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第1章 神宮 透子のラプソディ
11 気が抜ける程のどかな朝に
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気がつくと、私は大きな天蓋付きのベッドに寝かされていた。
まだ頭に靄がかかったようで、意識がはっきりしない。
重い頭にうんざりしながら体を上げてみると、ふかふかな布団が柔らかく滑り落ちた。
とても広い部屋だった。
まるでお姫様の部屋のように煌びやかで、あらゆるものが高級品のように見えた。
私が今まで寝ていたベッドだって、キングサイズでは表現が足りないくらいに大きくて、何故だか心細くなる。
レースのカーテンがかかった窓からは、暖かな木漏れ日が差し込んでいて、とても爽やかな朝だった。
この広い部屋で私は一人。見渡しても誰もいなかった。
寝起きの頭にのどかな朝。まだまだ思考がうまく回らない。
さて、どうして私はこんな豪勢な部屋で眠っていたんだろうと思い出そうとして。
そして、私は気を失う前のあの光景を────
コンコンコン。ノックがして部屋の扉が開いた。
女の人が一人、入ってくる。
「あ、目が覚めたみたいだね。よく眠れた?」
長い髪をポニーテールにまとめた、その優しそうな女の人が一体誰なのか、私は一瞬でわかった。
あの時はフードを被っていて、その顔はわからなかったけれど。
それでも、この人がD4と呼ばれていた人だということはわかった。
D4はまるで実の姉のような優しい口調で言うと、さも当たり前のようにこちらにくる。
そこには敵意も警戒心もない。
まるで妹の世話を甲斐甲斐しく焼くお姉さんのような、そんな落ち着いた様子だった。
私は連れ去られたんだ。
ここがどこかはわからないけれど、魔法使い、魔女狩りのところに。
この人たちの目的が何なのかはわからないけれど。あんな乱暴なことをしてくる人たちなんだから、きっと穏やかなものじゃない。
「朝ごはん食べる? 適当なものでよければすぐ用意できるから」
D4はそう言うと、私の返事も聞かずに何やら始めた。
少しの呟きと手振りで、ベッドの近くにあるテーブルに食器が現れて、そしてまるで最初からそこにあったかのように食べ物が盛り付けられた。
焼きたてのパンや温かそうなスープ。その他にも何品かの料理が並んでいる。
「どうしたの? そんな難しい顔して」
「……なんのつもりなの?」
「どういうこと?」
「あなたたちのしたいことがわからない。何か目的があるから、私を連れてきたんでしょ? なのにこんな……」
この厚待遇はどういうことなのか。
柔らかで暖かいベッドに寝かされて、伸び伸びとできる広い部屋で、窓からは暖かな日差しが差し込んできて。
それに甲斐甲斐しく朝ごはんの用意をしてくれる。
あの時私たちを殺しにかかってきた人のすることとは思えなかった。
「あぁ。心配しなくても他意はないから。私たちは誠心誠意あなたに尽くしているだけだよ。あなたに害を加えるつもりはない」
「でも、透子ちゃんは……」
透子ちゃんはどうなったのかな。無事、だといいんだけど。それは難しかったかもしれない。
全部私が非力で臆病だったから。
「彼女は話が別。彼女は魔女だもの。私たちは職務を全うしただけ。でもあなたは違う」
「それは……」
反論しようとして、やめた。
魔女の問題にとって、私は完全に部外者だから。
魔法使いの考え方や魔女との関係性には、きっと私の知らないことが沢山あるんだろうから。
それに口出しをする資格は、私にはない。
「さ、冷めないうちに」
優しく差し出されるその手を断れずに取って、私はベッドを降りた。
気がつけば、私は着替えさせられていた。
まるでお嬢様が着ていそうな、ワンピースタイプの綺麗な寝巻きだった。
D4に促されてテーブルに着く。
暖かくていい香りが鼻をくすぐって、思い出したように空腹を感じた。
それでも食べる気になれずにいると、D4は微笑んだ。
「毒なんて入ってないから」
そう言って、D4はパンを一つとって口に運ぶ。
美味しそうに食べながら、ほらねと笑いかけてきた。
それでもどこか信じきれない気持ちもあったけれど、このまま何も食べないわけにもいかないし。
それに食べ物は悪くない。なんだか少し負けた気がしたけれど、私はおずおずと料理に手を伸ばした。
見たことがない料理もあったけれど、どれもとても美味しかった。
どれもこれも、高級な食材が使われているんじゃないというくらいに。
一通り食べ終わるまで、D4は穏やかな表情で私の傍にいた。
済んだ食器を魔法で一瞬で片付けて、そしてようやくD4は私の向かいに座った。
「何か、思い出したことはない?」
「……昨日のこと?」
改まって尋ねてくるD4に、私は探りながら聞き返した。
実際あれからどのくらいの時間が経っているのかわからなかったから、あれが昨日だったのかは定かではないんだけれど。
「うーん、ダメか。ここのものを食べれば、少しは馴染むかもって思ったんだけど」
「……! もしかして、今のに何か────」
「違う違う。さっき言ったでしょ? 食べ物には何も入ってないよ」
「じゃあ、一体何なの? いい加減、説明してほしいんだけど」
「まぁ、そうだよね。ただ、どこから話したらいいのやら……」
D4がうんうんと唸っていたその時、乱暴に扉が開かれて男の人が入ってきた。
燃えるような赤毛の高身長な男。それは紛れもなくD8だった。
「おーアリス! 起きてんじゃんか! どうだ、少しは思い出したか?」
「ちょっとD8! この部屋に断りもなしに入ってくるなんてどういう了見!?」
「なんだよD4、いたのかよ。いいじゃねぇかそのくらい。昔から普通に────」
「昔は昔。今は今! 立場をわきまえなさい!」
嵐のように突入してきたD8に、さっきまで穏やかだったD4は一変して叱りつけた。
次から次へと小言を並べるD4に、D8も流石にたじろいだ。
「わかったて、俺が悪かったよ。でも仕方ないだろ。やっとなんだから」
「それを今から説明しようと思ってたの。まったく……」
大きなため息をついたD4は、私に向き直ると再び穏やかな表情に戻った。
「そうだね。あなたは何もわからないのだから、まずはあなた自身のことを話そうか。アリス、あなたはこの国のプリンセス。私たちが守るべき姫君なんだよ」
まだ頭に靄がかかったようで、意識がはっきりしない。
重い頭にうんざりしながら体を上げてみると、ふかふかな布団が柔らかく滑り落ちた。
とても広い部屋だった。
まるでお姫様の部屋のように煌びやかで、あらゆるものが高級品のように見えた。
私が今まで寝ていたベッドだって、キングサイズでは表現が足りないくらいに大きくて、何故だか心細くなる。
レースのカーテンがかかった窓からは、暖かな木漏れ日が差し込んでいて、とても爽やかな朝だった。
この広い部屋で私は一人。見渡しても誰もいなかった。
寝起きの頭にのどかな朝。まだまだ思考がうまく回らない。
さて、どうして私はこんな豪勢な部屋で眠っていたんだろうと思い出そうとして。
そして、私は気を失う前のあの光景を────
コンコンコン。ノックがして部屋の扉が開いた。
女の人が一人、入ってくる。
「あ、目が覚めたみたいだね。よく眠れた?」
長い髪をポニーテールにまとめた、その優しそうな女の人が一体誰なのか、私は一瞬でわかった。
あの時はフードを被っていて、その顔はわからなかったけれど。
それでも、この人がD4と呼ばれていた人だということはわかった。
D4はまるで実の姉のような優しい口調で言うと、さも当たり前のようにこちらにくる。
そこには敵意も警戒心もない。
まるで妹の世話を甲斐甲斐しく焼くお姉さんのような、そんな落ち着いた様子だった。
私は連れ去られたんだ。
ここがどこかはわからないけれど、魔法使い、魔女狩りのところに。
この人たちの目的が何なのかはわからないけれど。あんな乱暴なことをしてくる人たちなんだから、きっと穏やかなものじゃない。
「朝ごはん食べる? 適当なものでよければすぐ用意できるから」
D4はそう言うと、私の返事も聞かずに何やら始めた。
少しの呟きと手振りで、ベッドの近くにあるテーブルに食器が現れて、そしてまるで最初からそこにあったかのように食べ物が盛り付けられた。
