70 / 114
魔王復活
第70話
しおりを挟む
翌朝。
朝ご飯を食べて、少しゆっくりする。その後、軽く運動をした。
ヘンリー「さて、じゃあ早速やるか。」
じじい「おうよ。」
ドーン「あくまでスパーリングです。ルールは決めさせて貰いますよ。」
ヘンリー「何だよルールって?」
ドーン「武器は模造刀を使用して下さい。朝から買ってきましたよ。」
ニャン太「おお、そう言えばご飯の後から姿を見なかったな。」
ドーン「魔法に関して、レイスさんはライトボールのみ。ヘンリーさんは気弾のみ使用可能です。」
じじい「え、結構厳しいな。」
ドーン「剣技も魔力を込める物は禁止です。具体的にはレイスさんのライト斬りやヘンリーさんの魔法剣ギガイアです。」
ヘンリー「ドーン、お前はどうするの?」
ドーン「私も初級のボムのみとします。」
じじい「え、あれ結構強いぞ。」
ドーン「まあ私は剣技は扱えませんし。」
ヘンリー「まあ良いや、実力で打ち合えば間違いないってな。」
じじい「まあそうか。」
じじいとヘンリーは構える。
ニャン太「いくぞ。バトルスタート!」
ヘンリーはいきなり斬り掛かる。じじいはそれを次々かわし、ヘンリーの胴を払う。
ヘンリー「ぐっ、まだまだ。」
ヘンリーは更に打ち込んでくる。じじいは攻撃を弾いて打ち込んだ。
ドゴッ
ヘンリーは後ろへ飛ばされる。じじいは更に追いかける。
ヘンリー「うおおっ、ガイア!」
ヘンリーは魔法剣ガイアを撃ち出す。
じじい「!?」
じじいはガードするが、模造刀が折れてしまった。
ドーン「何をやってるんですか。」
ヘンリー「いやいや、悪いな。でもやっぱこれじゃないと。」
ヘンリーは自身の剣を拾い上げる。
じじい「確かにな。」
じじいも聖剣を拾い上げる。
ニャン太「おいおい、ガチでやる気か?」
ドーン「どうしますか?」
ニャン太「まあ良いだろう。そんなに大した事にはならないよ。」
ドーン「そうでしょうか…」
じじいとヘンリーは再び構える。
ヘンリーは気を溜めて斬り掛かる。じじいはそれをかわす。ヘンリーは続いて攻撃を繰り出す。
ヘンリー「魔法剣ギガイア!」
ヘンリーの魔法剣だ。大会の時と遜色ない剣撃。じじいはギガイアをかわしながらライト斬りを放った。
ギィン!
ライト斬りは直撃し、ヘンリーを倒した。もちろん、大会用のライト斬りだ。
ヘンリー「いててて…なんだこりゃ。てんで相手になりゃしねえ。」
ドーン「それまでですね。次は私がやりましょう。」
ドーンが前に出る。
ドーン「ボム!」
開始の声掛けが始まるより前に、ドーンは魔法を連発した。
ドン!ドォン!
魔法をよけたり斬り除けたりし、じじいは一気に詰め寄る。ドーンは自身の前にボムを爆発させて、勢いで後ろへ飛ぶ。次の瞬間、ボムを後ろで爆発させて一気に前へ来た。
杖を聖剣で受け止める。ドーンはそのままボムを発動した。これは本選大会でドーンVSキック戦の前にじじいがドーンに教えた作戦の応用か。
じじいは素早く回り込み、剣をドーンの首元へ当てた。
ドーン「くっ、…ここまでですか。」
じじい「強くなっているじゃないか。」
ヘンリー「あの爆発をあの密接距離からかわして回り込むのか。何かめっちゃ強くなってないか?」
ニャン太「聖剣の力だな。もちろんじじい自体もかなり強くはなっているがな。」
先の魔王戦時に聖剣に吸収されたマジックスピネルは今も聖剣にある。考えようによっては呪いの装備になってしまったままなのだ。
ニャン太「これでも本気になった魔王には届かないだろうな。まだ時間はある。もっと修行しないと。」
じじい「そうだな。」
そして世界大会の日が近づいていくのだった。
朝ご飯を食べて、少しゆっくりする。その後、軽く運動をした。
ヘンリー「さて、じゃあ早速やるか。」
じじい「おうよ。」
ドーン「あくまでスパーリングです。ルールは決めさせて貰いますよ。」
ヘンリー「何だよルールって?」
ドーン「武器は模造刀を使用して下さい。朝から買ってきましたよ。」
ニャン太「おお、そう言えばご飯の後から姿を見なかったな。」
ドーン「魔法に関して、レイスさんはライトボールのみ。ヘンリーさんは気弾のみ使用可能です。」
じじい「え、結構厳しいな。」
ドーン「剣技も魔力を込める物は禁止です。具体的にはレイスさんのライト斬りやヘンリーさんの魔法剣ギガイアです。」
ヘンリー「ドーン、お前はどうするの?」
ドーン「私も初級のボムのみとします。」
じじい「え、あれ結構強いぞ。」
ドーン「まあ私は剣技は扱えませんし。」
ヘンリー「まあ良いや、実力で打ち合えば間違いないってな。」
じじい「まあそうか。」
じじいとヘンリーは構える。
ニャン太「いくぞ。バトルスタート!」
ヘンリーはいきなり斬り掛かる。じじいはそれを次々かわし、ヘンリーの胴を払う。
ヘンリー「ぐっ、まだまだ。」
ヘンリーは更に打ち込んでくる。じじいは攻撃を弾いて打ち込んだ。
ドゴッ
ヘンリーは後ろへ飛ばされる。じじいは更に追いかける。
ヘンリー「うおおっ、ガイア!」
ヘンリーは魔法剣ガイアを撃ち出す。
じじい「!?」
じじいはガードするが、模造刀が折れてしまった。
ドーン「何をやってるんですか。」
ヘンリー「いやいや、悪いな。でもやっぱこれじゃないと。」
ヘンリーは自身の剣を拾い上げる。
じじい「確かにな。」
じじいも聖剣を拾い上げる。
ニャン太「おいおい、ガチでやる気か?」
ドーン「どうしますか?」
ニャン太「まあ良いだろう。そんなに大した事にはならないよ。」
ドーン「そうでしょうか…」
じじいとヘンリーは再び構える。
ヘンリーは気を溜めて斬り掛かる。じじいはそれをかわす。ヘンリーは続いて攻撃を繰り出す。
ヘンリー「魔法剣ギガイア!」
ヘンリーの魔法剣だ。大会の時と遜色ない剣撃。じじいはギガイアをかわしながらライト斬りを放った。
ギィン!
ライト斬りは直撃し、ヘンリーを倒した。もちろん、大会用のライト斬りだ。
ヘンリー「いててて…なんだこりゃ。てんで相手になりゃしねえ。」
ドーン「それまでですね。次は私がやりましょう。」
ドーンが前に出る。
ドーン「ボム!」
開始の声掛けが始まるより前に、ドーンは魔法を連発した。
ドン!ドォン!
魔法をよけたり斬り除けたりし、じじいは一気に詰め寄る。ドーンは自身の前にボムを爆発させて、勢いで後ろへ飛ぶ。次の瞬間、ボムを後ろで爆発させて一気に前へ来た。
杖を聖剣で受け止める。ドーンはそのままボムを発動した。これは本選大会でドーンVSキック戦の前にじじいがドーンに教えた作戦の応用か。
じじいは素早く回り込み、剣をドーンの首元へ当てた。
ドーン「くっ、…ここまでですか。」
じじい「強くなっているじゃないか。」
ヘンリー「あの爆発をあの密接距離からかわして回り込むのか。何かめっちゃ強くなってないか?」
ニャン太「聖剣の力だな。もちろんじじい自体もかなり強くはなっているがな。」
先の魔王戦時に聖剣に吸収されたマジックスピネルは今も聖剣にある。考えようによっては呪いの装備になってしまったままなのだ。
ニャン太「これでも本気になった魔王には届かないだろうな。まだ時間はある。もっと修行しないと。」
じじい「そうだな。」
そして世界大会の日が近づいていくのだった。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
スローライフとは何なのか? のんびり建国記
久遠 れんり
ファンタジー
突然の異世界転移。
ちょっとした事故により、もう世界の命運は、一緒に来た勇者くんに任せることにして、いきなり告白された彼女と、日本へ帰る事を少し思いながら、どこでもキャンプのできる異世界で、のんびり暮らそうと密かに心に決める。
だけどまあ、そんな事は夢の夢。
現実は、そんな考えを許してくれなかった。
三日と置かず、騒動は降ってくる。
基本は、いちゃこらファンタジーの予定。
そんな感じで、進みます。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
【完結】炎の戦史 ~氷の少女と失われた記憶~
朱村びすりん
ファンタジー
~あらすじ~
炎の力を使える青年、リ・リュウキは記憶を失っていた。
見知らぬ山を歩いていると、人ひとり分ほどの大きな氷を発見する。その中には──なんと少女が悲しそうな顔をして凍りついていたのだ。
美しい少女に、リュウキは心を奪われそうになる。
炎の力をリュウキが放出し、氷の封印が解かれると、驚くことに彼女はまだ生きていた。
謎の少女は、どういうわけか、ハクという化け物の白虎と共生していた。
なぜ氷になっていたのかリュウキが問うと、彼女も記憶がなく分からないのだという。しかし名は覚えていて、彼女はソン・ヤエと名乗った。そして唯一、闇の記憶だけは残っており、彼女は好きでもない男に毎夜乱暴されたことによって負った心の傷が刻まれているのだという。
記憶の一部が失われている共通点があるとして、リュウキはヤエたちと共に過去を取り戻すため行動を共にしようと申し出る。
最初は戸惑っていたようだが、ヤエは渋々承諾。それから一行は山を下るために歩き始めた。
だがこの時である。突然、ハクの姿がなくなってしまったのだ。大切な友の姿が見当たらず、ヤエが取り乱していると──二人の前に謎の男が現れた。
男はどういうわけか何かの事情を知っているようで、二人にこう言い残す。
「ハクに会いたいのならば、満月の夜までに西国最西端にある『シュキ城』へ向かえ」
「記憶を取り戻すためには、意識の奥底に現れる『幻想世界』で真実を見つけ出せ」
男の言葉に半信半疑だったリュウキとヤエだが、二人にはなんの手がかりもない。
言われたとおり、シュキ城を目指すことにした。
しかし西の最西端は、化け物を生み出すとされる『幻草』が大量に栽培される土地でもあった……。
化け物や山賊が各地を荒らし、北・東・西の三ヶ国が争っている乱世の時代。
この世に平和は訪れるのだろうか。
二人は過去の記憶を取り戻すことができるのだろうか。
特異能力を持つ彼らの戦いと愛情の物語を描いた、古代中国風ファンタジー。
★2023年1月5日エブリスタ様の「東洋風ファンタジー」特集に掲載されました。ありがとうございます(人´∀`)♪
☆special thanks☆
表紙イラスト・ベアしゅう様
77話挿絵・テン様
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
王が気づいたのはあれから十年後
基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。
妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。
仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。
側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。
王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。
王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。
新たな国王の誕生だった。
悪役令嬢にざまぁされた王子のその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
王子アルフレッドは、婚約者である侯爵令嬢レティシアに窃盗の濡れ衣を着せ陥れようとした罪で父王から廃嫡を言い渡され、国外に追放された。
その後、炭鉱の町で鉱夫として働くアルフレッドは反省するどころかレティシアや彼女の味方をした弟への恨みを募らせていく。
そんなある日、アルフレッドは行く当てのない訳ありの少女マリエルを拾う。
マリエルを養子として迎え、共に生活するうちにアルフレッドはやがて自身の過去の過ちを猛省するようになり改心していった。
人生がいい方向に変わったように見えたが……平穏な生活は長く続かず、事態は思わぬ方向へ動き出したのだった。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる