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私には好きな人がいる。
私の3歳歳上のお兄様。
兄妹なのに、可笑しいわよね…。
他の令息を好きになろうと努力はしたのだけれど、お兄様と比べてしまうと…。
お兄様みたいに完璧な人は居ないのだからと思ってみても、やはり粗ばかり見えてしまう。
いつかお兄様に婚約者が出来たら、私は諦められるのかしら?
お兄様の結婚式で笑顔で「おめでとう」と言う事が出来るのかしら…。
「おにいたま、これはなに?」
「これは、ビー玉だよ。ガラスで出来ているんだ」
「おにいたま、このおかし、おいしいね♪」
「おいしいね。僕のも食べるかい?」
「おにいたま、こわいオバケがでてきたの。いっしょにねてもいい?」
「怖い夢を見たんだね。おいで、一緒に寝よう!お父様とお母様には秘密だよ!」
「あーい!ふたりだけのひみつ♪」
おにいたま、だいしゅき♡
いつからだろう…お兄様が私に対して余所余所しくなってしまったのは…。
私が何か、お兄様の気に触るような事をしてしまったのね…。
寂しい…。
前みたいに私に優しい笑顔で笑い掛けて欲しいのに、「お兄様」と声を掛ければ、私の顔をチラッと見るだけで「なに?」と冷たく言われてしまう。
悲しい…。
いつから、こんなに嫌われてしまったのだろう…。
私の3歳歳上のお兄様。
兄妹なのに、可笑しいわよね…。
他の令息を好きになろうと努力はしたのだけれど、お兄様と比べてしまうと…。
お兄様みたいに完璧な人は居ないのだからと思ってみても、やはり粗ばかり見えてしまう。
いつかお兄様に婚約者が出来たら、私は諦められるのかしら?
お兄様の結婚式で笑顔で「おめでとう」と言う事が出来るのかしら…。
「おにいたま、これはなに?」
「これは、ビー玉だよ。ガラスで出来ているんだ」
「おにいたま、このおかし、おいしいね♪」
「おいしいね。僕のも食べるかい?」
「おにいたま、こわいオバケがでてきたの。いっしょにねてもいい?」
「怖い夢を見たんだね。おいで、一緒に寝よう!お父様とお母様には秘密だよ!」
「あーい!ふたりだけのひみつ♪」
おにいたま、だいしゅき♡
いつからだろう…お兄様が私に対して余所余所しくなってしまったのは…。
私が何か、お兄様の気に触るような事をしてしまったのね…。
寂しい…。
前みたいに私に優しい笑顔で笑い掛けて欲しいのに、「お兄様」と声を掛ければ、私の顔をチラッと見るだけで「なに?」と冷たく言われてしまう。
悲しい…。
いつから、こんなに嫌われてしまったのだろう…。
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