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第3章 商都地変編
第49話 ヒーラー、新たな魔法を取得
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無事に宿屋で身体を休ませる事ができた俺たちは、早朝からアモンの村を出ると一度報告に向かう為にバールの国へ馬を走らせた。
そして、アガレスとバールを繋ぐ橋を渡って少ししてから、一度道から外れて馬を休めることにした。草原が広がる気持ちがいい場所を見つけたのでそこで休むことにした。
「風が気持ちいいわね‼︎ はぁ……草がサラサラして気持ちいい♪」
セシリアは荷馬車から出ると風に揺らめく柔らかい芝生へと転がった。因みに、パトラはソレーヌの膝枕が気持ちよかったのかそのまま寝てしまっている。本当に移動中はよく寝る奴だ。
「ソレーヌ、悪いなパトラが」
「いえいえ、パトラちゃんが可愛いいし、ほっぺが柔らかいのでつい膝枕しちゃいました。私はこのままでも大丈夫ですからフールさんも休憩して下さい」
「ああ、そうするよ」
ソレーヌとパトラの様子を確認したので俺も荷馬車から降りて、芝生の上へと立つ。
「セシリー♪ えいっ♪」
「きゃ! ちょっとルミナーー! 降りなさーーい!」
寝転がったセシリアの身体に重なるようにルミナが寝転がり、セシリアを拘束する。お互い戯れ合う微笑ましい光景を見て居たくなったが、俺が最も気になってるものがある。それはこの前のファフニール戦の時、宝箱の中から出てきた『回復術士ノ魔導書・大全』であった。この本はあまりにも分厚い書物の為、1日2日で読める代物ではないがこれを少しずつ読めば多少は魔法のレパートリーが増えるかもしれない。
俺は芝生へと腰を下ろし、早速魔導書を開いた。大全と書かれてるだけあって、何やら難しい前書きや作者の説明などが多く書かれているがそこはすっ飛ばして、魔法の書いてあるページを見た。
最初のページは回復術士から魔道士が取得できる謂わば初級魔法が書かれている。魔法を流し読みで眺め、直ぐに実験・取得出来そうなものを選ぶことにした。
最初に選んだのは"睡魔"の魔法、これは対象1体を眠らせる事ができる魔法だ。込めた魔力の強さによって眠りの深さをコントロールできるらしい。
それと合わせて"起床"の魔法もやってみよう。これは眠っている対象1体を強制的に起こす事ができる魔法だ。俺はもう一度荷馬車に入り、パトラに向けて魔導書通りに呪文を唱えた。
「"起床"」
俺が唱えると、パトラの膨らんだ鼻提灯がパンと割れるとゆっくりと目を開けた。
「むにゃ? 何なんだぞ……起きたくないのに目が覚めちゃったぞ?」
パトラはめを擦りながら、大きな欠伸をする。
「起こして悪いな、でも魔法は成功したからまた寝てもいいぞ"睡魔"」
俺は軽く魔力を込めて唱えるとパトラはまたパタりと倒れて、ソレーヌの膝の上で鼻提灯を出して眠ってしまった。
「もう、フールさんたらパトラちゃんで遊ばないでくださいね」
「あはは、ごめんごめん」
ソレーヌに怒られてしまった。まぁ強制的に起こして、強制的に寝かせてるんだから普通なら迷惑極まりないなこれ……パトラだから……セーフと言う事で……
まぁ、取り敢えずこれで2つの魔法を直ぐに覚えられた。この調子ならもう少し、覚えられるかも?
そう思った時、頭の中に声が響いてくる。
(ここの風は心地が良い、素敵な風ですわね)
この落ち着くような声は風の精霊であるシルフのものだった。
「シルフさんも風に当たりますか?」
(まぁ! よろしいのですか?)
俺は石に魔力を流し込むと芝生の上に魔法陣が出現した。するとゆっくりと人型の光が生み出されるとすぐにシルフの姿が実体化して、召喚された。
(やはり、綺麗に澄んだ風は心地が良いですわね。外に出して頂いて、嬉しいですわ♪)
シルフが俺に笑みを向ける。毎回思うけど、シルフさんの笑顔が眩しすぎて直視できないのは隠しておこう。
それはともかく、俺は物知りなシルフさんに少し魔法取得について相談してみることにした。
「シルフさん、これ魔導書なんですけど覚えておいた方が良いおすすめの魔法とかありますか?」
(魔導書ですか? 少しだけ見せていただいてもよろしくて?)
「はい、どうぞ」
シルフは魔導書の表紙を指先で触れると少しだけ表紙が光る。
(分かりました。こちらを覚えてみてはどうでしょうか?)
