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第三章
80. 作戦開始
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私たちが屋敷に戻ると玄関を開けた真正面にチェルシー鳥のポスターがあった。チェルシー鳥はポスターの中からも不審な目を向け静かに瞬きをした。
「お、おぅ、流石ですね。一番目立つところに貼ってある。ふふふ、やっぱりかわいい。」
「チェルシー鳥がライファに会っていたら引きこもることもなかったかもね。」
「私一人だけじゃ足りないかもしれないですよ。レイ様はやはりチェルシー鳥は苦手ですか?」
「ん、嫌いとは言わないけど苦手な部類のビジュアルではあるかな。あのなんでも吸い込みそうな鼻とか・・・。」
レイはすまなそうに眉毛を垂れた。リビングに向かう廊下にもチェルシー鳥のポスターが2枚、リビングのドアにも1枚。
「このぶんだとどこを見ても視界に入りそうだね。」
「本当ですね。」
「お帰りなさいませ、レイ様。」
リビングのドアを開けるとルカが出迎えてくれた。
「ただいま。ロッド様、ただいま戻りました。」
「あぁ、どうだった?」
ロッド様はリビングのソファに座って優雅にお茶を飲んでいたがテーブルの上に散らばっているチェルシー鳥のポスターがやるべきことはやっているぞと訴えていた。
「今日の15時に合図を送ってくれることになった。チェルシー鳥とザクヤ様用に差し入れを用意し16時までザクヤ様の元へ行けば、差し入れを置く場所まで案内してくれることになっている。」
「ザクヤの分の差し入れも用意しろってか。ちゃっかりしてんなぁ。まぁ、いいか。チェルシー鳥につないでくれると思えば安いものだ。ランスに頼んでおく。」
「それで、ポスターを見た皆の印象はどうですか?」
「似たり寄ったりだな。リンなんか露骨に顔を背けていたぞ。あいつは素直と言うかなんというか・・・。」
「ですがランスさんとチータは平気そうでしたよ。」
ルカがテーブルの上のポスターを揃えながら言う。ポスターの中のチェルシー鳥が窮屈そうに身じろぎしていた。
「ランスさんは好意的でもないけれど嫌悪感はなさそうでしたし、チータに関しては「美味しそう・・・」と呟いておりました。ライファといい料理をする人には平気なのですかね?」
「お、美味しそうって・・・。」
思わず引きつった声を出してしまった。確かに、夢の中でチェルシー鳥にそっくりな生き物である豚は美味しく調理されていたが・・。
「嫌悪感を抱かないのはいいことだがそれはそれで問題だな。」
レイが頭を抱えた。
「さて、チェルシー鳥への差し入れを持っていくまであと3時間か。2時間後にはここを出ないといけないな。続きは昼ご飯を食べながらにしよう。ルカにライファ、お前たちも一緒で構わない。俺の部屋なら問題ないだろ。」
ロッド様はリューゼンに食事の指示をすると残りのポスターをルカに持たせて部屋に戻った。
今日のお昼ご飯はパンとお肉煮込み、サラダとクリーム系のスープだった。煮込んだお肉の旨みを野菜が吸い、一皿全部が美味しいメイン料理だ。お肉とスープの濃厚さをサラダがさっぱりさせる。そして美しいのはその盛り付けだ。屋敷の中に温室があるのかもしれない。可愛らしい葉っぱや美しい花が種類豊富に添えられている。しかも全部食用だというのが嬉しい。思わず顔が綻んでしまう。
「ロッド様、ザクヤ様から聞いたのですがチェルシー鳥は人間の言葉を理解できるそうです。」
スープを一口飲んだ後レイはロッド様への報告を始めた。
「うぐっ!?」
想定していなかった驚きにスープを吹き出すまいと口元を押さえ、ロッド様がくぐもった声を上げた。そして口の中のスープをようやく飲み込むと言葉を発した。
「なんだと!?それは本当か?」
「本当かどうか確かめたわけではありませんが本当でしょうね。嘘をつくメリットが見当たりませんから。それでザクヤ様に差し入れに手紙をつけたらどうかと提案されまして。私としては良い案だと思うのですが何を書くべきかと。」
「うーん。」
ロッド様が顎に手をあてて考えている。
「正直に書いたらいいのではないですか?」
私が発言すると全員の視線が一斉に私に集まった。
「チェルシー鳥の涙が欲しい、だから会いたい、と。」
「お前は馬鹿か。あなたを利用したいです、下心ありです、って言っているようなものだろ。そんなことを言われてみろ。俺なら絶対に会わないね。」
「でも本当の事ですよね?実際にチェルシー鳥の涙は欲しいですし。後で目的を知る方がよりチェルシー鳥が傷つくことになると思いますけど。一度開いたドアが閉じたら、もう開くことは無いと思います。チャンスは一度きり。」
ベルが果物をくれと鳴いたので、大きな果物をざっくりとカットしてベルに渡した。
「チャンスが一度きりだからこそだよ。こっちのことを知ってもらう前に閉じられたらさ、良い所見せられずにジ・エンドじゃん。」
「それもそうですけど・・・。はっ、ルカはどう思いますか?」
私たちの会話を聞きながらも、もくもくと口を動かしているルカに声をかける。
「どっちも正しいと思いますよ。ライファの言い方は直接的すぎますけど。」
「ど、どっちもって・・・。」
「両方書けばいいんじゃないですか?チェルシー鳥、時間はたっぷり持ってそうですから手紙が少々長くなってもちゃんと読んでくれそうですし。」
「私もルカの意見に賛成ですね。チェルシー鳥の涙を求めていること、チェルシー鳥の行方を捜している時にチェルシー鳥の境遇を知り、自分たちの態度を反省していること。仲良くなりたいと思っていること。確かに全部を書いたらいいですよね。」
レイがニコリと微笑んだ。
果物を発酵させて作ったシンプルな製法のお酒と先日私も食べた豆をすり潰して発酵させて作ったつまみを持った私たちがザクヤ様に案内された場所は、パウパオ島を人の横顔に例えると耳の部分だった。目前に30mはあろう崖がある。私たちが立っている部分が崖の下になっており崖に沿って歩くと大きな木の切り株がテーブルのようになっている場所があった。
「ここじゃよ。この木の上に置くと良い。」
ザクヤ様に言われた通りに木の上に置くとザクヤ様はホーッと音を出した。その鳴き声は高いでも低いでもなく、大きな音でもないのによく響く。
「これでよい。我々がここにいる間は奴は来ない。もう行くぞ。」
ザクヤ様の後に次いでロッド様、ルカとその場を離れる。レイだけが少しの間じっと崖の上を見つめていた。
その日から毎日チェルシー鳥に差し入れする日々が始まった。2日目、切り株の上に置いた差し入れは無くなっておりチェルシー鳥が受け取ったということはわかった。3日目も変わらず差し入れを受け取って貰えたことだけが分かる状況だ。
手紙は初日こそ長文の手紙にしたが翌日からはその日のお酒やつまみの話、一緒にお茶を飲もうなどというお誘い、そんなとりとめのない内容にした。注意したのは過去ではなく未来の事、楽しい未来、新しいドアを想像させる内容にするということだ。
4日目。4日目にして初めて反応があった。いつも差し入れを置いている場所に果物が3つ置いてあったのだ。
「これはこの森でもなかなか珍しい種類の果物じゃな。お返しをせねばと思ったのじゃろう。」
「少し心を開いてきてくれているような気がしますね。」
「あぁ、まだ時間はかかるじゃろうがな。」
私とザクヤ様が感慨深い気持ちで果物を見つめていると、背後からレイの声が聞こえた。
「そんなに待てないですけどね。」
レイはにこやかに笑うとそのまま猛スピードで崖を登り始めた。
「レイっ!」
シューピンを取り出してレイの後を追う。
「お、おい!待てよ!」
背後でロッド様が崖を登って追いかけてくる気配を感じた。
「お、おぅ、流石ですね。一番目立つところに貼ってある。ふふふ、やっぱりかわいい。」
「チェルシー鳥がライファに会っていたら引きこもることもなかったかもね。」
「私一人だけじゃ足りないかもしれないですよ。レイ様はやはりチェルシー鳥は苦手ですか?」
「ん、嫌いとは言わないけど苦手な部類のビジュアルではあるかな。あのなんでも吸い込みそうな鼻とか・・・。」
レイはすまなそうに眉毛を垂れた。リビングに向かう廊下にもチェルシー鳥のポスターが2枚、リビングのドアにも1枚。
「このぶんだとどこを見ても視界に入りそうだね。」
「本当ですね。」
「お帰りなさいませ、レイ様。」
リビングのドアを開けるとルカが出迎えてくれた。
「ただいま。ロッド様、ただいま戻りました。」
「あぁ、どうだった?」
ロッド様はリビングのソファに座って優雅にお茶を飲んでいたがテーブルの上に散らばっているチェルシー鳥のポスターがやるべきことはやっているぞと訴えていた。
「今日の15時に合図を送ってくれることになった。チェルシー鳥とザクヤ様用に差し入れを用意し16時までザクヤ様の元へ行けば、差し入れを置く場所まで案内してくれることになっている。」
「ザクヤの分の差し入れも用意しろってか。ちゃっかりしてんなぁ。まぁ、いいか。チェルシー鳥につないでくれると思えば安いものだ。ランスに頼んでおく。」
「それで、ポスターを見た皆の印象はどうですか?」
「似たり寄ったりだな。リンなんか露骨に顔を背けていたぞ。あいつは素直と言うかなんというか・・・。」
「ですがランスさんとチータは平気そうでしたよ。」
ルカがテーブルの上のポスターを揃えながら言う。ポスターの中のチェルシー鳥が窮屈そうに身じろぎしていた。
「ランスさんは好意的でもないけれど嫌悪感はなさそうでしたし、チータに関しては「美味しそう・・・」と呟いておりました。ライファといい料理をする人には平気なのですかね?」
「お、美味しそうって・・・。」
思わず引きつった声を出してしまった。確かに、夢の中でチェルシー鳥にそっくりな生き物である豚は美味しく調理されていたが・・。
「嫌悪感を抱かないのはいいことだがそれはそれで問題だな。」
レイが頭を抱えた。
「さて、チェルシー鳥への差し入れを持っていくまであと3時間か。2時間後にはここを出ないといけないな。続きは昼ご飯を食べながらにしよう。ルカにライファ、お前たちも一緒で構わない。俺の部屋なら問題ないだろ。」
ロッド様はリューゼンに食事の指示をすると残りのポスターをルカに持たせて部屋に戻った。
今日のお昼ご飯はパンとお肉煮込み、サラダとクリーム系のスープだった。煮込んだお肉の旨みを野菜が吸い、一皿全部が美味しいメイン料理だ。お肉とスープの濃厚さをサラダがさっぱりさせる。そして美しいのはその盛り付けだ。屋敷の中に温室があるのかもしれない。可愛らしい葉っぱや美しい花が種類豊富に添えられている。しかも全部食用だというのが嬉しい。思わず顔が綻んでしまう。
「ロッド様、ザクヤ様から聞いたのですがチェルシー鳥は人間の言葉を理解できるそうです。」
スープを一口飲んだ後レイはロッド様への報告を始めた。
「うぐっ!?」
想定していなかった驚きにスープを吹き出すまいと口元を押さえ、ロッド様がくぐもった声を上げた。そして口の中のスープをようやく飲み込むと言葉を発した。
「なんだと!?それは本当か?」
「本当かどうか確かめたわけではありませんが本当でしょうね。嘘をつくメリットが見当たりませんから。それでザクヤ様に差し入れに手紙をつけたらどうかと提案されまして。私としては良い案だと思うのですが何を書くべきかと。」
「うーん。」
ロッド様が顎に手をあてて考えている。
「正直に書いたらいいのではないですか?」
私が発言すると全員の視線が一斉に私に集まった。
「チェルシー鳥の涙が欲しい、だから会いたい、と。」
「お前は馬鹿か。あなたを利用したいです、下心ありです、って言っているようなものだろ。そんなことを言われてみろ。俺なら絶対に会わないね。」
「でも本当の事ですよね?実際にチェルシー鳥の涙は欲しいですし。後で目的を知る方がよりチェルシー鳥が傷つくことになると思いますけど。一度開いたドアが閉じたら、もう開くことは無いと思います。チャンスは一度きり。」
ベルが果物をくれと鳴いたので、大きな果物をざっくりとカットしてベルに渡した。
「チャンスが一度きりだからこそだよ。こっちのことを知ってもらう前に閉じられたらさ、良い所見せられずにジ・エンドじゃん。」
「それもそうですけど・・・。はっ、ルカはどう思いますか?」
私たちの会話を聞きながらも、もくもくと口を動かしているルカに声をかける。
「どっちも正しいと思いますよ。ライファの言い方は直接的すぎますけど。」
「ど、どっちもって・・・。」
「両方書けばいいんじゃないですか?チェルシー鳥、時間はたっぷり持ってそうですから手紙が少々長くなってもちゃんと読んでくれそうですし。」
「私もルカの意見に賛成ですね。チェルシー鳥の涙を求めていること、チェルシー鳥の行方を捜している時にチェルシー鳥の境遇を知り、自分たちの態度を反省していること。仲良くなりたいと思っていること。確かに全部を書いたらいいですよね。」
レイがニコリと微笑んだ。
果物を発酵させて作ったシンプルな製法のお酒と先日私も食べた豆をすり潰して発酵させて作ったつまみを持った私たちがザクヤ様に案内された場所は、パウパオ島を人の横顔に例えると耳の部分だった。目前に30mはあろう崖がある。私たちが立っている部分が崖の下になっており崖に沿って歩くと大きな木の切り株がテーブルのようになっている場所があった。
「ここじゃよ。この木の上に置くと良い。」
ザクヤ様に言われた通りに木の上に置くとザクヤ様はホーッと音を出した。その鳴き声は高いでも低いでもなく、大きな音でもないのによく響く。
「これでよい。我々がここにいる間は奴は来ない。もう行くぞ。」
ザクヤ様の後に次いでロッド様、ルカとその場を離れる。レイだけが少しの間じっと崖の上を見つめていた。
その日から毎日チェルシー鳥に差し入れする日々が始まった。2日目、切り株の上に置いた差し入れは無くなっておりチェルシー鳥が受け取ったということはわかった。3日目も変わらず差し入れを受け取って貰えたことだけが分かる状況だ。
手紙は初日こそ長文の手紙にしたが翌日からはその日のお酒やつまみの話、一緒にお茶を飲もうなどというお誘い、そんなとりとめのない内容にした。注意したのは過去ではなく未来の事、楽しい未来、新しいドアを想像させる内容にするということだ。
4日目。4日目にして初めて反応があった。いつも差し入れを置いている場所に果物が3つ置いてあったのだ。
「これはこの森でもなかなか珍しい種類の果物じゃな。お返しをせねばと思ったのじゃろう。」
「少し心を開いてきてくれているような気がしますね。」
「あぁ、まだ時間はかかるじゃろうがな。」
私とザクヤ様が感慨深い気持ちで果物を見つめていると、背後からレイの声が聞こえた。
「そんなに待てないですけどね。」
レイはにこやかに笑うとそのまま猛スピードで崖を登り始めた。
「レイっ!」
シューピンを取り出してレイの後を追う。
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