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転生者たるもの出会いを見届けるべし!
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「ふふ、ふふふ、ついにこの時がやってまいりましたのね!ずっとずっと楽しみにしておりましたのよ。」
あら、ごきげんよう。
わたくしは栄えあるローズ侯爵家の長女、ティアナにございます。我がローズ家は代々優れた騎士を輩出しておりまして、現在お爺様が騎士団長を勤めており、次期団長もまたわたくしの父が名を連ねている次第でございます。
弟の剣術も素晴らしく、将来を期待されて…と、失礼いたしました。きっと貴方様はそんなことより、何故こんな早朝から侯爵家の娘が木の上で待機しているかと疑問にお思いかと存じます。
わたくしもこのような手段を選ぶつもりは無かったのですけれど、えも言われぬ事情によりこうして木の上に腰を下ろしているのです。…そう。どうしてもわたくしはここにいなければ。だって、だって、
「ヒーローとヒロインの初対面イベントを見逃す訳には行きませんわ!」
正確には初対面ではないのですけれど、そこは割愛させていただきますわ。あの頃はわたくしもまだ小さくて、外に1人で出掛けることは出来ませんでしたの。あぁ、あの四つ葉のクローバーのシーンを拝見したかった!でも流石にその為だけに皆に迷惑をかけるのは褒められた行為ではありませんものね。
転生前は女性の一人歩きは普通でしたけれど、ほら、わたくし、今は侯爵令嬢ですから。今も少し離れた位置に従者がおります。木の上に登らせてくれたのも従者ですし…いえわたくしの事はいいのです。それよりも今はお2人の出会いを見なければ。
「!…来ましたわ!」
だってわたくしは知っているのです。幼い頃、階段を踏み外し頭を強く打ったあの日から、この世界が──、
「ティア、そこで何してるの?」
「きゃっ、ファウスト様!?」
「また面白いことしてるね?」
そう言って私を下から見上げるのはクレマチス公爵家の長男、ファウスト様でございました。
彼は1歳年上の幼馴染であり、隣の領地のご子息にあらせられます。もちろん隣とはいっても、ローズ家の治める領地とは比べものにならない程の広大な土地を有するのですが、ファウスト様は幼少期より我が領地にある湖をいたく気に入り、幾度となく我が領地ひいてはローズ家に訪れ共に過ごす日々を送ることとなりました。
その時分から何故かわたくしを連れ回し、こうして今も尚わたくしのやることなすことに興味関心を抱かれるご様子。しかしお誘いしても色良いお返事が返ってくるのは5割程度に留まっており、よく分からない不思議な方ですわ。
「ファウスト様もお登りになる?」
「ううん。僕はここから君を見てるよ。」
今もほら、こんな風にお断りになるのですもの。
「ならお静かになさって。気付かれてしまいますわ。」
ちょっとだけ残念に思って視線を外せば、くすくすと笑う声が聞こえてきます。全く、この方はいつもそうなのです。わたくしが拗ねたり機嫌が悪い時にばかり笑いますのよ。
「ティアが何してるか教えてくれるなら。」
「ちょっとした観察ですわ。もう少ししたら降ります。」
「どうやって?」
「…ファウスト様、わたくしの従者を何処にやったのです?」
「人聞きの悪いこと言わないで。ちょっとティアと2人っきりになりたいって言っただけだよ。」
「まぁ!それで離れるなんて!」
いつもの事ながらどうしてわたくしの周りの人はファウスト様の言うことを聞いてしまうのかしら!待っててと言ったのに!
公爵家の人間だからですの?そうですね仕方ありません納得ですわ!
「ふは、君はいつも爪が甘いねぇ。」
とうとう吹き出したファウスト様はわたくしの内心に気付いたのでしょう。いつもは冷ややかなその青い目を柔らかく緩ませてわたくしを揶揄しておいでです。その視線はわたくしの羞恥を煽りますがわたくしも伊達にファウスト様の幼馴染ではありません。こんなの慣れっこですわ。
「失礼ですわね。愛嬌があると仰ってくださいまし。」
「ティアはいつでも可愛いよ。」
「あら、それは光栄ですわ。」
からかい混じりのご機嫌取りをさらりと流して前方へと視線を戻せば、待ちに待った出会いの瞬間が!
逸る気持ちを抑えてじっと眺めていると、何度も何度も読んだ台詞がそのまま聞こえてきました。
「『大きい校舎。私、本当に今日からここに通うんだ…。』」
【彼女が高鳴る胸を抑えながらそっと呟く。そして、目を閉じて開いた瞬間―。】
「『新入生か?』」
【後ろから掛かった声に彼女は驚き振り返る。そしてその目が大きく開かれた。彼女の視線の先には、花弁の散る中何よりも美しい青年が眉を顰めて立っていた。】
「『道の真ん中で立ち止まっていると通行の邪魔になる。今はいいが、今後は…聞いているのか?』」
「『あ、はい、すみません!綺麗な人だなってぼーっとしちゃいました!』」
【彼女の率直な言葉に面食らった様子の青年は、目を瞬かせた後に彼女に問いかける。】
「『其方、名は?』」
「『私はメリルで…あ、えっと、リリー子爵家が次女、メリルと申します。』」
「『なるほど、其方が。』」
「『?』」
【不思議そうに首を傾げる彼女に、彼は小さく微笑む。】
「『ここは学び舎。存分に学ぶといい。ようこそ、アズライト学園へ。』」
【彼がそう告げた途端、強い風が吹き、花弁が舞い踊る。咄嗟に目を閉じた彼女を追い越し、彼は校舎へと消えていく。その背を彼女はただ見つめていた。】
「~~~っ!素敵ですわぁ…っひゃ、ちょっと何しますの!」
素晴らしい舞台を観劇したあとの様にほう、と息を吐けば、唐突に木を揺らされ、わたくしは慌てて幹へと手を伸ばしました。こんなことをするのは彼しかいないと下を向けば、そこには何故か不機嫌そうなファウスト様が。
「ファウスト様?」
「ティア。」
「なんです?」
「なんかイライラする。」
「そうですか。ですが木に八つ当たりするのはやめてくださいまし。」
「んー…。」
「ちょっと聞いてますの?」
「聞いてない。」
「なんですって?」
木に寄りかかるファウスト様に呆れた視線を向ければ、眉を顰めておいででした。
しかしわたくしと目が合うとその表情はなりを潜め、いつもの表情へと戻ります。
「ティア、ちょっと遠くない?早く降りて。あぁ1人じゃ降りられないんだっけ。」
「…機嫌が治ったようでよろしゅうございますわ。」
目線を校舎へと戻せばもうお2人はいらっしゃいませんでした。
わたくしはなんだか急に胸が苦しくなった気がして、ゆっくりと息を吐き出しました。
「…始まりましたのね。」
「ティア?」
「なんでもございませんわ。」
わたくしは知っています。
この世界が漫画の中であることを。
そしてこの先、わたくしが悪役令嬢と呼ばれる所業を繰り返すことを。
なぜならそれこそが、ハッピーエンドへの道なのですから。
この世界の全てはメリル・リリー嬢と、テオドール・グラジオラス様の幸福のために。
「ティア。おねだりして?」
「またそういう事をお言いになって…。早くわたくしを降ろしてくださいまし。」
「うん、いいよ。ティアおいで。」
「飛び降りろと仰るの!?」
前途多難ですわ……。
あら、ごきげんよう。
わたくしは栄えあるローズ侯爵家の長女、ティアナにございます。我がローズ家は代々優れた騎士を輩出しておりまして、現在お爺様が騎士団長を勤めており、次期団長もまたわたくしの父が名を連ねている次第でございます。
弟の剣術も素晴らしく、将来を期待されて…と、失礼いたしました。きっと貴方様はそんなことより、何故こんな早朝から侯爵家の娘が木の上で待機しているかと疑問にお思いかと存じます。
わたくしもこのような手段を選ぶつもりは無かったのですけれど、えも言われぬ事情によりこうして木の上に腰を下ろしているのです。…そう。どうしてもわたくしはここにいなければ。だって、だって、
「ヒーローとヒロインの初対面イベントを見逃す訳には行きませんわ!」
正確には初対面ではないのですけれど、そこは割愛させていただきますわ。あの頃はわたくしもまだ小さくて、外に1人で出掛けることは出来ませんでしたの。あぁ、あの四つ葉のクローバーのシーンを拝見したかった!でも流石にその為だけに皆に迷惑をかけるのは褒められた行為ではありませんものね。
転生前は女性の一人歩きは普通でしたけれど、ほら、わたくし、今は侯爵令嬢ですから。今も少し離れた位置に従者がおります。木の上に登らせてくれたのも従者ですし…いえわたくしの事はいいのです。それよりも今はお2人の出会いを見なければ。
「!…来ましたわ!」
だってわたくしは知っているのです。幼い頃、階段を踏み外し頭を強く打ったあの日から、この世界が──、
「ティア、そこで何してるの?」
「きゃっ、ファウスト様!?」
「また面白いことしてるね?」
そう言って私を下から見上げるのはクレマチス公爵家の長男、ファウスト様でございました。
彼は1歳年上の幼馴染であり、隣の領地のご子息にあらせられます。もちろん隣とはいっても、ローズ家の治める領地とは比べものにならない程の広大な土地を有するのですが、ファウスト様は幼少期より我が領地にある湖をいたく気に入り、幾度となく我が領地ひいてはローズ家に訪れ共に過ごす日々を送ることとなりました。
その時分から何故かわたくしを連れ回し、こうして今も尚わたくしのやることなすことに興味関心を抱かれるご様子。しかしお誘いしても色良いお返事が返ってくるのは5割程度に留まっており、よく分からない不思議な方ですわ。
「ファウスト様もお登りになる?」
「ううん。僕はここから君を見てるよ。」
今もほら、こんな風にお断りになるのですもの。
「ならお静かになさって。気付かれてしまいますわ。」
ちょっとだけ残念に思って視線を外せば、くすくすと笑う声が聞こえてきます。全く、この方はいつもそうなのです。わたくしが拗ねたり機嫌が悪い時にばかり笑いますのよ。
「ティアが何してるか教えてくれるなら。」
「ちょっとした観察ですわ。もう少ししたら降ります。」
「どうやって?」
「…ファウスト様、わたくしの従者を何処にやったのです?」
「人聞きの悪いこと言わないで。ちょっとティアと2人っきりになりたいって言っただけだよ。」
「まぁ!それで離れるなんて!」
いつもの事ながらどうしてわたくしの周りの人はファウスト様の言うことを聞いてしまうのかしら!待っててと言ったのに!
