817 / 984
第0章 Dormire
100 残酷な世界
しおりを挟む
「もう嫌なのよ、私は。もうこれ以上、この残酷な世界で生きていたくない」
二人の顔を見ることができず、私は力なく項垂れた。
私をまっすぐに見つめるその目を見ると、希望を持ってしまいそうになるから。
心の奥深くに眠る、未だ信じたいと思っている微かな気持ちが、顔を出しそうになるから。
「もう許して。お願いだから。あなたたちのくれる希望はもう、私を傷付けるだけなのよ」
ホーリーとイヴニングと過ごした日々は、確かに掛け替えのないものだった。
そこで得た温もりは優しく柔らかで、その瞬間を、私は確かに幸福と感じていた。
それを知っているからこそ、より一層絶望の色が濃くなってしまうんだ。
いっ時のまやかしのような幸せが、それを失ったときの絶望を大きくする。
信じていればいるほど、それが裏切られたときの衝撃は大きく、傷は深く抉られる。
だからもう、何も信じず何の希望も持たないことこそが、一番安らかな選択なんだ。
「私はこの世界に憎まれている。思い通りにいかず、剰え自分勝手に叛旗を翻した私を、強く憎んでいる。その結果があのジャバウォック。あの時は何とか退けたけれど、きっと世界はこれからも私を疎み続けるわ。そんな世界の中で、どうやったら私が希望を持っていけると……?」
全てを、好きで嫌っているわけではない。好きで恨んでいるわけではない。
私はこの世界に憎まれているから。この世界に、ヒトビトに疎まれているから。存在を許されていないから。
そんな感情に晒されながら、それでも誰かを信じ続けるなんて無理な話だ。希望を持ち続け、挫けないなんてあり得ない話だ。
「私はただ、平穏に過ごしたいだけだった。特別な力も立場も、何も必要ない。ただ心安らかに、大切な人たちとの幸せな日々を過ごせれば、ただそれだけで満足だったのに。この世界は、私にそれすらも許してはくれなかった」
私は一度だって多くを求めたことはなかったはずだ。
私が望んでいたのは、そんな些細なことだけだった。
けれど私という存在が、この力が、課せられた役割が、それを悉く阻んで。
私のささやかな願いすら、まともに叶えさせてくれはしない。
「だからもういいの。私のことを受け入れてくれない世界なんて、こっちから願い下げよ。だから私は、この世界の一部を塗り替えて、自分だけの居場所を作った。もう誰にも邪魔されない、私だけの平穏な場所を」
そうした行為が、他人からなんと言われようともう知ったことではない。
邪魔をしようとするものを、私の平穏を崩そうとするものを、排除することはもう厭わない。
悪しき魔女だと、悪魔だと、化け物だと。どう呼ばれようと構わない。
「愛する人たちと過ごすこの世界は、とても美しいものだと、そう思ったこともあった。でも違う。私の目に映る世界は、ひどく醜くかった。美しい分だけ、私にとっては残酷な世界なのよ。ここは……」
こんなことなら、幸福なんて知らなければよかった。
いつまでも一人で、孤独を孤独と知らぬまま生きていけばよかった。
この世界の輝きが、私には痛い。
「……ねぇ、ドルミーレ」
俯く私の前に、ホーリーがそっとしゃがみ込んだ。
頭を抱える私の手をとって、とても慎重に握りしめる。
「ドルミーレがもし、この世界で生きていくのが辛いのなら。この世界のヒトたちが嫌いなら、私たちも一緒にこの世界を捨てるよ。私たちの大切な親友を、こんなに傷つけて苦しめる世界を、私たちだって許せない。私たちは、あなたのそばにいられるのなら、他の全てを捨てる覚悟をして、ここに来たんだよ」
「何を、言って…………」
それは世界への叛逆と同じことだ。
世界が敵視する私の味方をし、多くのヒトビトが疎む私のそばにいるということは。
それは全てを捨てるどころか、何もかもを敵に回すということだ。
