黄昏一番星

更科二八

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序章 新天地と仲間との出会い

49話 魔法陣の作成

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自動化すると決めたので魔法陣作成の作業を始める。

まずは生命活動維持の魔法。

掌に意識を集中し体内の魔力を外に押し出す、魔力操作して体の外に大きな魔力の玉を作る。
その魔力の玉から更に細く糸のように魔力を伸ばして一つの円を作る。
更に図形や文字を形作り魔力の玉から少しずつ切り離し円の中に並べてゆく。
文字と図形で生命活動に必要な魔法を発動する為の情報を込めていく。

そして魔方陣と呼ぶには不恰好すぎるぐちゃぐちゃな図形が出来上がった。

「相変わらずセンスないなー」

そもそも綺麗にしようとも思ってない。
でも動けばいいのだ、すぐにテストする。
エドガー本人でテストする訳には行かないから魔法陣に魔力を流して想定している魔法が発動しているのかだけ読み取る。

「よし大丈夫そうだ、
あとは対象をエドガーになるように書き加えてっ、よし完成!」

空中に浮かぶ魔力の魔方陣を操作して天井近くの空間に焼き付けるように固定する。

普通魔法陣は物に魔力を通す素材のインクなどで描くのだが、こうやって魔力そのもので描くこともできる。
維持しなければ数日で消えてしまうがそのまま放置できる。

次は傷を繋ぎ止める魔力維持

これはやる前に一度確認から、
エドガーの体は一応心臓が少し動く程度には体の機能が戻っているわけだからもしかしたら今なら治癒も効くかもしれない。

傷を閉じている魔力の端の部分に意識を向けて治癒魔法をかける。
普通だとありえないぐらい効きが悪いけど確かに治癒しているのが確認できる。
嬉しい、傷が治るぞ!

という事で傷の接着の維持とじんわり長く効くように調整した治癒魔法がかかるような魔法陣を組む。
先ほどと同じように自分の魔力を操作して魔法陣に描いていく。
そして完成するとまたどこでもない場所に向けてテスト、魔法の発動を読み想定通りか確認する。

問題ないのでエドガーを対象にして先ほどと同じように天井付近のさっきの魔方陣のすぐ下の空間に焼き付けて固定する。

あとは俺の魔力を吸い出して二つ魔法陣に正しい量送り続ける機能の魔方陣。
さっさと作る。
そしてそれはベット脇に腰を落とした俺の下の床に焼き付ける。
よし、発動!
それと共に俺がエドガーに施している魔法を解除。

「想定通り動いてる!天才!」

目を閉じたエドガーの横顔を見る。
「頑張れよ」
エドガーの体内を氣で探る事は眠りながらでもできるだろう。
何か異常があれば気づける。

俺はマナを氣で捕まえて魂に流し込む。
魔力が一気に湧いてくるのを感じる。
でも心が軋み苦しくなる。
魂が悲鳴をあげているようだ。
これは今後は封印だな・・

床に体を預ける。
「おやすみ、エドガー」
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