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2章
44.
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学園の入学式。
昨日無事に入寮を済ませた。
今は講堂で津々がなく入学式が行われている。
ある一点を除けば楽しみにしていた学園生活だ。
何が問題かと言うと2日前、明日には寮にお引越しのタイミングでジン、ウル、ガイヤに屋敷に残りたいと懇願されたのだ。挙句にスカイが薬草の扱いにとっても役にたつよと何故かグリーンスライムを連れてきた。仕方がないので従魔契約してライムと名付けたのだ。
モフモフ達は自由行動、プルプル達は自由契約。私の従魔達は誰に似たのだか。
で、結局スライム2匹連れての入学となってしまったの。
叔父にステータスを隠蔽して置く様に言われてたのではたから見たら弱い従魔連れの薬師となったのだ。
そんなこんなで入学式に出席中。
この後教室に移動して軽く説明を受けて解散。
3日間はオリエンテーションで週末を挟んで来週から本格的に授業がスタートする。
クラス編成は飛び級のS20人、貴族のAB各20人そして一般のCDE各30人の6クラス150人だ。一般は成績順でリリアはCクラスにいる。
私はクラスの教室に入った。
学園内では身分は不問。トラブル回避の為貴族と一般には別れているがSクラスは何方も揃っている。見た感じ7割が貴族の様だ。
窓際の席に座り担任が現れるのを待つ。
やがて1人の男性教員が入ってきた
「はじめまして。このクラスの担任のガイザックといいます。基本5年間メンバーも担任も変わる事がないのでよろしくお願いします」
奇策そうな担任で何より。この後各自自己紹介をして明日からの予定を聞く。
「今日は此処までとします。明日から遅れない様に」
ホームルームが終了した
寮に帰ろうと支度をしていると隣に座っていた子に話かけられた。
「はじめまして。私はレイラ。よろしくね」
「はじめまして。ミーナと言います。こちらこそよろしく」
レイラはアズベリーの出身だった。今年10歳らしい。ベルサの商人の娘らしく早く独り立ちしたいからと飛び級を目指したそうだ。実家が布を取り扱う商店らしく服飾関係の勉強をして実家の下請けをしたいとか。
「ミーナちゃんもアズベリーなんだね。週末の集まり一緒に行こうよ」
この週末は領内の学生の顔合わせで屋敷に集まる予定。リリアの事も先に紹介したいなと考えながら寮に向かった。
「ミーナちゃん」
後からリリアの声がしたので手を振る。
レイラの事を紹介した。
三人で話しながら歩き女子寮の前まできた。
「じゃあまた、明日」
「あれ、ミーナちゃん寮此処じゃないの」
レイラが不思議がるので説明する
「今度紹介してね。ミーナちゃんの従魔達」
2人と別れて従魔棟に向かう。
入口の横の在室チェックを済まして部屋へと移動。
「ただいま」
部屋に入るとスカイとライムが出迎えてくれた。
今日は入学式だったので留守番させていたのだ。
そうだ、スライムブレスを作ろう。いつの間にかスカイがサイズ変更のスキルがついてる。ライムもできる様だ。この2匹もステータスを隠蔽している。レベルが50もあるスライムはオカシイらしい。
「よし出来た」
このブレスには小さくなったスライムがピッタリハマる穴が空いてる。
「2人とも入ってみて」
プルルンと小さくなって穴にはまり込んだ。可愛いブレスの出来上がりだ。
コンコン
誰だろ。
「こんにちは。寮長のレックスです」
「福寮長のサラミディアです」
慌てて扉を開けると人の良さそうな男女が立っていた。
「はじめまして。今日これから寮内の案内をしたいのだけどお時間大丈夫かしら」
サラミディアさんに尋ねられた
「はじめまして。ミーナです。特に予定は無いので大丈夫です」
どうやら新入寮生を案内するのは寮長達の役目らしい。
「案内の最後に食堂で夕食になるけどすぐに出れるかい。従魔もよかったら連れてて大丈夫だよ」
レックスさんが教えてくれたので少し待ってもらって準備した。2匹はこのままブレスにくっついているみたい。
それから館内を案内してもらいながら寮の規則を教えてもらった。
「次が最後で食堂だ。朝と夜は此処で食べる事になる」
扉を開けて中へと促されたので足を踏み入れた。
「「「「「ようこそ従魔棟へ」」」」」
30名程の生徒が一斉に此方に向いた
びっくりして少し後ろにさがるとそこにサラミディアさんがいた。
「新入生の入寮なんてすごく珍しいのよ。私の在学中では初めてだわ」
背を軽く押されて中央の席に連れて行かれる
「せっかくだから歓迎会をしようってことになってな」
レックスさんが笑顔で教えてくれる。
「そ、そうなんですね。びっくりしました。けど、ありがとうございます。」
そこからはジュースで乾杯、てんやわんやの大騒ぎ。
楽しいひとときを過ごした。
ただ、ホールの端の方にいた集団はお気に召さないご様子。その中に私に鑑定をかけた奴がいる。顔は覚えたし、名前を確認したいのだけど流石に聞けない。