そんなこと、生半可なことではないというのに。
「一度は君のことを深く傷つけてしまった私たちだ。信用を失っても尚、君のそばにい続けたいとわがままを言うんだから、それくらいの覚悟はしてきたさ。いや、覚悟というか、もう当たり前すぎる気持ちなんだけれどね」
イヴニングもまた腰を落として、ホーリーと一緒に私の手を握った。
今までと同じ、柔らかくて温かい、優しさを感じさせる手が、私を強く包み込む。
「私たちは、どこまでも君について行こう。君の望むものを叶えるために、全力を尽くすことを約束しよう。そして、いついかなる時も君の味方でいて、君を守り続けると誓う」
「ドルミーレがいてくれれば、私たちはどこででも生きていけるから。この場所でも、どこか遠いところでも、違う世界だって。ううん、むしろ私たちは、ドルミーレが幸せになれる世界を一緒に作りたい。それで、その片隅にいさせてくれたら、私たちはそれで満足なんだよ」
二人の声は、先ほどとは打って変わって震えていた。
私の手を必死に握りながら、まるで縋り付いてくるように言葉を紡ぐ。
そこには、私に対する想いしか込められてはいなかった。
「私は……何もかもが憎い。全てが恨めしい。何もかもなくなってしまえばいいと思ってる。こんな世界は消えて無くなってしまえと、そう思って。自分自身ですら、こんな在り方をしていることが許せない。そんな私のために、あなたたちは他の全てを敵に回せると、本当にそう言うの?」
「もちろん。私たちはどんな君だって受け入れる。君だけの味方なんだ」
「私はこの世界が嫌いで、愚かなヒトビトが嫌いで、こんな自分が嫌い。全部ひっくり返して、何もかも違うものにしてしまいたいと思うくらい。そんな私のわがままに、あなたたちは付き合うというの?」
「付き合いたいんだよ、私たちは。ドルミーレが望む世界で、ずっと一緒にいたいの」
強く握られる手。でもそれは、私の心を抱き締められているような、そんな錯覚を感じさせて。
信じられなくて、信じたくなくて、希望を抱くつもりも、抱く余裕もないはずなのに。
二人が向けてくる気持ちが、私が被った殻を擦り抜けて、勝手に奥底へと染み込んでくる。
嫌なのに。もう沢山なのに。同じ失敗を繰り返したくなんてないのに。
今でも二人の裏切りは許せなくて、ヒトへの絶望は拭えなくて、世界への憎しみはなくならい。
それなのにどうして、繋いだ手の温もりが、この心に染みてしまうんだろう。
繋がりなんてくだらない。通じ合うものなんてない。信頼に価値なんてない。
わかっている。その考え方はもう変わりようがないし、だから彼女たちを信じようと思っているわけではないのに。
何故だか、この手を振り払う、そんな簡単なことがどうしてもできなかった。
「例え私がこの世界を滅ぼしたとしても、あなたたちは、この手を放さないと言うのね」
決してあり得なくはない未来。ある意味では最悪の結末。
しかし返ってくるのは、静かな肯首。
この先何があっても、心の芯で、私の味方であり続けると言うのならば。
例え世界がどうなろうとも、私のそばにい続けると言うのならば。
二人がそう、約束をするのならば……。
「……わかったわ。私は────」
決して信じることはできないけれど、それでも契りを結ぶことくらいなら。
今の私には他人に心を許す余裕なんてないけれど、でも二人がそこまで言うのであれば。
最低限そばに置いて、拒絶をしないであげるくらいのことは、受け入れてもいいかもしれない。
二人の手を握り返し、そう言葉にしようとした、その時だった。
「ッ────────────!!!」
何かとてつもない衝撃が、私の精神を揺さぶった。
まるで、世界を打ち砕くような激震。私のこの領域を、打ち破ったかのような衝撃だった。
二人の顔を見ることができず、私は力なく項垂れた。
