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学校へ

136.

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夕食後、今日見つけたウォール草でポーションを調合する。
「うん、出来たかな?」
鑑定してみたら状態異常回復ポーションSとでた。
このポーションは失敗するかSランクしか出来ない難易度の高いものだ。
今日のところは一本だけにしておいた。

明日はボス戦からスタートだ。
予定では次の11階の攻略と12階の階段をみつけるところまでだ。
蜘蛛達がゴソゴソ何かしているので観察していると最初は小さい何かを手?に持っていたがそれがどんどん大きくなっていく。
「アイザック、蜘蛛ちゃん達が糸玉出してる」
あっと言う間に掌位の玉が出来上がった。
「ありがとう」
2匹から受け取り鑑定してみるとシルク糸だ。
真っ白な糸をアイザックに見せると感心している。
「成長した様だな。帰ったらハナにレース編みでもしてもらったらどうだ?喜んでしそうだぞ」
「そうするね。楽しみ」
普段あんまり女の子の格好をしないせいかお願いすると張り切って作ってくれる。
収納に大事にしまい2匹を褒めた。


翌日、ボスは狼の上位種だった。
難なく倒してドロップを拾う。
このダンジョンは魔物のレベルがそんなに高くない。
比較的攻略しやすいのではと思った。

次のフロアに向かいまた地図作成に挑む。
今度は草原からのスタートだ。
「アイザック、採取しながら進むね」
折角なので広範囲に鑑定を広げて色々取ってみた。
相変わらず珍しい物はないが品質は良いのでそこそこ使い道はある。
時々現れる魔物はガルとファル、クロイスで難なく倒していった。
そろそろ階段があるかなと思う位進んだ時、花畑にでくわした。
「うわぁ、綺麗」
「ほんとだな。ただこうなるとキラービーが生息してるだろうから気をつけて」
「はーい。女王蜂はいるかな?」
女王蜂がいたら蜂蜜が取れるのでできたら見つけたい。
時々襲ってくるキラービーをあしらいながら女王蜂を探す。
「なかなかいないね女王蜂」
「そお簡単には見つからないだろ」
そんな話をしながら歩いていたら花畑を抜けてしまった。
「残念」
今回は見つける事ができなかった。
次の階への階段にたどり着いたので休憩を挟み時間的には余裕があるので次の階に進む事にした。
12階は一面が花畑だった。
「すごい」
「これは見事だな」
2人して流石にビックリした。
ただこれなら女王蜂が居るかも。
期待に胸を膨らせながら先に進む事にした。
色とりどりの花の中にはポーションや薬の素材もある。
もちろん採取も忘れずにした。
襲ってくるのはキラービーばっかりで戦闘には飽きたのでそちらは従魔達に任す。
結局次の階段までに女王蜂は見つからず今日は諦めて野営の準備をした。

「ククル、もしかしたらこのダンジョンは初級かもしれないな。難易度がかなり低い様に思う」
「だよね。それだったら15階で終わりだよね。明日には攻略かな」
「そうなるかもな。とりあえず明日は15階を目指そうか」
という訳で明日で終わるかも?みたいになってしまったが気にせず早々に就寝した。

翌日、13階に降りるとまた洞窟だった。
時々壁を調べながら進む。
「あっ、なんかある!」
何となく引っかかるので採掘してみた。
「サファイアだ」
今回はサファイアの原石が出て来た。
2つ程引っ張り出せたので先に進む。
時々行き止まりに当たるので壁を調べてみるが何も出てこない。
次の階への階段を見つけたのでお昼ご飯にした。
「ストーン、これもいける?」
サファイアの原石を渡してみたら丸っと包み込んで暫くジーッとしている。
#できたよー#
やっぱり純度の高い宝石が出来上がった。
アイザックは見て見ぬ振りを貫き通すみたいだ。
収納に片付けて次の階に降りた。
ここも洞窟で先程と同じ様に進むが壁に何かありそうな気配はしない。
時々宝箱が落ちているので中身を頂きながら進み15階に降りる階段を見つけた。
とりあえず降りて確認すると今まで以上に豪華なボス部屋がある。
「ククル、どうする?」
「ん、いけるよ」
という事でサクッとボス戦に挑戦した。
「ヤッター、女王蜂だ」
中に入るとキラービー20匹を引き連れた女王蜂がいる。
数が多いのでとりあえず私の魔法で蹴散らかした。
然程苦戦することもなく終了したのでドロップを拾う。
「はちみつ!」
ニコニコしながら拾っていたらアイザックが呆れていたが気にしない。
ボス部屋の次の間に行くと帰省の魔法陣があった。
「やっぱりここで終わりか」
「みたいだね」
なんとなく壁に違和感を感じたのでサッと調べたら何かある様だ。
採掘してみたらなんとホワイトダイヤとブラックダイヤの原石が出て来た。
「はぁ、ククルなんか凄いもの見つけたな」
「はは、なんとなく?」
然程大きく無いので大した量にはならないと思うけど流石にダイヤはよろしく無い。
「んー、マーサスに丸投げ?」
「しかないな」
とりあえず今日ここで一泊してから外に出る事にした。
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