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ずっと苺佳は愛しくて大切な存在だった。
そしてその愛しい妻の子供である眞奈も目に入れても痛くないほどに
愛おしい我が子だった。
美羅が仕事で今回俺と会う時間がどうしても作れず、それでぽっかりと
時間が空いて、思い出したかのようにずっと放置してきた家族サービスを
しようかと娘と妻に声を掛けたわけだが、思いがけずばっさりと
断られたのだ。
グルグル考えているうちに違和感の正体に気付けた。
最近たまに早く帰れる日があって娘が起きている時も以前のように
『パパ、パパあのね~』という風に甘えて来なくなっていることに。
妻の苺佳も以前は疲れていて真剣に返事を返さずおざなりな相槌しか
打っていなくても聞いてほしいことがたくさんあるようで、熱心に
話掛けてきたものだが、そういえばここのところ必要最低限の会話しか
してないような気がする。
だけど俺はそういうことも何とも思わずスルーしてたってことにも
気付いてしまった。
そしてどれだけ自分の頭の中が山波美羅でいっぱいだったかってことにも
改めて気付かされた。
ずっと苺佳は愛しくて大切な存在だった。
そしてその愛しい妻の子供である眞奈も目に入れても痛くないほどに
愛おしい我が子だった。
美羅が仕事で今回俺と会う時間がどうしても作れず、それでぽっかりと
時間が空いて、思い出したかのようにずっと放置してきた家族サービスを
しようかと娘と妻に声を掛けたわけだが、思いがけずばっさりと
断られたのだ。
グルグル考えているうちに違和感の正体に気付けた。
最近たまに早く帰れる日があって娘が起きている時も以前のように
『パパ、パパあのね~』という風に甘えて来なくなっていることに。
妻の苺佳も以前は疲れていて真剣に返事を返さずおざなりな相槌しか
打っていなくても聞いてほしいことがたくさんあるようで、熱心に
話掛けてきたものだが、そういえばここのところ必要最低限の会話しか
してないような気がする。
だけど俺はそういうことも何とも思わずスルーしてたってことにも
気付いてしまった。
そしてどれだけ自分の頭の中が山波美羅でいっぱいだったかってことにも
改めて気付かされた。
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