私をまっすぐに見つめるその目を見ると、希望を持ってしまいそうになるから。
心の奥深くに眠る、未だ信じたいと思っている微かな気持ちが、顔を出しそうになるから。
「もう許して。お願いだから。あなたたちのくれる希望はもう、私を傷付けるだけなのよ」
ホーリーとイヴニングと過ごした日々は、確かに掛け替えのないものだった。
そこで得た温もりは優しく柔らかで、その瞬間を、私は確かに幸福と感じていた。
それを知っているからこそ、より一層絶望の色が濃くなってしまうんだ。
いっ時のまやかしのような幸せが、それを失ったときの絶望を大きくする。
信じていればいるほど、それが裏切られたときの衝撃は大きく、傷は深く抉られる。
だからもう、何も信じず何の希望も持たないことこそが、一番安らかな選択なんだ。
「私はこの世界に憎まれている。思い通りにいかず、剰え自分勝手に叛旗を翻した私を、強く憎んでいる。その結果があのジャバウォック。あの時は何とか退けたけれど、きっと世界はこれからも私を疎み続けるわ。そんな世界の中で、どうやったら私が希望を持っていけると……?」
全てを、好きで嫌っているわけではない。好きで恨んでいるわけではない。
私はこの世界に憎まれているから。この世界に、ヒトビトに疎まれているから。存在を許されていないから。
そんな感情に晒されながら、それでも誰かを信じ続けるなんて無理な話だ。希望を持ち続け、挫けないなんてあり得ない話だ。
「私はただ、平穏に過ごしたいだけだった。特別な力も立場も、何も必要ない。ただ心安らかに、大切な人たちとの幸せな日々を過ごせれば、ただそれだけで満足だったのに。この世界は、私にそれすらも許してはくれなかった」
私は一度だって多くを求めたことはなかったはずだ。
私が望んでいたのは、そんな些細なことだけだった。
けれど私という存在が、この力が、課せられた役割が、それを悉く阻んで。
私のささやかな願いすら、まともに叶えさせてくれはしない。
「だからもういいの。私のことを受け入れてくれない世界なんて、こっちから願い下げよ。だから私は、この世界の一部を塗り替えて、自分だけの居場所を作った。もう誰にも邪魔されない、私だけの平穏な場所を」
そうした行為が、他人からなんと言われようともう知ったことではない。
邪魔をしようとするものを、私の平穏を崩そうとするものを、排除することはもう厭わない。
悪しき魔女だと、悪魔だと、化け物だと。どう呼ばれようと構わない。
「愛する人たちと過ごすこの世界は、とても美しいものだと、そう思ったこともあった。でも違う。私の目に映る世界は、ひどく醜くかった。美しい分だけ、私にとっては残酷な世界なのよ。ここは……」
こんなことなら、幸福なんて知らなければよかった。
いつまでも一人で、孤独を孤独と知らぬまま生きていけばよかった。
この世界の輝きが、私には痛い。
「……ねぇ、ドルミーレ」
俯く私の前に、ホーリーがそっとしゃがみ込んだ。
頭を抱える私の手をとって、とても慎重に握りしめる。
「ドルミーレがもし、この世界で生きていくのが辛いのなら。この世界のヒトたちが嫌いなら、私たちも一緒にこの世界を捨てるよ。私たちの大切な親友を、こんなに傷つけて苦しめる世界を、私たちだって許せない。私たちは、あなたのそばにいられるのなら、他の全てを捨てる覚悟をして、ここに来たんだよ」
「何を、言って…………」
それは世界への叛逆と同じことだ。
世界が敵視する私の味方をし、多くのヒトビトが疎む私のそばにいるということは。
それは全てを捨てるどころか、何もかもを敵に回すということだ。
そんなこと、生半可なことではないというのに。
「一度は君のことを深く傷つけてしまった私たちだ。信用を失っても尚、君のそばにい続けたいとわがままを言うんだから、それくらいの覚悟はしてきたさ。いや、覚悟というか、もう当たり前すぎる気持ちなんだけれどね」
イヴニングもまた腰を落として、ホーリーと一緒に私の手を握った。
今までと同じ、柔らかくて温かい、優しさを感じさせる手が、私を強く包み込む。
「私たちは、どこまでも君について行こう。君の望むものを叶えるために、全力を尽くすことを約束しよう。そして、いついかなる時も君の味方でいて、君を守り続けると誓う」
「ドルミーレがいてくれれば、私たちはどこででも生きていけるから。この場所でも、どこか遠いところでも、違う世界だって。ううん、むしろ私たちは、ドルミーレが幸せになれる世界を一緒に作りたい。それで、その片隅にいさせてくれたら、私たちはそれで満足なんだよ」
二人の声は、先ほどとは打って変わって震えていた。
私の手を必死に握りながら、まるで縋り付いてくるように言葉を紡ぐ。
そこには、私に対する想いしか込められてはいなかった。
「私は……何もかもが憎い。全てが恨めしい。何もかもなくなってしまえばいいと思ってる。こんな世界は消えて無くなってしまえと、そう思って。自分自身ですら、こんな在り方をしていることが許せない。そんな私のために、あなたたちは他の全てを敵に回せると、本当にそう言うの?」
「もちろん。私たちはどんな君だって受け入れる。君だけの味方なんだ」
「私はこの世界が嫌いで、愚かなヒトビトが嫌いで、こんな自分が嫌い。全部ひっくり返して、何もかも違うものにしてしまいたいと思うくらい。そんな私のわがままに、あなたたちは付き合うというの?」
「付き合いたいんだよ、私たちは。ドルミーレが望む世界で、ずっと一緒にいたいの」
強く握られる手。でもそれは、私の心を抱き締められているような、そんな錯覚を感じさせて。
信じられなくて、信じたくなくて、希望を抱くつもりも、抱く余裕もないはずなのに。
二人が向けてくる気持ちが、私が被った殻を擦り抜けて、勝手に奥底へと染み込んでくる。
嫌なのに。もう沢山なのに。同じ失敗を繰り返したくなんてないのに。
今でも二人の裏切りは許せなくて、ヒトへの絶望は拭えなくて、世界への憎しみはなくならい。
それなのにどうして、繋いだ手の温もりが、この心に染みてしまうんだろう。
繋がりなんてくだらない。通じ合うものなんてない。信頼に価値なんてない。
わかっている。その考え方はもう変わりようがないし、だから彼女たちを信じようと思っているわけではないのに。
何故だか、この手を振り払う、そんな簡単なことがどうしてもできなかった。
「例え私がこの世界を滅ぼしたとしても、あなたたちは、この手を放さないと言うのね」
決してあり得なくはない未来。ある意味では最悪の結末。
しかし返ってくるのは、静かな肯首。
この先何があっても、心の芯で、私の味方であり続けると言うのならば。
例え世界がどうなろうとも、私のそばにい続けると言うのならば。
二人がそう、約束をするのならば……。
「……わかったわ。私は────」
決して信じることはできないけれど、それでも契りを結ぶことくらいなら。
今の私には他人に心を許す余裕なんてないけれど、でも二人がそこまで言うのであれば。
最低限そばに置いて、拒絶をしないであげるくらいのことは、受け入れてもいいかもしれない。
二人の手を握り返し、そう言葉にしようとした、その時だった。
「ッ────────────!!!」
何かとてつもない衝撃が、私の精神を揺さぶった。
まるで、世界を打ち砕くような激震。私のこの領域を、打ち破ったかのような衝撃だった。
0
お気に入りに追加
99
あなたにおすすめの小説
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
妹を見捨てた私 ~魅了の力を持っていた可愛い妹は愛されていたのでしょうか?~
紗綺
ファンタジー
何故妹ばかり愛されるの?
その答えは私の10歳の誕生日に判明した。
誕生日パーティで私の婚約者候補の一人が妹に魅了されてしまったことでわかった妹の能力。
『魅了の力』
無自覚のその力で周囲の人間を魅了していた。
お父様お母様が妹を溺愛していたのも魅了の力に一因があったと。
魅了の力を制御できない妹は魔法省の管理下に置かれることが決まり、私は祖母の実家に引き取られることになった。
新しい家族はとても優しく、私は妹と比べられることのない穏やかな日々を得ていた。
―――妹のことを忘れて。
私が嫁いだ頃、妹の噂が流れてきた。
魅了の力を制御できるようになり、制限つきだが自由を得た。
しかし実家は没落し、頼る者もなく娼婦になったと。
なぜこれまであの子へ連絡ひとつしなかったのかと、後悔と罪悪感が私を襲う。
それでもこの安寧を捨てられない私はただ祈るしかできない。
どうかあの子が救われますようにと。
究極妹属性のぼっち少女が神さまから授かった胸キュンアニマルズが最強だった
盛平
ファンタジー
パティは教会に捨てられた少女。パティは村では珍しい黒い髪と黒い瞳だったため、村人からは忌子といわれ、孤独な生活をおくっていた。この世界では十歳になると、神さまから一つだけ魔法を授かる事ができる。パティは神さまに願った。ずっと側にいてくれる友達をくださいと。
神さまが与えてくれた友達は、犬、猫、インコ、カメだった。友達は魔法でパティのお願いを何でも叶えてくれた。
パティは友達と一緒に冒険の旅に出た。パティの生活環境は激変した。パティは究極の妹属性だったのだ。冒険者協会の美人受付嬢と美女の女剣士が、どっちがパティの姉にふさわしいかケンカするし、永遠の美少女にも気に入られてしまう。
ぼっち少女の愛されまくりな旅が始まる。
美しい姉と痩せこけた妹
サイコちゃん
ファンタジー
若き公爵は虐待を受けた姉妹を引き取ることにした。やがて訪れたのは美しい姉と痩せこけた妹だった。姉が夢中でケーキを食べる中、妹はそれがケーキだと分からない。姉がドレスのプレゼントに喜ぶ中、妹はそれがドレスだと分からない。公爵はあまりに差のある姉妹に疑念を抱いた――
悪役令嬢は処刑されました
菜花
ファンタジー
王家の命で王太子と婚約したペネロペ。しかしそれは不幸な婚約と言う他なく、最終的にペネロペは冤罪で処刑される。彼女の処刑後の話と、転生後の話。カクヨム様でも投稿しています。
「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
転生することになりました。~神様が色々教えてくれます~
柴ちゃん
ファンタジー
突然、神様に転生する?と、聞かれた私が異世界でほのぼのすごす予定だった物語。
想像と、違ったんだけど?神様!
寿命で亡くなった長島深雪は、神様のサーヤにより、異世界に行く事になった。
神様がくれた、フェンリルのスズナとともに、異世界で妖精と契約をしたり、王子に保護されたりしています。そんななか、誘拐されるなどの危険があったりもしますが、大変なことも多いなか学校にも行き始めました❗
もふもふキュートな仲間も増え、毎日楽しく過ごしてます。
とにかくのんびりほのぼのを目指して頑張ります❗
いくぞ、「【【オー❗】】」
誤字脱字がある場合は教えてもらえるとありがたいです。
「~紹介」は、更新中ですので、たまに確認してみてください。
コメントをくれた方にはお返事します。
こんな内容をいれて欲しいなどのコメントでもOKです。
2日に1回更新しています。(予定によって変更あり)
小説家になろうの方にもこの作品を投稿しています。進みはこちらの方がはやめです。
少しでも良いと思ってくださった方、エールよろしくお願いします。_(._.)_
白い結婚の王妃は離縁後に愉快そうに笑う。
三月べに
恋愛
事実ではない噂に惑わされた新国王と、二年だけの白い結婚が決まってしまい、王妃を務めた令嬢。
離縁を署名する神殿にて、別れられた瞬間。
「やったぁー!!!」
儚げな美しき元王妃は、喜びを爆発させて、両手を上げてクルクルと回った。
元夫となった国王と、嘲笑いに来た貴族達は唖然。
耐え忍んできた元王妃は、全てはただの噂だと、ネタバラシをした。
迎えに来たのは、隣国の魔法使い様。小さなダイアモンドが散りばめられた紺色のバラの花束を差し出して、彼は傅く。
(なろうにも、投稿)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる