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第0.5章 まほうつかいの国のアリス
95 まほうつかいの国のアリス7
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パッとすぐに振り返って見ると、大きな木と草の陰から一人の女の子がぴょっこりと顔を出した。
自分と同じくらいの大きさの葉っぱを、手を使わずに見えない力で押しのけて、わたしにニッコリ優しく笑いかけてくる。
初めて見る、知らない子だった。
魔法を使っていたし、その気配は魔女だ。
でもこの『魔女の森』で、こんな子に会うのは初めてだった。
わたしと同じくらいか、すこし年上くらいの女の子。
長いサラサラな黒髪がとってもキレイで、そのお顔はお人形さんみたいに整った美人さん。
わたしがここを飛び出した後に来た子なのかな。
でも、どうしてわたしの名前を知ってるんだろう。
「あら、あなたが来たのね」
「えぇ、こんにちはミス。色々と事情があるみたいで、わたしに任せてもらえたの」
ミス・フラワーはその子のことを知っているみたいで、普通に話しかけた。
女の子はチラッと上に目を向けてうなずいてから、またわたしのことを見てニッコリと笑う。
「こんにちは、アリスちゃん」
「こ、こんにちは……えっと、あなたはだれ?」
ていねいにあいさつされて、わたしもつっかえながらあいさつを返す。
とってもしたしげに、まるで元々お友達だったみたいに話しかけてくるから、ちょっとドキマギしちゃう。
わたしのだれという質問に、女の子はニコニコと笑うだけで答えなかった。
「わたしはね、あなたを迎えに来たの。あなたを救いに来たの。守るために、来たの」
「え、どういうこと……?」
「あなたを、その残酷な運命から救うために来たのよ」
女の子はそう言いながらわたしの前までやってくると、すっとその手を差し出してきた。
わたしの子供っぽい手とはちがう、スラっとしたキレイな手。
初めて会った子で、名前もわからないし何が何だかわからないけど。
でもどうしてだか、わたしはこの子のことを信じてもいいって気がした。
まるで前から知っている仲のいい友達みたいな気がするんだ。
わたしの心につながってる、大切な友達みたいに。
でも、そのつながりを感じようとすると、なんだかモヤがかかってよくわからなくなる。
こうして目の前にいるのに、信じていいって気がするのに、ハッキリとしたつながりが見当たらない。
でもわたしの直感が、この子はわたしの味方だって言った。
だからわたしは、思わず差し出された手を取った。
あったかくてやわらかいその手は、優しくわたしの手をにぎってくれる。
その『かんしょく』は、悪い人のものとは思えなかった。
「すこし、歩きましょうか」
女の子はそう言ってわたしの手を引いた。
言われるがままにうなずいて、わたしはミス・フラワーにバイバイと手を振って女の子の後に続く。
ミス・フラワーがやんわりと笑いながら葉っぱをふっているのを目の端で見ながら、わたしたちは開けた場所を出た。
草花をかき分けて、大きな木の根っこを越えて。
森の中を歩きながら、わたしは質問をした。
「ねぇ。わたしを救いに来たって言ったけど、どうやって? あなたは、何を知ってるの?」
「何でも知ってる。アリスちゃんのことなら何でも。それに心配しないで。状況はナイトウォーカー────夜子さんから聞いてるから」
「よ、夜子さんから……」
その名前が出てきて、さらにこの子は信じて大丈夫だと思えた。
夜子さんが信じてこの子に話したのなら、きっと問題はないだろうし。
夜子さんはとっても適当な人でいつもめちゃくちゃだけど、でも仲良しだし、なんだかんだと良くしてくれるから。
夜子さんを知ってる人なら、信じても大丈夫だ。
「『始まりの魔女』ドルミーレを心の中に抱えるアリスちゃん。全ての魔法の根源たる『始まりの力』を持って、その重苦しい運命に立ち向かおうとしているアリスちゃん。わたしは、そんなあなたを守りたいの」
「あ、ありがとう。でも、どうして? どうしてあなたは、わたしを助けてくれようとしてるの?」
「そんなの、アリスちゃんが大切な友達だからに決まってるでしょ?」
女の子はそう言って、とっても優しく笑った。
とっても大事なものを見つめるみたいに、トロンとやわらかい笑顔。
その甘い顔に、ちょっぴりドキッとする。
わたしのことを友達って言ってくれるけど、わたしにはだれだかわからない。
友達だって気は確かにするけど、その顔も声も知らなくて。
でも、何故だかうたがうような気持ちはぜんぜんわいてこない。
しばらく歩いていると、木の根っこ辺りに大きなキノコが生えていた。
昔わたしがここにきた時、寝っ転がっていたキノコによく似てる。
もしかしたら、同じキノコかもしれない。
わたしがなんとなくそっちを見ると、女の子はすっとキノコの方に足を向けた。
そしてキノコの前までくると、わたしの脇を持って軽々と持ち上げてキノコの傘の上に座らせた。
自分と同じくらいの女の子に簡単に持ち上げられてびっくりしちゃったけど、よく考えれば魔法を使ったのかもしれない。
女の子はぴょいと飛び上がってわたしの隣に座ると、ピッタリくっついてからゆったりとわたしの頭をなでた。
「アリスちゃんはとっても偉い。とっても頑張ってるわ。『始まりの魔女』なんて物騒なものに、逃げずに立ち向かおうとしてる。怖くて、苦しくて、辛いはずなのに」
「それは……うん。だって、ドルミーレはわたしの友達を、この国の人たちをたくさん苦しめてる。もしわたしの中でドルミーレが目を覚ましちゃったら、きっともっと大変なことになっちゃうから……」
もうこれ以上、だれも苦しんでほしくない。
ウィルスに感染した魔女を救いたい。魔女のせいで苦しむ人をなくしたい。魔女と魔法使いの争いをなくしたい。
そしてなにより、ドルミーレのあの邪悪な感情でだれかに傷付いてほしくない。
全てを憎んで全てを拒絶するあの人が、目を覚ましたらこの国がどうなるかわからない。
わたしの友達がどうなるかわからない。
そんなの、ぜったいにいやなんだ。
「だからわたしが、ドルミーレを心の中で眠らせているわたしが、なんとかしなくちゃいけないんだよ。わたしの大切なものを守るためには、わたしがなんとかしなくちゃ」
「あなたが、そう思うのならわたしは応援する。でも今のアリスちゃんでは、ドルミーレに立ち向かうのは難しい。それはわかっているよね?」
「うん。夜子さんに言われたし、自分でもそう思う。今のままじゃ、このままじゃわたしは押しつぶされて飲み込まれるだけだと思う。それじゃあ、だれも守れない……」
今なんとかしたい。そういう気持ちもある。
ちょっとでも、一瞬でも早く解決したいって思う。
でもそうやって焦ってつぶれちゃったら何の意味もないから。
急がば回れじゃないけど、ちゃんと解決させるためには焦っちゃいけない。
だからわたしはもう、夜子さんに言われたことの覚悟を決めていた。
「問題を、先送りにする。今のわたしは『みじゅく』で、何にもできないから。『たいか』があったとしても、わたしは友達をちゃんと守れる道を選びたい」
「……そう。あなたならそう言うと思った。だからわたしは、あなたを迎えに来たの」
自分と同じくらいの大きさの葉っぱを、手を使わずに見えない力で押しのけて、わたしにニッコリ優しく笑いかけてくる。
初めて見る、知らない子だった。
魔法を使っていたし、その気配は魔女だ。
でもこの『魔女の森』で、こんな子に会うのは初めてだった。
わたしと同じくらいか、すこし年上くらいの女の子。
長いサラサラな黒髪がとってもキレイで、そのお顔はお人形さんみたいに整った美人さん。
わたしがここを飛び出した後に来た子なのかな。
でも、どうしてわたしの名前を知ってるんだろう。
「あら、あなたが来たのね」
「えぇ、こんにちはミス。色々と事情があるみたいで、わたしに任せてもらえたの」
ミス・フラワーはその子のことを知っているみたいで、普通に話しかけた。
女の子はチラッと上に目を向けてうなずいてから、またわたしのことを見てニッコリと笑う。
「こんにちは、アリスちゃん」
「こ、こんにちは……えっと、あなたはだれ?」
ていねいにあいさつされて、わたしもつっかえながらあいさつを返す。
とってもしたしげに、まるで元々お友達だったみたいに話しかけてくるから、ちょっとドキマギしちゃう。
わたしのだれという質問に、女の子はニコニコと笑うだけで答えなかった。
「わたしはね、あなたを迎えに来たの。あなたを救いに来たの。守るために、来たの」
「え、どういうこと……?」
「あなたを、その残酷な運命から救うために来たのよ」
女の子はそう言いながらわたしの前までやってくると、すっとその手を差し出してきた。
わたしの子供っぽい手とはちがう、スラっとしたキレイな手。
初めて会った子で、名前もわからないし何が何だかわからないけど。
でもどうしてだか、わたしはこの子のことを信じてもいいって気がした。
まるで前から知っている仲のいい友達みたいな気がするんだ。
わたしの心につながってる、大切な友達みたいに。
でも、そのつながりを感じようとすると、なんだかモヤがかかってよくわからなくなる。
こうして目の前にいるのに、信じていいって気がするのに、ハッキリとしたつながりが見当たらない。
でもわたしの直感が、この子はわたしの味方だって言った。
だからわたしは、思わず差し出された手を取った。
あったかくてやわらかいその手は、優しくわたしの手をにぎってくれる。
その『かんしょく』は、悪い人のものとは思えなかった。
「すこし、歩きましょうか」
女の子はそう言ってわたしの手を引いた。
言われるがままにうなずいて、わたしはミス・フラワーにバイバイと手を振って女の子の後に続く。
ミス・フラワーがやんわりと笑いながら葉っぱをふっているのを目の端で見ながら、わたしたちは開けた場所を出た。
草花をかき分けて、大きな木の根っこを越えて。
森の中を歩きながら、わたしは質問をした。
「ねぇ。わたしを救いに来たって言ったけど、どうやって? あなたは、何を知ってるの?」
「何でも知ってる。アリスちゃんのことなら何でも。それに心配しないで。状況はナイトウォーカー────夜子さんから聞いてるから」
「よ、夜子さんから……」
その名前が出てきて、さらにこの子は信じて大丈夫だと思えた。
夜子さんが信じてこの子に話したのなら、きっと問題はないだろうし。
夜子さんはとっても適当な人でいつもめちゃくちゃだけど、でも仲良しだし、なんだかんだと良くしてくれるから。
夜子さんを知ってる人なら、信じても大丈夫だ。
「『始まりの魔女』ドルミーレを心の中に抱えるアリスちゃん。全ての魔法の根源たる『始まりの力』を持って、その重苦しい運命に立ち向かおうとしているアリスちゃん。わたしは、そんなあなたを守りたいの」
「あ、ありがとう。でも、どうして? どうしてあなたは、わたしを助けてくれようとしてるの?」
「そんなの、アリスちゃんが大切な友達だからに決まってるでしょ?」
女の子はそう言って、とっても優しく笑った。
とっても大事なものを見つめるみたいに、トロンとやわらかい笑顔。
その甘い顔に、ちょっぴりドキッとする。
わたしのことを友達って言ってくれるけど、わたしにはだれだかわからない。
友達だって気は確かにするけど、その顔も声も知らなくて。
でも、何故だかうたがうような気持ちはぜんぜんわいてこない。
しばらく歩いていると、木の根っこ辺りに大きなキノコが生えていた。
昔わたしがここにきた時、寝っ転がっていたキノコによく似てる。
もしかしたら、同じキノコかもしれない。
わたしがなんとなくそっちを見ると、女の子はすっとキノコの方に足を向けた。
そしてキノコの前までくると、わたしの脇を持って軽々と持ち上げてキノコの傘の上に座らせた。
自分と同じくらいの女の子に簡単に持ち上げられてびっくりしちゃったけど、よく考えれば魔法を使ったのかもしれない。
女の子はぴょいと飛び上がってわたしの隣に座ると、ピッタリくっついてからゆったりとわたしの頭をなでた。
「アリスちゃんはとっても偉い。とっても頑張ってるわ。『始まりの魔女』なんて物騒なものに、逃げずに立ち向かおうとしてる。怖くて、苦しくて、辛いはずなのに」
「それは……うん。だって、ドルミーレはわたしの友達を、この国の人たちをたくさん苦しめてる。もしわたしの中でドルミーレが目を覚ましちゃったら、きっともっと大変なことになっちゃうから……」
もうこれ以上、だれも苦しんでほしくない。
ウィルスに感染した魔女を救いたい。魔女のせいで苦しむ人をなくしたい。魔女と魔法使いの争いをなくしたい。
そしてなにより、ドルミーレのあの邪悪な感情でだれかに傷付いてほしくない。
全てを憎んで全てを拒絶するあの人が、目を覚ましたらこの国がどうなるかわからない。
わたしの友達がどうなるかわからない。
そんなの、ぜったいにいやなんだ。
「だからわたしが、ドルミーレを心の中で眠らせているわたしが、なんとかしなくちゃいけないんだよ。わたしの大切なものを守るためには、わたしがなんとかしなくちゃ」
「あなたが、そう思うのならわたしは応援する。でも今のアリスちゃんでは、ドルミーレに立ち向かうのは難しい。それはわかっているよね?」
「うん。夜子さんに言われたし、自分でもそう思う。今のままじゃ、このままじゃわたしは押しつぶされて飲み込まれるだけだと思う。それじゃあ、だれも守れない……」
今なんとかしたい。そういう気持ちもある。
ちょっとでも、一瞬でも早く解決したいって思う。
でもそうやって焦ってつぶれちゃったら何の意味もないから。
急がば回れじゃないけど、ちゃんと解決させるためには焦っちゃいけない。
だからわたしはもう、夜子さんに言われたことの覚悟を決めていた。
「問題を、先送りにする。今のわたしは『みじゅく』で、何にもできないから。『たいか』があったとしても、わたしは友達をちゃんと守れる道を選びたい」
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