73 / 202
ダンジョン攻略 第二領〜王都
73.
しおりを挟む
2、3日アイザックのところでゆっくりした。
そろそろ王都に向かわないとハナが心配するので先に手紙を出して街を出発する事にした。
「お世話になりました」
「また、いつでもいらして下さいね」
マルセルさんに見送ってもらい王都を目指す。
ここから10日程かかる為、その間は採取をしながら進むことにした。
「そう言えばマリアント様、こないだ急に仕事に呼ばれたとかで結局きて無いね。」
「そうだな。帰ったら一度連絡してみたらどうだい」
「うん、そうするね」
今回、王都に帰ったら加熱の調合を修得するつもりでいる。
暫くは旅に出ずに勉強に集中する予定だ。
王都迄の道のりはなんの問題も無く、順調に進んだ。
この移動中に気がついたのだがどうやらガーデン、ゴーレムは植物に詳しい様で本人曰く、育てる事が出来るとか。
家の庭に自家栽培の畑をしても良いかなとも考えた。
アイザックに相談したら、採取する時に根ごと取って植えたら良いよと言ってくれたのでガーデンと相談しながら育てる物を決めて行く。
結局は基本のポーションの素材にしておいた。
後は普通に野菜や果物の苗を買って育ててみようと思う。
もうすぐクヤクヤの街に到着する。
行きは本当に宿泊だけだった事もあって安宿に素泊まりしたが今回は女将さんのいるギルドおすすめに泊まる事にした。
「こんにちわ」
「あら、貴女はククルちゃんね。こんにちわ。元気にしてたかい」
「はい、アレからは元気いっぱいです。今日から二泊でお願いします」
「はいはい、元気そうで良かったよ。ゆっくり休んでおいきね」
1番広い部屋の二泊分の料金を払い、とりあえずは部屋にいく。
その後、ギルドに行ってポーションを買取してもらった。
「こんにちわ、ユグナさん、コレお願いします」
「こんにちわ、また寄ってくれたのね。ありがとう。今鑑定するわね」
丁度受付の側にユグナさんがいたので声をかけて買取をお願いする。
今回はそんなに本数も無いので直ぐに終わった。
お金を今回は現物で貰い巾着にしまう。財布代わりに使用しているがちょっと使いにくいので良さそうなのがあったら買い替えたい。
その後、アイザックと街に買い物にでた。ここの街は服飾系のお店が多くて値段も手頃な為買い物がしやすい。もうすぐ春がやってくるので色々買い足す事にした。
この世界に来たのが九月、もうすぐ半年になる。
そう言えば私の誕生日はいつなんだろう?
この街の教会に行く事にした。
ネル様に誕生日を確認したいのだ。
ここは貴族用がないので唯一の礼拝堂へと向かう。
お祈りするとネル様の声がした。
「ククルさん、こんにちわ」
「ネル様こんにちわ。無事に土の妖精さんに会えました。」
そこからはまずダンジョンの事を報告する。
「ククルさん、ありがとうございます。また、お話聞かせてください」
嬉しそうにお礼を言われた。
「はい、わかりました。今日はお伺いしたい事があります」
「私でお応えできる事でしたら聞いてください」
「はい、知ってたら教えて欲しいのですが私の誕生日はいつですか?」
「あら、お伝えしてませんでしたね。ククルさんの誕生日は3月15日ですよ。前と同じにしておきました。」
「そうなんですね。覚えやすいし助かります。ありがとうございます」
「いいえ、どういたしまして。また、いつでも疑問があれば聞いてください」
こうしてネル様との話も終わり目を開けると礼拝堂の景色が飛び込んできた。
「ククル、終わったかい。宿に戻ろうか」
その後は宿に戻り食堂で夕食をいただいてゆっくりした。
そう言えばアイザックの誕生日はいつなんだろ?聞いてみた。
「アイザック、誕生日っていつなの?」
「俺は3月15日だぞ?ククルはいつだい?」
「アイザックと一緒だわ。今日、ネル様に聞いたの」
「一緒か。覚えやすいな」
来月には6歳になる。
精神的には40歳手前だが。
街を出て2日後、王都に帰ってきた。
以前程の行列は無いのですんなり入る事ができた。
家に帰るとハナが迎えてくれた。
「おかえりなさいませ、アイザック様、ククル様」
「ハナ、ただいま」
「ただいま」
玄関のところでポンとハナに抱きつきあれこれ沢山話をした。
ついでにガーデンを紹介し、休養したら庭で自家栽培する事も伝える。
季節関わらず育つ様に温室にしたらどうかとハナが言ってくれたので薬草はそうする事にした。
とりあえずマリアント様に手紙を出して数日はゆっくり過ごした。
そろそろ王都に向かわないとハナが心配するので先に手紙を出して街を出発する事にした。
「お世話になりました」
「また、いつでもいらして下さいね」
マルセルさんに見送ってもらい王都を目指す。
ここから10日程かかる為、その間は採取をしながら進むことにした。
「そう言えばマリアント様、こないだ急に仕事に呼ばれたとかで結局きて無いね。」
「そうだな。帰ったら一度連絡してみたらどうだい」
「うん、そうするね」
今回、王都に帰ったら加熱の調合を修得するつもりでいる。
暫くは旅に出ずに勉強に集中する予定だ。
王都迄の道のりはなんの問題も無く、順調に進んだ。
この移動中に気がついたのだがどうやらガーデン、ゴーレムは植物に詳しい様で本人曰く、育てる事が出来るとか。
家の庭に自家栽培の畑をしても良いかなとも考えた。
アイザックに相談したら、採取する時に根ごと取って植えたら良いよと言ってくれたのでガーデンと相談しながら育てる物を決めて行く。
結局は基本のポーションの素材にしておいた。
後は普通に野菜や果物の苗を買って育ててみようと思う。
もうすぐクヤクヤの街に到着する。
行きは本当に宿泊だけだった事もあって安宿に素泊まりしたが今回は女将さんのいるギルドおすすめに泊まる事にした。
「こんにちわ」
「あら、貴女はククルちゃんね。こんにちわ。元気にしてたかい」
「はい、アレからは元気いっぱいです。今日から二泊でお願いします」
「はいはい、元気そうで良かったよ。ゆっくり休んでおいきね」
1番広い部屋の二泊分の料金を払い、とりあえずは部屋にいく。
その後、ギルドに行ってポーションを買取してもらった。
「こんにちわ、ユグナさん、コレお願いします」
「こんにちわ、また寄ってくれたのね。ありがとう。今鑑定するわね」
丁度受付の側にユグナさんがいたので声をかけて買取をお願いする。
今回はそんなに本数も無いので直ぐに終わった。
お金を今回は現物で貰い巾着にしまう。財布代わりに使用しているがちょっと使いにくいので良さそうなのがあったら買い替えたい。
その後、アイザックと街に買い物にでた。ここの街は服飾系のお店が多くて値段も手頃な為買い物がしやすい。もうすぐ春がやってくるので色々買い足す事にした。
この世界に来たのが九月、もうすぐ半年になる。
そう言えば私の誕生日はいつなんだろう?
