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第6章 誰ガ為ニ
64 別人の別人
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思わずゲッと顔を歪めずにはいられなかった。
私の隣に座る氷室さんも、その表情に警戒の色を浮かべて私の膝の上を見つめる。
今の今までまくらちゃんが座っていた私の膝の上には、今やカルマちゃんが鎮座している。
さっきカルマちゃんがまくらちゃんになった時から、薄々勘付いてはいたけれども。
目の前でまくらちゃんがカルマちゃんに変わってしまうというのは、なんとも複雑な気分だった。
「お呼びかな? まぁ呼ばれたから出てきたんだけどねっ! もし呼ばれてなくてももう出てきちゃったから仕方ないねん! それでそれで、プリティチャーミングなカルマちゃんに何用かな???」
呆然とする私と氷室さん。そして大仰に溜息をつくカノンさんの様子なんてどこ吹く風。
カルマちゃんは私の上で足をパタパタとバタつかせながら、一人ハイテンションで喚いた。
まくらちゃんの大人しくも無邪気な雰囲気なんてカケラもない。
完全に別人、別人格であるカルマちゃんになってしまっている。
同じ身体、同じ顔だけれど、その表情も仕草も言葉もまるっきり違う。
「ちっとは大人しくしろ! 好き勝手騒がせるために呼んだんじゃねーんだよ。ほら、アリスたちにお前が生きてる理由を話してやれ!」
イライラを隠しもせず、カノンさんは乱暴に言い付けた。
さっきは肩を並べて戦っていたけれど、だからといってカルマちゃんに対する感情が変わったわけじゃないんだ。
敵意とまではいかないけれど、不快感を隠せていない態度だった。
私だってカルマちゃんには色々とやられている。
陽気で奔放な性格で誤魔化されているけれど、カルマちゃんは基本的に頭のネジが数十本単位で外れてる。
常人では理解できない思考回路で、とんでもないことをしでかす子だ。
以前は笑顔で殺されかけたわけだし。
それを思い出したら、まくらちゃんにするように抱きしめていることに抵抗を覚えて、私はパッと腕を放してしまった。
それを合図にしたように、カルマちゃんはぴょんと立ち上がって私から少し離れた。
そして大股で立って何故か得意げに横ピースを決めると、尊大な態度で私たち三人を見下ろしてくる。
「はいはいは~い! そういうことならペラペラ喋っちゃいましょー! カルマちゃんの感動秘話! 奇跡の復活の理由をねん! 今のうちに水分補給をしておかないと、涙で干からびちゃうぞぉ~!」
「やかましいわ! お前の復活で誰も泣きゃしねーよ! 口上はいいからさっさと話せ!」
「もぅ~カノンちゃんノリ悪いぞー! こういうのは気分が大事なのにぃ。そうやって頭カッチカチだと、まくらちゃんに嫌われちゃうゾ!」
クネクネと腰を振りながら一人楽しそうに言うカルマちゃんに、カノンさんは青筋を浮かべた。
今にもブチンと血管が切れる音が聞こえそうだったけれど、カノンさんはギリギリ耐えていた。
敵としてあの訳の分からないテンションに相対するのは大変だったけれど。
でもこうやって普通にコミュニケーションを取ろうとするのも、なかなか骨が折れる作業みたい。
このままカノンさんに任せているとストレスで切れてしまいそうだったから、私が口を開いた。
「カルマちゃん教えてくれる? どうして復活したのか。だってカルマちゃんはこの間、『真理の剣』の力で消滅したはずなんだから」
「あーあれは痛かったねぇ。物理的にはそこまでだったけど、こうなんて言うか、心が痛かったねぇ~。ブレイキングハート! って感じだったねぇ~」
私の言葉に腕を組んで、うんうんと一人頷きながらこぼすカルマちゃん。
いまいち真剣味は感じられなかったけれど、でもその語り口は適当なことを言っているようでもなかった。
そうやって独り言ちて満足したのか、カルマちゃんは唐突にその場にちょこんと正座した。
「はい! それじゃあ疑問に答えましょう! カルマちゃんがどうしてここにいるのか! どうしてこんなにプリティなのか!」
「どうしてここにいるのか、だけでいいよ」
「えぇ~遠慮しなくていいのに~」
思わず突っ込んでしまうと、カルマちゃんは唇を蛸のように尖らせてぶーぶー言った。
本当にこの子に話を聞く流れでいいのかな。
カルマちゃんには、何かを語らせると言う行為こそ一番向いていないように思えるんだけれど。
でも本人から聞かないことにはわからない以上、ここは聞き手の私たちが覚悟を決めるしかないのかもしれない。
カノンさんが早く話せと促して、ぶーぶーと文句をこぼしていたカルマちゃんは渋々口を開いた。
「わかったよーだ! ま、結論から言うと、カルマちゃんはみんなが知ってるカルマちゃんとは別なんだよねーん。だから今ここにいるのはニューカルマちゃんなのだ! ニューカマーなのだ!!!」
「べ、別……?」
「そうだよー! だってあの時のカルマちゃんは、お姫様の力で消されて完全になくなっちゃったからねん! カルマちゃんはカルマちゃんだけど、厳密に言うとあの時のカルマちゃんと別のカルマちゃんなのです!」
首を傾げる私たちに、カルマちゃんはえっへんと胸を張った。
小柄ながら発育の良い胸が僅かにふわりと揺れる。
露出度が高いのも相まって少し背徳的な光景だったけれど、そんなことよりも疑問が頭を埋め尽くした。
カルマちゃんは、まくらちゃんが無意識に魔法で作り出した別人格だった。
だから魔法を打ち消す力を持つ『真理の剣』を胸に突き立てることで、その魔法の効果を破壊した。
だからカルマちゃんは完全に消滅したはずで、復活なんてする余地はなかったはずなのに。
それに前の彼女とは別だと言うけれど、特に違いが感じられない。
そのハイテンションも、わけのわからない言動も、私の知っているカルマちゃんそのものだ。
まぁ強いて違いをあげるのなら、私たちを殺そうとしていないところかな。
わたしにはカルマちゃんの言っていることが全く理解できなかった。
隣を見てみると氷室さんも訝しげに眉をひそめていて、そして怪しげにカルマちゃんを見つめていた。
理解に苦しんでいるのは私だけではないようで内心ホッとする。
そんな私たちにカルマちゃんはニタニタと得意げな笑みを向けてきて、ちょっとだけイラッとした。
私の隣に座る氷室さんも、その表情に警戒の色を浮かべて私の膝の上を見つめる。
今の今までまくらちゃんが座っていた私の膝の上には、今やカルマちゃんが鎮座している。
さっきカルマちゃんがまくらちゃんになった時から、薄々勘付いてはいたけれども。
目の前でまくらちゃんがカルマちゃんに変わってしまうというのは、なんとも複雑な気分だった。
「お呼びかな? まぁ呼ばれたから出てきたんだけどねっ! もし呼ばれてなくてももう出てきちゃったから仕方ないねん! それでそれで、プリティチャーミングなカルマちゃんに何用かな???」
呆然とする私と氷室さん。そして大仰に溜息をつくカノンさんの様子なんてどこ吹く風。
カルマちゃんは私の上で足をパタパタとバタつかせながら、一人ハイテンションで喚いた。
まくらちゃんの大人しくも無邪気な雰囲気なんてカケラもない。
完全に別人、別人格であるカルマちゃんになってしまっている。
同じ身体、同じ顔だけれど、その表情も仕草も言葉もまるっきり違う。
「ちっとは大人しくしろ! 好き勝手騒がせるために呼んだんじゃねーんだよ。ほら、アリスたちにお前が生きてる理由を話してやれ!」
イライラを隠しもせず、カノンさんは乱暴に言い付けた。
さっきは肩を並べて戦っていたけれど、だからといってカルマちゃんに対する感情が変わったわけじゃないんだ。
敵意とまではいかないけれど、不快感を隠せていない態度だった。
私だってカルマちゃんには色々とやられている。
陽気で奔放な性格で誤魔化されているけれど、カルマちゃんは基本的に頭のネジが数十本単位で外れてる。
常人では理解できない思考回路で、とんでもないことをしでかす子だ。
以前は笑顔で殺されかけたわけだし。
それを思い出したら、まくらちゃんにするように抱きしめていることに抵抗を覚えて、私はパッと腕を放してしまった。
それを合図にしたように、カルマちゃんはぴょんと立ち上がって私から少し離れた。
そして大股で立って何故か得意げに横ピースを決めると、尊大な態度で私たち三人を見下ろしてくる。
「はいはいは~い! そういうことならペラペラ喋っちゃいましょー! カルマちゃんの感動秘話! 奇跡の復活の理由をねん! 今のうちに水分補給をしておかないと、涙で干からびちゃうぞぉ~!」
「やかましいわ! お前の復活で誰も泣きゃしねーよ! 口上はいいからさっさと話せ!」
「もぅ~カノンちゃんノリ悪いぞー! こういうのは気分が大事なのにぃ。そうやって頭カッチカチだと、まくらちゃんに嫌われちゃうゾ!」
クネクネと腰を振りながら一人楽しそうに言うカルマちゃんに、カノンさんは青筋を浮かべた。
今にもブチンと血管が切れる音が聞こえそうだったけれど、カノンさんはギリギリ耐えていた。
敵としてあの訳の分からないテンションに相対するのは大変だったけれど。
でもこうやって普通にコミュニケーションを取ろうとするのも、なかなか骨が折れる作業みたい。
このままカノンさんに任せているとストレスで切れてしまいそうだったから、私が口を開いた。
「カルマちゃん教えてくれる? どうして復活したのか。だってカルマちゃんはこの間、『真理の剣』の力で消滅したはずなんだから」
「あーあれは痛かったねぇ。物理的にはそこまでだったけど、こうなんて言うか、心が痛かったねぇ~。ブレイキングハート! って感じだったねぇ~」
私の言葉に腕を組んで、うんうんと一人頷きながらこぼすカルマちゃん。
いまいち真剣味は感じられなかったけれど、でもその語り口は適当なことを言っているようでもなかった。
そうやって独り言ちて満足したのか、カルマちゃんは唐突にその場にちょこんと正座した。
「はい! それじゃあ疑問に答えましょう! カルマちゃんがどうしてここにいるのか! どうしてこんなにプリティなのか!」
「どうしてここにいるのか、だけでいいよ」
「えぇ~遠慮しなくていいのに~」
思わず突っ込んでしまうと、カルマちゃんは唇を蛸のように尖らせてぶーぶー言った。
本当にこの子に話を聞く流れでいいのかな。
カルマちゃんには、何かを語らせると言う行為こそ一番向いていないように思えるんだけれど。
でも本人から聞かないことにはわからない以上、ここは聞き手の私たちが覚悟を決めるしかないのかもしれない。
カノンさんが早く話せと促して、ぶーぶーと文句をこぼしていたカルマちゃんは渋々口を開いた。
「わかったよーだ! ま、結論から言うと、カルマちゃんはみんなが知ってるカルマちゃんとは別なんだよねーん。だから今ここにいるのはニューカルマちゃんなのだ! ニューカマーなのだ!!!」
「べ、別……?」
「そうだよー! だってあの時のカルマちゃんは、お姫様の力で消されて完全になくなっちゃったからねん! カルマちゃんはカルマちゃんだけど、厳密に言うとあの時のカルマちゃんと別のカルマちゃんなのです!」
首を傾げる私たちに、カルマちゃんはえっへんと胸を張った。
小柄ながら発育の良い胸が僅かにふわりと揺れる。
露出度が高いのも相まって少し背徳的な光景だったけれど、そんなことよりも疑問が頭を埋め尽くした。
カルマちゃんは、まくらちゃんが無意識に魔法で作り出した別人格だった。
だから魔法を打ち消す力を持つ『真理の剣』を胸に突き立てることで、その魔法の効果を破壊した。
だからカルマちゃんは完全に消滅したはずで、復活なんてする余地はなかったはずなのに。
それに前の彼女とは別だと言うけれど、特に違いが感じられない。
そのハイテンションも、わけのわからない言動も、私の知っているカルマちゃんそのものだ。
まぁ強いて違いをあげるのなら、私たちを殺そうとしていないところかな。
わたしにはカルマちゃんの言っていることが全く理解できなかった。
隣を見てみると氷室さんも訝しげに眉をひそめていて、そして怪しげにカルマちゃんを見つめていた。
理解に苦しんでいるのは私だけではないようで内心ホッとする。
そんな私たちにカルマちゃんはニタニタと得意げな笑みを向けてきて、ちょっとだけイラッとした。
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