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絡まる —ねじ込む—

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「もっ……やめてっ……! 死んじゃう! おかしくなる!」
 二人に責め立てられる事から解放されたくて、グレイにイエスと答えたのにっ!! 結局俺は前後に挟まれて嬲られてる!

 膝立ちにさせられて、羽交い締めにされて、後ろからグレイにガンガンに突かれて……足がガクガクしてまともに自分の体も支えられなくなった。グレイに体重を預けたら、なんの支障もなく俺を支えて突き上げてくるッ……!

 それだけでもいっぱいいっぱいなのに、俺の股にはジェイスが吸い付いてるっ……!
「悪いな、本気でイかせろってご命令なんでね」
 ぢゅっ、ちゅぼっ、ジュルッと音を鳴らして、吸引しながらのフェラチオとかああああっ! 抜かれる! 全部吸い取られるっ!
「どっちが気持ちいい? 僕だよね?」
 後ろは後ろで下から突き上げるように奥まで責められてッ……もう、無理ッ! 限界!

「あぁぁぁぁっ! 出るっ! 出るッ! もうでっ……ッるううっ!」
 グレイに突かれる律動に合わせて、ジェイスの口内に静液を吐いた。
 さらにそこからちゅるっと吸いつかれて、体がブルッと震える。そんな光景を上から見ながら、サキュバスってこんな感じなのかな……なんて、ぼんやりと思ってしまった。いやだ、こんなマッチョなサキュバス……巨乳のお姉さんがいい。

「はぁっ……はぁっ、も……無理っ」
「もう少し頑張って、僕まだ出してないよ」
 グレイが羽交い締めから腰に持ち替えて、ガツンガツンと打ち付けてくるが、イッたばかりの俺にはかなりしんどいッ……!

「コーヤ……」
 またも俺の精液を飲み干したマッチョなサキュバスが、俺の股間に性器を擦り付けてくる。
「なー……オレともしようぜ?」
 この体力バカ達に付き合ってたら、俺はヤり殺されるんじゃないだろうか!
「洸也、ジェイスの口でしてあげたら?」
「えっ……!」
 いやいやいや! 無理だって! それだけは絶対にしたくない!

『グレイいいのか? コーヤのお口のヴァージン頂いても』
『噛まれたら嫌だからね』
『俺で試すって事か?』

 今のニュアンスで伝わったぞ、初めてフェラチオをやらせるかって話だろ!? やんねーから!

「コーヤ、舐めてくれるか?」
「イヤだっ!」
 間髪入れずに答えると、顔文字のしょぼーんみたいな顔をするジェイスに、ちょっと心が揺らぐ。
 そういえば俺も彼女に拒否された時、すげー悲しかったな……。

 でも、俺男だし! それを口に入れるのは……! 視線を落として見れば、ジェイスのはグレイのより若干大きい。
 アゴ外れる! こんなのアゴ外れるよ!?

 しかし、同時に脇腹の紫に変色したアザが目に入る。崖から落ちそうなのも助けてくれたし、ジェイスには貸しがある。

「コーヤ……明日ミソスープ作るから……な?」
「……それズルいだろ」
 やり取りの色気の無さのせいか、グレイが腰を振るのを止めた。
 二人して俺の返事を待つように黙られると、プレッシャーに勝てなくなる。日本人に対して同調圧力をかけるのは、もはや暴力に等しい。

「少しだけ、ちょっとだけだからな!?」
 承諾した途端、グレイが俺の背中をぐっと押してきて、四つん這いになった。
 すると、目の前にはジェイスのイチモツがそそり立っていて……!
「できるとこまででいいからな」
 大きくて熱い手で頭を撫でられて、意を決してその肉棒を舐めた。
 大丈夫だ、まだいける……ジェイスはシャワーを浴びたばっかだし、全然臭くないし、むしろボディソープの匂いだ。ち◯ぽ特有の蒸れた臭さがないだけ、思っていたより大丈夫そうだ。

「咥えて……」
 ぐいっと唇に押しつけられて……ウッと躊躇する。
「洸也……ジェイスにたくさんしてもらったのに、お返ししないの?」
「~~っ!」
 そう言われるとそうなんだが、別に頼んでないし!
「コーヤ……」
 あー……分かったから! そんな犬っころみたいな顔でこっち見るな!

 先端にチュッと唇を当てて、そこから口を開いて口内に入れた。
「オッ♡」
 まだ先端を口にふくんだだけなのに、嬉しそうな声を上げるジェイスに、少し気分が良くなる。
 亀頭部分を出し入れしていると、後ろでグレイが止めていた律動を再開した。

「んっ、んっ……んんっ、んぶっ!」
 こっちは歯があたらないように気を付けてるのに、遠慮なしに後ろからガンガン突くなっ!
 ジェイスの性器をギュッと握って、先を舐めたり咥えたりしていると、後頭部をくすぐるように触られて身悶えた。

 ヤバイなこれ、ち◯ぽしゃぶりながら尻穴犯されてるって……変なスイッチ入る!
 手の中の性器に頬ずりするようにして、根本から舐め上げると、ジェイスが震えたのが分かった。
「コーヤ……もっと奥まで」
「んっ……」
 頭を持たれて、口の奥に入ろうとぐいぐい押してくる。気持ち良さそうなジェイスに気を良くして、さすがに全部は入らないだろうけど、せめて苦しくないところまでなら……なんて、そんな事を思ってしまった。

 ぬぷぷ……と口で包み込んだが最後だった。頭をガシッと掴まれてグボっと口の奥まで突き入れられっ……!
「ん゛ん゛ん゛んんんんっ!!!!!」
「あっ、洸也……! すごい締まってる」
「コーヤ! すげぇ気持ちいい……!」
 男二人の身勝手な言葉が聞こえてくる! が、俺はそんなのに耳を貸してる余裕なんかない!
 口の中でジェイスの性器がスライドして、喉の奥に入ろう、入ろうとぐいぐい頭を押してくる!

 吐く! 吐くっ!
 オエッと嘔吐いて喉が開いたところで、ぐぷんと喉に巨根が入ってきた。
「お゛っ、お゛ぼぉっ! ……――っ! ――ッッ!!!」
 激しくジェイスの尻を叩くが、一向にやめてくれる気配がない! グレイはグレイで俺を突き上げる速度が速くなってて……!
 死ぬっ……! 上も下も犯されて……! 苦しいっ、マジで死ぬッ! あぁぁぁっ! おかしい! イくっ! 苦しいのにイグッ!!!!!

 ズルンっと喉からジェイスの性器が出て行って、体に空気が入ってきた!
 タイミングを合わせるように、グレイが俺の一番奥をグリグリと押し潰してッ……!
「がはっ、ぐっ……お゛っ、あ゛ぁぁっ! あ゛っ!」
 ビクンビクンと体を派手に跳ねさせながら、派手に射精するほど溜まってない精液がトロッと溢れた。

 俺がイッたのを見届けて、グレイが俺の尻から性器を抜いた。思わず倒れるようにベッドの上に崩れると、グレイがくちくちと自分のを扱きながら、俺の頭のところまで移動してきた。
「口開けて、目瞑っててね」
 あぁ……ヤバイ、これ口に出されるやつ。ぼんやりとした頭で、息が上がった口元を閉じることもできずに、無心で二人の精液を口で受け止めた。

----

「殺す気かっ! 本気で死ぬかと思った!」
 涙と鼻水と精液でぐちゃぐちゃの顔を拭いて、心からの文句を叫んだ。

「でも、飲んでくれたね」
「めちゃくちゃ苦かった……! まずい! もうしない!」
 ジェイスが平気そうに飲むからいけるかと思ったら、全然いけなかった……! 俺はアホか……!

「途中でコーヤがスパンキングしてくるから、燃えたな……」
「スパンキングじゃねええええ!」
「ハハッ、ジェイスはお尻叩かれるの大好きだから」
 まさかの逆効果だったのかよ!

「喉痛いし……最悪っ」
「そう? 苦しいのにイッちゃったよね? すごく感じてたでしょ?」
「――ッ!」
 グレイが俺に絡み付くようにしなだれかかって来て、首元にツウ……と指を這わせた。
「次は締めてあげようか?」
「しっ……死ぬじゃん!」
「大丈夫慣れてるし、もし息が止まってもちゃんと蘇生するから」
「やだよ!!! お前怖ええよ!!」
「おっ、なんだ? もう一回か? 次はオレの番だよな?」

 またグレイとジェイスに挟まれて、ゾッとした。コイツらまだヤる気だ!!!
 これって俺が最初に思った通り慰み者にされてるって事なんじゃ……!? せめて人権は確保しておかないと、本気でヤり殺される!

「あのさ、さっきからジェイスは俺とヤる気満々だけどさ、グレイはそれで良いわけ?」
 一応、俺のこと九年間好きだったんだよな?

「実はさっきはじめての感覚だったんだよね」
「は……?」
 なにが?
「僕の事考えながら抱かれる洸也って、凄く燃えるね」
「はああああっ!?」
「こういうのって、日本ではNTRって言うんだよね?」
「また無駄な単語知ってる!!!」
 しかもネイティブな発音でNTRって言った!!!!

「面白そうだから僕は見てるね」
 うつ伏せに寝転がって、首を傾げるように俺の顔を覗き込んでくるグレイ。開いた口が塞がらないって、まさにこの事だ!
「お前、それで良いの!?」
「もちろん、ジェイス以外の男なんて絶対許さないよ」
 あー……そうか、コイツにとってジェイスは“所有物”、自分のものだから嫉妬の対象ではないって事なの……か?

「さっきの続きだな! コーヤ!」
 両腕を掴まれて押し倒されたかと思ったら、その大きな体の影に自分が隠れる。
 グレイは筋肉質ではあるが、身長は俺より少しだけ小さい。ほぼ同じサイズの相手に圧倒されることは無かった。

 でもジェイスは身長も厚みも大きくて、どんなに抵抗したって勝てない体格差だ。圧倒的なオスっぽさを感じて……ヤバい、ちょっと怖い!

「えっ、マジでやるの?」
「……イヤか?」
 そんな寂しそうな顔されたら、なんか悪いことしてる気分だ。ヤられるのは俺なのに!
「イヤっていうか……こ、怖い……?」
「怖い?」 
「今更だね」
 グレイまで不思議そうな顔をしてこっちを見てくる。

「だって、ジェイスの……グレイのよりデカいじゃん!!」
「Oh! そういうことか♡」
 俺の回答にジェイスは嬉しそうにして、グレイはムッとしかめっつらになった。いや、お前も充分デカいからな!! 俺が惨めになるからその顔やめろ!! 別に俺だって小さくないし……!

 そんな風に三者三様の息子を見比べていたら、股間にブチュッとローションをかけられた。
「ぅわっ!」
「怖くなくなるように、コーヤをスケベにしないとな」
「ちょっ……! まだ心の準備がっ!」
「大丈夫、問題ない」
 俺は問題あるからああああっ!

「せめてもう少し休憩っ……う゛ぅっ!」
 いきなりにゅぷっとジェイスの太い指が二本入ってきた。
「こんなに簡単に入るなら大丈夫だろ?」
 ぬちっぬちっと音をさせながら、ジェイスが俺の中を探ってくる!
「あっ……はぁっ、探さないで……っ! あ゛ぁっ!」
「コーヤの前立腺は、触って欲しそうだけどな」
「――っん゛んんっ!!」
「ほら、こんなにわかりやすい」
「あ゛ぁぁっ! コリコリだめっ! だめええっ!」
 思わず足を折り曲げて体を縮めると、ガクガクと足が震えた。

「も……出ないからっ! イけないからっ!」
「大丈夫だ、出さなくてもイけるからな」
 それっ、男として越えちゃいけない壁じゃないかっ!?

 あまりにも直接的に体の中を刺激されて、逃がせない快感が涙になって溜まっていく。
「ぁぁぁああっ、ストップして! お願い!」
 ジェイスが指の動きを止めてくれて、やっとの思いで息を吸い込んだ。

「はぁ……洸也、すごくいい顔してる」
 グレイ、お前だったら止めてくれなかっただろうな。
 人の泣き顔を喜んで眺めてる変態をキッと睨んだら、中から指を抜いたジェイスが俺の両足を持ち上げた。
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