この街の教会に行く事にした。
ネル様に誕生日を確認したいのだ。
ここは貴族用がないので唯一の礼拝堂へと向かう。
お祈りするとネル様の声がした。
「ククルさん、こんにちわ」
「ネル様こんにちわ。無事に土の妖精さんに会えました。」
そこからはまずダンジョンの事を報告する。
「ククルさん、ありがとうございます。また、お話聞かせてください」
嬉しそうにお礼を言われた。
「はい、わかりました。今日はお伺いしたい事があります」
「私でお応えできる事でしたら聞いてください」
「はい、知ってたら教えて欲しいのですが私の誕生日はいつですか?」
「あら、お伝えしてませんでしたね。ククルさんの誕生日は3月15日ですよ。前と同じにしておきました。」
「そうなんですね。覚えやすいし助かります。ありがとうございます」
「いいえ、どういたしまして。また、いつでも疑問があれば聞いてください」
こうしてネル様との話も終わり目を開けると礼拝堂の景色が飛び込んできた。
「ククル、終わったかい。宿に戻ろうか」
その後は宿に戻り食堂で夕食をいただいてゆっくりした。
そう言えばアイザックの誕生日はいつなんだろ?聞いてみた。
「アイザック、誕生日っていつなの?」
「俺は3月15日だぞ?ククルはいつだい?」
「アイザックと一緒だわ。今日、ネル様に聞いたの」
「一緒か。覚えやすいな」
来月には6歳になる。
精神的には40歳手前だが。
街を出て2日後、王都に帰ってきた。
以前程の行列は無いのですんなり入る事ができた。
家に帰るとハナが迎えてくれた。
「おかえりなさいませ、アイザック様、ククル様」
「ハナ、ただいま」
「ただいま」
玄関のところでポンとハナに抱きつきあれこれ沢山話をした。
ついでにガーデンを紹介し、休養したら庭で自家栽培する事も伝える。
季節関わらず育つ様に温室にしたらどうかとハナが言ってくれたので薬草はそうする事にした。
とりあえずマリアント様に手紙を出して数日はゆっくり過ごした。
143
お気に入りに追加
2,358
あなたにおすすめの小説
裏の林にダンジョンが出来ました。~異世界からの転生幼女、もふもふペットと共に~
あかる
ファンタジー
私、異世界から転生してきたみたい?
とある田舎町にダンジョンが出来、そこに入った美優は、かつて魔法学校で教師をしていた自分を思い出した。
犬と猫、それと鶏のペットと一緒にダンジョンと、世界の謎に挑みます!
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
転生幼女が魔法無双で素材を集めて物作り&ほのぼの天気予報ライフ 「あたし『お天気キャスター』になるの! 願ったのは『大魔術師』じゃないの!」
なつきコイン
ファンタジー
転生者の幼女レイニィは、女神から現代知識を異世界に広めることの引き換えに、なりたかった『お天気キャスター』になるため、加護と仮職(プレジョブ)を授かった。
授かった加護は、前世の記憶(異世界)、魔力無限、自己再生
そして、仮職(プレジョブ)は『大魔術師(仮)』
仮職が『お天気キャスター』でなかったことにショックを受けるが、まだ仮職だ。『お天気キャスター』の職を得るため、努力を重ねることにした。
魔術の勉強や試練の達成、同時に気象観測もしようとしたが、この世界、肝心の観測器具が温度計すらなかった。なければどうする。作るしかないでしょう。
常識外れの魔法を駆使し、蟻の化け物やスライムを狩り、素材を集めて観測器具を作っていく。
ほのぼの家族と周りのみんなに助けられ、レイニィは『お天気キャスター』目指して、今日も頑張る。時々は頑張り過ぎちゃうけど、それはご愛敬だ。
カクヨム、小説家になろう、ノベルアップ+、Novelism、ノベルバ、アルファポリス、に公開中
タイトルを
「転生したって、あたし『お天気キャスター』になるの! そう女神様にお願いしたのに、なぜ『大魔術師(仮)』?!」
から変更しました。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
加護とスキルでチートな異世界生活
どど
ファンタジー
高校1年生の新崎 玲緒(にいざき れお)が学校からの帰宅中にトラックに跳ねられる!?
目を覚ますと真っ白い世界にいた!
そこにやってきた神様に転生か消滅するかの2択に迫られ転生する!
そんな玲緒のチートな異世界生活が始まる
初めての作品なので誤字脱字、ストーリーぐだぐだが多々あると思いますが気に入って頂けると幸いです
ノベルバ様にも公開しております。
※キャラの名前や街の名前は基本的に私が思いついたやつなので特に意味はありません
転生少女の異世界のんびり生活 ~飯屋の娘は、おいしいごはんを食べてほしい~
明里 和樹
ファンタジー
日本人として生きた記憶を持つ、とあるご飯屋さんの娘デリシャ。この中世ヨーロッパ風ファンタジーな異世界で、なんとかおいしいごはんを作ろうとがんばる、そんな彼女のほのぼのとした日常のお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる