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幕間 まだ見ぬ真実へ
8 心が集う場所
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そこは森の中。あらゆる物が巨大な森の中。
草花は人間の背丈を軽く凌駕し、密集する木々は天に届かんばかりにそびえ立っている。
それはただ高く伸びているだけではなく、茂る葉っぱや咲き乱れる花弁の大きさを見れば、それそのものが巨大であることがわかる。
そんなあらゆる物が巨大な森の中に、小さなテーブルがポツンと置かれていた。
巨大な森の中にある小さなテーブル。それはあくまでこの森にとって小さいというだけで、通常の人間のスケール感に準じたものだ。
現にそこには一人の少女が椅子に腰をかけていた。
『花園 アリス』が森の中で一人穏やかに紅茶を飲んでいた。
テーブルの上に広げられた甘いお菓子の数々や、心穏やかになる透き通る香りを放つティーポット。
まるでこれからお茶会でも開かれるかのように整えられた卓上。しかし彼女は一人で席についていた。
その表情にはどこか幼さが見え、普段のような三つ編みは解いてただ髪を放っている。
純白のワンピースをラフに着こなしたその姿は、やはりどこか幼少の面影を思わせる。
彼女はアリスであってアリス本人ではない。
心の中の隅に住まう、アリスがかつて『まほうつかいの国』でお姫様と呼ばれていた頃の記憶と力が分離した存在。
それがこの『アリス』だ。
封印の魔法によってアリスから引き剥がされ隔離された彼女は、今は心の片隅にひっそりと存在している。
過去の記憶の分離として過去の状態で切り取られ、しかし花園 アリスであるがゆえにそれからの日々も同じく見てきた彼女。
あくまで過去を切り取った存在ではあるが、彼女は花園 アリスとして今を生きるべきだと決めていた。
「あっ……」
一人で静かに紅茶を飲んでいた時だった。
森の木々の葉っぱに覆われていた空から、白い色に煌めく光がふわふわと漂い舞い降りてきた。
それに気が付いた『アリス』はテーブルにティーカップをカシャリと置くと、ニッコリと穏やかな笑みを浮かべてそれを見上げた。
「おいで、こっちだよ」
そう呼びかけて両手を掬うように広げて手を伸ばしてみれば、その白い色の光は迷うことなくゆらゆらとその手の上に舞い降りた。
その光は揺らめく煌めきで、手のひらサイズの玉のような輝きだった。
それが手の上にやってきた時、じんわりと温かいものを『アリス』は感じた。
「いらっしゃい。待ってたよ、晴香」
満面の笑みを浮かべて語りかけると、光は返事をするように瞬いた。
その様子に満足そうに『アリス』はうんうんと頷いた。
「ごめんなさい、はもう沢山言ったから、私からありがとうを言うね。晴香、私のためにいっぱい頑張ってくれてありがとう」
光はパチパチと輝きを揺らす。それがまるで首を振っているように見えて、『アリス』は少しだけ困ったように眉を寄せた。
この幼馴染は、どうしようもなく、たまらなく優しい。
その優しさはとても嬉しいけれど、その優しさを自分にも向けて欲しかったと思ってしまわなくもない。
「『私』は大丈夫だよ。晴香がこうしてここにやってきてくれたこと、ちゃんと感じ取ってるから。だから心配しないで」
雨宮 晴香は死亡した。
肉体を『魔女ウィルス』に食い潰され、乗っ取られ、朽ち果てた。
そして残った心はこうしてここに受け入れられた。
「それに安心して。晴香が最後に使った魔法は、ちゃんと発動したよ。ちゃんと、ね」
『アリス』の表情がやや陰った。しかし光はホッとしたようにふわふわとした輝きを放つ。
『アリス』はそこまでする必要があったのかと思いつつも、しかし自分を想ってのその行動に口出しはできなかった。
それは今を自らの足で歩んできたアリス本人と晴香の二人の間の気持ちだから。
「私たちは幼馴染でずっと一緒だったけれど、でも離れていた時期もあるし、すれ違ったり打ち明けられなくてもやもやしたり、そんなこといっぱいあったよね。でも、これからはもうずっと一緒だから。ここで、ずっと。一緒に『私』のことを支えてほしいな」
光は強く瞬いた。もちろんだと強く頷くように。
花園 アリスの心象世界であるこの森の中で、ここにあり続けると、内側から支え続けると。
「ありがとう。私は幸せ者だなぁ。大好きな友達がずっと寄り添ってくれる。私一人では立ち向かえないことも、友達と一緒なら、こうして心を重ねてくれていれば、きっと乗り越えられるよ」
心と心を繋ぎ、それを力とすることこそが花園 アリスの本質。
彼女を彼女たらしめる、彼女本人の力。
そしてそれは繋がるのみならず、彷徨える心の拠り所ともなりうる。
「こうしてここにやってきてくれたのは晴香で二人目。あの子は晴香と違って死んでしまってはいないけど、でも帰る場所を見失ってしまった。心の繋がりを辿ってここへ来て、今は『私』を支えてくれてるの」
『アリス』のそんな言葉が聞こえたのか、森の奥から淡い水色の輝きを放つ光がふわふわと漂ってきた。
『アリス』はそちらに向けて片手を伸ばすと、水色の光はふわりと手のひらの上に収まった。
両方の手のひらの上に、オレンジ色の光と水色の光を乗せ、『アリス』はニッコリと微笑んだ。
「名前は……今は呼べないんだよね。でも大丈夫。私はあなたが誰だかちゃんとわかってるよ。大切な友達だもん。絶対またその名前を呼べるようにするから」
水色の光は頷くように瞬いた。
「二人とも、頼ってばっかりでごめんね。でも、今は戦わなきゃいけないんだ。私を巡って沢山の人が争って悲しい思いをしてる。『私』自身も、大切な友達も。だから私は、大切なものを守るために戦わなくちゃいけないんだ」
柔らかな輝きを放つ二つの光は心配するように『アリス』を照らした。
『アリス』はそんな光たちに微笑んで、そっとその胸に抱いた。
「ありがとう。一緒に戦ってくれるなら頼もしいな。二人がいれば、みんながいればきっと乗り越えられる」
豊かな子供のような純粋な笑み。
しかし、その瞳の奥には決然とした意思が灯っていた。
「絶対に倒すんだ。倒さなくちゃいけないんだ。この心の奥底に眠る魔女、ドルミーレを」
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そこは森の中。あらゆる物が巨大な森の中。
草花は人間の背丈を軽く凌駕し、密集する木々は天に届かんばかりにそびえ立っている。
それはただ高く伸びているだけではなく、茂る葉っぱや咲き乱れる花弁の大きさを見れば、それそのものが巨大であることがわかる。
そんなあらゆる物が巨大な森の中に、小さなテーブルがポツンと置かれていた。
巨大な森の中にある小さなテーブル。それはあくまでこの森にとって小さいというだけで、通常の人間のスケール感に準じたものだ。
現にそこには一人の少女が椅子に腰をかけていた。
『花園 アリス』が森の中で一人穏やかに紅茶を飲んでいた。
テーブルの上に広げられた甘いお菓子の数々や、心穏やかになる透き通る香りを放つティーポット。
まるでこれからお茶会でも開かれるかのように整えられた卓上。しかし彼女は一人で席についていた。
その表情にはどこか幼さが見え、普段のような三つ編みは解いてただ髪を放っている。
純白のワンピースをラフに着こなしたその姿は、やはりどこか幼少の面影を思わせる。
彼女はアリスであってアリス本人ではない。
心の中の隅に住まう、アリスがかつて『まほうつかいの国』でお姫様と呼ばれていた頃の記憶と力が分離した存在。
それがこの『アリス』だ。
封印の魔法によってアリスから引き剥がされ隔離された彼女は、今は心の片隅にひっそりと存在している。
過去の記憶の分離として過去の状態で切り取られ、しかし花園 アリスであるがゆえにそれからの日々も同じく見てきた彼女。
あくまで過去を切り取った存在ではあるが、彼女は花園 アリスとして今を生きるべきだと決めていた。
「あっ……」
一人で静かに紅茶を飲んでいた時だった。
森の木々の葉っぱに覆われていた空から、白い色に煌めく光がふわふわと漂い舞い降りてきた。
それに気が付いた『アリス』はテーブルにティーカップをカシャリと置くと、ニッコリと穏やかな笑みを浮かべてそれを見上げた。
「おいで、こっちだよ」
そう呼びかけて両手を掬うように広げて手を伸ばしてみれば、その白い色の光は迷うことなくゆらゆらとその手の上に舞い降りた。
その光は揺らめく煌めきで、手のひらサイズの玉のような輝きだった。
それが手の上にやってきた時、じんわりと温かいものを『アリス』は感じた。
「いらっしゃい。待ってたよ、晴香」
満面の笑みを浮かべて語りかけると、光は返事をするように瞬いた。
その様子に満足そうに『アリス』はうんうんと頷いた。
「ごめんなさい、はもう沢山言ったから、私からありがとうを言うね。晴香、私のためにいっぱい頑張ってくれてありがとう」
光はパチパチと輝きを揺らす。それがまるで首を振っているように見えて、『アリス』は少しだけ困ったように眉を寄せた。
この幼馴染は、どうしようもなく、たまらなく優しい。
その優しさはとても嬉しいけれど、その優しさを自分にも向けて欲しかったと思ってしまわなくもない。
「『私』は大丈夫だよ。晴香がこうしてここにやってきてくれたこと、ちゃんと感じ取ってるから。だから心配しないで」
雨宮 晴香は死亡した。
肉体を『魔女ウィルス』に食い潰され、乗っ取られ、朽ち果てた。
そして残った心はこうしてここに受け入れられた。
「それに安心して。晴香が最後に使った魔法は、ちゃんと発動したよ。ちゃんと、ね」
『アリス』の表情がやや陰った。しかし光はホッとしたようにふわふわとした輝きを放つ。
『アリス』はそこまでする必要があったのかと思いつつも、しかし自分を想ってのその行動に口出しはできなかった。
それは今を自らの足で歩んできたアリス本人と晴香の二人の間の気持ちだから。
「私たちは幼馴染でずっと一緒だったけれど、でも離れていた時期もあるし、すれ違ったり打ち明けられなくてもやもやしたり、そんなこといっぱいあったよね。でも、これからはもうずっと一緒だから。ここで、ずっと。一緒に『私』のことを支えてほしいな」
光は強く瞬いた。もちろんだと強く頷くように。
花園 アリスの心象世界であるこの森の中で、ここにあり続けると、内側から支え続けると。
「ありがとう。私は幸せ者だなぁ。大好きな友達がずっと寄り添ってくれる。私一人では立ち向かえないことも、友達と一緒なら、こうして心を重ねてくれていれば、きっと乗り越えられるよ」
心と心を繋ぎ、それを力とすることこそが花園 アリスの本質。
彼女を彼女たらしめる、彼女本人の力。
そしてそれは繋がるのみならず、彷徨える心の拠り所ともなりうる。
「こうしてここにやってきてくれたのは晴香で二人目。あの子は晴香と違って死んでしまってはいないけど、でも帰る場所を見失ってしまった。心の繋がりを辿ってここへ来て、今は『私』を支えてくれてるの」
『アリス』のそんな言葉が聞こえたのか、森の奥から淡い水色の輝きを放つ光がふわふわと漂ってきた。
『アリス』はそちらに向けて片手を伸ばすと、水色の光はふわりと手のひらの上に収まった。
両方の手のひらの上に、オレンジ色の光と水色の光を乗せ、『アリス』はニッコリと微笑んだ。
「名前は……今は呼べないんだよね。でも大丈夫。私はあなたが誰だかちゃんとわかってるよ。大切な友達だもん。絶対またその名前を呼べるようにするから」
水色の光は頷くように瞬いた。
「二人とも、頼ってばっかりでごめんね。でも、今は戦わなきゃいけないんだ。私を巡って沢山の人が争って悲しい思いをしてる。『私』自身も、大切な友達も。だから私は、大切なものを守るために戦わなくちゃいけないんだ」
柔らかな輝きを放つ二つの光は心配するように『アリス』を照らした。
『アリス』はそんな光たちに微笑んで、そっとその胸に抱いた。
「ありがとう。一緒に戦ってくれるなら頼もしいな。二人がいれば、みんながいればきっと乗り越えられる」
豊かな子供のような純粋な笑み。
しかし、その瞳の奥には決然とした意思が灯っていた。
「絶対に倒すんだ。倒さなくちゃいけないんだ。この心の奥底に眠る魔女、ドルミーレを」
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