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ニャン太編
「ン」のお話
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主竜は炎を吐いてきた。ニャン太はそれをかわす。
ニャン太「やっぱあの時のドラゴンより強くないな。流石にこんなおまけストーリーであれ以上の強敵は出てこないか…ってメタんじゃねえって!」
主竜「何を言ってるんだ?」
ニャン太「ああ、気にしないでくれ。」
とにかく時間はあまり掛けられない。ニャン太は主竜に飛び込んでいった。
ニャン太「食らえ、タイガー爪!」
虎用の付け爪による爪攻撃だ。主竜の爪とぶつかる。
ガキィン!
流石にドラゴンタイプである主竜の方がパワーはある。ニャン太は主竜の爪をいなして蹴りを放った。
ドゴッ
これはヒットする。主竜は一瞬たじろいだがまた攻撃してくる。ニャン太はそれをかわし距離を取る。
ニャン太「危ない。食らったらヤバいぜ。」
主竜「おおよそ猫とは思えない動きだな。」
ニャン太「ああ、知らないわなそりゃ。俺は猫じゃねえぜ。」
主竜「何だと?」
ニャン太「俺は…勇者レイスの使い魔。そして光の精霊様の弟子…精霊だ!」
何か、自分を精霊だと名乗るのは久し振りだ。
でもそう言った事で踏ん切りも付いたかもしれない。
ニャン太「悪いけど時間がないからな。決めさせて貰う。」
主竜「勇者の使い魔?精霊?そんなもの信じられるか!」
ニャン太「信じなくても良いぜ。身体には刻ませて貰うけどな。」
ニャン太は魔力を溜める。この技も久し振りだな。
主竜は炎を吐いてきたが、ニャン太はそれを物ともせずに突っ込んでいく。
ニャン太「行くぜ、必殺・オーラ爪!」
ズシャッ!
ニャン太のオーラ爪は主竜を切り裂いた。致命傷ではないが、すぐには動けないだろう。
主竜「ぐあああ…まさか。」
ニャン太「お前の計画も終わりだな。」
主竜「くくく…馬鹿め。もう遅いのだ。」
ニャン太「どういう事だ?」
主竜「この塔の先にある工場には人間が兵器を持って集まってきている。その兵器で動物の村を順番に滅ぼしていくのだ。」
ニャン太「人間だって?」
主竜「もう手続きも済んでいる。止める事は出来ない。」
ニャン太「この馬鹿野郎!」
ニャン太は主竜を思いっきり張り倒した。そして何も言わずに走り出した。
塔の外についている非常階段から飛び降りる。3階程度の高さだが、ニャン太にとっては降りれる距離だ。
ニャン太「クソ、どうすれば!」
先に進んで人間による動物の村殲滅を防ぐのが先か?それとも猫の村に戻ってライオンから猫を守るのが先か?
ニャン太「…考えてる時間が一番勿体ねえ!」
踵を返し、来た道をダッシュで戻った。
ニャン太「全力で走れば猫の村まで10分も掛からねえ!」
ニャン太が走り去っていく様子を、一匹の鶏が眺めていた。
鶏「そっちを選んだか。思った通りだな。…仕方あるまい、人間は私が引き付けて、時間を稼いでやろう。」
虎「…ん?遠くから来るのは、さっきの猫?」
向こうからニャン太がダッシュして来ている。虎は不思議そうにしていた。
虎「どうした?帰るのか?」
ニャン太「急いでるんだ!急いで猫の村に戻らないとライオンが!」
虎「はあ、ライオンの野郎がまた悪さでもしてるのか。これでも食ってけ!」
虎は何かを放り投げた。ニャン太はそれを口に入れる。
ニャン太「何の果実だこれば、美味いじゃん!」
虎「虎の楽園名産の木苺…って、もう行ってしまったぞ。」
途切れた橋も一気に飛び越える。
ニャン太「何か勢いで飛んだら行けた!」
そのまま猫の村へ入った。
ニャン太「ライオンめ、何処だ!」
奥の方で悲鳴が聞こえた。そらの家の方だ。ニャン太は走って向かう。
家の前で猫たちがライオンに詰められていた。大丈夫、まだ被害は出ていない。
ニャン太「待てライオン!」
ライオン「ん?何だ他にも猫が居たのか。」
ニャン太「しゃらくせえ!」
ニャン太はライオンに爪で斬り掛かるが、ライオンにはバリアが張られていた。コズキの時と同じ感じのバリアだ。
ニャン太「くっ、今思えば、あのバリアは主竜の魔力で作られた物だったんだよな。あいつが魔力高いヤツじゃなくて良かったぜ。」
ライオン「何を言ってるんだ。念仏でも唱えたのか?」
ライオンは爪で攻撃してきた。思ったより速いが、ニャン太は何とかかわす。
ニャン太「流石は百獣の王だ、凄い攻撃力だぜ。」
ライオン「ただの猫に俺は倒せんぞ。」
ニャン太「俺はただの猫じゃねえ。」
ニャン太は爪で攻撃。しかしまたバリアに阻まれる。
ニャン太「ちっ、あの厄介なバリアを何とかしないと。」
ライオンは再び爪で攻撃してきた。ニャン太はまたギリギリかわす。
ライオン「すばしっこいヤツだ。」
ニャン太「…あれ?何で攻撃をかわしている時はバリアが発動しないんだ?発動する時は本体から10センチは離れた場所に展開されるのに。」
ライオン「これでどうだ。」
ライオンはまた攻撃してくる。ニャン太は被弾覚悟でクロスカウンターを放った。
バチバチバチッ!
