【R18】散らされて

月島れいわ

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遠い夏の日がモノクロで蘇る。
ここはどこだろう?

そうだ。
パパの書斎だ。
床も天井も何もかもこげ茶色だ。
大きな革張りの椅子も大きなソファーセットも黒光りしてりる。

壁に金文字の本がぎっしりある。
どれも分厚くて中には洋書もある。

開いて読んでも殆ど解らない。
挿絵を見るのが好きだった。

将来は画家になるんだと決めていたっけ。

ほら。
あれよ。
ギリシャ神話。

あの神話の本に載っていたじゃない。
衝撃だったわよ子供ですもん。

美しい裸体の乙女が岩場に鎖で繋がれていた。
解読できたのは彼女がアンドロメダという名前で恐ろしい怪物の生贄にされるらしいこと。
それを一目見て性に目覚めた。
まだ少女だった頃の自分のあの部分に得体の知れないドロっとした熱が込み上げたんだわ。
まるで自分もああして白い素肌を晒したまま片手を拘束されて……
海から現れた怪物に犯される。
でも、彼女はペルセウスに助けられた。
その後、ペルセウスは裸で繋がれた憐れな乙女の私……きっと無理に押し開かれてされたんだわ。
きっと……
このじれったい疼きをどうしたらいいのか子供心に考えた。
いえ。
考えるより先に身体が動いた。

あの時。
本能に従った。
胡桃材の大きな父の机に両手を置く自分が見える。
そっと、恐る恐る机の角に自分の秘所をスカート越しに押し付けてみた。
その瞬間。
アソコを中心に快感が弾けたわ。
電流が走ったみたいだった。
そうよ。
何度も何度も
上から下へと下から上へと熱いアソコを擦り続けた……初めての自慰だった。
微かに呻く自分の声が自分で信じられなかった。
思わずスカートをめくりショーツを降ろして直に擦ってみたが痛みだけで気持ちよくなれなかった。
ショーツを履いてスカート越しの方が気持ちいいと発見したんだ。

本当に淫乱な子だったわ。

いつか自分もあんな風に
自分もアンドロメダになって縛られたまま犯されたい……犯されている自分を想像してやった……
これはきっといけない事。
きっと……そうは思っても最後までするしかなかった。
誰?……髪に触られているのを感じた。

「鞠花。憶えていないだろうな。おまえは幼い頃から綺麗で可愛らしかった。ずっと可憐な少女。
小学校の制服、清楚な白いセーラーカーの紺のワンピースが似合ってた。
でも。おまえも女だって判った時。嬉しかったよ。
憶えているか?パパの書斎で。おまえが気持ちよくなるのを僕が手伝ってあげただろう?
可愛い鞠花に僕は恋したんだ。あの日からずっと今もだ」


遠い日の夢から覚めた。
ベットに横たわったまま鞠花は熱にうかされていた。
――ーーここは?どこ?
「そう。忘れたよな。あの日。おまえが一人でオナニーしてた。僕に見つかって随分怯えてたよな。
そうさ。いう通りにしないとパパにもママにもいいつけるって。『それはイヤ』って泣いてた―ーーー」
兄の言葉がどんどん遠い記憶を引き寄せて蘇った。

――ーーここは自分の部屋。実の兄にレイプされたんだ。
あれから眠っていたんだ。後ろに体温を感じる。兄だ。後ろから抱かれたまま耳元に囁かれた。
「おまえは子供だったけど僕にされて、ちゃんと感じてただろう?あの時」


――ーーこれは夢の続きなの?あの時。

あの時。
おにいちゃまの指示通りソファーに横たわった。
「もっとよくしてやるから。大丈夫。眼をつむって」
「あっ!!あ……」
おにいちゃまは何か固い棒の様なものでスカートの上から私のアソコをグッと押したんだ。
あれは箒とかモップの柄だったのかもしれない。
そのまま。棒の先で色々な角度からアソコを責められた。
「イヤ。やめてえ。い、いたい。いたいよお」
恥ずかしさと痛みにそんな事を口走ったはず。
そしたら「じゃあ。優しくするから声を出すなよ」大人びたおにいちゃまの声がとても頼もしくて何をされるのか、どきどきした。そう言って兄はカーテンタッセルを持って来て私の頭にくるりと巻いて目隠しした。
その上両腕を掴まれそのまま縛られた。

それはアンドロメダの様にという自分の期待通りだった。
今度は、柔らかくて痛くないものがあの部分を優しく強く触って擦ってくれたから、どんどん気持ち良くなった。
声を出すなって怒られた記憶がある。いつも静かな兄が大きな声を出したから本当に怖くなった。
それから快感が弾け飛んであっという間に気持ち良かった自分が嫌いになったんだ。
不快辛い罪悪感の黒い雲に覆われて泪も止まった。

その日以来。
私は時々兄に呼び出された。

両親もお手伝いさん達もいない日曜日の午後。
みんな出かけた夜。

拒んでも「あの事を全部ママに話してもいいの?鞠花」
その一言で従うしかなかった。
ずっと、おにいちゃまに悪戯され続けた。
あの頃。
おにいちゃまは私を恋人みたいに考えていたんだと思う。
自分はどうだったかといわれるとはっきりしない。
何をされても、おにいちゃまの後を追いかけてついて回っていたんだから好きだったんだと思う。
きっといろんないやらしい事されたのも含めて??
段々大人になって私が私立の中学に進学して寮に入るまで不可思議な兄妹関係は続いた。
今更に両親は何か知っていたのかしれない。

私もおにいちゃまに……恋していたの……??



「あっ……ああ……あん。あっあっあっああ……」
「鞠花。可愛いよ」
髪の毛を撫で挙げられる感触。
「お、おにいちゃま……」ハッと起き上がろうとすると両手首が何か布地で縛られているのに気づいた。そのまま一つ縛りにされてその先がベットのアイアンフレームの一本に繋がれていた。
「あの頃と一緒じゃないか」と兄の指が優しく蜜の溜まった秘裂を愛撫していた。
無意識に脚は閉じられていたが何も身に着けていない。


あの頃と一緒。同じ事をされているのだ。
強烈な快感を引き出されても声をあげまいと必死になった。
でも。
もうどんなに抵抗しても無駄というものだろうという諦めもあった。
不意に躰を横倒しにされる。
「ほら。綺麗だろう?」
――ーーなっ!!
ベッドの横に鞠花の姿鏡がそのまま横になって椅子の上に置かれていた。
後から兄の脚が架かって鞠花の太腿を割って後ろにこじ開けた。
右手が乳房を覆ってゆっくり捏ねだす。
「やっぱり。鞠花のここ」と乳首を摘まんで「すっかり尖って固くなってる。縛られるのが好きなんだね。可愛い鞠花。気高い赤い薔薇。鞠花はずっと僕だけのものになったんだ」
―――いやっ!いやああ……もうダメ……


右手の中指がスッと襞の奥に挿入され、そのまま中指を出したり抜いたりを繰り返す。
最初から濡れていた肉襞は膨らんでグチュグチュ音を立てた。
指が二本になり三本になった。
すっかり膨らんだクリトリスを絶妙な力加減で弄ばれ嗚咽に近い嬌声をあげた。
そうやって右指で前をいじられながら左指先が後ろの孔の中へ少し少しと押し込まれる。
「いやよおっ!おにいちゃまあぁ!どうして鞠花を苛めるの。あっ!ああっ!!もう、もう赦してぇ」

鏡の中の鞠花の襞が後ろから覆いかぶさる兄の猛った肉頚を受け入れる。
脇の下から前に回された男の大きな手が乳房を揉み前に回された指は変わらずクリトリスを摘まんだままの態勢で膣の深部へと挿入されてしまった。
右手が鞠花の左腿を持ち上げると挿入の深さが増した。

激しい腰の動きに、
ガクガクと首を揺すられる。
見るまいとして背けていた顔がガクリと垂れて見てしまった。
両手を縛られ犯されている自分とアンドロメダが重なった。
――ーーーいやあああ……っ!!

鞠花の背中が反って髪が乱れ、激しいエクスタシーに呑まれ泣いた。
次に気が付くと体をひっくり返され高く突き出した尻を鷲掴みにした兄に後ろから責められていた。
後ろから男の手が鞠花の顎に掛かってクイと上向けられる。
一瞬息が詰まる。
それだけて膣内の締め付けが強まったなど鞠花は知らない。

うっ!!
惟明が達した呻きの声を聞いた。

「ま、まさか……うそ!!」
また中に出されてしまった……酷い。
「大丈夫だよ妊娠したら僕らのベイビーだね。誰よりも美しい子が生れるだろう」
泣き伏す妹の巻き毛を弄んで笑んだ。














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