホームルームが始まり、最後に出欠を取って終わる。
そこから、週替わりで変わる掃除当番で、今週が当番になっている人は廊下で待っていた監督教師と共に各自掃除場所へ向かう。教室掃除は担任が監視し、幸いにも、今週は登板ではなかった柊は、気兼ねなく唯の教室へ向かうことができた。
教室のドアを開けて唯を探してみれば、箒を携えて掃除をしているところだった。
「あ、ごめん桔梗院くん、私今週当番だから少しだけ待ってて」
柊の姿に気付いた唯が、両手を合わせるようにして謝ってきた。
「分かった、廊下で待ってる」
教室に入れば邪魔になると思った柊は、回れ右をして通路の壁を背もたれにして時間を過ごす。
机の引きずる音や黒板消しクリーナーの音が聞こえてきて、ゴミ袋を持った男子生徒が教室からでてきた。
しばらくして、他の生徒もちらほらと教室からでてくる。その中に唯もいた。
「お待たせ、図書室に行こ!」
唯の横を歩き、反対側の校舎の三階に向う。
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