119 / 160
最終章 奈落ノ深淵編
第114話 B級モンスター マーフォーク戦
しおりを挟む
マーフォークは本来海や川などの水沿いを好み、ダンジョンならば必ず水が関係する場所に現れる魔物だ。この地下水道の管理が長い間なされてないせいでマーフォークが住み着いてしまったのだろう。
飛び出してきたマーフォークは3体。B 級の魔物だが、人間と同じ知性を持ち、武器を扱う。それに、水中は彼らの独壇場だ。水中に引き込まれたら最後、どんな歴戦の戦士でも生きて沖に上がることは不可能である。
マーフォークは俺たちパーティを挟むように囲み、ゆっくりとにじり寄ってくる。
俺の方向にはマーフォークが1体、ルミナは盾を構えて俺の前に出ているので2人、後ろにはマーフォーク2体に対してソレースとシュリン、そしてアルとイルの4人だ。
後ろはどうにかなりそうだが、問題は俺たちだ。俺の力でルミナを支援することはできるが、ルミナは盾士である為、攻撃系のスキルが少ない。ここは耐えて、後ろからの応援を待つしかない。
「ルミナ、無理をするな!俺が支援する。後ろの援護が来るまで攻撃を耐え続けてくれ! シュリン! 後ろの指示は任せた!」
「ええ、了解」
シュリンは腕を広げると宙に複数の炎の球が浮かび上がる。
「エルフさんは右のを。私は左をやるから。こいつらは飛び掛かってくる癖があるから落ち着いて頭を狙いなさい。射撃職業(シュータージョブ)ならできるわよね?」
「任せてください!」
「あと、アルちゃんとイルちゃんは私の後ろに居なさい」
「で、でも」
「.....私たちは?」
「良いの、安心して、一瞬で片づけるから」
戦間態勢が整うとマーフォーク達が一斉に攻撃を仕掛けてきた。
シュリンの言った通り、マーフォークは小劇の際に槍を持って飛び掛かってきた。
だが、飛び掛かるということは対象に届くまでに隙が生まれる。
その隙をシュリンは逃さない。
「行くわよ?」
「わたしも、行きます!」
2人はタイミングを合わせて飛び掛かってくる相手に攻撃を始めた。
「【火炎槍】!!」
「【火炎光魔弾】!!」
シュリンは火球を炎の橋に変えて投擲し、ソレーヌは魔導号から炎の矢を生み出して撃った。2人の攻撃は2体のマーフォークの頭に直撃し、頭部が吹き飛ぶ。
そのまま、マーフォークの身体も飛ばされ、そのまま地下水の中へと落ちた。
「腕を上げたんだぞソレーヌ!」
「えへへ、ありがとうございます」
「2人ともすごーーい!!」
「……強い!」
「まぁ、元S級だからね」
クールな言葉を選んだようだったがシュリンの口元が報んでいるのは皆にバレバレであった。
一方同じ時、俺はルミナに【EX治癒】をかけて防御力を底上げさせ、ルミナは結界大盾を展開させる。こちらの防御力は最高値なのでマーフォークの攻撃など生ぬるいものだった。
これなら、後方からの応援が来るまで余裕だと思っていた。
「フールさん! ちょっと試したいことがあるんですけど良いですか?」
「試したいこと?」
「はい! 私も色々と戦いの経験を横んできてスキルも覚えたんです! 行きますよ!」
ルミナがそう言うと盾に黄色いオーラのようなものが纏い始める。
「さあさあ、かかってきなさい!」
盾士のスキル【挑発】を使い、マーフォークを煽る。案の定、頭に血が昇ったマーフォークはルミナに槍で襲い掛かる。
それに合わせて、ルミナが店で攻撃を防いだ時だった。攻撃が直撃した瞬間、黄色いオーラが反応し、盾から衝撃波が生まれた。
その衝撃波を食らったマーフォークの身体は壁まで吹き飛び、打ち付けられ再起不能となった。
「うはーー! うまくいきました!! これが新しいスキル【攻撃反射奥拉】! これで攻撃手段も確保です!」
【攻撃反射奥拉】は盾士の上位スキルに位置する。それを覚えたということはルミナもおおきく成長しているのだ。
「ルミナも強くなったな」
「セシリーばかり強くなってもだめだからね!」
ルミナは得意げに胸を張る。
「フールさん! 今助けに……てあれ? 終わっちゃったんですか?」
「ああ、ルミナがやってくれたよ。ソレーヌもありがとう」
「ふふん♪」
「そ、そうなんですね! 良かったです!(ああーー、私のアピールポイントがぁ……)」
ソレーヌは笑顔で肩を落とす。
B級すらも短時間であっさり倒せるパーティになっているのは、成長を感じる。S級パーティに所属していたシュリンもいるのだからなおさら強力なパーティに出来上がったのだろう。
これならば、次敵が来ても大丈夫そうだな。そう慢心してしまった時、足に違和感がした。
俺が視界を下げるとマーフォークが地下水の中から這い出て、俺の足を掴んでいたのだ。
誤算だった。マーフォークは実は4体おり、もう1体は水の中に引きずり込むために隠れていたのだ。
「しまっ!」
『しまった』という前に俺はマーフォークによって水の中へと引きずり込まれた。
「フールさん!!」
ソレースが声を挙げた頃には俺の姿はなく、水面がうねっているだけだった。
「フール!?くっ!?不味い!!』
シュリンが火球を作り、水面を見るが敵の影が見えず魔法をつことができない。
そして、俺はというと水中で足を掴まれどんどん潤め池の底へと引きずり込まれていた。
足をばたつかせ、マーフォークの手から足を剥がしたとしても即座に俺を捉え、そこへと再び沈み込ませる。
魔法も詠唱できないため、成す術がなく絶望的な状況だ。
そろそろ、息も続かなってきている。
このままではマジで死ぬ。
B級と舐めてかかり、慢心なんかするものではなかった。そう後悔しても、今は後の祭りである。意識が薄れ、視界が暗くなってくる。
何か無いかと周りを見ると、溜め池の壁に赤い石の付いたペンダントが引っ掛かっているのを見つけた。
あれは……もしかして。
フールは最後の望みとして、最後の力を振り絞り、マーフォークの手を振り払って、その赤い石を掴む。
頼む! 何でも良い! 助けてくれ!!
そう強く願うと、赤い石は輝き出した。
そして、その光が天井まで伸びると、その光に導かれるかのように女性が現れる。
突然現れた女性の勢いによって俺は水ごと押し上げられ、激しい水しぶきと共に元居た地下水道の道へと投げ飛ばされた。
「げほっ! げほっ!」
「「フールさん!」」
「「「フール!!」」」
俺は下水の水を吐き出し、よろめきながら立ち上がる。
「フールさん大丈夫ですか!?」
ソレーヌがひどく心配した様子で近づいてくる。
「……ああ、何とか」
とりあえず命は助かった。しかし、さっき出てきたのはいったい何だったのだろうか。
すると、胸の緑のペンダントが輝きだす。
(マスター、この気配……精霊です)
シルフが実態となって現れると、その赤い光に向かってそう言った。
「精霊? てことはシルフさんと同じ?」
(あまり一緒にしてほしくないのですが……)
俺の手にはさっきの石が赤く輝いていた。
すると、シルフとは違う声が地下水道内に響く。
(マスター!! やっと見つけてくれた!! あーこしの事を水中に落としてくなんて、なくされたら本気ぴえん.……て、ん?)
声と共に現れたのは燃え盛るような赤い髪に、シルフとは正反対に網タイツにひらひらした丈の短いスカート、服は着崩されて胸の部分で服の裾が結ばれている。耳やへそにはピアスがついて痛々しい。そんな優しい雰囲気のシルフとは違う目つきの悪く柄の悪そうな褐色の美女が現れた。
(あれ? マスターじゃないじゃん? てか、あんたら誰?)
シルフは横目でその女を見る。
(はぁ……久しぶりね、サラマンダー)
飛び出してきたマーフォークは3体。B 級の魔物だが、人間と同じ知性を持ち、武器を扱う。それに、水中は彼らの独壇場だ。水中に引き込まれたら最後、どんな歴戦の戦士でも生きて沖に上がることは不可能である。
マーフォークは俺たちパーティを挟むように囲み、ゆっくりとにじり寄ってくる。
俺の方向にはマーフォークが1体、ルミナは盾を構えて俺の前に出ているので2人、後ろにはマーフォーク2体に対してソレースとシュリン、そしてアルとイルの4人だ。
後ろはどうにかなりそうだが、問題は俺たちだ。俺の力でルミナを支援することはできるが、ルミナは盾士である為、攻撃系のスキルが少ない。ここは耐えて、後ろからの応援を待つしかない。
「ルミナ、無理をするな!俺が支援する。後ろの援護が来るまで攻撃を耐え続けてくれ! シュリン! 後ろの指示は任せた!」
「ええ、了解」
シュリンは腕を広げると宙に複数の炎の球が浮かび上がる。
「エルフさんは右のを。私は左をやるから。こいつらは飛び掛かってくる癖があるから落ち着いて頭を狙いなさい。射撃職業(シュータージョブ)ならできるわよね?」
「任せてください!」
「あと、アルちゃんとイルちゃんは私の後ろに居なさい」
「で、でも」
「.....私たちは?」
「良いの、安心して、一瞬で片づけるから」
戦間態勢が整うとマーフォーク達が一斉に攻撃を仕掛けてきた。
シュリンの言った通り、マーフォークは小劇の際に槍を持って飛び掛かってきた。
だが、飛び掛かるということは対象に届くまでに隙が生まれる。
その隙をシュリンは逃さない。
「行くわよ?」
「わたしも、行きます!」
2人はタイミングを合わせて飛び掛かってくる相手に攻撃を始めた。
「【火炎槍】!!」
「【火炎光魔弾】!!」
シュリンは火球を炎の橋に変えて投擲し、ソレーヌは魔導号から炎の矢を生み出して撃った。2人の攻撃は2体のマーフォークの頭に直撃し、頭部が吹き飛ぶ。
そのまま、マーフォークの身体も飛ばされ、そのまま地下水の中へと落ちた。
「腕を上げたんだぞソレーヌ!」
「えへへ、ありがとうございます」
「2人ともすごーーい!!」
「……強い!」
「まぁ、元S級だからね」
クールな言葉を選んだようだったがシュリンの口元が報んでいるのは皆にバレバレであった。
一方同じ時、俺はルミナに【EX治癒】をかけて防御力を底上げさせ、ルミナは結界大盾を展開させる。こちらの防御力は最高値なのでマーフォークの攻撃など生ぬるいものだった。
これなら、後方からの応援が来るまで余裕だと思っていた。
「フールさん! ちょっと試したいことがあるんですけど良いですか?」
「試したいこと?」
「はい! 私も色々と戦いの経験を横んできてスキルも覚えたんです! 行きますよ!」
ルミナがそう言うと盾に黄色いオーラのようなものが纏い始める。
「さあさあ、かかってきなさい!」
盾士のスキル【挑発】を使い、マーフォークを煽る。案の定、頭に血が昇ったマーフォークはルミナに槍で襲い掛かる。
それに合わせて、ルミナが店で攻撃を防いだ時だった。攻撃が直撃した瞬間、黄色いオーラが反応し、盾から衝撃波が生まれた。
その衝撃波を食らったマーフォークの身体は壁まで吹き飛び、打ち付けられ再起不能となった。
「うはーー! うまくいきました!! これが新しいスキル【攻撃反射奥拉】! これで攻撃手段も確保です!」
【攻撃反射奥拉】は盾士の上位スキルに位置する。それを覚えたということはルミナもおおきく成長しているのだ。
「ルミナも強くなったな」
「セシリーばかり強くなってもだめだからね!」
ルミナは得意げに胸を張る。
「フールさん! 今助けに……てあれ? 終わっちゃったんですか?」
「ああ、ルミナがやってくれたよ。ソレーヌもありがとう」
「ふふん♪」
「そ、そうなんですね! 良かったです!(ああーー、私のアピールポイントがぁ……)」
ソレーヌは笑顔で肩を落とす。
B級すらも短時間であっさり倒せるパーティになっているのは、成長を感じる。S級パーティに所属していたシュリンもいるのだからなおさら強力なパーティに出来上がったのだろう。
これならば、次敵が来ても大丈夫そうだな。そう慢心してしまった時、足に違和感がした。
俺が視界を下げるとマーフォークが地下水の中から這い出て、俺の足を掴んでいたのだ。
誤算だった。マーフォークは実は4体おり、もう1体は水の中に引きずり込むために隠れていたのだ。
「しまっ!」
『しまった』という前に俺はマーフォークによって水の中へと引きずり込まれた。
「フールさん!!」
ソレースが声を挙げた頃には俺の姿はなく、水面がうねっているだけだった。
「フール!?くっ!?不味い!!』
シュリンが火球を作り、水面を見るが敵の影が見えず魔法をつことができない。
そして、俺はというと水中で足を掴まれどんどん潤め池の底へと引きずり込まれていた。
足をばたつかせ、マーフォークの手から足を剥がしたとしても即座に俺を捉え、そこへと再び沈み込ませる。
魔法も詠唱できないため、成す術がなく絶望的な状況だ。
そろそろ、息も続かなってきている。
このままではマジで死ぬ。
B級と舐めてかかり、慢心なんかするものではなかった。そう後悔しても、今は後の祭りである。意識が薄れ、視界が暗くなってくる。
何か無いかと周りを見ると、溜め池の壁に赤い石の付いたペンダントが引っ掛かっているのを見つけた。
あれは……もしかして。
フールは最後の望みとして、最後の力を振り絞り、マーフォークの手を振り払って、その赤い石を掴む。
頼む! 何でも良い! 助けてくれ!!
そう強く願うと、赤い石は輝き出した。
そして、その光が天井まで伸びると、その光に導かれるかのように女性が現れる。
突然現れた女性の勢いによって俺は水ごと押し上げられ、激しい水しぶきと共に元居た地下水道の道へと投げ飛ばされた。
「げほっ! げほっ!」
「「フールさん!」」
「「「フール!!」」」
俺は下水の水を吐き出し、よろめきながら立ち上がる。
「フールさん大丈夫ですか!?」
ソレーヌがひどく心配した様子で近づいてくる。
「……ああ、何とか」
とりあえず命は助かった。しかし、さっき出てきたのはいったい何だったのだろうか。
すると、胸の緑のペンダントが輝きだす。
(マスター、この気配……精霊です)
シルフが実態となって現れると、その赤い光に向かってそう言った。
「精霊? てことはシルフさんと同じ?」
(あまり一緒にしてほしくないのですが……)
俺の手にはさっきの石が赤く輝いていた。
すると、シルフとは違う声が地下水道内に響く。
(マスター!! やっと見つけてくれた!! あーこしの事を水中に落としてくなんて、なくされたら本気ぴえん.……て、ん?)
声と共に現れたのは燃え盛るような赤い髪に、シルフとは正反対に網タイツにひらひらした丈の短いスカート、服は着崩されて胸の部分で服の裾が結ばれている。耳やへそにはピアスがついて痛々しい。そんな優しい雰囲気のシルフとは違う目つきの悪く柄の悪そうな褐色の美女が現れた。
(あれ? マスターじゃないじゃん? てか、あんたら誰?)
シルフは横目でその女を見る。
(はぁ……久しぶりね、サラマンダー)
0
お気に入りに追加
1,412
あなたにおすすめの小説
最難関ダンジョンで裏切られ切り捨てられたが、スキル【神眼】によってすべてを視ることが出来るようになった冒険者はざまぁする
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
【第15回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作】
僕のスキル【神眼】は隠しアイテムや隠し通路、隠しトラップを見破る力がある。
そんな元奴隷の僕をレオナルドたちは冒険者仲間に迎え入れてくれた。
でもダンジョン内でピンチになった時、彼らは僕を追放した。
死に追いやられた僕は世界樹の精に出会い、【神眼】のスキルを極限まで高めてもらう。
そして三年の修行を経て、僕は世界最強へと至るのだった。
異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!
夜間救急事務受付
ファンタジー
仕事中、気がつくと知らない世界にいた 佐藤 惣一郎(サトウ ソウイチロウ)
安く買った、視力の悪い奴隷の少女に、瓶の底の様な分厚いメガネを与えると
めちゃめちゃ強かった!
気軽に読めるので、暇つぶしに是非!
涙あり、笑いあり
シリアスなおとぼけ冒険譚!
異世界ラブ冒険ファンタジー!
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
ハズレスキルがぶっ壊れなんだが? ~俺の才能に気付いて今さら戻って来いと言われてもな~
島風
ファンタジー
とある貴族の次男として生まれたアルベルトは魔法の才能がないと蔑まれ、冷遇されていた。 そして、16歳のときに女神より贈られる天恵、才能魔法 が『出来損ない』だと判明し、家を追放されてしまう。
「この出来損ない! 貴様は追放だ!!」と実家を追放されるのだが……『お前らの方が困ると思うのだが』構わない、実家に戻るくらいなら辺境の地でたくましく生き抜ぬこう。 冷静に生きるアルだった……が、彼のハズレスキルはぶっ壊れだった。。
そして唯一の救いだった幼馴染を救い、大活躍するアルを尻目に没落していく実家……やがて毎日もやしを食べて生活することになる。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる