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最終章 氷室 霰のレクイエム
14 その目覚めは
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「…………!」
目覚めの時。
夜子さんのその言葉に、私は息を飲んだ。
そうだ。そもそもドルミーレは目覚めを意識していた。
事態はもう、ただ私が決着をつけようという段階には収まらない。
けれど、ドルミーレが望む目覚めのタイミングって、一体何なんだろう。
「……夜子さんは、ドルミーレが何のために、どうやって目覚めようとしているのかを、知っているんですか?」
「知ってるよって言いたいところだよ。アリスちゃんの頼れるお姉さんとして、ドルミーレの親友としては」
心臓がバクバクいうのを全身で感じながら、ゆっくりと尋ねる。
夜子さんはそれに、普段の気さくさのままに肩を竦めた。
でも、目は真剣なままだ。
「でも、残念なことに正確なところはわからない。でも、見立てはある。凡そ間違っていないだろうというね。だから私たちは、ずっとそれを目指してきたんだ」
「見立て? ……何ですか、それは」
「君だよ、アリスちゃん」
夜子さんはダボついたズボンのポケットに手を突っ込んで、事も無げに言った。
軽い調子で言おうとしているのはわかるけれど、その声は真剣味が消えていない。
「君は、彼女が見ている夢の存在。もう君はそれを知っているんだろう? なら、そう難しい話じゃない。答えはもう出てる」
「……? 言っている意味が、よく……」
「ドルミーレは、君という夢を見ている。つまり彼女が目指すものというのは、君なんだよ、アリスちゃん」
ぞわりと、妙な悪寒が全身に駆け巡った。
凍り付いている霰ちゃんよりも冷たく、突き刺すようなものが、私の心を締め付ける。
身の毛がよだつなんてものじゃない。全身の皮がひっくり返るかと思った。
ドルミーレが私を目指している?
そんな、馬鹿な。
「……じゃあ、私がこうして存在していることが、既にドルミーレの目覚めを意味しているというんですか? なんか、違うと思いますけど」
「もちろん違う。君は君だし、彼女は彼女だ。存在は密接だけれど、でも明確に違うものだ。それでも君は、彼女が見ているものなんだ」
要領を得ず、思わず首を捻る。
でも妙な胸のざわつきが、夜子さんの言葉の中から恐怖を感じ取っていて。
真実を知りたいのに、知りたくなくて。でも、聞かないわけにはいかなくて。
「でも、ドルミーレと私とじゃ、在り方が全然違います。真逆すぎて、そんな……」
「そう、真逆なんだ。笑っちゃうくらいにね。でも、君はこうして存在してる。彼女は、君という夢を見ている。それこそが、彼女が君を目指しているという、確たる証拠になるのさ」
今まで私は何度か心の奥底で、ドルミーレと対面した。
その度に、全てを拒絶する彼女の在り方が、とても受け入れられなかった。
彼女も彼女で、人と手を取り合おうとする私の生き方に疑問を呈し、苦言を撒き散らしていた。
私たちはあまりにも正反対で、相入れない存在だった。
なのに、ドルミーレが私を目指しているだなんて、そんな……。
「機は熟したと見ていいだろう。アリスちゃん、君は逞しく成長し、果てにはドルミーレ最大の障害である、ジャバウォックまで打ち果たして見せた。君は、何にも侵されない不屈の心を得たんだからね」
理解がなかなか追いつかない私をよそに、夜子さんは言葉を続ける。
私の横にいるお母さんは、ずっと黙ったままだった。
「アリスちゃんは、アリスちゃんとして強固な個を手に入れた。その純粋な在り方を持って、この世界で生き抜いていく道を見出した。多くの人たちと手を取り合い、沢山の友達に囲まれて生きるという、彼女にはできなかった生き様を、形にしてみせたんだ」
夜子さんはそう言いながら、少しこちらに近づいてきて。
私のことを、まじまじと見つめる。