シルフがそう言うと風を操り、本のページが勝手にめくられると一つのページが目に入った。そのページには”息吹結界”と言う魔法が書かれていた。
(上級モンスターになってきますと様々な属性の息吹攻撃をしてくる者たちもいますわ。息吹攻撃から仲間の方々をお守りするには重宝するかと思います)
「息吹攻撃?」
「息吹攻撃とは魔法とは別に行う属性攻撃ですわ。しかも攻撃範囲は広く、厄介な攻撃方法なのです)
なるほど、ならば後衛職としてどんな攻撃に対しても対応できるようにしておかなければ強い者たちとも渡り合うこともできないし、みんなを守ることもできない。
俺はすぐにそのページを読んで、魔法を理解した。早速自分にかけてみる。
「”息吹結界”」
すると、俺の身体に薄い虹色の間オーラが膜のように纏われた。
(では、失礼します)
え?
(”風ノ息吹”)
シルフはその小さな口から「フッ……」と小さく息を吐くと突然その息が強風へと変わり、俺へと襲い掛かってくる。俺は突然の事で驚きその攻撃を直に喰らってしまった。しかし、強風による風圧の圧迫感や痛みなど感じることはなかった。シルフの攻撃を受けて俺は”息吹結界”の魔法が成功したと実感できた。
(成功ですわ♪ やりましたわねマスター♪)
「あ……ああ、ありがとうシルフさん……」
(ウフフ、マスターの為なら私、何でもお手伝いいたしますから)
俺の力になってくれるのはありがたいけど、急に攻撃するのは止めてくれ……心臓に悪いから……
(では、私はそろそろ戻りましょう……楽しかったですわ)
そう言うとシルフの身体は光となって消える。よし、新たな魔法も手に入れられたことだし、早速みんなを集めてバールの国を目指そう。
そう思った時だった。
「あれはもしかして……フール殿!! フール殿!!」
街道の方から声が聞こえた。そちらの方向を向くと鎧を着た兵士達がこちらへとあわただしく走ってきた。胸にある剣と龍のエンブレムはからバールの国の伝令部隊だと言うことが分かる。
「バールの兵士さんか。そんなにあわてて、一体どうしたんですか? 丁度、俺もバールの国に帰ろうとしていて……」
「ならばよかった!! フール殿、バール王が早急にお会いしたいとおっしゃっておりました! 急ぎの件と言うことでお伝えするべく参りました。すぐに見つけることができてよかった」
バール国の方から俺に用だと? 一体どうしたというのだろうか? しかし、急ぎの件と言う事でここでまったりと考えているわけには行かない。
俺はセシリアとルミナに声をかけ、馬車に乗らせると伝令兵の先導と共にバール国へと馬を走らせた。
そして、アガレスとバールを繋ぐ橋を渡って少ししてから、一度道から外れて馬を休めることにした。草原が広がる気持ちがいい場所を見つけたのでそこで休むことにした。
「風が気持ちいいわね‼︎ はぁ……草がサラサラして気持ちいい♪」
セシリアは荷馬車から出ると風に揺らめく柔らかい芝生へと転がった。因みに、パトラはソレーヌの膝枕が気持ちよかったのかそのまま寝てしまっている。本当に移動中はよく寝る奴だ。
「ソレーヌ、悪いなパトラが」
「いえいえ、パトラちゃんが可愛いいし、ほっぺが柔らかいのでつい膝枕しちゃいました。私はこのままでも大丈夫ですからフールさんも休憩して下さい」
「ああ、そうするよ」
ソレーヌとパトラの様子を確認したので俺も荷馬車から降りて、芝生の上へと立つ。
「セシリー♪ えいっ♪」
「きゃ! ちょっとルミナーー! 降りなさーーい!」
寝転がったセシリアの身体に重なるようにルミナが寝転がり、セシリアを拘束する。お互い戯れ合う微笑ましい光景を見て居たくなったが、俺が最も気になってるものがある。それはこの前のファフニール戦の時、宝箱の中から出てきた『回復術士ノ魔導書・大全』であった。この本はあまりにも分厚い書物の為、1日2日で読める代物ではないがこれを少しずつ読めば多少は魔法のレパートリーが増えるかもしれない。
俺は芝生へと腰を下ろし、早速魔導書を開いた。大全と書かれてるだけあって、何やら難しい前書きや作者の説明などが多く書かれているがそこはすっ飛ばして、魔法の書いてあるページを見た。
最初のページは回復術士から魔道士が取得できる謂わば初級魔法が書かれている。魔法を流し読みで眺め、直ぐに実験・取得出来そうなものを選ぶことにした。
最初に選んだのは"睡魔"の魔法、これは対象1体を眠らせる事ができる魔法だ。込めた魔力の強さによって眠りの深さをコントロールできるらしい。
それと合わせて"起床"の魔法もやってみよう。これは眠っている対象1体を強制的に起こす事ができる魔法だ。俺はもう一度荷馬車に入り、パトラに向けて魔導書通りに呪文を唱えた。
「"起床"」
俺が唱えると、パトラの膨らんだ鼻提灯がパンと割れるとゆっくりと目を開けた。
「むにゃ? 何なんだぞ……起きたくないのに目が覚めちゃったぞ?」
パトラはめを擦りながら、大きな欠伸をする。
「起こして悪いな、でも魔法は成功したからまた寝てもいいぞ"睡魔"」
俺は軽く魔力を込めて唱えるとパトラはまたパタりと倒れて、ソレーヌの膝の上で鼻提灯を出して眠ってしまった。
「もう、フールさんたらパトラちゃんで遊ばないでくださいね」
「あはは、ごめんごめん」
ソレーヌに怒られてしまった。まぁ強制的に起こして、強制的に寝かせてるんだから普通なら迷惑極まりないなこれ……パトラだから……セーフと言う事で……
まぁ、取り敢えずこれで2つの魔法を直ぐに覚えられた。この調子ならもう少し、覚えられるかも?
そう思った時、頭の中に声が響いてくる。
(ここの風は心地が良い、素敵な風ですわね)
この落ち着くような声は風の精霊であるシルフのものだった。
「シルフさんも風に当たりますか?」
(まぁ! よろしいのですか?)
俺は石に魔力を流し込むと芝生の上に魔法陣が出現した。するとゆっくりと人型の光が生み出されるとすぐにシルフの姿が実体化して、召喚された。
(やはり、綺麗に澄んだ風は心地が良いですわね。外に出して頂いて、嬉しいですわ♪)
シルフが俺に笑みを向ける。毎回思うけど、シルフさんの笑顔が眩しすぎて直視できないのは隠しておこう。
それはともかく、俺は物知りなシルフさんに少し魔法取得について相談してみることにした。
「シルフさん、これ魔導書なんですけど覚えておいた方が良いおすすめの魔法とかありますか?」
(魔導書ですか? 少しだけ見せていただいてもよろしくて?)
「はい、どうぞ」
シルフは魔導書の表紙を指先で触れると少しだけ表紙が光る。
(分かりました。こちらを覚えてみてはどうでしょうか?)
シルフがそう言うと風を操り、本のページが勝手にめくられると一つのページが目に入った。そのページには”息吹結界”と言う魔法が書かれていた。
(上級モンスターになってきますと様々な属性の息吹攻撃をしてくる者たちもいますわ。息吹攻撃から仲間の方々をお守りするには重宝するかと思います)
「息吹攻撃?」
「息吹攻撃とは魔法とは別に行う属性攻撃ですわ。しかも攻撃範囲は広く、厄介な攻撃方法なのです)
なるほど、ならば後衛職としてどんな攻撃に対しても対応できるようにしておかなければ強い者たちとも渡り合うこともできないし、みんなを守ることもできない。
俺はすぐにそのページを読んで、魔法を理解した。早速自分にかけてみる。
「”息吹結界”」
すると、俺の身体に薄い虹色の間オーラが膜のように纏われた。
(では、失礼します)
え?
(”風ノ息吹”)
シルフはその小さな口から「フッ……」と小さく息を吐くと突然その息が強風へと変わり、俺へと襲い掛かってくる。俺は突然の事で驚きその攻撃を直に喰らってしまった。しかし、強風による風圧の圧迫感や痛みなど感じることはなかった。シルフの攻撃を受けて俺は”息吹結界”の魔法が成功したと実感できた。
(成功ですわ♪ やりましたわねマスター♪)
「あ……ああ、ありがとうシルフさん……」
(ウフフ、マスターの為なら私、何でもお手伝いいたしますから)
俺の力になってくれるのはありがたいけど、急に攻撃するのは止めてくれ……心臓に悪いから……
(では、私はそろそろ戻りましょう……楽しかったですわ)
そう言うとシルフの身体は光となって消える。よし、新たな魔法も手に入れられたことだし、早速みんなを集めてバールの国を目指そう。
そう思った時だった。
「あれはもしかして……フール殿!! フール殿!!」
街道の方から声が聞こえた。そちらの方向を向くと鎧を着た兵士達がこちらへとあわただしく走ってきた。胸にある剣と龍のエンブレムはからバールの国の伝令部隊だと言うことが分かる。
「バールの兵士さんか。そんなにあわてて、一体どうしたんですか? 丁度、俺もバールの国に帰ろうとしていて……」
「ならばよかった!! フール殿、バール王が早急にお会いしたいとおっしゃっておりました! 急ぎの件と言うことでお伝えするべく参りました。すぐに見つけることができてよかった」
バール国の方から俺に用だと? 一体どうしたというのだろうか? しかし、急ぎの件と言う事でここでまったりと考えているわけには行かない。
俺はセシリアとルミナに声をかけ、馬車に乗らせると伝令兵の先導と共にバール国へと馬を走らせた。
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