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『恋しくて! - I miss you. 15 』

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15.
 " Travel 旅行 4  "

 天文台にのぼり、裸眼と望遠鏡とで宇宙に続く星々を見て
宿泊施設に戻ったその後で。

 風呂に入り、3人川の字になって寝た。

 少しはしゃぎ気味の未由の相手をしていたら・・・
 そのうち、娘の寝息が聞こえ始めたので、改めて妻の方に視線を
移すと彼女の瞼はすでに閉じられていた。

 ほっとしたのも本当だった。
 そして気がついてしまった。

 旅行に来てからほとんど妻と視線を合わせてないことに。
 改めて考えたこともなかったけれど、今までなら私が妻に顔を
向けた時、必ず妻の暖かな視線が目の前にあったのだ。

 当たり前のことだったから、敢えて考えたことこともなかった
のだが。

 妻はなんとか今の場所に踏みとどまってくれているのだ。
 改めてそれを実感した旅行になった。

 未由がいなければ、きっと私は許されなかったのだろうなぁ。
 

 
 
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