上 下
954 / 984
第8章 私の一番大切なもの

126 私の一番大切なもの

しおりを挟む
「ど、こ…………? アリス、ちゃん…………」
「ここだよ! 私は、ここにいるよ……!」

 強く体を抱きしめて、必死で呼びかける。
 氷室さんは脱力しきった体で、私に手を伸ばそうと身を捩って。
 けれど体が動かすことができないのか、ただ呻き声だけが漏れる。

「大丈夫、大丈夫だから……! 私が、氷室さんを必ず助けるから!」

 霞となって消えてしまいそうな氷室さんの手を握って、私は懸命に声をかけた。
 まだ息があるのなら、命が繋がっているのなら、助けられる余地がある。
 私は急いで治癒の魔法を掛けようとした。

「────ど、どうして!?」

 けれど、魔法は全く発動しなかった。
 どんなに力を込めようとしても、少しも力が発動しない。
 今まで当たり前の様に使ってきた魔法が、全く現れなくなっていた。

 そこで私は初めて、今自分が精魂尽き果てているのだと気づいた。
 ジャバウォックを打ち滅ぼすため、力を最大限まで振り絞った私には、もう絞り出す力が残っていない。
 原初の力を持つドルミーレを抱いている私に、今までこんなことはなかった。
『始まりの力』は無限大で、私の気力の限り、際限なく力を振るうことができたのに。
 どうして今になって、一番大事な時に限って、この力を使うことができないんだ……!

「いやだ、いやだよ……なんで、どうして……!!!」

 どんなに気持ちを込めても、どんなに力を振り絞ろうとしても、神秘のカケラも起きない。
 すぐに治癒しなければ手遅れになってしまうかもしれないのに、どうしても魔法が使えなかった。
 治れと願えば願うほど、自分の中身が空っぽであることを自覚させられる。

「お願い、お願いだから! 魔法、出てよ……!」
「アリス……」

 氷室さんの手を握り、ただ叫ぶことしかできなくて。
 そんな私のもとに、レオとアリアが足を引きずりながらゆっくりと近づいて来た。
 二人ともボロボロながらも、辛うじて生き延びられた様だ。

「レオ、アリア……! 助けて、氷室さんが……!」

 二人の無事は本当に嬉しかったけれど、今は氷室さんのことで頭がいっぱいだった。
 喜びを分かち合う余裕もなく、氷室さんを抱きしめながら二人に縋り付く。
 レオとアリアは慌てて私の腕の中を覗き込んで、ハッと息を飲んだ。

「魔力が暴走している……? それに力を使いすぎて、生命力の消耗が……」
「ど、どうにかならない!? 二人なら、氷室さんのダメージを癒せない!?」

 アリアは口をパクパクとさせ、口籠った。
 私の前で屈んで、自分もふらふらながらに氷室さんの頭に手を当てて、様子を窺う。
 そして、小さく首を横に振った。

「普通の治癒の魔法でどうにかなる状況じゃないと、思う。過ぎた力を過剰に使って、そのフィードバックが体を蝕んでる。そこに『魔女ウィルス』の侵食も合わさって、消耗が著しいんだと、思う。怪我の治療でどうこうなる段階じゃ……」
「そんなこと言わないで、なんとかしてよ……! お願い、ねぇアリア……!」
「……ごめんなさい。私たちじゃ……」

 無念そうに俯くアリアに、ずんと心が沈んだ。
 頭殴られたみたいにくらくらして、うまく思考が働かない。
 レオが私の肩を抱いてくれたけれど、全く冷静ではいられなかった。

 氷室さんが、助からない?
 そんなの嘘だよ。信じられない。受け入れられない。
 絶対に嫌だ。嫌だ、嫌だいやだ……!

「何か、方法が……何か……!」
「どうしたの、よ……」

 パニックになって、喚かずにはいられなかった。
 我を忘れそうになっている私に、這う様にしてやって来た千鳥ちゃんが声をあげた。
 彼女もまた満身創痍で、けれど私の様子に慌てて近寄ってくる。
 そして、氷室さんの様子を見て顔を白くした。

「千鳥ちゃん……どうしよう。氷室さんが、氷室さんが……!」
「これは……」

 千鳥ちゃんは顔を引きつらせ、私の顔をまじまじと見て言葉をためらった。
 魔女であり、転臨している彼女には、今の氷室さんの状況がよくわかるのかもしれない。
 だからこそ、何も言えないんだ。

「…………私たちの、手に負える状況じゃ、ないわ……」

 辛うじて零した言葉は、酷く曖昧で。
 でもそれは結局のところ、アリアと同じ答えだ。

「向こうの世界なら、優秀な魔法使いの手なら、どうにかなるんじゃねぇか……?」

 カノンさんがカルマちゃんと共に支えながら近寄って来て、掠れるような声でそう言った。
 二人とも立って歩くのも苦しそうなのに、必死に私たちに元に寄ろうとしてくれている。

「確証は、もちろんねぇけどさ。ここでくたばってるアタシらよりは、可能性があるんじゃねぇか……?」
「そ、そうだね。なんとかして、あっちに行けば……!」

 今は少しでも可能性があるのなら、縋りたい。
 例えそれが本当にカケラような僅かなものだとしても、諦めたくなから。

「お、おい。でも、どうやって帰る気だ? お前、今力使えねぇんだろ?」

 震える体に鞭を打って立ち上がろうとする私に、レオが声をあげた。
 私の肩を押さえるように腕を置いて、けれど止められるだけの力はもうそこには残ってない。

「ここからなら、夜子さんのビルが近い。あそこになら、何か方法があるかもしれない。夜子さんは、単身で世界を渡る魔法が使えるから、ゲートを残してるかも。それに今はまだ世界が不安定だから、普段よりもなんとかなるかもしれないし」
「けど、一人じゃ……」

 心配そうに私を見るレオに、大丈夫だよと言って腕を退けた。
 脅威は既に去っているから、この世界にもう危険はないだろうし。
 問題は、あちらの世界にいく手段があるかどうかだけだ。

「みんなはこっちで待ってて。みんなだって、すっごくボロボロなんだから。私と一緒に戦ってくれて、本当にありがとう」

 立ち上がって、冷たくなっている氷室さんを背負う。
 心配そうに私を見つめるみんなに、私は心からのお礼を言った。

「あっちに行けたら、助けを呼ぶから。それまでみんな、絶対に無事でいてね」

 そう言葉をかけて、私は一人で歩き出した。
 みんな私を追いかけたそうにしていたけれど、もう体が思うようには動かないようだった。
 無理をしなくていい。今は自分たちの回復に専念して、自分を大事にしてほしい。
 氷室さんをここまで追い詰めてしまったのは私のせいなんだから、私が頑張らないと。

 みんなの視線に見送られながら夜子さんの廃ビルを目指す。
 街外れのこの場は、戦いの爪痕でとても荒れ果てている。
 けれど住宅地からは大きく離れているから、人の被害はきっと多くはないと思う。

 特にこの辺りは私たちが散々戦っていたから、みんなはどこか遠くに避難しているんだろう。
 普段からこの辺りはあまりひと気がないけれど、より一層寂しく思えた。

 そう。戦いは終わって、私たちはジャバウォックという危機を退けた。
 二つの世界を巻き込んだ破滅を、私たちは食い止めることができたんだ。
 だっていうのに、ここで氷室さんを失うようなことになったら、何にも意味がない。

「……大丈夫。大丈夫だからね、氷室さん。私が必ず、助けるから」
「…………ええ」

 凍り付いて冷たくなった体は、私にしがみつく力すら残っていないらしい。
 返答も力なく、意識を持って返事をしているのかも怪しい。
 私の背中で、どんどん彼女の命がすり減っていくのを感じる。

「全部、全部終わったんだよ。私たち、全部勝ったんだよ。氷室さんのお陰で。やっと、平和な毎日が返ってくるんだよ」
「…………ええ」
「魔法使いとは────ロード・スクルドは悪い人じゃないし、国の誤解も解けたみたいだから、きっとわかり合える。きっと、魔法使いと魔女の争いのない国にできるよ」
「………………ええ」
「そうすれば、魔女はもっとのびのび、理不尽なことに怯えないで堂々と暮らせる。カノンさんたちみたいにこっちで暮らしたい人はそうしてもいいし、みんなもっと自由に生きられるよ」
「……………………えぇ」

 私に降りかかってくる思惑、牙を剝く悪意、多くのトラブルを、私たちは全て振り払って来た。
 こうして最大の危機を乗り越えた今、私たちには明るい未来しかないんだ。
 だから、これからを語る。目指して来た、夢に溢れるこの先の日々を。
 この背に、氷室さんを感じながら。

 足が重く、廃ビルまでの道のりが果てしなく感じる。
 力が使えないどころか、私の体も全身が悲鳴を上げている。
 それでも、縋り付く思いで歩みを進める。

「ねぇ、氷室さん。昔は仲良しだったけど、私が色々あったから、最近まで全然お喋りできなかったでしょ? でも私は高校で氷室さんに出会ってから、ずっと気になってて。読んでる本のこととか、いっぱい話したかったんだ」
「…………………………」
「……もう、随分と前のことのような気がするけどさ。覚えてる? この前、約束したよね。みんなでクリスマスパーティーしようって。晴香は……いなくなっちゃたけど、でも、創と三人で、必ずしようね」
「……………………」
「…………私、氷室さんと沢山、たっくさんお喋りしたいよ。好きなこと嫌いなこと、会えなかった頃のこととか、私の知らない氷室さんのこと、いっぱい聞かせて欲しい。これからは、そういう話をする時間、たっぷりあるから」
「…………」

 ここ数日ずっと一緒にいたようで、いつもドラブルばかりだったから。
 この間のお泊まりの時のようにゆっくりした時間をうんと作って、氷室さんのことを沢山知りたい。
 私が待たせてしまった分を取り戻すために、いっぱい、いっぱい。

「だから氷室さん、頑張って。私が、絶対に、助けるから。約束したでしょ……?」
「……」

 耳元をくすぐっていた微かな吐息が、感じられない。
 その体のほとんどが、張り付くような冷たさに固まって、動かない。
 氷室さんは何も、答えない。

「…………」

 廃ビルの前に着いた。
 でも私の足は、そこでガクッと折れてしまった。
 この背に覆いかぶさる氷室さんの細い体が、いつになく重く感じる。

 振り返ることができなかった。これ以上、言葉をかけることができなかった。
 だってそうしたら、この事実を認識しなければならなくなるから。

 でも、嫌というほどわかっているんだ。確かめなくても。
 だって今、この手から零れ落ちてしまったんだから。

 私は今、一番大切なものを────────

「うぅわぁぁぁああああああぁああぁぁあああああああーーーー!!!!!!!!」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

じい様が行く 「いのちだいじに」異世界ゆるり旅

蛍石(ふろ~らいと)
ファンタジー
のんびり茶畑の世話をしながら、茶園を営む晴太郎73歳。 夜は孫と一緒にオンラインゲームをこなす若々しいじい様。 そんなじい様が間違いで異世界転生? いえ孫の身代わりで異世界行くんです。 じい様は今日も元気に異世界ライフを満喫します。 2日に1本を目安に更新したいところです。 1話2,000文字程度と短めですが。 頑張らない程度に頑張ります。 ほぼほぼシリアスはありません。 描けませんので。 感想もたくさんありがとうです。 ネタバレ設定してません。 なるべく返事を書きたいところです。 ふわっとした知識で書いてるのでツッコミ処が多いかもしれません。 申し訳ないです。

美少女だらけの姫騎士学園に、俺だけ男。~神騎士LV99から始める強くてニューゲーム~

マナシロカナタ✨ラノベ作家✨子犬を助けた
ファンタジー
異世界💞推し活💞ファンタジー、開幕! 人気ソーシャルゲーム『ゴッド・オブ・ブレイビア』。 古参プレイヤー・加賀谷裕太(かがや・ゆうた)は、学校の階段を踏み外したと思ったら、なぜか大浴場にドボンし、ゲームに出てくるツンデレ美少女アリエッタ(俺の推し)の胸を鷲掴みしていた。 ふにょんっ♪ 「ひあんっ!」 ふにょん♪ ふにょふにょん♪ 「あんっ、んっ、ひゃん! って、いつまで胸を揉んでるのよこの変態!」 「ご、ごめん!」 「このっ、男子禁制の大浴場に忍び込むだけでなく、この私のむ、む、胸を! 胸を揉むだなんて!」 「ちょっと待って、俺も何が何だか分からなくて――」 「問答無用! もはやその行い、許し難し! かくなる上は、あなたに決闘を申し込むわ!」 ビシィッ! どうやら俺はゲームの中に入り込んでしまったようで、ラッキースケベのせいでアリエッタと決闘することになってしまったのだが。 なんと俺は最高位職のLv99神騎士だったのだ! この世界で俺は最強だ。 現実世界には未練もないし、俺はこの世界で推しの子アリエッタにリアル推し活をする!

【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎

アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。 この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。 ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。 少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。 更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。 そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。 少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。 どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。 少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。 冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。 すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く… 果たして、その可能性とは⁉ HOTランキングは、最高は2位でした。 皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°. でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )

転生令嬢の食いしん坊万罪!

ねこたま本店
ファンタジー
   訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。  そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。  プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。  しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。  プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。  これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。  こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。  今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。 ※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。 ※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。

【完結】捨てられた双子のセカンドライフ

mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】 王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。 父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。 やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。 これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。 冒険あり商売あり。 さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。 (話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~

しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」 病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?! 女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。 そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!? そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?! しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。 異世界転生の王道を行く最強無双劇!!! ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!! 小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!

僕は弟を救うため、無自覚最強の幼馴染み達と旅に出た。奇跡の実を求めて。そして……

久遠 れんり
ファンタジー
五歳を過ぎたあたりから、体調を壊し始めた弟。 お医者さんに診断を受けると、自家性魔力中毒症と診断される。 「大体、二十までは生きられないでしょう」 「ふざけるな。何か治療をする方法はないのか?」 その日は、なにも言わず。 ただ首を振って帰った医者だが、数日後にやって来る。 『精霊種の住まう森にフォビドゥンフルーツなるものが存在する。これすなわち万病を癒やす霊薬なり』 こんな事を書いた書物があったようだ。 だが、親を含めて、大人達はそれを信じない。 「あての無い旅など無謀だ」 そう言って。 「でも僕は、フィラデルを救ってみせる」 そして僕は、それを求めて旅に出る。 村を出るときに付いてきた幼馴染み達。 アシュアスと、友人達。 今五人の冒険が始まった。 全くシリアスではありません。 五人は全員、村の外に出るとチートです。ご注意ください。 この物語は、演出として、飲酒や喫煙、禁止薬物の使用、暴力行為等書かれていますが、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。またこの物語はフィクションです。実在の人物や団体、事件などとは関係ありません。

転生したら死にそうな孤児だった

佐々木鴻
ファンタジー
過去に四度生まれ変わり、そして五度目の人生に目覚めた少女はある日、生まれたばかりで捨てられたの赤子と出会う。 保護しますか? の選択肢に【はい】と【YES】しかない少女はその子を引き取り妹として育て始める。 やがて美しく育ったその子は、少女と強い因縁があった。 悲劇はありません。難しい人間関係や柵はめんどく(ゲフンゲフン)ありません。 世界は、意外と優しいのです。

処理中です...