焼きたてのパンや温かそうなスープ。その他にも何品かの料理が並んでいる。
「どうしたの? そんな難しい顔して」
「……なんのつもりなの?」
「どういうこと?」
「あなたたちのしたいことがわからない。何か目的があるから、私を連れてきたんでしょ? なのにこんな……」
この厚待遇はどういうことなのか。
柔らかで暖かいベッドに寝かされて、伸び伸びとできる広い部屋で、窓からは暖かな日差しが差し込んできて。
それに甲斐甲斐しく朝ごはんの用意をしてくれる。
あの時私たちを殺しにかかってきた人のすることとは思えなかった。
「あぁ。心配しなくても他意はないから。私たちは誠心誠意あなたに尽くしているだけだよ。あなたに害を加えるつもりはない」
「でも、透子ちゃんは……」
透子ちゃんはどうなったのかな。無事、だといいんだけど。それは難しかったかもしれない。
全部私が非力で臆病だったから。
「彼女は話が別。彼女は魔女だもの。私たちは職務を全うしただけ。でもあなたは違う」
「それは……」
反論しようとして、やめた。
魔女の問題にとって、私は完全に部外者だから。
魔法使いの考え方や魔女との関係性には、きっと私の知らないことが沢山あるんだろうから。
それに口出しをする資格は、私にはない。
「さ、冷めないうちに」
優しく差し出されるその手を断れずに取って、私はベッドを降りた。
気がつけば、私は着替えさせられていた。
まるでお嬢様が着ていそうな、ワンピースタイプの綺麗な寝巻きだった。
D4に促されてテーブルに着く。
暖かくていい香りが鼻をくすぐって、思い出したように空腹を感じた。
それでも食べる気になれずにいると、D4は微笑んだ。
「毒なんて入ってないから」
そう言って、D4はパンを一つとって口に運ぶ。
美味しそうに食べながら、ほらねと笑いかけてきた。
それでもどこか信じきれない気持ちもあったけれど、このまま何も食べないわけにもいかないし。
それに食べ物は悪くない。なんだか少し負けた気がしたけれど、私はおずおずと料理に手を伸ばした。
見たことがない料理もあったけれど、どれもとても美味しかった。
どれもこれも、高級な食材が使われているんじゃないというくらいに。
一通り食べ終わるまで、D4は穏やかな表情で私の傍にいた。
済んだ食器を魔法で一瞬で片付けて、そしてようやくD4は私の向かいに座った。
「何か、思い出したことはない?」
「……昨日のこと?」
改まって尋ねてくるD4に、私は探りながら聞き返した。
実際あれからどのくらいの時間が経っているのかわからなかったから、あれが昨日だったのかは定かではないんだけれど。
「うーん、ダメか。ここのものを食べれば、少しは馴染むかもって思ったんだけど」
「……! もしかして、今のに何か────」
「違う違う。さっき言ったでしょ? 食べ物には何も入ってないよ」
「じゃあ、一体何なの? いい加減、説明してほしいんだけど」
「まぁ、そうだよね。ただ、どこから話したらいいのやら……」
D4がうんうんと唸っていたその時、乱暴に扉が開かれて男の人が入ってきた。
燃えるような赤毛の高身長な男。それは紛れもなくD8だった。
「おーアリス! 起きてんじゃんか! どうだ、少しは思い出したか?」
「ちょっとD8! この部屋に断りもなしに入ってくるなんてどういう了見!?」
「なんだよD4、いたのかよ。いいじゃねぇかそのくらい。昔から普通に────」
「昔は昔。今は今! 立場をわきまえなさい!」
嵐のように突入してきたD8に、さっきまで穏やかだったD4は一変して叱りつけた。
次から次へと小言を並べるD4に、D8も流石にたじろいだ。
「わかったて、俺が悪かったよ。でも仕方ないだろ。やっとなんだから」
「それを今から説明しようと思ってたの。まったく……」
大きなため息をついたD4は、私に向き直ると再び穏やかな表情に戻った。
「そうだね。あなたは何もわからないのだから、まずはあなた自身のことを話そうか。アリス、あなたはこの国のプリンセス。私たちが守るべき姫君なんだよ」
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