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 ◇安らぎ

 程好い疲れと楽しかった気持ちをともなって自宅に帰るとガレージには
車があり、もう英介さんが帰ってきていた。

「ただいまぁ~」

「お疲れさま。先にやってるよ~」
 そう言って英介さんが缶ビールを持つ片手を小さく振って見せた。

「英介さんもお疲れさま」

「疲れたろ? あっためるだけですぐに食べられる炒飯と餃子買ってきてるから。ゆっくりするといいよ」

「ありがとー」

「パパ、ありがとー」

          ◇ ◇ ◇ ◇


 夫婦お互いに朝から出掛けていて少し疲れの残る身体で・・土曜の夜、
まったりとふたりでメイキングラブ。

 そして心地よい安らぎとともに夢の世界へと誘われていく。


 英介さんは私に一つの幸せの種を運んできてくれた男性《ひと》。

 いつも私と眞奈を優しく包み込んで守ってくれるわたしたちの大きな傘。

『ありがとう、英介さん』

 結婚してから何度そう想ってきたことだろう。

 この夜も何度目かの想いをそっと胸に乗せ、眠りについた。


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