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12.ギルマスの呼び出し

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  俺達は、朝からギルドマスターのジークさんに呼ばれてた。

  「また、指名依頼とかじゃないよな。」

トボトボと歩きながギンと一緒にギルドへ向かっていた。

  ギルドに向かっている間にも、街の人達がギンを見つめていた。

一方、ギンは俺の頭の上で背伸びをしながら欠伸をしていた。
 まるで、視線など気にもしていないようだ。

「呑気なやつだな………。」


〈なぁなぁ~これから何するんだ~?〉


「また、ギルドマスターに呼ばれたから会いに行くんだよ。」

  
〈ふ~ん。オイラ、よくわかねぇー。〉


「俺も、よくわからん。」


ギルドに着くと、すぐにギルドマスターが待つ部屋に案内された。


トントン。ノックすると部屋から声がした。

「入ってくれ。」


「失礼します。呼ばれたのできました。」


「あぁ。椅子に座ってくれ。」


俺は、進められるがままに椅子に腰を掛けた。

「何で、呼ばれたかわかるよな?」


「…………わかりませんが?また、指名依頼とかじゃないですよね?嫌ですよ~もう!」


「はぁー。やっぱり忘れていたか~。お前、ギルドで何やら楽しくしていたみたいだな!」


「あぁ~!もふもふ会の事ですか?もしかして、ジークさんも触りたかったとかですか?」


「ちがーう!バカもんがー!俺が呼んだ理由は従魔だよ!お前、従魔登録をしてないだろ!?」


「…………………ヤッベー忘れてた!」


「やっぱり。ギルドとしては、従魔登録をしないで街中に連れまわすことは規約違反になる。」


「ごめんなさい。今すぐに登録します!」


「まぁまぁ、落ち着け。初犯だから今回は注意だけだが、次はないと思え。わかったな。」


「……………はい。すみませんでした。」

そして、俺達は従魔登録の手続きをした。

従魔には、首輪を付けなくてはいけない。
ギンには、赤の首輪を付けた。

「良く似合ってる!苦しくないか?」


〈全然、苦しくないぞ!〉

どうやら、赤い首輪を気に入ってくれたらしい。

「次は、従魔登録を忘れないように気を付けなくちゃな!」

ギルドを出ようとしたら、また冒険者に捕まりもふもふ会第二弾が開催された。

 「あれ?ジークさんもやっぱりもふもふしたかったんですね……。」


「おぉ~わ!何だこの気持ちは………?」

ギルマスもどうやらもふもふの虜になってしまったらしい。

「フフフ。やはり、もふもふは正義!もふもふは最強!!もふもふはサイコー!!」
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