公爵家の人間だからですの?そうですね仕方ありません納得ですわ!
「ふは、君はいつも爪が甘いねぇ。」
とうとう吹き出したファウスト様はわたくしの内心に気付いたのでしょう。いつもは冷ややかなその青い目を柔らかく緩ませてわたくしを揶揄しておいでです。その視線はわたくしの羞恥を煽りますがわたくしも伊達にファウスト様の幼馴染ではありません。こんなの慣れっこですわ。
「失礼ですわね。愛嬌があると仰ってくださいまし。」
「ティアはいつでも可愛いよ。」
「あら、それは光栄ですわ。」
からかい混じりのご機嫌取りをさらりと流して前方へと視線を戻せば、待ちに待った出会いの瞬間が!
逸る気持ちを抑えてじっと眺めていると、何度も何度も読んだ台詞がそのまま聞こえてきました。
「『大きい校舎。私、本当に今日からここに通うんだ…。』」
【彼女が高鳴る胸を抑えながらそっと呟く。そして、目を閉じて開いた瞬間―。】
「『新入生か?』」
【後ろから掛かった声に彼女は驚き振り返る。そしてその目が大きく開かれた。彼女の視線の先には、花弁の散る中何よりも美しい青年が眉を顰めて立っていた。】
「『道の真ん中で立ち止まっていると通行の邪魔になる。今はいいが、今後は…聞いているのか?』」
「『あ、はい、すみません!綺麗な人だなってぼーっとしちゃいました!』」
【彼女の率直な言葉に面食らった様子の青年は、目を瞬かせた後に彼女に問いかける。】
「『其方、名は?』」
「『私はメリルで…あ、えっと、リリー子爵家が次女、メリルと申します。』」
「『なるほど、其方が。』」
「『?』」
【不思議そうに首を傾げる彼女に、彼は小さく微笑む。】
「『ここは学び舎。存分に学ぶといい。ようこそ、アズライト学園へ。』」
【彼がそう告げた途端、強い風が吹き、花弁が舞い踊る。咄嗟に目を閉じた彼女を追い越し、彼は校舎へと消えていく。その背を彼女はただ見つめていた。】
「~~~っ!素敵ですわぁ…っひゃ、ちょっと何しますの!」
素晴らしい舞台を観劇したあとの様にほう、と息を吐けば、唐突に木を揺らされ、わたくしは慌てて幹へと手を伸ばしました。こんなことをするのは彼しかいないと下を向けば、そこには何故か不機嫌そうなファウスト様が。
「ファウスト様?」
「ティア。」
「なんです?」
「なんかイライラする。」
「そうですか。ですが木に八つ当たりするのはやめてくださいまし。」
「んー…。」
「ちょっと聞いてますの?」
「聞いてない。」
「なんですって?」
木に寄りかかるファウスト様に呆れた視線を向ければ、眉を顰めておいででした。
しかしわたくしと目が合うとその表情はなりを潜め、いつもの表情へと戻ります。
「ティア、ちょっと遠くない?早く降りて。あぁ1人じゃ降りられないんだっけ。」
「…機嫌が治ったようでよろしゅうございますわ。」
目線を校舎へと戻せばもうお2人はいらっしゃいませんでした。
わたくしはなんだか急に胸が苦しくなった気がして、ゆっくりと息を吐き出しました。
「…始まりましたのね。」
「ティア?」
「なんでもございませんわ。」
わたくしは知っています。
この世界が漫画の中であることを。
そしてこの先、わたくしが悪役令嬢と呼ばれる所業を繰り返すことを。
なぜならそれこそが、ハッピーエンドへの道なのですから。
この世界の全てはメリル・リリー嬢と、テオドール・グラジオラス様の幸福のために。
「ティア。おねだりして?」
「またそういう事をお言いになって…。早くわたくしを降ろしてくださいまし。」
「うん、いいよ。ティアおいで。」
「飛び降りろと仰るの!?」
前途多難ですわ……。
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