転生テイマー、異世界生活を楽しむ

さっちさん

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ふたたびダンジョンへ

191.

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B又はCパーティー3つとは果たしてここで集まるのか。
なんとなくソワソワした空気。
アイザックにチラッと視線を向けると此方には気がついてないのかすごく難しい顔をしている。
声を掛けるのに戸惑っているとアイザックがこちらに気付いてくれた。
「どうした?」
「ん、大丈夫かなと?」
「正直、あまり良い事はないな。再調査依頼にしても一旦攻略出来なければ無理だ。請け負ってくれるパーティーが有れば良いけど…」
「だよね。」

それからギルドは慌し空気の中、討伐隊をどうするのか話し合いが行われている。
「サラさんくるかな」
「どうだろう。ダンジョン内で討伐隊が組めなければ外から呼ぶしか無いしな」
「攻略する?」
「その方が被害は少ないだろうけどあのギルド職員にどう説明するかだ。騒ぎになるのも面倒だしな」
どうやら難しい顔をしていたのは職員への説明だった。
「んー、代表の証は持ってるよ。コレをこっそり見せて別の場所で話する?」
「あー、ククルがそれで良いならそうするか?」
「待ってるのも面倒だしね」
早速、カウンターに2人で向かい、職員を呼ぶ。
「あの、ちょっと内々で話がしたいんですけど」
話しかけた時は何だこいつみたいな顔付きだったのに証を提示すると目を見開きながら確認している。
「と、とりあえず2階にどうぞ」
コソコソと3人で2階の執務室に移動した。

「ギルド職員のプラダと言います。先程の証は領主様の関係者用の様に見えましたが」
「はい、ヤンヤンの代表のククル・ルーズベルトです。」
「代理のアイザック・ワグリアナだ」
「今日はどの様な御用でしょうか?あいにく今は立て込んでおりまして。お急ぎでしょうか?」
如何にも今はいそがから後にしてくれと言いたそうなオーラでこちらに話してくる。
アイザックがそれに応えた。
「下での話についてだが30階のボス討伐を引き受けようかとの提案だ」
「はあ、下での話をお聞きでしたら態々お呼び頂かなくても討伐隊に申出されればよろしいかと」
ちょっと苛ついてる態度が気に食わないが今そんな事を言い争ってても仕方がない。
「単一パーティーでいくからそれには及びません。許可だけ頂けたら後はこちらで片付けますので」
「いやいや、貴女みたいな子供が行ったら危ないだけですよ。」
それから暫く押し問答していたが解決の糸口が見つからない。
さて、どうしたものかと思考を張り巡らしているとデスクに置いてある通信用の魔道具が光った。
「ちょっと失礼します」
職員が魔道具のところにいき、受信を起動する。
こちらに話声は聞こえないが何やら相手と意見が食い違ってるみたいで眉間に皺を寄せている。


話終わったのか職員がこちらに戻ってきた。
「ギルマスが来られますのでそのまま待っててください」
それだけ言い捨てて部屋から出て行った。
どうやらサラさんが乗り込んでくるみたいだ。
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