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9.フェンリルでもふもふ

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「これっていいのか……?」

  まさか、フェンリルを探していたら三匹も反応があるとは。
  もふもふが三匹も……ニヤニヤ。


「もふもふの為!俺の癒しの為!行こうではないか!!」

  



森の中

〈子供達、狩りの練習終わりの時間よ。〉

〈母ちゃん!オイラ、ホーンラビットを狩ったよ!〉

〈兄ちゃん凄い!ボク、スライムしか狩れなかったよ……。〉

〈二人とも頑張ったね。そろそろ帰ろうか。〉

〈〈はーい!〉〉

〈はっ!何かが来る!子供達は、お家に入りなさい!〉

〈〈わかった!!〉〉



「この辺にいるはずなんだけど~。何処かなー?フェンリルー!いますかー!!」

〈お前は何者だ?〉

「!!いたー!」

  やっぱりもふもふだー!くぅーたまんねぇー!

〈何をしにきた!私を捕まえにきたのか?人間如きが我を捕まえられると思っておるのか?〉

「えっ?目的?そんなの当たり前だろ?だ!」

〈………?〉

「もう、一度言おう。もふもふが目的だ!仲間になってくれるともっと嬉しい!常にもふもふが堪能できるからな!」

〈もふもふと何だ?なんかの魔法か!〉

「ふっふっふ。それは~」

〈〈母ちゃん!!〉〉

「おや?」

〈子供達!こっちに来ちゃダメよ!!〉

〈〈母ちゃんに何するつもりだー!〉〉

ガブッ!


「おぉー。フェンリル!これがもふもふだ!!」

フェンリルの子供の一匹が俺に噛みついた。
  だが魔法で強化していた為、傷はつかずにそのまま俺はもふもふすることに成功した。

〈子供を返せー!〉

「あっ?ホラよ。さぁ、ママの所に帰りな。もふもふさせてくれてありがとうな。」

〈子供に何をしたのだ。〉

「うん?もふもふだよ?」

〈もふもふ?今のは、毛を撫でているようにしか見えなかったが…?〉

〈母ちゃーん!なんか、気持ち良かったよ♪〉

「もふもふは、正義!素晴らしい~!」

〈どうやら、敵ではないようだな。〉

「敵じゃないよ?もふもふしたかっただけだから!!じゃあ、帰るな!バイバイ~!」

クゥーン。

〈もう行っちゃうのか?〉

〈どうしたんだい?アイツが気に入ったのかい?〉

〈母ちゃん!オイラ、こいつ気に入った!もふもふをまたやってもらいたい!〉

〈坊や……。親離れの時か……。〉

「えっ?いいのか!?マジか!?興奮するんですけどー!」





こうして、フェンリルの子供を仲間する事ができたのだった。





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