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アーノルドの頑張りの結果、私も子供を授かった。

「ティア、ありがとう!家族が増えるんだね。男の子かな?女の子かな?両方欲しいよね?両方、産まれるまで私が頑張れば…」

まだお腹に授かったばかりなのに、もう次の子…?
私の身体、耐えられるのかしら?

「皆に知らせないといけないね!ああ、でもまだティアの体調が悪いし押し掛けられても困る…」

「アーノルド。お兄様は、アンジェリカお義姉様の事で頭が一杯で私の所に来ないわよ。カトリーヌお姉様は、お義兄様と子供達とコイド伯爵領に義両親に会いに行っているわ」

お兄様には知らせだけ出せば良いわね。
お義姉様が心配で王宮に仕事に行くのも愚図っているとか…。
そんなお兄様が休日に私に会いに来る筈がない。
お姉様は、1ヶ月コイド領に滞在してから、ザイザル領に寄ってお父様とお母様に会って来ると言っていた。
戻って来る頃には私の悪阻も少しは良くなっているかな?

「そうかっ!なら良かった。ティアの妊娠を知らせるのは、父上と義父上、ザイザル義兄上で取りあえず良いなっ。コイド義兄上達には帰って来られたら知らせて…ああ陛下にもお伝えして、ティアの出産前と出産後には休みを貰える様に今から頼んでおこう」

だが、私達の予想に反して、お兄様と安定期に入ったお義姉様が飛んできた。

「ティアナ、おめでとう!貴女と私の子は同級生になるのね。嬉しいわ♪」

「ティアナ、おめでとう。ティアナに似て可愛い子が産まれて来るんだろうな。今から楽しみだ!性別が別だったら結婚させるのも良いな?」

「何を言っているのです!?女の子だったら、誰にも嫁にやりませんよ!!」

「そんなの可哀想だろう?」

「じゃあ義兄上は、女の子だったら嫁に出すんですか?」

「そんなの決まっている。出すわけないだろう!?」

私とお義姉様は、2人の会話を呆れて聞いている。

「ティアナ…お互いに苦労するわね…」

お兄様もアーノルドも親馬鹿になりそうだと私とお義姉様は苦笑していた。
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