「それは彼女が否定するものであり、決して手の届かないもの。いや、彼女じゃなくたって、そうそう極められるものじゃない。でも、アリスちゃんはしてみせた。夢としての理想を現実のものにした。だからこそ、二千年の時を経て今、ドルミーレは目覚めるはずなんだ」
「わ、わかりません。何がなんだか……」
わかるようで、全くわからない。
私の在り方が、私の生き方が、あのドルミーレにどう繋がっていくのか。
私を否定する彼女が、私自身に何の興味を抱くんだろう。
でも、じゃあどうして、私は夢見られているのか。
どうしようもなく正反対で、全てを否定したくなるほど受け入れ難いのに。
どうしてドルミーレは、私という夢を見ているのか。
人との繋がりを否定し、他人を拒絶する生き方をするドルミーレ。
そんな彼女がどうして、みんなを大切にして、繋がりを大事にしたいと思う私のような存在を、夢見ているのか。
そこに、疑問を覚えて────。
「微睡の中の、朧げな夢に過ぎなかったのかもしれない。そもそもは、本気ではなかったのかもしれない。それでも、彼女は夢を見た。そしてそれは夢の中で大きく膨らんで、彼女の想像を超えた強度を得た。それはきっと彼女にとって、最後の希望なんだ」
夜子さんは、淡々と言葉を続ける。
こちらの素振りを気にすることなく、いや、気付いているからこそ。
ただにひたすらに、あるがままのことを、口にする。
「だから私たちは、それをずっと見守ってきた。すぐそばで、どんな時も。時には必要な試練を与え、危機を阻まず、たまにはそれとなく手を貸したりしながら。彼女が見ている夢が確かな現実となるように。理想が理想のまま、実を結ぶように。そして君は私たちの願い通り、いやそれ以上に、とても強く成長した」
答えがわかった気がして。その言葉の先が、わかった気がして。
でもわからなくて。わかりたくなくて。理解できなくて。
私は、夜子さんの話を聞くことしかできなかった。
「話はとてもシンプルだ。見たままだと言ってもいい。それでも君がわからないと言うのなら、わかりたくないと言うのなら。いいよ。いつも通り、私が教えてあげよう。それが、私の役割だからね」
そして夜子さんは、言った。
「ドルミーレは、花園 アリスになりたいんだよ」
目覚めの時。
夜子さんのその言葉に、私は息を飲んだ。
そうだ。そもそもドルミーレは目覚めを意識していた。
事態はもう、ただ私が決着をつけようという段階には収まらない。
けれど、ドルミーレが望む目覚めのタイミングって、一体何なんだろう。
「……夜子さんは、ドルミーレが何のために、どうやって目覚めようとしているのかを、知っているんですか?」
「知ってるよって言いたいところだよ。アリスちゃんの頼れるお姉さんとして、ドルミーレの親友としては」
心臓がバクバクいうのを全身で感じながら、ゆっくりと尋ねる。
夜子さんはそれに、普段の気さくさのままに肩を竦めた。
でも、目は真剣なままだ。
「でも、残念なことに正確なところはわからない。でも、見立てはある。凡そ間違っていないだろうというね。だから私たちは、ずっとそれを目指してきたんだ」
「見立て? ……何ですか、それは」
「君だよ、アリスちゃん」
夜子さんはダボついたズボンのポケットに手を突っ込んで、事も無げに言った。
軽い調子で言おうとしているのはわかるけれど、その声は真剣味が消えていない。
「君は、彼女が見ている夢の存在。もう君はそれを知っているんだろう? なら、そう難しい話じゃない。答えはもう出てる」
「……? 言っている意味が、よく……」
「ドルミーレは、君という夢を見ている。つまり彼女が目指すものというのは、君なんだよ、アリスちゃん」
ぞわりと、妙な悪寒が全身に駆け巡った。
凍り付いている霰ちゃんよりも冷たく、突き刺すようなものが、私の心を締め付ける。
身の毛がよだつなんてものじゃない。全身の皮がひっくり返るかと思った。
ドルミーレが私を目指している?
そんな、馬鹿な。
「……じゃあ、私がこうして存在していることが、既にドルミーレの目覚めを意味しているというんですか? なんか、違うと思いますけど」
「もちろん違う。君は君だし、彼女は彼女だ。存在は密接だけれど、でも明確に違うものだ。それでも君は、彼女が見ているものなんだ」
要領を得ず、思わず首を捻る。
でも妙な胸のざわつきが、夜子さんの言葉の中から恐怖を感じ取っていて。
真実を知りたいのに、知りたくなくて。でも、聞かないわけにはいかなくて。
「でも、ドルミーレと私とじゃ、在り方が全然違います。真逆すぎて、そんな……」
「そう、真逆なんだ。笑っちゃうくらいにね。でも、君はこうして存在してる。彼女は、君という夢を見ている。それこそが、彼女が君を目指しているという、確たる証拠になるのさ」
今まで私は何度か心の奥底で、ドルミーレと対面した。
その度に、全てを拒絶する彼女の在り方が、とても受け入れられなかった。
彼女も彼女で、人と手を取り合おうとする私の生き方に疑問を呈し、苦言を撒き散らしていた。
私たちはあまりにも正反対で、相入れない存在だった。
なのに、ドルミーレが私を目指しているだなんて、そんな……。
「機は熟したと見ていいだろう。アリスちゃん、君は逞しく成長し、果てにはドルミーレ最大の障害である、ジャバウォックまで打ち果たして見せた。君は、何にも侵されない不屈の心を得たんだからね」
理解がなかなか追いつかない私をよそに、夜子さんは言葉を続ける。
私の横にいるお母さんは、ずっと黙ったままだった。
「アリスちゃんは、アリスちゃんとして強固な個を手に入れた。その純粋な在り方を持って、この世界で生き抜いていく道を見出した。多くの人たちと手を取り合い、沢山の友達に囲まれて生きるという、彼女にはできなかった生き様を、形にしてみせたんだ」
夜子さんはそう言いながら、少しこちらに近づいてきて。
私のことを、まじまじと見つめる。
「それは彼女が否定するものであり、決して手の届かないもの。いや、彼女じゃなくたって、そうそう極められるものじゃない。でも、アリスちゃんはしてみせた。夢としての理想を現実のものにした。だからこそ、二千年の時を経て今、ドルミーレは目覚めるはずなんだ」
「わ、わかりません。何がなんだか……」
わかるようで、全くわからない。
私の在り方が、私の生き方が、あのドルミーレにどう繋がっていくのか。
私を否定する彼女が、私自身に何の興味を抱くんだろう。
でも、じゃあどうして、私は夢見られているのか。
どうしようもなく正反対で、全てを否定したくなるほど受け入れ難いのに。
どうしてドルミーレは、私という夢を見ているのか。
人との繋がりを否定し、他人を拒絶する生き方をするドルミーレ。
そんな彼女がどうして、みんなを大切にして、繋がりを大事にしたいと思う私のような存在を、夢見ているのか。
そこに、疑問を覚えて────。
「微睡の中の、朧げな夢に過ぎなかったのかもしれない。そもそもは、本気ではなかったのかもしれない。それでも、彼女は夢を見た。そしてそれは夢の中で大きく膨らんで、彼女の想像を超えた強度を得た。それはきっと彼女にとって、最後の希望なんだ」
夜子さんは、淡々と言葉を続ける。
こちらの素振りを気にすることなく、いや、気付いているからこそ。
ただにひたすらに、あるがままのことを、口にする。
「だから私たちは、それをずっと見守ってきた。すぐそばで、どんな時も。時には必要な試練を与え、危機を阻まず、たまにはそれとなく手を貸したりしながら。彼女が見ている夢が確かな現実となるように。理想が理想のまま、実を結ぶように。そして君は私たちの願い通り、いやそれ以上に、とても強く成長した」
答えがわかった気がして。その言葉の先が、わかった気がして。
でもわからなくて。わかりたくなくて。理解できなくて。
私は、夜子さんの話を聞くことしかできなかった。
「話はとてもシンプルだ。見たままだと言ってもいい。それでも君がわからないと言うのなら、わかりたくないと言うのなら。いいよ。いつも通り、私が教えてあげよう。それが、私の役割だからね」
そして夜子さんは、言った。
「ドルミーレは、花園 アリスになりたいんだよ」
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