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第一章 もう一つの世界
3. セント中央捜査本部へようこそ
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加賀美に案内されるまま建物の中に入る。床は淡い茶色で硬く歩きやすく、白い壁が続く。最新鋭の工場のような雰囲気の建物だ。鉄でできた雪だるまのようなロボットが加賀美に近寄ると「ゴヨウケンハ?」と尋ねた。
「田所さんはまだトレーニングルームですか?」
「カクニンイタシマス」
「この建物内には誰がどこにいるか分かるシステムが内蔵されているのですよ」
「俺もですか!?」
「樹君はまだこの世界のデータベースには載っていないので、誰かまでは分かりませんが身元不明人がどの場所にいるかは分かりますね」
「カクニンデキマシタ。T3ルームニオリマス」
「ありがとう」
カプセルのようなエレベーターに乗り3階で降りる。3階は1階の倍ほどの高さがあり天井が遠い。少し歩くと大きな窓があり、部屋の中には二人の男性がいた。一人は40代で耳の辺りまである無造作ヘアの骨太のマッチョで、もう一人は20代前半の若者でベリーショートの短髪にキリッとした一重の三白眼が印象的だ。
「あぁ、やっぱり」
加賀美の視線の先で40代の男が膝をついていた。すかさず距離を詰めた若者が手を振り上げる。
やられる。
反射的に樹の目に力が入ったその時、隣から「ストーップ!」という大きな声が上がった。
「田口さん、あなたが呼んだ青年をお連れしましたよ。話す気力がなくなる前にトレーニングは終わりにして下さい」
N+捜査課室長室はデザイナーズハウスにでも遊びに来たかのようだった。二人がけの真っ赤ソファは樹が座ると樹を包み込むように形を変え、そら豆のような形のテーブルには今日の空が映し出されている。
「ここはいつ来ても変わらんなぁ。だいたい、職場に真っ赤な椅子って何だよ」
田口はため息を吐きながらテーブルに置いてあった本を手に取ると加賀美に投げつけた。
「えぇっ?」
バサッ
樹が声を上げたのとソレが本をキャッチしてテーブルの上に置いたのはほぼ同時だった。ソレは役目を終えると壁にかけられた絵となり、大人しく部屋を飾った。
何? 何だ、今の……
「田口さん、毎回この防御装置と張り合うのはやめてくださいよ」
「これは俺にとっちゃ占いなんだよ。コイツ50回に一回は外すからな。コイツが外したら俺はその日最高にラッキーな一日になる」
全く、と呆れたように呟いた加賀美は樹を見て困ったようにほほ笑んだ。
「樹君、こちらは田口什五郎さんです。君をこちらの世界に呼んだ張本人ですよ」
「おいおい、俺だけじゃないだろ。お前も協力した」
「私はあなたに騙されただけですから無罪ですよ」
「あの、どういうことですか?」
「それをこれから説明しましょう」
雪だるま型ロボットがお茶をテーブルに置くと、田口はズズっとお茶を吸い、加賀美は咳払いをした。
「先ほど、この世界が自然を置き去りにして科学の進歩にまい進した時代があったことはお話しましたよね。その時代、我が国は時空を超えるマシーンを作ろうとしていました。様々な分野の学者が時空を超えることの危険性を訴えたことでマシーン作りは廃止になり、制作途中のマシーンも廃棄された、はずだった」
はずだった? と樹が聞き返すと田口が苦々しく口を開いた。
「研究者ってもんはさ研究に執着しちまうんだよ。むしろ、その執着がなければ研究者になんかなれねぇ。勿論やっちゃいけないものはやっちゃいけない。執着があったって終わらせなきゃいけないこともある。でも、それが出来なかった奴がいたんだろうな」
「時空マシーンを完成させた人間がいるのです。その人物は他の時空に干渉し始めた。樹君の妹さんは時空マシーンのせいで犠牲になったのです」
冷たくなり横たわった優愛の姿が思い起こされ、樹はぎゅっと拳を握った。
「……確かなんですよね?」
樹の声は微かに震えていた。それは怒りや悲しみ、負の感情を必死に押し殺し現状を理解しようとしているように見えた。
「俺が実際に見たから確かだ」
「あなたはあの場所にいたと?」
樹は思わず田口に掴みかかった。
「あの場所にいたというのなら、どうして!」
「あの場所にいたわけじゃない。見えたんだ」
「田口さんは人の能力を助長するN+能力を持っているのです」
田口が頷く。
「あの時、俺は時空マシーンの痕跡を探っていたんだ。時空マシーンが動くところには大きな時空の乱れが生じるはずだ。だから感知能力に長けている者の力を借りてその場所を探っていた。そのうち引きずり込まれるような感覚があって、多分そっちの世界に意識だけ持っていかれたんだと思う。その時見たのが爆発のような鋭い閃光と倒れた女性だ」
「それが優愛……」
「意識だけでは何かに触れる事も出来ない。俺には何もできなかった」
すまないと樹は謝られたが、気にしないでくださいなどと言えるわけもない。樹は無言のまま下を向いた。
その日以来、田口の頭の中にはふとした瞬間に樹の声が響くようになったという。
「多分、チャンネルみたいなものが合ったんだろうな」
「だからといってあんな危険なことをしなくても……」
ため息交じりに加賀美が言うと田口は9割がたイケると思ったんだよ、と食って掛かった。
「俺も研究者のはしくれだ。かなりの確率でイケると思わなければやらなかったさ。それに、こっちの世界に来るかどうかを決めたのもコイツだし、リスクだって話したさ」
「それが俺を呼んだあの声……」
「そうだ、この美声だっただろ?」
「俺をこの世界に連れて来てくれたことには感謝しています。お陰で俺は優愛を殺した奴を追いかけることが出来る」
「その犯人ですが、我々もまだ誰かというところまでは分かっていないのです」
「田所さんはまだトレーニングルームですか?」
「カクニンイタシマス」
「この建物内には誰がどこにいるか分かるシステムが内蔵されているのですよ」
「俺もですか!?」
「樹君はまだこの世界のデータベースには載っていないので、誰かまでは分かりませんが身元不明人がどの場所にいるかは分かりますね」
「カクニンデキマシタ。T3ルームニオリマス」
「ありがとう」
カプセルのようなエレベーターに乗り3階で降りる。3階は1階の倍ほどの高さがあり天井が遠い。少し歩くと大きな窓があり、部屋の中には二人の男性がいた。一人は40代で耳の辺りまである無造作ヘアの骨太のマッチョで、もう一人は20代前半の若者でベリーショートの短髪にキリッとした一重の三白眼が印象的だ。
「あぁ、やっぱり」
加賀美の視線の先で40代の男が膝をついていた。すかさず距離を詰めた若者が手を振り上げる。
やられる。
反射的に樹の目に力が入ったその時、隣から「ストーップ!」という大きな声が上がった。
「田口さん、あなたが呼んだ青年をお連れしましたよ。話す気力がなくなる前にトレーニングは終わりにして下さい」
N+捜査課室長室はデザイナーズハウスにでも遊びに来たかのようだった。二人がけの真っ赤ソファは樹が座ると樹を包み込むように形を変え、そら豆のような形のテーブルには今日の空が映し出されている。
「ここはいつ来ても変わらんなぁ。だいたい、職場に真っ赤な椅子って何だよ」
田口はため息を吐きながらテーブルに置いてあった本を手に取ると加賀美に投げつけた。
「えぇっ?」
バサッ
樹が声を上げたのとソレが本をキャッチしてテーブルの上に置いたのはほぼ同時だった。ソレは役目を終えると壁にかけられた絵となり、大人しく部屋を飾った。
何? 何だ、今の……
「田口さん、毎回この防御装置と張り合うのはやめてくださいよ」
「これは俺にとっちゃ占いなんだよ。コイツ50回に一回は外すからな。コイツが外したら俺はその日最高にラッキーな一日になる」
全く、と呆れたように呟いた加賀美は樹を見て困ったようにほほ笑んだ。
「樹君、こちらは田口什五郎さんです。君をこちらの世界に呼んだ張本人ですよ」
「おいおい、俺だけじゃないだろ。お前も協力した」
「私はあなたに騙されただけですから無罪ですよ」
「あの、どういうことですか?」
「それをこれから説明しましょう」
雪だるま型ロボットがお茶をテーブルに置くと、田口はズズっとお茶を吸い、加賀美は咳払いをした。
「先ほど、この世界が自然を置き去りにして科学の進歩にまい進した時代があったことはお話しましたよね。その時代、我が国は時空を超えるマシーンを作ろうとしていました。様々な分野の学者が時空を超えることの危険性を訴えたことでマシーン作りは廃止になり、制作途中のマシーンも廃棄された、はずだった」
はずだった? と樹が聞き返すと田口が苦々しく口を開いた。
「研究者ってもんはさ研究に執着しちまうんだよ。むしろ、その執着がなければ研究者になんかなれねぇ。勿論やっちゃいけないものはやっちゃいけない。執着があったって終わらせなきゃいけないこともある。でも、それが出来なかった奴がいたんだろうな」
「時空マシーンを完成させた人間がいるのです。その人物は他の時空に干渉し始めた。樹君の妹さんは時空マシーンのせいで犠牲になったのです」
冷たくなり横たわった優愛の姿が思い起こされ、樹はぎゅっと拳を握った。
「……確かなんですよね?」
樹の声は微かに震えていた。それは怒りや悲しみ、負の感情を必死に押し殺し現状を理解しようとしているように見えた。
「俺が実際に見たから確かだ」
「あなたはあの場所にいたと?」
樹は思わず田口に掴みかかった。
「あの場所にいたというのなら、どうして!」
「あの場所にいたわけじゃない。見えたんだ」
「田口さんは人の能力を助長するN+能力を持っているのです」
田口が頷く。
「あの時、俺は時空マシーンの痕跡を探っていたんだ。時空マシーンが動くところには大きな時空の乱れが生じるはずだ。だから感知能力に長けている者の力を借りてその場所を探っていた。そのうち引きずり込まれるような感覚があって、多分そっちの世界に意識だけ持っていかれたんだと思う。その時見たのが爆発のような鋭い閃光と倒れた女性だ」
「それが優愛……」
「意識だけでは何かに触れる事も出来ない。俺には何もできなかった」
すまないと樹は謝られたが、気にしないでくださいなどと言えるわけもない。樹は無言のまま下を向いた。
その日以来、田口の頭の中にはふとした瞬間に樹の声が響くようになったという。
「多分、チャンネルみたいなものが合ったんだろうな」
「だからといってあんな危険なことをしなくても……」
ため息交じりに加賀美が言うと田口は9割がたイケると思ったんだよ、と食って掛かった。
「俺も研究者のはしくれだ。かなりの確率でイケると思わなければやらなかったさ。それに、こっちの世界に来るかどうかを決めたのもコイツだし、リスクだって話したさ」
「それが俺を呼んだあの声……」
「そうだ、この美声だっただろ?」
「俺をこの世界に連れて来てくれたことには感謝しています。お陰で俺は優愛を殺した奴を追いかけることが出来る」
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