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第2章 正しさの在り方
50 折れた翼でそれでも羽ばたく
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私は何か、思い違いをしていたのかもしれない。
目に見えるものだけで物事を判断して、決めつけていたのかもしれない。
私は二人のことなんて何にも知らないんだ。
そんな私が勝手に決めつけて二人の在り方を否定するなんて、そんなことはしてはいけなかった。
二人には二人の想いがあった。それを私は推し量れない。
だから私にできることは、ただ否定をしないこと。
受け入れることができなくても、だからといって否定をしてはいけない。
正しさはその人それぞれによって違うんだから。
自分の正しさを貫きたいと思うのなら、他人にも別の正しさがあるということを受け入れなきゃいけないんだ。
「……ごめんなさい」
「何で、アンタが謝るんだよ」
「私は今、あなたを殺そうとした」
「馬鹿だなぁ。そんなの当たり前のことだろう。いちいち謝ってんじゃねぇよ」
クリスティーンにかけられていた魔法は完全に途切れて、静かに横たわる彼女を抱きしめるD7は言った。
あっけらかんと、何の禍根もなく。そんなD7の言葉に、私は頷くことしかできなかった。
「それに俺が殺されたくて勝手に煽ったんだ。アンタに責任はねぇよ」
「……うん」
それでもやっぱり、私はあの時の醜い感情を戒めなきゃいけない。
あんな気持ちになってしまったことを、ちゃんと後悔していかなければいけないと思った。
「何かもうどうでもよくなっちまったぜ。このままアンタと戦い続けても、意味なんてねぇな」
「……私も、そう思う」
おずおずと答えると、D7は苦笑した。
「つっても、のこのこ帰ったところで何言われるかしれたもんじゃねぇ。どうしたもんか……」
「酷いことされるの?」
「さぁな。ただ、そもそも魔女狩りにとって魔女は、殺すことが当たり前のもんだ。それを取り逃がしたとなれば、大層好き勝手言われるだろうな。しかも今回の俺の任務は、姫君の抹殺。そもそも失敗は許されねぇよ」
「それじゃあ────」
帰ったら、重い処罰が待っているんじゃないのか。そう言いかけて私は言葉を飲み込んだ。
私にそれを言う権利はない。そうさせているのは私なんだから。
けれどそんな私を見て、D7は穏やかに笑った。
「アンタは本当に優しいなぁお姫様。いいんだよ、俺の心配なんかしなくても」
「でも……」
「クリスティーンのお陰で気が変わったんだ。俺は今まで、自分の運命ってのを受け入れてきた。与えられるものを疑わず、それに従ってきた。けど、それはもうやめだ。俺は自分の考えと想いに従って、自由に生きてやる」
さっきまで悲しみに暮れていたD7は、とてもスッキリとした顔をしていた。
クリスティーンの最後の言葉に、何か思うところがあったのかもしれない。
「魔女狩り、やめるってこと?」
「んーそうだなぁ。俺個人としては、魔女には恨みがある。魔女狩りとして、魔女共を殺すのは俺の意思でもある。ただのこのこ戻ってそれが叶わないってんなら、そうなるかもな」
ならそもそも戻らない方がいいんじゃないかと思ったけれど、それもまた私が言うことではない。
彼には彼なりの覚悟と意思があるのだから。私がそれを言う権利はない。
「ま、どっちにしろ俺はアンタらからは手を引くさ。俺じゃアンタには敵わないし、そもそもこっちの世界には興味がないんだ。俺がもし魔女狩りを続けられたら、あっちで殺しまくるさ」
クリスティーンを抱いたまま立ち上がって、D7は爽やかに笑った。
言っていることは穏やかではないけれど、それを今私が否定したって意味がない。
彼は彼で何かを見出して、その気持ちを割り切っていた。
それに水を差す必要はないし、やはりそれは私の言うべき言葉じゃないから。
「おっと忘れてた」