今日のところは知らん顔で通そう。
その後お開きとなり、部屋に戻った。
明日に備えて早々に就寝した
昨日無事に入寮を済ませた。
今は講堂で津々がなく入学式が行われている。
ある一点を除けば楽しみにしていた学園生活だ。
何が問題かと言うと2日前、明日には寮にお引越しのタイミングでジン、ウル、ガイヤに屋敷に残りたいと懇願されたのだ。挙句にスカイが薬草の扱いにとっても役にたつよと何故かグリーンスライムを連れてきた。仕方がないので従魔契約してライムと名付けたのだ。
モフモフ達は自由行動、プルプル達は自由契約。私の従魔達は誰に似たのだか。
で、結局スライム2匹連れての入学となってしまったの。
叔父にステータスを隠蔽して置く様に言われてたのではたから見たら弱い従魔連れの薬師となったのだ。
そんなこんなで入学式に出席中。
この後教室に移動して軽く説明を受けて解散。
3日間はオリエンテーションで週末を挟んで来週から本格的に授業がスタートする。
クラス編成は飛び級のS20人、貴族のAB各20人そして一般のCDE各30人の6クラス150人だ。一般は成績順でリリアはCクラスにいる。
私はクラスの教室に入った。
学園内では身分は不問。トラブル回避の為貴族と一般には別れているがSクラスは何方も揃っている。見た感じ7割が貴族の様だ。
窓際の席に座り担任が現れるのを待つ。
やがて1人の男性教員が入ってきた
「はじめまして。このクラスの担任のガイザックといいます。基本5年間メンバーも担任も変わる事がないのでよろしくお願いします」
奇策そうな担任で何より。この後各自自己紹介をして明日からの予定を聞く。
「今日は此処までとします。明日から遅れない様に」
ホームルームが終了した
寮に帰ろうと支度をしていると隣に座っていた子に話かけられた。
「はじめまして。私はレイラ。よろしくね」
「はじめまして。ミーナと言います。こちらこそよろしく」
レイラはアズベリーの出身だった。今年10歳らしい。ベルサの商人の娘らしく早く独り立ちしたいからと飛び級を目指したそうだ。実家が布を取り扱う商店らしく服飾関係の勉強をして実家の下請けをしたいとか。
「ミーナちゃんもアズベリーなんだね。週末の集まり一緒に行こうよ」
この週末は領内の学生の顔合わせで屋敷に集まる予定。リリアの事も先に紹介したいなと考えながら寮に向かった。
「ミーナちゃん」
後からリリアの声がしたので手を振る。
レイラの事を紹介した。
三人で話しながら歩き女子寮の前まできた。
「じゃあまた、明日」
「あれ、ミーナちゃん寮此処じゃないの」
レイラが不思議がるので説明する
「今度紹介してね。ミーナちゃんの従魔達」
2人と別れて従魔棟に向かう。
入口の横の在室チェックを済まして部屋へと移動。
「ただいま」
部屋に入るとスカイとライムが出迎えてくれた。
今日は入学式だったので留守番させていたのだ。
そうだ、スライムブレスを作ろう。いつの間にかスカイがサイズ変更のスキルがついてる。ライムもできる様だ。この2匹もステータスを隠蔽している。レベルが50もあるスライムはオカシイらしい。
「よし出来た」
このブレスには小さくなったスライムがピッタリハマる穴が空いてる。
「2人とも入ってみて」
プルルンと小さくなって穴にはまり込んだ。可愛いブレスの出来上がりだ。
コンコン
誰だろ。
「こんにちは。寮長のレックスです」
「福寮長のサラミディアです」
慌てて扉を開けると人の良さそうな男女が立っていた。
「はじめまして。今日これから寮内の案内をしたいのだけどお時間大丈夫かしら」
サラミディアさんに尋ねられた
「はじめまして。ミーナです。特に予定は無いので大丈夫です」
どうやら新入寮生を案内するのは寮長達の役目らしい。
「案内の最後に食堂で夕食になるけどすぐに出れるかい。従魔もよかったら連れてて大丈夫だよ」
レックスさんが教えてくれたので少し待ってもらって準備した。2匹はこのままブレスにくっついているみたい。
それから館内を案内してもらいながら寮の規則を教えてもらった。
「次が最後で食堂だ。朝と夜は此処で食べる事になる」
扉を開けて中へと促されたので足を踏み入れた。
「「「「「ようこそ従魔棟へ」」」」」
30名程の生徒が一斉に此方に向いた
びっくりして少し後ろにさがるとそこにサラミディアさんがいた。
「新入生の入寮なんてすごく珍しいのよ。私の在学中では初めてだわ」
背を軽く押されて中央の席に連れて行かれる
「せっかくだから歓迎会をしようってことになってな」
レックスさんが笑顔で教えてくれる。
「そ、そうなんですね。びっくりしました。けど、ありがとうございます。」
そこからはジュースで乾杯、てんやわんやの大騒ぎ。
楽しいひとときを過ごした。
ただ、ホールの端の方にいた集団はお気に召さないご様子。その中に私に鑑定をかけた奴がいる。顔は覚えたし、名前を確認したいのだけど流石に聞けない。
今日のところは知らん顔で通そう。
その後お開きとなり、部屋に戻った。
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