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第一章 もう一つの世界
5. 新しい腕 2
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「君が藤丘君か」
眼鏡をかけた初老の男の視線が樹の頭からつま先までをまじまじと見つめた。
「168センチ55キロといったところか」
「分かるんですか?」
「桂木さんは見ただけで相手の身長と体重が分るんだ。義手を作るにはその人の体格情報も必要だからね」
「そうか、こういうN+能力もあるのか」
「ワシのは特技じゃ。N+ではない。血と涙と汗の結晶じゃよ、全く、N+と一緒にしないで欲しい」
鼻息荒く、ふんっと言った桂木に樹は小さく謝った。
「桂木さんはプライドの高い職人さんなんだ。少々気難しいけど腕は確かだよ」
耳元で青砥に囁かれて頷いた。
桂木に連れて行かれた診察室は、ドライバーなどの工具が散らばっており診察室というよりは工房と言った方がしっくりくる。ごちゃっとしていて物が溢れた空間は、整理整頓が苦手とはっきり言っているかのようだった。
「じゃあ、ここに座って服を脱いでくれ。上半身だけでいいからな」
言われるまま服を脱ぐ。決してきれいな体ではなく傷痕もいくつかある。
樹の両親は暴力を振るうというよりもネグレクトや言葉の暴力が主だった。だから体を見られてもそこから虐待を連想されることはない。せいぜいヤンチャな子供だったのだなという印象を持たれる程度だ。
「うん、腕は綺麗に処置されているな。肩は動くか?」
「はい」
肩を上下させたり残った腕の部分を上げる。今までの8割しか腕は上がらなかったが、それでも桂木は上出来だと言った。その後、病院でも行った医療用のスキャニング機で樹の腕をスキャンし、よし、と頷いた。
「腕の情報はこれだけあれば大丈夫だろう。あとはどのタイプの腕にするかだな」
「義手にタイプがあるんですか?」
「あぁ、そうだ。人間の腕というものは本当に良く出来ていてな。現代の技術をもってしても本物と同じように動く腕はまだ作れない。義手を扱う人間の個体差が大きいことも要因のひとつではあるんじゃが……。だから、何かを犠牲にして持ち主の望む方向に伸ばしてやるのさ」
樹が言葉の意味をよく理解できずにいると青砥が説明を始めた。
「一般の人には軽くて動かしやすい平均的に動く腕を、格闘系のアスリートには重い分強度がある物を、とかそういうことですよね、桂木さん」
「そういうことじゃな。まず基本の方向性を決めて、使っていくうちにカスタマイズすることも勿論可能じゃよ」
「じゃあ俺、戦える腕がいいです。防御もしっかりできるやつ」
「戦える腕か……」
青砥は特に驚くこともなかったが桂木はうーんと微妙な反応をした。
「作れと言われれば作らないことはない。だがその筋肉量じゃ使いこなすのはちと厳しいかのぅ。防御もしっかりできるとなると、それなりに重さも出てしまう。それを扱えるだけの筋肉があるとは思えない」
はっきりと言葉にされて樹は一度視線を落とした。落としたが諦めるわけにはいかない。グッと視線を上げると、楽しむように口角を上げた桂木と目が合った。
「じゃが、不可能を可能にするのが職人でもある。まるっきり思い通りとはいかないだろうがな」
「よろしくお願いします! 俺もちゃんと鍛えます」
例え捜査官になれないとしても犯人を追いかけるのを諦めるわけにはいかない。樹が今存在している理由はそれしかないのだ。一週間後もう一度来る約束をして樹たちは義手製作所を後にした。
「この後、ちょっと薬局に寄っていい?」
製作所を出て直ぐに青砥がセント中央病院の方角を指さした。
「いいですけど……病気ですか?」
つい口をついてしまったというように樹は口元に手を持っていった。健康そうなのに何かあるのだろうか、聞くのは無神経だったかもしれない。樹がそう思っていると「健康そうなのに?」と青砥が言った。
まただ、なんで自分の考えていることが分るのだろう。もしかして人の心を読めるN+なのだろうか。
えぇ、それは、ちょっとそれって……。
樹の脳が大混乱に陥っていると青砥が樹の顔を覗き込むようにした。
「俺は人の考えていることが読めるわけじゃないよ」
「でも、さっきも俺の考えてることが…」
「あ、着いた。受付してくるからその辺に座ってて」
意味深に口角を上げて青砥は受付へと向かった。
薬局の中はもうここは森の中だろうというくらいの内装で、茶色の床に透明の壁、部屋のいたるところに観葉植物が置いてあった。店内には8人くらいの薬剤師がおり、お客さんは15人くらい。セント中央病院が近いこともあり、利用者の多い薬局なのだろう。
何気なく店内を見回していた樹は、受付の人と笑いながら話している青砥に視線を止めた。
あいつ、笑ったりするんだ。
樹の前ではまだ笑ったことがない。そもそも笑うような会話はしていないわけだが、表情を崩さない青砥が笑っているのは新鮮だった。
へぇ、笑うと目じりに皺が寄るんだ。
まるで観察しているみたいに見ていると、青砥は受付の人に手を上げこちらを振り向いた。そして、明かりが消えたかのように真顔になった。
いくら俺の方に来るからってそんなに表情を変えなくてもよくないか? 俺にももう少しにこやかでもいいのに。
「樹、外で待ってて」
「え?」
店内に人は多いが混んでいるわけでもない。空いている席もまだある。
「このままここで待ってるよ」
なぜ急に外で待っていてと言うのか理由も分からずにそう答えると、青砥が樹の腕をつかんで引っ張り上げた。
「いいから外で待ってろ」
真顔よりもちょっと怒っているかのような口調。強く出られれば防御反応的に樹の反応も強くなる。ムッとした表情も隠さずに樹が青砥の腕を振りほどこうとした時だった。
「動くな! お前ら、全員、ここから、出るな」
眼鏡をかけた初老の男の視線が樹の頭からつま先までをまじまじと見つめた。
「168センチ55キロといったところか」
「分かるんですか?」
「桂木さんは見ただけで相手の身長と体重が分るんだ。義手を作るにはその人の体格情報も必要だからね」
「そうか、こういうN+能力もあるのか」
「ワシのは特技じゃ。N+ではない。血と涙と汗の結晶じゃよ、全く、N+と一緒にしないで欲しい」
鼻息荒く、ふんっと言った桂木に樹は小さく謝った。
「桂木さんはプライドの高い職人さんなんだ。少々気難しいけど腕は確かだよ」
耳元で青砥に囁かれて頷いた。
桂木に連れて行かれた診察室は、ドライバーなどの工具が散らばっており診察室というよりは工房と言った方がしっくりくる。ごちゃっとしていて物が溢れた空間は、整理整頓が苦手とはっきり言っているかのようだった。
「じゃあ、ここに座って服を脱いでくれ。上半身だけでいいからな」
言われるまま服を脱ぐ。決してきれいな体ではなく傷痕もいくつかある。
樹の両親は暴力を振るうというよりもネグレクトや言葉の暴力が主だった。だから体を見られてもそこから虐待を連想されることはない。せいぜいヤンチャな子供だったのだなという印象を持たれる程度だ。
「うん、腕は綺麗に処置されているな。肩は動くか?」
「はい」
肩を上下させたり残った腕の部分を上げる。今までの8割しか腕は上がらなかったが、それでも桂木は上出来だと言った。その後、病院でも行った医療用のスキャニング機で樹の腕をスキャンし、よし、と頷いた。
「腕の情報はこれだけあれば大丈夫だろう。あとはどのタイプの腕にするかだな」
「義手にタイプがあるんですか?」
「あぁ、そうだ。人間の腕というものは本当に良く出来ていてな。現代の技術をもってしても本物と同じように動く腕はまだ作れない。義手を扱う人間の個体差が大きいことも要因のひとつではあるんじゃが……。だから、何かを犠牲にして持ち主の望む方向に伸ばしてやるのさ」
樹が言葉の意味をよく理解できずにいると青砥が説明を始めた。
「一般の人には軽くて動かしやすい平均的に動く腕を、格闘系のアスリートには重い分強度がある物を、とかそういうことですよね、桂木さん」
「そういうことじゃな。まず基本の方向性を決めて、使っていくうちにカスタマイズすることも勿論可能じゃよ」
「じゃあ俺、戦える腕がいいです。防御もしっかりできるやつ」
「戦える腕か……」
青砥は特に驚くこともなかったが桂木はうーんと微妙な反応をした。
「作れと言われれば作らないことはない。だがその筋肉量じゃ使いこなすのはちと厳しいかのぅ。防御もしっかりできるとなると、それなりに重さも出てしまう。それを扱えるだけの筋肉があるとは思えない」
はっきりと言葉にされて樹は一度視線を落とした。落としたが諦めるわけにはいかない。グッと視線を上げると、楽しむように口角を上げた桂木と目が合った。
「じゃが、不可能を可能にするのが職人でもある。まるっきり思い通りとはいかないだろうがな」
「よろしくお願いします! 俺もちゃんと鍛えます」
例え捜査官になれないとしても犯人を追いかけるのを諦めるわけにはいかない。樹が今存在している理由はそれしかないのだ。一週間後もう一度来る約束をして樹たちは義手製作所を後にした。
「この後、ちょっと薬局に寄っていい?」
製作所を出て直ぐに青砥がセント中央病院の方角を指さした。
「いいですけど……病気ですか?」
つい口をついてしまったというように樹は口元に手を持っていった。健康そうなのに何かあるのだろうか、聞くのは無神経だったかもしれない。樹がそう思っていると「健康そうなのに?」と青砥が言った。
まただ、なんで自分の考えていることが分るのだろう。もしかして人の心を読めるN+なのだろうか。
えぇ、それは、ちょっとそれって……。
樹の脳が大混乱に陥っていると青砥が樹の顔を覗き込むようにした。
「俺は人の考えていることが読めるわけじゃないよ」
「でも、さっきも俺の考えてることが…」
「あ、着いた。受付してくるからその辺に座ってて」
意味深に口角を上げて青砥は受付へと向かった。
薬局の中はもうここは森の中だろうというくらいの内装で、茶色の床に透明の壁、部屋のいたるところに観葉植物が置いてあった。店内には8人くらいの薬剤師がおり、お客さんは15人くらい。セント中央病院が近いこともあり、利用者の多い薬局なのだろう。
何気なく店内を見回していた樹は、受付の人と笑いながら話している青砥に視線を止めた。
あいつ、笑ったりするんだ。
樹の前ではまだ笑ったことがない。そもそも笑うような会話はしていないわけだが、表情を崩さない青砥が笑っているのは新鮮だった。
へぇ、笑うと目じりに皺が寄るんだ。
まるで観察しているみたいに見ていると、青砥は受付の人に手を上げこちらを振り向いた。そして、明かりが消えたかのように真顔になった。
いくら俺の方に来るからってそんなに表情を変えなくてもよくないか? 俺にももう少しにこやかでもいいのに。
「樹、外で待ってて」
「え?」
店内に人は多いが混んでいるわけでもない。空いている席もまだある。
「このままここで待ってるよ」
なぜ急に外で待っていてと言うのか理由も分からずにそう答えると、青砥が樹の腕をつかんで引っ張り上げた。
「いいから外で待ってろ」
真顔よりもちょっと怒っているかのような口調。強く出られれば防御反応的に樹の反応も強くなる。ムッとした表情も隠さずに樹が青砥の腕を振りほどこうとした時だった。
「動くな! お前ら、全員、ここから、出るな」
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