773 / 984
第0章 Dormire
56 お伽話
しおりを挟む
「ねぇ、イヴ。そういえば、なんだけれど……」
十九歳になってしばらく経ったある日のこと。
その日はイヴニング────イヴが一人で私の小屋にやってきていた。
彼女が単身訪れる際は、二人で読書をすることが多い。
思えば昔もそうだったし、ホーリーがいない時は大方静かな時間を過ごすことが多いかもしれない。
イヴはそういう時、大抵窓際に椅子を持って行き、日向ぼっこをしながら読書に耽る。
椅子に浅く座ってだらしなく傾いている様は、呑気な猫の昼寝を思わせる。
しかしそんな粗雑な風体も、陽の光の輝きを受けていると些か絵になっていたりする。
しばらく櫛を通していないであろう、絡まった焦げ茶や髪に暖かな日差しが反射して鈍く煌く。
その相貌は長い髪に隠れているけれど、隙間から窺える瞳は光を吸収して澄み渡り、本に記された文字のその奥を見通しているかのようだった。
ホーリーが言うように、イヴは美しいと思う。飾り気がまったくないから、それは見落とされがちだけれど。
読んでいた本が一区切りついた私は、そんな友人を観察しながらポツリと声をかけた。
当のイヴは私に見られていたことなど気付いていなかったようで、声でようやく私の視線に気づき、のっそりと視線をこちらに向けた。
「なんだいドルミーレ。その本はお気に召さなかったかな?」
「いいえ、そんなことはないわ。ただ、これを読んでいたら、昔読んだものを思い出したの」
椅子に深く座り直してふんわりと微笑んできたイヴに、私は今手にしていた本を示した。
それはいくつかの童話が綴られた短編集。子供向けとはいっても読み応えのあるもので、決して飽きがくるものではない。
「昔、ねぇ。君には色々本を貸しているけれど……どれのことかな?」
「タイトルまでは覚えていないのだけれど────たしか、魔物が出てくる話だったわ」
「…………」
そう私が口にした瞬間、にこやかだったイヴの表情が強張った。
大方、魔物という単語が引っ掛かったんだろう。イヴもホーリーも、私が悪魔と呼ばれたことを気にしているから、それを連想したに違いない。
私は蔑まれ拒絶されたことに傷付いただけで、悪魔という言葉単体はさして気にしていないのだけれど。
でもそれが蔑称であることは確かだから、二人はそれをよく思わなかった。
まぁ私も悪魔と呼ばれたことを揶揄して、自らの神秘に魔法という呼び名をつけたのだから、気にするなともあまり言えないんだけれど。
ただ、そこで詰まっていては話が進まない。
私は眉を寄せたイヴの様子に気付かないフリして、そのまま言葉を続けた。
「童話って子供向けにしてはシビアというか、子供向けだからこそ教訓めいた小難しさがあるけれど。あの物語は随分独特だったなと思って。あれは、なんの本だったかしら」
「…………魔物ってものが出てくるものはいくつかあるけれど、特に印象付くものといえば一つしかない。あれはどうやら、この国だけじゃなく世界的に有名な話らしいからね」
イヴは苦い顔をしながらも、自分の本を閉じてそう口にした。
私の様子を伺うように瞳を向け、それから小さく溜息をついて平静の顔を作った。
「君が言っている本は恐らく、お伽話の『ジャバウォック』だろう。私が知る限り、一つの物語で七つの種族が一堂に会す、唯一のものだ」
「ジャバウォック……」
その名前を聞いて、かつて読んだ物語がふわりと思い起こされた。
恐ろしい魔物ジャバウォックが登場するお伽話で、内容としてはとてもシンプルなものだった。
同じ村に住んでいた七つの種族の子供たちが、小さなことで諍いを起こし、それをきっかけに世界中に散り散りになってしまう。
その軋轢は時が経つほどに大きくなり、子供の隔たりは段々と大きくなってしまう。
そして誰しもが他人に向き合わなくなった時、ジャバウォックという魔物が現れ、世界そのものを壊そうとした。
邪悪な存在を前にした子供たちは、互いに手を取り合って一致団結し、清らかな心で魔物に相対した。
ヒトビトの自分勝手な考え、バラバラになった心、入り乱れた思想という、混沌から生まれたジャバウォック。
そんな魔物は、一つの芯を持った純粋な真実の心に敗れ、世界は再び平和になった。そんな話。
ヒトは手を取り合い、協力すべきで、誰しもが自分勝手に好き勝手し続ければ、世界は混沌としてしまう。
そんな感じの、やっぱり教訓めいた話だったように記憶している。
「七つの種族がそれぞれの国を持ったきっかけの話だとか、離れて暮らしているのに少なからず交流をしている理由の話だとか、諸説あるけれどね。まぁ、魔物なんてものが実在するのか、まずそこがあやふやなんだけれど」
「まぁ確かに、世界を巡ってみてもそんなものは見かけなかったわね」
平静を作ったイヴは、そうケロリと言った。
私が気にしている素振りを見せないから、合わせてくれたのだろう。
「前に君から聞いた、ヒトの神秘の始まり。それを考えてみれば、やはりこの話はお伽話の域を出ないだろうね」
「魔物や悪魔という概念は、神の概念に付随するもの、だものね。崇高なものの対象として作られた、邪悪なる物の象徴ってところかしら」
「……そうだね。ヒトが神秘を手に入れ、神と考えていたものの実態が見えてきたことで、そういった対照的な存在も、また限りなく空想に近くなった」
やや言葉を引っ掛けつつも、イヴは「だけど」と続けた。
「神の非実在が、必ずしも邪悪なる物の非実在を証明するわけでもないよ。概念としては対称だけど、それはヒトの認識と発想の中の話に過ぎない。神秘や世界についてヒトの認識が及んでいないところがまだ多くある以上、そういった未知の超常は否定できない」
「まぁ、それもそうね。あることを証明するのは簡単でも、ないことを証明するのは難しいでしょうし」
神と同じように、ほぼ存在しないとわかっていつつ、概念としては継続している。
実在とは無関係に、崇高なる物を象徴する言葉として『神』という単語が用いられるように。
邪悪なる物の、好ましくない物を差す言葉として『悪魔・魔物』は存在する。────かつて人間が私をそう呼んだように。
ヒトが神と認識していたものは、世界そのものが凡そそこに当て嵌まる。
けれど悪魔や魔物に該当するものは、私が知る限り表舞台には現れていない。しかしだからこそ、いないとは断定できない。
「────ま、そういう話だから、世界的に有名みたいだよ。話はだいぶシンプルなんだけどさ。ドルミーレはどうしてそんな話を急に思い出したんだい?」
「いえ、そんなに大したことではないのだけれど」
イヴはやや楽しげに尋ねてきた。
魔物や悪魔という単語に引っ掛かりを見せた彼女だけれど、議論めいた話に気分が盛り上がってきたのだろう。
ホーリーはあまり本を読まないし、それにあまり込み入った議論を交わすこともない。
本の内容について意見を交わしたり、世界に関して私見を述べ合うのは私としかできないのだと、以前こぼしていた。
「今読んでいた物語にも、そういうものが出てきたから。そういえば何なのだろうと思っていたら、ふと思い出したの」
「なるほどね。まぁ物語に出てくるのは、抽象的な悪い物の概念の現れだから、明確な定義はないね」
特に童話に出てくるそれらは、子供たちに正しいことを伝えるためのカウンター。
悪いことそのものや、それが呼ぶ災いを、恐怖を伴う形に据えた物。
ただそれはある意味、ヒトの悪しき部分の言い訳でもある。そんな気がする。
「まぁ、一つだけハッキリ言えることがあるとすれば────」
柔らかく微笑みながらも、イヴは私の目をしっかりと見た。
そして改まった口調で、はっきりと言葉にする。
「君には全く、それに当て嵌まる余地なんてないってことさ」
気にしなくていいと言っているのに。それでもイヴは、どこか憂いを帯びた瞳を向けてきた。
それは私の気持ちというよりは、私を想ってくれている彼女の気持ちによるもの。
私自身は気にしていないけれど、でも私を案じてくれるイヴやホーリーの気持ちは尊いものだ。
だから私はそれに、「ありがとう」と返した。
十九歳になってしばらく経ったある日のこと。
その日はイヴニング────イヴが一人で私の小屋にやってきていた。
彼女が単身訪れる際は、二人で読書をすることが多い。
思えば昔もそうだったし、ホーリーがいない時は大方静かな時間を過ごすことが多いかもしれない。
イヴはそういう時、大抵窓際に椅子を持って行き、日向ぼっこをしながら読書に耽る。
椅子に浅く座ってだらしなく傾いている様は、呑気な猫の昼寝を思わせる。
しかしそんな粗雑な風体も、陽の光の輝きを受けていると些か絵になっていたりする。
しばらく櫛を通していないであろう、絡まった焦げ茶や髪に暖かな日差しが反射して鈍く煌く。
その相貌は長い髪に隠れているけれど、隙間から窺える瞳は光を吸収して澄み渡り、本に記された文字のその奥を見通しているかのようだった。
ホーリーが言うように、イヴは美しいと思う。飾り気がまったくないから、それは見落とされがちだけれど。
読んでいた本が一区切りついた私は、そんな友人を観察しながらポツリと声をかけた。
当のイヴは私に見られていたことなど気付いていなかったようで、声でようやく私の視線に気づき、のっそりと視線をこちらに向けた。
「なんだいドルミーレ。その本はお気に召さなかったかな?」
「いいえ、そんなことはないわ。ただ、これを読んでいたら、昔読んだものを思い出したの」
椅子に深く座り直してふんわりと微笑んできたイヴに、私は今手にしていた本を示した。
それはいくつかの童話が綴られた短編集。子供向けとはいっても読み応えのあるもので、決して飽きがくるものではない。
「昔、ねぇ。君には色々本を貸しているけれど……どれのことかな?」
「タイトルまでは覚えていないのだけれど────たしか、魔物が出てくる話だったわ」
「…………」
そう私が口にした瞬間、にこやかだったイヴの表情が強張った。
大方、魔物という単語が引っ掛かったんだろう。イヴもホーリーも、私が悪魔と呼ばれたことを気にしているから、それを連想したに違いない。
私は蔑まれ拒絶されたことに傷付いただけで、悪魔という言葉単体はさして気にしていないのだけれど。
でもそれが蔑称であることは確かだから、二人はそれをよく思わなかった。
まぁ私も悪魔と呼ばれたことを揶揄して、自らの神秘に魔法という呼び名をつけたのだから、気にするなともあまり言えないんだけれど。
ただ、そこで詰まっていては話が進まない。
私は眉を寄せたイヴの様子に気付かないフリして、そのまま言葉を続けた。
「童話って子供向けにしてはシビアというか、子供向けだからこそ教訓めいた小難しさがあるけれど。あの物語は随分独特だったなと思って。あれは、なんの本だったかしら」
「…………魔物ってものが出てくるものはいくつかあるけれど、特に印象付くものといえば一つしかない。あれはどうやら、この国だけじゃなく世界的に有名な話らしいからね」
イヴは苦い顔をしながらも、自分の本を閉じてそう口にした。
私の様子を伺うように瞳を向け、それから小さく溜息をついて平静の顔を作った。
「君が言っている本は恐らく、お伽話の『ジャバウォック』だろう。私が知る限り、一つの物語で七つの種族が一堂に会す、唯一のものだ」
「ジャバウォック……」
その名前を聞いて、かつて読んだ物語がふわりと思い起こされた。
恐ろしい魔物ジャバウォックが登場するお伽話で、内容としてはとてもシンプルなものだった。
同じ村に住んでいた七つの種族の子供たちが、小さなことで諍いを起こし、それをきっかけに世界中に散り散りになってしまう。
その軋轢は時が経つほどに大きくなり、子供の隔たりは段々と大きくなってしまう。
そして誰しもが他人に向き合わなくなった時、ジャバウォックという魔物が現れ、世界そのものを壊そうとした。
邪悪な存在を前にした子供たちは、互いに手を取り合って一致団結し、清らかな心で魔物に相対した。
ヒトビトの自分勝手な考え、バラバラになった心、入り乱れた思想という、混沌から生まれたジャバウォック。
そんな魔物は、一つの芯を持った純粋な真実の心に敗れ、世界は再び平和になった。そんな話。
ヒトは手を取り合い、協力すべきで、誰しもが自分勝手に好き勝手し続ければ、世界は混沌としてしまう。
そんな感じの、やっぱり教訓めいた話だったように記憶している。
「七つの種族がそれぞれの国を持ったきっかけの話だとか、離れて暮らしているのに少なからず交流をしている理由の話だとか、諸説あるけれどね。まぁ、魔物なんてものが実在するのか、まずそこがあやふやなんだけれど」
「まぁ確かに、世界を巡ってみてもそんなものは見かけなかったわね」
平静を作ったイヴは、そうケロリと言った。
私が気にしている素振りを見せないから、合わせてくれたのだろう。
「前に君から聞いた、ヒトの神秘の始まり。それを考えてみれば、やはりこの話はお伽話の域を出ないだろうね」
「魔物や悪魔という概念は、神の概念に付随するもの、だものね。崇高なものの対象として作られた、邪悪なる物の象徴ってところかしら」
「……そうだね。ヒトが神秘を手に入れ、神と考えていたものの実態が見えてきたことで、そういった対照的な存在も、また限りなく空想に近くなった」
やや言葉を引っ掛けつつも、イヴは「だけど」と続けた。
「神の非実在が、必ずしも邪悪なる物の非実在を証明するわけでもないよ。概念としては対称だけど、それはヒトの認識と発想の中の話に過ぎない。神秘や世界についてヒトの認識が及んでいないところがまだ多くある以上、そういった未知の超常は否定できない」
「まぁ、それもそうね。あることを証明するのは簡単でも、ないことを証明するのは難しいでしょうし」
神と同じように、ほぼ存在しないとわかっていつつ、概念としては継続している。
実在とは無関係に、崇高なる物を象徴する言葉として『神』という単語が用いられるように。
邪悪なる物の、好ましくない物を差す言葉として『悪魔・魔物』は存在する。────かつて人間が私をそう呼んだように。
ヒトが神と認識していたものは、世界そのものが凡そそこに当て嵌まる。
けれど悪魔や魔物に該当するものは、私が知る限り表舞台には現れていない。しかしだからこそ、いないとは断定できない。
「────ま、そういう話だから、世界的に有名みたいだよ。話はだいぶシンプルなんだけどさ。ドルミーレはどうしてそんな話を急に思い出したんだい?」
「いえ、そんなに大したことではないのだけれど」
イヴはやや楽しげに尋ねてきた。
魔物や悪魔という単語に引っ掛かりを見せた彼女だけれど、議論めいた話に気分が盛り上がってきたのだろう。
ホーリーはあまり本を読まないし、それにあまり込み入った議論を交わすこともない。
本の内容について意見を交わしたり、世界に関して私見を述べ合うのは私としかできないのだと、以前こぼしていた。
「今読んでいた物語にも、そういうものが出てきたから。そういえば何なのだろうと思っていたら、ふと思い出したの」
「なるほどね。まぁ物語に出てくるのは、抽象的な悪い物の概念の現れだから、明確な定義はないね」
特に童話に出てくるそれらは、子供たちに正しいことを伝えるためのカウンター。
悪いことそのものや、それが呼ぶ災いを、恐怖を伴う形に据えた物。
ただそれはある意味、ヒトの悪しき部分の言い訳でもある。そんな気がする。
「まぁ、一つだけハッキリ言えることがあるとすれば────」
柔らかく微笑みながらも、イヴは私の目をしっかりと見た。
そして改まった口調で、はっきりと言葉にする。
「君には全く、それに当て嵌まる余地なんてないってことさ」
気にしなくていいと言っているのに。それでもイヴは、どこか憂いを帯びた瞳を向けてきた。
それは私の気持ちというよりは、私を想ってくれている彼女の気持ちによるもの。
私自身は気にしていないけれど、でも私を案じてくれるイヴやホーリーの気持ちは尊いものだ。
だから私はそれに、「ありがとう」と返した。
0
お気に入りに追加
99
あなたにおすすめの小説
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
キャンピングカーで往く異世界徒然紀行
タジリユウ
ファンタジー
《第4回次世代ファンタジーカップ 面白スキル賞》
【書籍化!】
コツコツとお金を貯めて念願のキャンピングカーを手に入れた主人公。
早速キャンピングカーで初めてのキャンプをしたのだが、次の日目が覚めるとそこは異世界であった。
そしていつの間にかキャンピングカーにはナビゲーション機能、自動修復機能、燃料補給機能など様々な機能を拡張できるようになっていた。
道中で出会ったもふもふの魔物やちょっと残念なエルフを仲間に加えて、キャンピングカーで異世界をのんびりと旅したいのだが…
※旧題)チートなキャンピングカーで旅する異世界徒然紀行〜もふもふと愉快な仲間を添えて〜
※カクヨム様でも投稿をしております
美少女だらけの姫騎士学園に、俺だけ男。~神騎士LV99から始める強くてニューゲーム~
マナシロカナタ✨ラノベ作家✨子犬を助けた
ファンタジー
異世界💞推し活💞ファンタジー、開幕!
人気ソーシャルゲーム『ゴッド・オブ・ブレイビア』。
古参プレイヤー・加賀谷裕太(かがや・ゆうた)は、学校の階段を踏み外したと思ったら、なぜか大浴場にドボンし、ゲームに出てくるツンデレ美少女アリエッタ(俺の推し)の胸を鷲掴みしていた。
ふにょんっ♪
「ひあんっ!」
ふにょん♪ ふにょふにょん♪
「あんっ、んっ、ひゃん! って、いつまで胸を揉んでるのよこの変態!」
「ご、ごめん!」
「このっ、男子禁制の大浴場に忍び込むだけでなく、この私のむ、む、胸を! 胸を揉むだなんて!」
「ちょっと待って、俺も何が何だか分からなくて――」
「問答無用! もはやその行い、許し難し! かくなる上は、あなたに決闘を申し込むわ!」
ビシィッ!
どうやら俺はゲームの中に入り込んでしまったようで、ラッキースケベのせいでアリエッタと決闘することになってしまったのだが。
なんと俺は最高位職のLv99神騎士だったのだ!
この世界で俺は最強だ。
現実世界には未練もないし、俺はこの世界で推しの子アリエッタにリアル推し活をする!
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
よろしくお願いいたします。
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれた女子高生たちが集団お漏らしする話
赤髪命
大衆娯楽
※この作品は「校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれた女子高生たちが小さな公園のトイレをみんなで使う話」のifバージョンとして、もっと渋滞がひどくトイレ休憩云々の前に高速道路上でバスが立ち往生していた場合を描く公式2次創作です。
前作との文体、文章量の違いはありますがその分キャラクターを濃く描いていくのでお楽しみ下さい。(評判が良ければ彼女たちの日常編もいずれ連載するかもです)
記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。
せいめ
恋愛
メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。
頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。
ご都合主義です。誤字脱字お許しください。
【全話挿絵】発情✕転生 〜何あれ……誘ってるのかしら?〜
墨笑
ファンタジー
『エロ×ギャグ×バトル+雑学』をテーマにした異世界ファンタジー小説です。
主人公はごく普通(?)の『むっつりすけべ』な女の子。
異世界転生に伴って召喚士としての才能を強化されたまでは良かったのですが、なぜか発情体質まで付与されていて……?
召喚士として様々な依頼をこなしながら、無駄にドキドキムラムラハァハァしてしまう日々を描きます。
明るく、楽しく読んでいただけることを目指して書きました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる