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じじいと猫の奮闘記
第6話
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武術大会も明後日に迫った日、ついに会場へ向かう事になった。近くの町から船に乗り、隣の大陸にある闘技場まで行かなければならない。
朝から出発すれば、夜には到着するだろう。そして一日ゆっくりして大会に臨む、といった算段だ。
じじい「ニャン太、お前来ないの?」
ニャン太「行かねえよ。ずっとにゃーにゃー言ってんの面倒だし。」
じじい「お前、俺についた使い魔じゃないのかよ。」
ニャン太「別に子供じゃないんだし、一人で行けるだろ?」
思えば、この200年の間ニャン太とずっと一緒だった。よくよく考えれば、離れて行動するのなんて久し振りだ。
じじい「寂しくなんてないんだからねっ!」
ニャン太「え、急に何?気持ち悪いんですけど!?」
~船の中~
ドーン「レイスさん、こんにちは。」
じじい「ん? …誰だっけ? 顔は覚えているんだけど…」
ドーン「もう忘れたんですか(笑) ドーンですよ。」
じじい「ああ、そんな気がしてきた。」
爆発魔法を使う男だったな、と思い出す。こんな所で再会するなんて、そんな事もあるのか。
ドーン「どこに行くんですか?」
じじい「ほら、明後日に武術大会があるじゃん。それに参加しに行くんだよ。」
ドーン「え、世界武術大会の地区予選にですか?それは危なくはないのですか?」
じじい「こう見えても普通のじじいじゃ無いからな。この前よりも強くなってるぞ!」
ドーン「そ、そうですか…」
話を聞くと、ドーンはもっと北の大陸出身だそうだ。しかもその大陸で先週あった地区予選で勝ったらしい。
今から、レイスの参加する大会に行って敵情視察するそうだ。
じじい「俺が優勝すると思うから、宜しく。」
ドーン「ははは…」
この前ドーンと会った時よりも、随分強くなったと思う。設定上は強さを取り戻す、ってやつなんだけど。
ニャン太の「メタんじゃねえよ!」というツッコミが無い事に寂しさを覚える。
ドーン「そういえば、最近魔物の動きが以前より活発になっているらしいですね。」
じじい「そうなの? 何で?」
ドーン「分かりませんけど、噂では魔王の復活が近いんじゃないかって…」
じじい「それは困るな。もっと鍛えないと勝てないだろ。」
ドーン「そうですね。魔物の長ですからきっと強いですよね。」
じじい「魔王が復活しそうになると魔物の動きが活発になるの?」
ドーン「どうでしょうか? まあ、ただの噂ですから。」
じじい「ふーん。」
一抹の不安を感じながらも、今は目の前に迫った大会へ意識を向ける。もし魔王の復活が本当に近いのであれば、こんな所で負ける訳にはいかない。
様々な思いが頭の中を駆け巡り、そして船酔いと共に消えて行った。
朝から出発すれば、夜には到着するだろう。そして一日ゆっくりして大会に臨む、といった算段だ。
じじい「ニャン太、お前来ないの?」
ニャン太「行かねえよ。ずっとにゃーにゃー言ってんの面倒だし。」
じじい「お前、俺についた使い魔じゃないのかよ。」
ニャン太「別に子供じゃないんだし、一人で行けるだろ?」
思えば、この200年の間ニャン太とずっと一緒だった。よくよく考えれば、離れて行動するのなんて久し振りだ。
じじい「寂しくなんてないんだからねっ!」
ニャン太「え、急に何?気持ち悪いんですけど!?」
~船の中~
ドーン「レイスさん、こんにちは。」
じじい「ん? …誰だっけ? 顔は覚えているんだけど…」
ドーン「もう忘れたんですか(笑) ドーンですよ。」
じじい「ああ、そんな気がしてきた。」
爆発魔法を使う男だったな、と思い出す。こんな所で再会するなんて、そんな事もあるのか。
ドーン「どこに行くんですか?」
じじい「ほら、明後日に武術大会があるじゃん。それに参加しに行くんだよ。」
ドーン「え、世界武術大会の地区予選にですか?それは危なくはないのですか?」
じじい「こう見えても普通のじじいじゃ無いからな。この前よりも強くなってるぞ!」
ドーン「そ、そうですか…」
話を聞くと、ドーンはもっと北の大陸出身だそうだ。しかもその大陸で先週あった地区予選で勝ったらしい。
今から、レイスの参加する大会に行って敵情視察するそうだ。
じじい「俺が優勝すると思うから、宜しく。」
ドーン「ははは…」
この前ドーンと会った時よりも、随分強くなったと思う。設定上は強さを取り戻す、ってやつなんだけど。
ニャン太の「メタんじゃねえよ!」というツッコミが無い事に寂しさを覚える。
ドーン「そういえば、最近魔物の動きが以前より活発になっているらしいですね。」
じじい「そうなの? 何で?」
ドーン「分かりませんけど、噂では魔王の復活が近いんじゃないかって…」
じじい「それは困るな。もっと鍛えないと勝てないだろ。」
ドーン「そうですね。魔物の長ですからきっと強いですよね。」
じじい「魔王が復活しそうになると魔物の動きが活発になるの?」
ドーン「どうでしょうか? まあ、ただの噂ですから。」
じじい「ふーん。」
一抹の不安を感じながらも、今は目の前に迫った大会へ意識を向ける。もし魔王の復活が本当に近いのであれば、こんな所で負ける訳にはいかない。
様々な思いが頭の中を駆け巡り、そして船酔いと共に消えて行った。
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