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第三章
41. 再会
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翌朝、レイは切り株に座ると集中するように目を閉じた。風がそよいでレイの髪の毛を弄ぶ。レイは時々深く息を吐き出し、深呼吸でもしているかのようだ。私はそんなレイの邪魔をしないように、レイを守るように周りを警戒している。レイが意識を集中して広範囲を調べている時は近くへの警戒がどうしても疎かになってしまうのだ。しばらくしてレイが目を開けた。
「ふぅ、この辺には歪みは無いな。場所を移動してもう一度やってみよう。」
一か所にいて森全体を見ようとするよりも、自身が移動して見る範囲を狭めた方が魔力の消耗がゆるやかなのだそうだ。ベルが私たちを先導する形で突然背後から女性の弾んだ声が聞こえた。
「レイ様!?レイ様ではなくって!?」
森に似つかわしくない華やかな女性が、装飾の施された貴族用の山岳服を着て駆け寄ってきた。
「レベッカ?どうしてここに?」
「この研究者に頼まれて幽玄の木を手に入れるお手つだいをしているのです。私の魔力が必要だと言うので、仕方なくですわ。」
レベッカ様の後ろには白に近いグレイ色の髪の毛をした頭の良さそうな男性が立っていた。レベッカ様の態度を見る限り、平民なのだろうと思う。
「ユーリスアならともかく、こんな遠く離れた土地でお会いできるなんて・・・。レイ様はどうしてこちらへ?」
「あぁ、私たちも幽玄の木を探しているんだ。」
レベッカ様はレイの言葉でようやく私の方を見た。
「レベッカ様、お久しぶりです。以前はパーティーにお招きいただきありがとうございました。」
レベッカ様が平民を格下として良く思っていないということは知っているので、失礼の無いように丁寧にあいさつをする。
「あら、ライファさん、お元気でしたか?レイ様とご一緒だなんて驚きました。」
「あぁ、兄さんに幽玄の木を手に入れるように命じられてね。調合師の弟子であるライファを連れていくようにと言われたんだ。」
私の代わりにレイが答える。
「そうでしたか。魔力が低いと森の中は危険でしてよ。お気をつけてね。あ。そうだ!せっかくなら一緒に探しましょうよ。その方がきっと早く見つけることが出来るわ!」
「いや、それは・・・。ほら、足を引っ張ると悪いし。」
「レイ様が足を引っ張るなんてことはございませんわ!ね、ライファさんも一緒の方が早く見つけられると思いませんこと?」
レベッカ様が私に話を振る。平民である私がレベッカ様の申し出を断るわけがないと思ってのことだと分かっているが、実際のところその通りで、断れるわけなどないのだ。
「そう・・・ですね。」
「じゃあ、決まりね!こちらはニコラウス。ライファさんと同じ平民なので、気を遣わないでくださいね。」
ニコラウスさんはそんなレベッカの言動にも慣れているようでサラッと流した。
「ニコラウスと申します。幽玄の木の捜索に協力していただけるとは大変助かります。正直、レベッカ様だけでは不安でしたので。」
ニコラウスさんはそう言ってニコリと微笑んだ。ニコラウスさんの言動にレベッカ様が怒るかと思いきや、レベッカ様はレイを見つめていてニコラウスさんの言葉など聞こえていないようだ。
「私はレイ・ジェンダーソンと申します。こちらはライファ・グリーンレイ。どうぞよろしくお願いします。」
レベッカ様と合流してからというもの、レイの表情が少し硬くなった。
・・・どうしたのだろう。まるでレベッカを警戒しているかのようだ。
「それで、君たちはどうやって幽玄の木を探しているの?」
「ニコラウス!上流貴族であるレイ様になんて口の利き方を。ちゃんとなさい!」
「いや、レベッカ。いいんだ。私もその方が話しやすくて助かる。ニコラウスさん、話し方は気にしないでください。」
「ありがとう、助かります。あまりに畏まった喋り方というのは苦手でね。ほら、平民で育ちがよくないから。」
ニコラウスさんはニコリとレベッカに微笑み、レベッカ様はキッとニコラウスさんを睨んだ。この二人、あまり仲良くはなさそうだ。
「幽玄の木に会ったというゴートン・キーの話を聞いて、幽玄の木はこの森にあるのではなく、この森から繋がる別空間にあるのではないかと考えました。なので、魔力で空間の歪みを探しているところです。」
レイが答えると、ニコラウスさんは感心した声を上げた。
「へぇ、そこに気が付く者がいるとは。君たちはなかなか頭がいいですね。私も同じことを思っていました。これは予定より早く見つけることが出来そうだ。」
ニコラウスさんの指示により右側のエリアをレイが、左側のエリアをレベッカ様が魔力で探る。レイとレベッカ様は背中合わせに座り意識を集中した。
レベッカ様、凄いな。
魔力があるとこんな風に対等にレイを手伝うことが出来るのだと思うとレベッカ様が羨ましい。
「さて、私たちは夜の準備でもしますか。薪もあった方がいいですし、食事もね。」
ニコラウスさんに言われ、その場を去ろうとするとレイが目を開けた。
「ライファ、どこに行くの?」
「ニコラウスさんと一緒に薪を集めてきます。」
「え、それはちょっと。森の中だし何の危険があるか・・・。」
「レイさん、大丈夫ですよ。私も一緒ですし、魔力は平民なので大して持っていないですが魔獣避けを持っていますから。」
「でも・・・。」
「それとも、信用されていないのは私ですかね。まぁ、それは正しい感情ですね。でも、心配は無用です。幽玄の木を探すのにレイさんがいる方が見つかる確率が高いですからね。そのレイさんを怒らせるようなことはしませんよ。この中で一番強いのはレイさんですし。そうだ、私たちが出かけている間、結界を張っておいてくださいね。レベッカ様なんて一度魔力で捜索し始めるとこの通りなのですから。」
レベッカ様を見ると半分眠ったような状態で見事に無防備だ。
「・・・わかった。ライファ、気をつけて。ニコラウスさんも。」
「うん、行ってくる。」
ベルを肩に乗せてニコラウスさんの後をついて歩く。
「そうだ、これを振りかけておくといいよ。ちょっと臭いけど魔獣が寄って来なくなる。」
ニコラウスさんがスプレーボトルに入った液体を自分に振りかけて見せてから私に私て来た。
「ありがとうござます。」
スプレーボトルに鼻を近づけて匂いを嗅いでみると、結構な獣臭がする。
「これ何が入っているのですか?」
「これはね、ダイガの匂い成分を液体状にしたものなんだ。これを身に着けていれば、魔獣たちは我々をダイガだと思うはずだ。よってダイガより弱い魔獣は寄って来なくなる。」
「なるほど。確かに。これってニコラウスさんが作ったものなんですか?」
腕の辺りにスプレーをかけると、嫌そうにベルが飛んだ。
「あぁ、今回の為に作った。」
「すごい。本当に研究者なんですね。幽玄の木も研究に?」
「そうだよ。」
「どんな研究なのですか?」
「それは秘密。ほら、薪を拾わないとあとで困るよ。」
「そうですね。じゃあ、拾いながら。」
「えっ?」
ニコラウスさんは驚いた声を出したあと、ぶっと吹き出して笑った。
「普通こういう場合はおしゃべりはやめるんじゃないの?」
「そうなんですか?でもニコラウスさんがどんな研究をしているのか、どんな考え方で調合しているのか興味があって。」
「君は調合師なの?」
「調合師というにはおこがましいような・・・。卵みたいな感じです。」
薪を拾っては川沿いに集め、夕食用に魚を釣る。ニコラウスさんとの話はとても楽しかった。
「空雷鳥の目?あぁ、以前、調合に使ったことがある。」
「どんな調合にしたのですか?あー、秘密でなければ教えて欲しです。」
「くす、いいよ。空雷鳥の目は遠見効果がある。それと集光効果のある雫の葉を調合した。」
「雫の葉ってライトなんかに使われるやつですよね。暗くなると近くの光集める効果があるっていう。それでどんな効果になったんですか?」
私は思わず手を止めて聞いた。
「遠見効果というのはね、眼軸長と角膜や水晶体の屈折力に干渉しているんだ。要はピントを合わせる部分に、だね。そこに、集光効果3の雫の葉を調合すると、当然、核となるのは遠見効果だ。つまり、目に効果が現れる。そこに集光効果を足してやると、暗闇でも少しの光があれば目が利くようになる。」
すごい・・・。そうか、目の構造を調べて、その上で効力を足したのか。行き当たりばったりで感覚で調合してきた私とは大違いだ。
「ニコラウスさんってすごい・・・。」
私が呆然とニコラウスさんを見つめると、ニコラウスさんがまた吹き出した。
「くっくっくっ、間抜け顔になってるよ。口をぽかんと開けるのはやめた方がいいんじゃない?」
はっと我に返り開けていた口を慌てて閉じる。
「君はどう調合したの?君も調合したことがあるんだろう?」
「私は、その、調合というよりもそのまま効力を引き出しただけで。でも、食べやすい味にはしてあります。」
「食べやすい味?」
「はい、単に調合するだけではなくどうせ口に入れる物なら美味しくしたい、というのが私のポリシーなので。調合料理って呼んでいます。もし良かったら食べて見ますか?」
調合料理の名前を出すとクロッカさんとトトさんの顔が浮んで、胸が傷んだ。
「美味しい・・・ねぇ。」
ニコラウスさんは少し考えるような動作をしてから、もらおうかなと言った。
「ふぅ、この辺には歪みは無いな。場所を移動してもう一度やってみよう。」
一か所にいて森全体を見ようとするよりも、自身が移動して見る範囲を狭めた方が魔力の消耗がゆるやかなのだそうだ。ベルが私たちを先導する形で突然背後から女性の弾んだ声が聞こえた。
「レイ様!?レイ様ではなくって!?」
森に似つかわしくない華やかな女性が、装飾の施された貴族用の山岳服を着て駆け寄ってきた。
「レベッカ?どうしてここに?」
「この研究者に頼まれて幽玄の木を手に入れるお手つだいをしているのです。私の魔力が必要だと言うので、仕方なくですわ。」
レベッカ様の後ろには白に近いグレイ色の髪の毛をした頭の良さそうな男性が立っていた。レベッカ様の態度を見る限り、平民なのだろうと思う。
「ユーリスアならともかく、こんな遠く離れた土地でお会いできるなんて・・・。レイ様はどうしてこちらへ?」
「あぁ、私たちも幽玄の木を探しているんだ。」
レベッカ様はレイの言葉でようやく私の方を見た。
「レベッカ様、お久しぶりです。以前はパーティーにお招きいただきありがとうございました。」
レベッカ様が平民を格下として良く思っていないということは知っているので、失礼の無いように丁寧にあいさつをする。
「あら、ライファさん、お元気でしたか?レイ様とご一緒だなんて驚きました。」
「あぁ、兄さんに幽玄の木を手に入れるように命じられてね。調合師の弟子であるライファを連れていくようにと言われたんだ。」
私の代わりにレイが答える。
「そうでしたか。魔力が低いと森の中は危険でしてよ。お気をつけてね。あ。そうだ!せっかくなら一緒に探しましょうよ。その方がきっと早く見つけることが出来るわ!」
「いや、それは・・・。ほら、足を引っ張ると悪いし。」
「レイ様が足を引っ張るなんてことはございませんわ!ね、ライファさんも一緒の方が早く見つけられると思いませんこと?」
レベッカ様が私に話を振る。平民である私がレベッカ様の申し出を断るわけがないと思ってのことだと分かっているが、実際のところその通りで、断れるわけなどないのだ。
「そう・・・ですね。」
「じゃあ、決まりね!こちらはニコラウス。ライファさんと同じ平民なので、気を遣わないでくださいね。」
ニコラウスさんはそんなレベッカの言動にも慣れているようでサラッと流した。
「ニコラウスと申します。幽玄の木の捜索に協力していただけるとは大変助かります。正直、レベッカ様だけでは不安でしたので。」
ニコラウスさんはそう言ってニコリと微笑んだ。ニコラウスさんの言動にレベッカ様が怒るかと思いきや、レベッカ様はレイを見つめていてニコラウスさんの言葉など聞こえていないようだ。
「私はレイ・ジェンダーソンと申します。こちらはライファ・グリーンレイ。どうぞよろしくお願いします。」
レベッカ様と合流してからというもの、レイの表情が少し硬くなった。
・・・どうしたのだろう。まるでレベッカを警戒しているかのようだ。
「それで、君たちはどうやって幽玄の木を探しているの?」
「ニコラウス!上流貴族であるレイ様になんて口の利き方を。ちゃんとなさい!」
「いや、レベッカ。いいんだ。私もその方が話しやすくて助かる。ニコラウスさん、話し方は気にしないでください。」
「ありがとう、助かります。あまりに畏まった喋り方というのは苦手でね。ほら、平民で育ちがよくないから。」
ニコラウスさんはニコリとレベッカに微笑み、レベッカ様はキッとニコラウスさんを睨んだ。この二人、あまり仲良くはなさそうだ。
「幽玄の木に会ったというゴートン・キーの話を聞いて、幽玄の木はこの森にあるのではなく、この森から繋がる別空間にあるのではないかと考えました。なので、魔力で空間の歪みを探しているところです。」
レイが答えると、ニコラウスさんは感心した声を上げた。
「へぇ、そこに気が付く者がいるとは。君たちはなかなか頭がいいですね。私も同じことを思っていました。これは予定より早く見つけることが出来そうだ。」
ニコラウスさんの指示により右側のエリアをレイが、左側のエリアをレベッカ様が魔力で探る。レイとレベッカ様は背中合わせに座り意識を集中した。
レベッカ様、凄いな。
魔力があるとこんな風に対等にレイを手伝うことが出来るのだと思うとレベッカ様が羨ましい。
「さて、私たちは夜の準備でもしますか。薪もあった方がいいですし、食事もね。」
ニコラウスさんに言われ、その場を去ろうとするとレイが目を開けた。
「ライファ、どこに行くの?」
「ニコラウスさんと一緒に薪を集めてきます。」
「え、それはちょっと。森の中だし何の危険があるか・・・。」
「レイさん、大丈夫ですよ。私も一緒ですし、魔力は平民なので大して持っていないですが魔獣避けを持っていますから。」
「でも・・・。」
「それとも、信用されていないのは私ですかね。まぁ、それは正しい感情ですね。でも、心配は無用です。幽玄の木を探すのにレイさんがいる方が見つかる確率が高いですからね。そのレイさんを怒らせるようなことはしませんよ。この中で一番強いのはレイさんですし。そうだ、私たちが出かけている間、結界を張っておいてくださいね。レベッカ様なんて一度魔力で捜索し始めるとこの通りなのですから。」
レベッカ様を見ると半分眠ったような状態で見事に無防備だ。
「・・・わかった。ライファ、気をつけて。ニコラウスさんも。」
「うん、行ってくる。」
ベルを肩に乗せてニコラウスさんの後をついて歩く。
「そうだ、これを振りかけておくといいよ。ちょっと臭いけど魔獣が寄って来なくなる。」
ニコラウスさんがスプレーボトルに入った液体を自分に振りかけて見せてから私に私て来た。
「ありがとうござます。」
スプレーボトルに鼻を近づけて匂いを嗅いでみると、結構な獣臭がする。
「これ何が入っているのですか?」
「これはね、ダイガの匂い成分を液体状にしたものなんだ。これを身に着けていれば、魔獣たちは我々をダイガだと思うはずだ。よってダイガより弱い魔獣は寄って来なくなる。」
「なるほど。確かに。これってニコラウスさんが作ったものなんですか?」
腕の辺りにスプレーをかけると、嫌そうにベルが飛んだ。
「あぁ、今回の為に作った。」
「すごい。本当に研究者なんですね。幽玄の木も研究に?」
「そうだよ。」
「どんな研究なのですか?」
「それは秘密。ほら、薪を拾わないとあとで困るよ。」
「そうですね。じゃあ、拾いながら。」
「えっ?」
ニコラウスさんは驚いた声を出したあと、ぶっと吹き出して笑った。
「普通こういう場合はおしゃべりはやめるんじゃないの?」
「そうなんですか?でもニコラウスさんがどんな研究をしているのか、どんな考え方で調合しているのか興味があって。」
「君は調合師なの?」
「調合師というにはおこがましいような・・・。卵みたいな感じです。」
薪を拾っては川沿いに集め、夕食用に魚を釣る。ニコラウスさんとの話はとても楽しかった。
「空雷鳥の目?あぁ、以前、調合に使ったことがある。」
「どんな調合にしたのですか?あー、秘密でなければ教えて欲しです。」
「くす、いいよ。空雷鳥の目は遠見効果がある。それと集光効果のある雫の葉を調合した。」
「雫の葉ってライトなんかに使われるやつですよね。暗くなると近くの光集める効果があるっていう。それでどんな効果になったんですか?」
私は思わず手を止めて聞いた。
「遠見効果というのはね、眼軸長と角膜や水晶体の屈折力に干渉しているんだ。要はピントを合わせる部分に、だね。そこに、集光効果3の雫の葉を調合すると、当然、核となるのは遠見効果だ。つまり、目に効果が現れる。そこに集光効果を足してやると、暗闇でも少しの光があれば目が利くようになる。」
すごい・・・。そうか、目の構造を調べて、その上で効力を足したのか。行き当たりばったりで感覚で調合してきた私とは大違いだ。
「ニコラウスさんってすごい・・・。」
私が呆然とニコラウスさんを見つめると、ニコラウスさんがまた吹き出した。
「くっくっくっ、間抜け顔になってるよ。口をぽかんと開けるのはやめた方がいいんじゃない?」
はっと我に返り開けていた口を慌てて閉じる。
「君はどう調合したの?君も調合したことがあるんだろう?」
「私は、その、調合というよりもそのまま効力を引き出しただけで。でも、食べやすい味にはしてあります。」
「食べやすい味?」
「はい、単に調合するだけではなくどうせ口に入れる物なら美味しくしたい、というのが私のポリシーなので。調合料理って呼んでいます。もし良かったら食べて見ますか?」
調合料理の名前を出すとクロッカさんとトトさんの顔が浮んで、胸が傷んだ。
「美味しい・・・ねぇ。」
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