ライオンの爪とニャン太の爪の間でバリアが展開され、二人は互いに後ろへ弾かれる。
ニャン太「なるほど。そういう事か。」
ライオン「ええい、この猫!」
ライオンは噛みつこうとしてきた。
ニャン太「ライオンとは言っても所詮はただの動物だ。オツムの程度が知れてるぜ。」
ニャン太は顎をかわしてライオンに密着した。
ライオン「ぐっ、この!」
ニャン太は拳をライオンにそっと宛がった。やっぱり攻撃で無ければバリアは出ない。拳を密着させた状態で爪を出して一気に横に薙ぎ払った。
ズシャ
ライオン「ぐあああ!」
ニャン太「バリアの展開される範囲より内側ならバリアは出ないみたいだな。」
ライオンに傷を負わせるも、流石に倒せてはいない。
ニャン太「それに、魔力で形成されているバリアなら!」
ニャン太は魔力を込めて必殺技を放った。
ライオン「な、何を!?」
ニャン太「食らえ!オーラ爪!」
バチバチ!
バリアが展開されるが、今度はニャン太も引かない。
ニャン太「魔力なら主竜のヤツより、精霊である俺の方が上だ!」
バチィン!
バリアを切り裂いてライオンを村の外まで吹っ飛ばした。
ライオン「こりゃだめだ、逃げるぞ。キャンキャン!」
ニャン太「鳴き声違うし!」
何とか無事にライオンを撃退した。恐らくアイツが来る事は二度とないだろう。
そら「ニャン太さん、大丈夫ですか?」
ニャン太「おう、何とか無事だった。かすり傷も無いだろ?」
そらの父「ニャン太さん、ありがとうございました。何度も娘を助けて頂いて。」
ニャン太「気にすんなよ。アイツが気に入らなかっただけだ。」
何とか一息…ってそんな場合じゃ無かった。
ニャン太「そうか、また戻って人間を止めないと!」
そら「ニャン太さん?」
ニャン太「悪いが、もうちょっとやる事がある。急いでいるから行くぜ。」
そらの父「そうですか。でも気を付けて下さいね。」
ニャン太「ああ、また帰って来るから猫缶でも出しておいてくれ。」
そう言うとニャン太は再び走り出した。
橋を飛び越え、虎の楽園を横切る。
虎「あ、また戻ってきた。」
ニャン太「虎のおっさん、またさっきの果実をくれ。」
虎「おう、ほらよ。」
ニャン太は虎に投げて貰った木苺に飛び掛かって口に入れた。
ニャン太「うめえ。今後買いに来るわ!」
虎「分かったが、俺はおっさんって歳では無い…って、もう行ってしまったぞ。」
水分補給をしながらも、主竜の塔付近まで来る。
メズキ「あ、さっきの猫!ここで会ったが…」
ドンッ!
ニャン太「はあはあ…ん?今何かぶつかったか?まあ良い、先を急がなければ。」
塔の先に工場らしきものが見える。あの場所に人間が集まっているのだろうか?
その場所は今の所、静かだった。いや、微かに人間の声が聞こえたか?
ニャン太「何か様子がおかしくないか?動物の村を壊滅させようとしているって話だったが。」
近付くにつれて人間の声が大きく聞こえてくる。機械っぽい音も聞こえてくる。
大きなエンジンの様な音…車では無いみたいだ。
工場の入り口は鉄格子みたいな門で塞がっていた。
ニャン太「こんな隙間、楽に通ってやる。猫を舐めんなよ。」
※猫ではありません。
こうして工場の中へ侵入したのだった。
ニャン太「やっぱあの時のドラゴンより強くないな。流石にこんなおまけストーリーであれ以上の強敵は出てこないか…ってメタんじゃねえって!」
主竜「何を言ってるんだ?」
ニャン太「ああ、気にしないでくれ。」
とにかく時間はあまり掛けられない。ニャン太は主竜に飛び込んでいった。
ニャン太「食らえ、タイガー爪!」
虎用の付け爪による爪攻撃だ。主竜の爪とぶつかる。
ガキィン!
流石にドラゴンタイプである主竜の方がパワーはある。ニャン太は主竜の爪をいなして蹴りを放った。
ドゴッ
これはヒットする。主竜は一瞬たじろいだがまた攻撃してくる。ニャン太はそれをかわし距離を取る。
ニャン太「危ない。食らったらヤバいぜ。」
主竜「おおよそ猫とは思えない動きだな。」
ニャン太「ああ、知らないわなそりゃ。俺は猫じゃねえぜ。」
主竜「何だと?」
ニャン太「俺は…勇者レイスの使い魔。そして光の精霊様の弟子…精霊だ!」
何か、自分を精霊だと名乗るのは久し振りだ。
でもそう言った事で踏ん切りも付いたかもしれない。
ニャン太「悪いけど時間がないからな。決めさせて貰う。」
主竜「勇者の使い魔?精霊?そんなもの信じられるか!」
ニャン太「信じなくても良いぜ。身体には刻ませて貰うけどな。」
ニャン太は魔力を溜める。この技も久し振りだな。
主竜は炎を吐いてきたが、ニャン太はそれを物ともせずに突っ込んでいく。
ニャン太「行くぜ、必殺・オーラ爪!」
ズシャッ!
ニャン太のオーラ爪は主竜を切り裂いた。致命傷ではないが、すぐには動けないだろう。
主竜「ぐあああ…まさか。」
ニャン太「お前の計画も終わりだな。」
主竜「くくく…馬鹿め。もう遅いのだ。」
ニャン太「どういう事だ?」
主竜「この塔の先にある工場には人間が兵器を持って集まってきている。その兵器で動物の村を順番に滅ぼしていくのだ。」
ニャン太「人間だって?」
主竜「もう手続きも済んでいる。止める事は出来ない。」
ニャン太「この馬鹿野郎!」
ニャン太は主竜を思いっきり張り倒した。そして何も言わずに走り出した。
塔の外についている非常階段から飛び降りる。3階程度の高さだが、ニャン太にとっては降りれる距離だ。
ニャン太「クソ、どうすれば!」
先に進んで人間による動物の村殲滅を防ぐのが先か?それとも猫の村に戻ってライオンから猫を守るのが先か?
ニャン太「…考えてる時間が一番勿体ねえ!」
踵を返し、来た道をダッシュで戻った。
ニャン太「全力で走れば猫の村まで10分も掛からねえ!」
ニャン太が走り去っていく様子を、一匹の鶏が眺めていた。
鶏「そっちを選んだか。思った通りだな。…仕方あるまい、人間は私が引き付けて、時間を稼いでやろう。」
虎「…ん?遠くから来るのは、さっきの猫?」
向こうからニャン太がダッシュして来ている。虎は不思議そうにしていた。
虎「どうした?帰るのか?」
ニャン太「急いでるんだ!急いで猫の村に戻らないとライオンが!」
虎「はあ、ライオンの野郎がまた悪さでもしてるのか。これでも食ってけ!」
虎は何かを放り投げた。ニャン太はそれを口に入れる。
ニャン太「何の果実だこれば、美味いじゃん!」
虎「虎の楽園名産の木苺…って、もう行ってしまったぞ。」
途切れた橋も一気に飛び越える。
ニャン太「何か勢いで飛んだら行けた!」
そのまま猫の村へ入った。
ニャン太「ライオンめ、何処だ!」
奥の方で悲鳴が聞こえた。そらの家の方だ。ニャン太は走って向かう。
家の前で猫たちがライオンに詰められていた。大丈夫、まだ被害は出ていない。
ニャン太「待てライオン!」
ライオン「ん?何だ他にも猫が居たのか。」
ニャン太「しゃらくせえ!」
ニャン太はライオンに爪で斬り掛かるが、ライオンにはバリアが張られていた。コズキの時と同じ感じのバリアだ。
ニャン太「くっ、今思えば、あのバリアは主竜の魔力で作られた物だったんだよな。あいつが魔力高いヤツじゃなくて良かったぜ。」
ライオン「何を言ってるんだ。念仏でも唱えたのか?」
ライオンは爪で攻撃してきた。思ったより速いが、ニャン太は何とかかわす。
ニャン太「流石は百獣の王だ、凄い攻撃力だぜ。」
ライオン「ただの猫に俺は倒せんぞ。」
ニャン太「俺はただの猫じゃねえ。」
ニャン太は爪で攻撃。しかしまたバリアに阻まれる。
ニャン太「ちっ、あの厄介なバリアを何とかしないと。」
ライオンは再び爪で攻撃してきた。ニャン太はまたギリギリかわす。
ライオン「すばしっこいヤツだ。」
ニャン太「…あれ?何で攻撃をかわしている時はバリアが発動しないんだ?発動する時は本体から10センチは離れた場所に展開されるのに。」
ライオン「これでどうだ。」
ライオンはまた攻撃してくる。ニャン太は被弾覚悟でクロスカウンターを放った。
バチバチバチッ!
ライオンの爪とニャン太の爪の間でバリアが展開され、二人は互いに後ろへ弾かれる。
ニャン太「なるほど。そういう事か。」
ライオン「ええい、この猫!」
ライオンは噛みつこうとしてきた。
ニャン太「ライオンとは言っても所詮はただの動物だ。オツムの程度が知れてるぜ。」
ニャン太は顎をかわしてライオンに密着した。
ライオン「ぐっ、この!」
ニャン太は拳をライオンにそっと宛がった。やっぱり攻撃で無ければバリアは出ない。拳を密着させた状態で爪を出して一気に横に薙ぎ払った。
ズシャ
ライオン「ぐあああ!」
ニャン太「バリアの展開される範囲より内側ならバリアは出ないみたいだな。」
ライオンに傷を負わせるも、流石に倒せてはいない。
ニャン太「それに、魔力で形成されているバリアなら!」
ニャン太は魔力を込めて必殺技を放った。
ライオン「な、何を!?」
ニャン太「食らえ!オーラ爪!」
バチバチ!
バリアが展開されるが、今度はニャン太も引かない。
ニャン太「魔力なら主竜のヤツより、精霊である俺の方が上だ!」
バチィン!
バリアを切り裂いてライオンを村の外まで吹っ飛ばした。
ライオン「こりゃだめだ、逃げるぞ。キャンキャン!」
ニャン太「鳴き声違うし!」
何とか無事にライオンを撃退した。恐らくアイツが来る事は二度とないだろう。
そら「ニャン太さん、大丈夫ですか?」
ニャン太「おう、何とか無事だった。かすり傷も無いだろ?」
そらの父「ニャン太さん、ありがとうございました。何度も娘を助けて頂いて。」
ニャン太「気にすんなよ。アイツが気に入らなかっただけだ。」
何とか一息…ってそんな場合じゃ無かった。
ニャン太「そうか、また戻って人間を止めないと!」
そら「ニャン太さん?」
ニャン太「悪いが、もうちょっとやる事がある。急いでいるから行くぜ。」
そらの父「そうですか。でも気を付けて下さいね。」
ニャン太「ああ、また帰って来るから猫缶でも出しておいてくれ。」
そう言うとニャン太は再び走り出した。
橋を飛び越え、虎の楽園を横切る。
虎「あ、また戻ってきた。」
ニャン太「虎のおっさん、またさっきの果実をくれ。」
虎「おう、ほらよ。」
ニャン太は虎に投げて貰った木苺に飛び掛かって口に入れた。
ニャン太「うめえ。今後買いに来るわ!」
虎「分かったが、俺はおっさんって歳では無い…って、もう行ってしまったぞ。」
水分補給をしながらも、主竜の塔付近まで来る。
メズキ「あ、さっきの猫!ここで会ったが…」
ドンッ!
ニャン太「はあはあ…ん?今何かぶつかったか?まあ良い、先を急がなければ。」
塔の先に工場らしきものが見える。あの場所に人間が集まっているのだろうか?
その場所は今の所、静かだった。いや、微かに人間の声が聞こえたか?
ニャン太「何か様子がおかしくないか?動物の村を壊滅させようとしているって話だったが。」
近付くにつれて人間の声が大きく聞こえてくる。機械っぽい音も聞こえてくる。
大きなエンジンの様な音…車では無いみたいだ。
工場の入り口は鉄格子みたいな門で塞がっていた。
ニャン太「こんな隙間、楽に通ってやる。猫を舐めんなよ。」
※猫ではありません。
こうして工場の中へ侵入したのだった。
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