少女は自重を知らない～私、普通ですよね？

37 神獣は食いしん坊

暫くの間、休憩をするため森の中央にある湖の近くで休んでいた。

神獣のスニーは、相変わらずクローバーの頭の上で寝ていた。


「クローバー？大丈夫？あまり、ご飯も食べられなかったでしょ？今から、クローバーのご飯を作ってあげるからね！！」

〈主～ありがとうございますぅ～！！実は、お腹ぺこぺこですぅ～〉

やっぱり、お腹空いてるよね。ほとんど、あのスニーっていう訳のわからないスライムに食べられちゃってたもんね。

クローバーは、優しいから自分のご飯を分けてあげていたもんね。


「今すぐ、用意するね！特別にステーキ丼にしてあげるね!!おかわりもいいからね！」


〈あ、あ、主の······ステーキ丼····〉

あら？クローバーの様子がおかしい。

「クローバー？ステーキ丼じゃダメだった？違うのでもいいんだよ？」

私が、そういうと少ししてからクローバーの口から大量の涎？がでているのがみえた。

〈ステーキ丼がたべられるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーやったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー！！〉

「·················くっくっく。すぐに作るね!」








◇◇◇◇◇◇

なんなのよ。

私の中で、何かが壊れた。

私、今すぐにでも奴を抹殺してしまおうというドス黒い感情が滲みでていた。

なぜ、そんな事を思っているか？それは、私の大切な家族のクローバーのご飯をまた全て食べてしまったのだ。

「こ、こ、このヤローーー！！また、クローバーのご飯を食べたなぁーーーーーーーーーーーーーーー!!」

怒りに任せて思わず、スニーを投げ飛ばしたのだった。

そして、無事にクローバーに沢山ご飯を食べさせることが出来たのだった。