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6 屋台を作ろう

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  商人ギルドに登録して暫くたった日。

「商人ギルドでお金がなくなっちゃったから依頼を沢山やらなきゃ~。」

何時ものように、薬草を採取したり討伐をしたりしていると、森の奥から戦闘している音が聞こえた。

「誰かが戦ってるみたい。行ってみよう。」

そーっと木の陰から覗いてると、冒険者がバースボアっていう猪の魔物と戦っていた。

 そろそろ終わりそう。あっ!ドロップした。肉とキバとお金がドロップした。

「えっ?何で?」

私は、思わず呟いた。

だって、あの冒険者さん肉とキバは取ったけどは取らずに行ってしまった。

「何でお金取らなかったんだろう?勿体ないよ。よし!あの冒険者さんに渡しに行こう!」


急いで冒険者さんを探すといた。

「あの!すみません…。さっき、森の中でバースボアとたたかってましたよね?」

「うん?確かに戦ってたよ?どうかしたかお嬢ちゃん?」

  お嬢ちゃん!中身が40歳の私がお嬢ちゃん!何か、恥ずかしいー!

「私、ミサトっていいます。」

「俺は、アレクだ!よろしくな!ミサト!」

「アレクさん、それでバースボアを倒してましたよね?」

「あぁ。倒したよ?ほら!依頼だったからね。それがどうした?」

「拾い忘れがありましたよ!ほら。」

私が、銀貨一枚をだすと、

「あれ!?俺、お金なんて落としたかな?それ、俺のじゃないよ?」

「うん?だってドロップした時、肉とキバと一緒に出てきますよね?」

「あははは。何言ってんだよ!ドロップにお金は。」

「えっ!?」

驚愕の事実だった。ドロップアイテムにお金はない。

「じゃあな!わざわざ追いかけて来てくれたけど、そのお金は見つけたミサトのものだ。じゃあな!」

アレクさんは、行ってしまった。

「これって、私だけがお金を拾えるってことよね?ラッキーじゃん!倒せばお金が入るしプラス依頼達成でお金を貰えたら金持ちになれるじゃん!」
    

それに、

「バースボアって猪の肉だよね!猪鍋って食べたことないから楽しみ♪♪」

 屋台で出てる肉類は串焼きばっかりで、たいした料理がないんだもん。


「森に行ってお肉とお金をゲットよ!」








所持金は金貨二枚と銀貨六枚と銅貨三枚。

「これで、屋台を作ろう!」

材料を買って、自分で作った。

「やったー!完成したよ~!移動式屋台。」

これは、地球の知識で車の中で料理ができるキッチンカーをモチーフにした屋台!
  
えっ?移動はどうするかって?もちろん空間収納にしまいます。

移動は、そのうち引っ張ってくれる動物を買うつもり。


「さぁー!沢山料理して売りまくるぞー!」
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