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世界大会
第81話
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じじい「ケーオについて分かった事は少ない。」
ドーン「魔法剣士で、雷属性の武器を持ち魔法を使用する。」
ニャン太「反応スピードが半端じゃなかったな。」
じじい「あとはクスリを使用してパワーアップするかもしれない、だろ?情報が少なすぎる。」
ヘンリー「去年の情報で良いなら…剣での攻撃は早く、強力だ。去年でも攻撃をほとんど貰っていない位には反応が良い。」
ドーン「ほとんど?」
ヘンリー「ああ、俺が当てた一撃だけだ。」
ポーン「いえ、一撃当てたのでも凄いですよ。」
ヘンリー「多分だけど、かなり手加減されてたと思う。」
じじい「とにかく試合をよく見ておかないとな。」
兵士「第二回戦、第四試合。魔法剣士・ケーオ選手VS魔法剣士・ステイ選手。」
ヘンリー「どっちも魔法剣士なのか。」
ニャン太「ああ、こいつの試合の時はヘンリーは部屋に居なかったっけ。」
ヘンリー「まあ、な。で強いのか?」
じじい「なかなか強いが、ケーオには及ばないだろうな。」
ステイ「ケーオ、お前の連覇は俺が止めてやるよ。」
ケーオ「無駄だな。」
兵士「バトル…スタート!」
ステイは剣を構えて走り出した。一気にケーオに詰め寄る。ステイの攻撃をかわし、ケーオは剣を振るう。
ギィン!
ステイは剣で応戦。意外といい勝負をしている。
ドーン「魔法剣を使用し始めてからが勝負でしょう。」
ヘンリー「そうだ、まだこれからだ。」
ケーオ「思っていたよりはやるな。しかし!」
ケーオは剣に魔力を込めた。パミラも同じく剣に魔法を込める。パミラは剣を振り下ろした。風属性の魔法剣だ。
それを難なくかわし、ケーオは雷属性の魔法剣をパミラへ打ち込んだ。
じじい「決まったか。」
振り下ろされたパミラの剣が軌道を変えてせり上がって来る。
パミラ「甘い、魔法剣・飛燕!」
風魔法の力で軌道を一気に変えた切り返しがケーオに襲い掛かった。が、ケーオは身体を下げかわす。
パミラ「……」
ケーオ「今のは危なかった。」
ケーオがかわすと時には、既にパミラへの攻撃は終わっていた。
ヘンリー「雷属性ってのを考慮しても…早い。」
ドーン「正直私では目で追い切れません。」
ポーン「…この状態からクスリを使ったら…複数人だとしても、本当に捉えられるのか…?」
兵士「それまで。ケーオ選手の勝利です。」
闘技場から廊下へ来たケーオ。今回はその前にドーンが立ち塞がった。
ケーオ「お前は…ルファウスト王国の?」
ドーン「宮廷魔導師、ドーンです。」
ケーオ「何の用だ?…いや、お前がヘンリーの言っていた者か。」
ドーン「まず、我が王国の大会に参加せずにこっちの王国の大会に移行したのは何故です?」
ケーオ「簡単な理由だ。こちらの方が全国大会の優勝賞金が多かったからだ。」
ドーン「そうですか。」
ケーオ「お前もレイスとかいうじいさんのお供か?」
ドーン「まあ、そうです。貴方をとらえる為に来ました。」
ケーオ「もし俺が仮にクスリを使用するかもしれないとしても、今の状態では使わないだろうな。俺に対抗できる人間が居ない。」
ドーン「残ったのはレイスさん・ポーンさん・スサノオ選手の三人。この三人の内、二人と対戦です。それでもそんな事を言っていられますか?」
ケーオ「今回の大会、誰も実力を出し切ってはいないだろう。しかしそれは俺も同じ事だ。」
ドーン「闇の魔法を扱うそうですね。」
ケーオ「…理由は分からないが、ある時突然に使える様になった。それ位なら試合で使ってやっても良い。」
ドーン「クスリに関しては現行犯で無ければならない。しかしまだ諦めてはいません。」
ケーオ「そのじいさんが、それほど強いと?」
ドーン「レイスさんなら貴方も後ろに居るであろう者も、倒せると信じています。」
ケーオ「後ろだと?まあ良い、楽しみにしておいてやろう。」
ケーオは去っていった。
ドーン「…頼みます、レイスさん。」
ドーン「魔法剣士で、雷属性の武器を持ち魔法を使用する。」
ニャン太「反応スピードが半端じゃなかったな。」
じじい「あとはクスリを使用してパワーアップするかもしれない、だろ?情報が少なすぎる。」
ヘンリー「去年の情報で良いなら…剣での攻撃は早く、強力だ。去年でも攻撃をほとんど貰っていない位には反応が良い。」
ドーン「ほとんど?」
ヘンリー「ああ、俺が当てた一撃だけだ。」
ポーン「いえ、一撃当てたのでも凄いですよ。」
ヘンリー「多分だけど、かなり手加減されてたと思う。」
じじい「とにかく試合をよく見ておかないとな。」
兵士「第二回戦、第四試合。魔法剣士・ケーオ選手VS魔法剣士・ステイ選手。」
ヘンリー「どっちも魔法剣士なのか。」
ニャン太「ああ、こいつの試合の時はヘンリーは部屋に居なかったっけ。」
ヘンリー「まあ、な。で強いのか?」
じじい「なかなか強いが、ケーオには及ばないだろうな。」
ステイ「ケーオ、お前の連覇は俺が止めてやるよ。」
ケーオ「無駄だな。」
兵士「バトル…スタート!」
ステイは剣を構えて走り出した。一気にケーオに詰め寄る。ステイの攻撃をかわし、ケーオは剣を振るう。
ギィン!
ステイは剣で応戦。意外といい勝負をしている。
ドーン「魔法剣を使用し始めてからが勝負でしょう。」
ヘンリー「そうだ、まだこれからだ。」
ケーオ「思っていたよりはやるな。しかし!」
ケーオは剣に魔力を込めた。パミラも同じく剣に魔法を込める。パミラは剣を振り下ろした。風属性の魔法剣だ。
それを難なくかわし、ケーオは雷属性の魔法剣をパミラへ打ち込んだ。
じじい「決まったか。」
振り下ろされたパミラの剣が軌道を変えてせり上がって来る。
パミラ「甘い、魔法剣・飛燕!」
風魔法の力で軌道を一気に変えた切り返しがケーオに襲い掛かった。が、ケーオは身体を下げかわす。
パミラ「……」
ケーオ「今のは危なかった。」
ケーオがかわすと時には、既にパミラへの攻撃は終わっていた。
ヘンリー「雷属性ってのを考慮しても…早い。」
ドーン「正直私では目で追い切れません。」
ポーン「…この状態からクスリを使ったら…複数人だとしても、本当に捉えられるのか…?」
兵士「それまで。ケーオ選手の勝利です。」
闘技場から廊下へ来たケーオ。今回はその前にドーンが立ち塞がった。
ケーオ「お前は…ルファウスト王国の?」
ドーン「宮廷魔導師、ドーンです。」
ケーオ「何の用だ?…いや、お前がヘンリーの言っていた者か。」
ドーン「まず、我が王国の大会に参加せずにこっちの王国の大会に移行したのは何故です?」
ケーオ「簡単な理由だ。こちらの方が全国大会の優勝賞金が多かったからだ。」
ドーン「そうですか。」
ケーオ「お前もレイスとかいうじいさんのお供か?」
ドーン「まあ、そうです。貴方をとらえる為に来ました。」
ケーオ「もし俺が仮にクスリを使用するかもしれないとしても、今の状態では使わないだろうな。俺に対抗できる人間が居ない。」
ドーン「残ったのはレイスさん・ポーンさん・スサノオ選手の三人。この三人の内、二人と対戦です。それでもそんな事を言っていられますか?」
ケーオ「今回の大会、誰も実力を出し切ってはいないだろう。しかしそれは俺も同じ事だ。」
ドーン「闇の魔法を扱うそうですね。」
ケーオ「…理由は分からないが、ある時突然に使える様になった。それ位なら試合で使ってやっても良い。」
ドーン「クスリに関しては現行犯で無ければならない。しかしまだ諦めてはいません。」
ケーオ「そのじいさんが、それほど強いと?」
ドーン「レイスさんなら貴方も後ろに居るであろう者も、倒せると信じています。」
ケーオ「後ろだと?まあ良い、楽しみにしておいてやろう。」
ケーオは去っていった。
ドーン「…頼みます、レイスさん。」
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