黄昏一番星

更科二八

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1章 呪いの女

107話 鑑定スキル

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俺とエドガーとウッズの3人で詰め所の牢へ向けて移動する。
鑑定スキルという物に少し興味があったのでせっかくなので聞いてみようと思う。

「なあウッズ、人を鑑定するとどんなことがわかるんだ?」
「ああ、人の名前はもちろん、種属、年齢、誕生日、身長、体重、魔力属性、持病や状態、あとそいつの資質なんかも数字でずらっと見れるし使える魔法も見れるな。スキル持ちなら使えるスキルも見れる。」
「なるほどな、ちなみにだが、噂で聞くように胸や尻のサイズとかイチモツの大きさとか経験人数とかその日した回数とかはわからないのか?」

小声でウッズに更に尋ねてみる。
だって気になるじゃないか!
そんなのわかったら楽しいに決まってる。

「ははは!やっぱり気になるよな。よく聞かれるんだ。
でも残念だが分かんねえな。
この国1番のスキルレベルの奴にも聞いたが見えねえって言ってたなー」
「そうか、残念だ」
「便利だけど夢がねえよなー」

本当に残念だ。
数字だけでも夢は広がるし。風呂場で実物を見ながら正確にわかるのならもっと楽しいそうじゃないか。
俺はそもそもスキルとは無縁なのだが。

「なあ、さっきちらっと出た魔法属性って何だ?」
夢の無い話から一変エドガーが真面目なことを聞いてくる。

「ああ、魔法を使うときに魔力とマナが混ぜて現象を起こすだろ。
そのときに人によって魔法を起こしやすい属性に違いがあるんだ。それが魔力属性だな。俺だと水だ」
「あー確かにタイガは水の魔法結構使ってるよな。俺は何なんだろ」
「エドガーさんは雷と水だな。雷もそうだが、2属性持ちはハーフじゃないのに珍しいよな」
「おお、そうなのか、珍しいんだな俺」

珍しいと言われ嬉しそうだ。
その気持ちわかる。
いいなー雷
鬼と言えば何故か雷か風がよいと言われていたし、みんな羨んでた。
雷属性の魔力は結構珍しい。
扱いの難しい雷の魔法を自在に操れる可能性のある雷属性持ちは強力な魔術師になれる資質だ。
しかし2属性でもう一つは水というのはもしかして俺の血を分けたからなのかな。
水属性は一番ありふれてるからわからんな。

そうこうしている間に牢へ辿り着いた。
見張りに話を通して入れてもらい再び檻の前へ。

「へえ、雷と睡眠麻痺の罠ねえ。エグいな」
「分かるのか!?」
「鑑定舐めてもらっちゃ困るな。これぐらいの隠蔽の魔法なら俺のスキルレベルだと貫通してわかるぜ」
「そうか、魔力の気配を隠せれば大丈夫だと思っていたが鑑定対策か。難しいな」
「俺みたいなやつが入ってこないことを祈るしかねえな」

罠の魔法陣にはそこそこ自信があったのだが、こうもあっさりと見破られるとは・・
つくづくスキル持ちの奴らって侮れんな・・・
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