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宿の滞在も明日の朝までとなったので今日は看板屋の用事が終わったら生活に必要な物を買い物に行く事にする。
とりあえず朝食を食べて家に向かう。
約束の時間より少し前に着いたのでお家の中を見て回る事にした。
間取りとしては一階が店舗と1部屋それに店舗用の納戸がある。
2階にリビングダイニングキッチン。
水廻りりと裏の庭にから続くテラス。
3階は続き間になっている部屋とそれ以外に3部屋もある。
一人で住むにはかなり広いのでとりあえずは続き間になっている方で生活し、余りの部屋はまた追々にしようと思った。
使用予定の部屋の窓を開けると庭に面している側になるので青々とした草木が広がっていた。
裏に建っているのは何処かの倉庫の様で家の中を覗かれる事も無さそうだ。
ベットやクローゼットは備えて付けになっているので大型家具の購入はしなくても良さそうだけどキッチンはあまり物が無かったので色々買い揃える必要がある。
そろそろ時間なので店舗の方に降りると呼び鈴がなった。
「おはようございます」
「おはようございます。お世話になりますがよろしくお願いします。」
看板屋さんが来たので設置する場所へ案内し、サイズを伝える。
専用の魔道具で測りながらアレコレメモをとり、最後に周りをぐるりと見回した。
「よし、ここでの作業は終了だ。1週間程で出来上がるから店舗に顔をだしてくれ」
「分かりました。よろしくお願いします」
見送りをしてから私も買い物に出かける。
とりあえず雑貨屋さんに行って台所用品や食器を見繕う。
次に寝具店で布団を購入。
家具屋さんではテーブルに椅子、ソファやクッション、カーテンを購入した。
持ち帰れる物は貰い、無理な物は明日の午後配達してもらう。
家に荷物を置いて宿屋に帰る事にした。


「はぁ、明日からは一人暮らしか。」
ベットでゴロゴロしながら家を出てから今日までの事を振り返る。
バタバタしてる間にあっと言う間に時間が過ぎて、でも充実した時間を過ごせたと思う。
とりあえず、お店の準備を進めて早いとこ収入元を確保しなくてはならない。
気がついたら朝になっていた。

「おはようございます」
「おはようさん、朝食だべるだろ」
「はい、いただきます」
宿での最後の食事をとって荷物をまとめる。
と言っても大した物はないのだけど。
女将さんが朝食時にお弁当を持ってきてくれた。
「頑張るんだよ。また、いつでも遊びにおいで」
「ありがとうございます。お世話になりました」
数日だったけどとても居心地が良かった。
息抜きにまた泊まりにこよう。
綺麗な街並みを見ながら私にとっての新天地へ赴いた。
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