D7が指をパチンと鳴らすと、氷室さんと善子さんを拘束していたドールがバラバラと崩れて消えた。
拘束を解かれた二人は、力なくその場にうずくまる。
何とか立ち上がってこちらに駆け寄ろうとしていたけれど、ボロボロの体ではそれは叶わなかった。
「じゃ、俺は行くわ。一応確認しとくけどよ、今俺を殺しておかなくていいのか?」
「うん。そんなことしないよ」
「気が変わって、また殺しに来るかもしれないぜ?」
「その時はまた戦うよ。それでまた追い返してあげる」
「気軽に言ってくれるなぁ。泣けるぜ」
D7は、私が握る『真理の剣』を一瞥して苦笑した。
「クリスティーンを、大切にしてあげてね」
「言われるまでもねぇよ。いつだって俺の愛する女は一人だけだ」
私は、彼女の願いを聞くことができなかった。
けれど、彼女の願いを叶えることができるのは、きっと他ならない彼女自身しかいないように思えた。
D7を解き放てるのはクリスティーンだけ。死しても尚彼に寄り添うその想いがあれば、いつかきっとそれは叶うって私は信じてる。
そしてD7は、クリスティーンを連れて消えていった。
やってきた時と同じように、ゆっくりとした歩みで闇に解けるように。
本当なら、行かせるべきではなかったのかもしれない。
私たちに襲いかかって、みんなを沢山傷つけたあの魔女狩りを、むざむざ行かせてはいけなかったのかもしれない。
ただ彼らとぶつかり合ったことで、私は少しだけ彼らの心に触れてしまった。
二人が感じること、抱えるもの。その片鱗を目にしてしまって、どうしても一方的に憎むことはできなくなってしまっていた。
戦わず殺し合わずに済むのなら、そうしたいと思うようになってしまった。
ただのお人好しのようになってしまったかもしれないけれど、今回はこれが正しいって、私は思うから。
目に見えないものはある。他人では推し量れないものがある。
例え想いの通じない敵であったとしても、そこには必ず何かの想いがあるのだから。
受け入れられなくても、否定をしてはいけない。一方的な価値観を押し付けてはいけない。
それが、彼らとぶつかって私が学んだことだった。
目に見えるものだけで物事を判断して、決めつけていたのかもしれない。
私は二人のことなんて何にも知らないんだ。
そんな私が勝手に決めつけて二人の在り方を否定するなんて、そんなことはしてはいけなかった。
二人には二人の想いがあった。それを私は推し量れない。
だから私にできることは、ただ否定をしないこと。
受け入れることができなくても、だからといって否定をしてはいけない。
正しさはその人それぞれによって違うんだから。
自分の正しさを貫きたいと思うのなら、他人にも別の正しさがあるということを受け入れなきゃいけないんだ。
「……ごめんなさい」
「何で、アンタが謝るんだよ」
「私は今、あなたを殺そうとした」
「馬鹿だなぁ。そんなの当たり前のことだろう。いちいち謝ってんじゃねぇよ」
クリスティーンにかけられていた魔法は完全に途切れて、静かに横たわる彼女を抱きしめるD7は言った。
あっけらかんと、何の禍根もなく。そんなD7の言葉に、私は頷くことしかできなかった。
「それに俺が殺されたくて勝手に煽ったんだ。アンタに責任はねぇよ」
「……うん」
それでもやっぱり、私はあの時の醜い感情を戒めなきゃいけない。
あんな気持ちになってしまったことを、ちゃんと後悔していかなければいけないと思った。
「何かもうどうでもよくなっちまったぜ。このままアンタと戦い続けても、意味なんてねぇな」
「……私も、そう思う」
おずおずと答えると、D7は苦笑した。
「つっても、のこのこ帰ったところで何言われるかしれたもんじゃねぇ。どうしたもんか……」
「酷いことされるの?」
「さぁな。ただ、そもそも魔女狩りにとって魔女は、殺すことが当たり前のもんだ。それを取り逃がしたとなれば、大層好き勝手言われるだろうな。しかも今回の俺の任務は、姫君の抹殺。そもそも失敗は許されねぇよ」
「それじゃあ────」
帰ったら、重い処罰が待っているんじゃないのか。そう言いかけて私は言葉を飲み込んだ。
私にそれを言う権利はない。そうさせているのは私なんだから。
けれどそんな私を見て、D7は穏やかに笑った。
「アンタは本当に優しいなぁお姫様。いいんだよ、俺の心配なんかしなくても」
「でも……」
「クリスティーンのお陰で気が変わったんだ。俺は今まで、自分の運命ってのを受け入れてきた。与えられるものを疑わず、それに従ってきた。けど、それはもうやめだ。俺は自分の考えと想いに従って、自由に生きてやる」
さっきまで悲しみに暮れていたD7は、とてもスッキリとした顔をしていた。
クリスティーンの最後の言葉に、何か思うところがあったのかもしれない。
「魔女狩り、やめるってこと?」
「んーそうだなぁ。俺個人としては、魔女には恨みがある。魔女狩りとして、魔女共を殺すのは俺の意思でもある。ただのこのこ戻ってそれが叶わないってんなら、そうなるかもな」
ならそもそも戻らない方がいいんじゃないかと思ったけれど、それもまた私が言うことではない。
彼には彼なりの覚悟と意思があるのだから。私がそれを言う権利はない。
「ま、どっちにしろ俺はアンタらからは手を引くさ。俺じゃアンタには敵わないし、そもそもこっちの世界には興味がないんだ。俺がもし魔女狩りを続けられたら、あっちで殺しまくるさ」
クリスティーンを抱いたまま立ち上がって、D7は爽やかに笑った。
言っていることは穏やかではないけれど、それを今私が否定したって意味がない。
彼は彼で何かを見出して、その気持ちを割り切っていた。
それに水を差す必要はないし、やはりそれは私の言うべき言葉じゃないから。
「おっと忘れてた」
D7が指をパチンと鳴らすと、氷室さんと善子さんを拘束していたドールがバラバラと崩れて消えた。
拘束を解かれた二人は、力なくその場にうずくまる。
何とか立ち上がってこちらに駆け寄ろうとしていたけれど、ボロボロの体ではそれは叶わなかった。
「じゃ、俺は行くわ。一応確認しとくけどよ、今俺を殺しておかなくていいのか?」
「うん。そんなことしないよ」
「気が変わって、また殺しに来るかもしれないぜ?」
「その時はまた戦うよ。それでまた追い返してあげる」
「気軽に言ってくれるなぁ。泣けるぜ」
D7は、私が握る『真理の剣』を一瞥して苦笑した。
「クリスティーンを、大切にしてあげてね」
「言われるまでもねぇよ。いつだって俺の愛する女は一人だけだ」
私は、彼女の願いを聞くことができなかった。
けれど、彼女の願いを叶えることができるのは、きっと他ならない彼女自身しかいないように思えた。
D7を解き放てるのはクリスティーンだけ。死しても尚彼に寄り添うその想いがあれば、いつかきっとそれは叶うって私は信じてる。
そしてD7は、クリスティーンを連れて消えていった。
やってきた時と同じように、ゆっくりとした歩みで闇に解けるように。
本当なら、行かせるべきではなかったのかもしれない。
私たちに襲いかかって、みんなを沢山傷つけたあの魔女狩りを、むざむざ行かせてはいけなかったのかもしれない。
ただ彼らとぶつかり合ったことで、私は少しだけ彼らの心に触れてしまった。
二人が感じること、抱えるもの。その片鱗を目にしてしまって、どうしても一方的に憎むことはできなくなってしまっていた。
戦わず殺し合わずに済むのなら、そうしたいと思うようになってしまった。
ただのお人好しのようになってしまったかもしれないけれど、今回はこれが正しいって、私は思うから。
目に見えないものはある。他人では推し量れないものがある。
例え想いの通じない敵であったとしても、そこには必ず何かの想いがあるのだから。
受け入れられなくても、否定をしてはいけない。一方的な価値観を押し付けてはいけない。
それが、彼らとぶつかって私が学んだことだった。
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