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プロローグ
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俺の名は安田 悠翔 38歳 バツイチ独身。子供はなし。
毎日、毎日、終電ギリギリで帰宅をして気付いたときには妻は離婚届けと指輪を置いて家を出ていた。
何もかもがどうでもよくなっていた。
そんなある日、いつものように終電を待っていた。
俺の後ろに酔っ払いがふらふらと歩いているのがわかった。
この人も、きっと終電ギリギリまで仕事をしていて疲れてるんだろうなと思った瞬間、フラついた彼は俺の背中に倒れてきた。
俺は、バランスを崩してホームに落ちて電車に轢かれた。
「あれ?確か電車に轢かれたはず?ここは何処だろう?天国ってもっとキレイな所だと思ってたけど、何もない部屋なんだな~。」
「ここは天国ではなくて神界ですよ。安田悠翔さん。」
「……………」
「悠翔さーん?聞こえますかー?悠翔さんは、電車に轢かれてバラバラになって死んでしまいました~。余りにも、哀れすぎるので異世界に転生して貰おうと思います~。」
「俺、バラバラで死んだのか…。はぁ~、確かに哀れすぎる。でも、知らない奴に哀れって言われたくない!余計に哀れに感じるー!」
「悠翔さんについては、いろいろと調べさせて貰いましたよ。仕事のやり過ぎで奥さんに捨てられて、唯一の癒しが小説を読むこととゲームをする事だなんて……クスン」
「あぁ~、俺……の心にナイフが沢山刺さったような気がする。他人に言われると本当に泣きたくなってきたよ。」
俺の癒しっていうか趣味の小説は、異世界に転生して冒険者で活躍したり、チートな能力で無双したりする男なら憧れる物語だ。
夢の中だったらキラキラ輝いているんだ。
現実は、ブラックな会社で働いて気付いたら死んでました。
「俺に幸せな人生ってあったのかな…。神様がいるなら俺に幸せを下さい!せめて、憧れだった異世界転生してチート能力でキラキラ輝く人生をプリーズ!!」
「はーい!任せてください!哀れな悠翔さんにチート能力とキラキラ輝いた異世界に転生してもらいますよ~!」
「えっ?そう言えば、さっきから俺の心に何回もナイフを刺してる貴方は誰ですか?」
そう、さっきから何回もナイフを刺してるこの爽やかな青年はだれなのだろう?
顔は無駄に整っており、銀髪で眼の色がゴールドって何なんだよ!クソー!
「私は、ザービネスといいます。皆さんは、神様と呼んでます。さてさて、哀れな悠翔さんにチート能力を授けますので異世界で第2の人生を楽しく過ごして貰いますね!」
「本当に神様なんですか?だって、小説で読んだ神様や女神様はもっと優しかったですよ…?」
「私の何処が神様に見えませんか~?こんなに悠翔さんを哀れに思ってるのに~」
「そこだよ!!俺にトドメを刺す所とかな!!哀れに思っても口にしないでくれー!クソー泣きたくなってきた。」
「!?ごめんなさい~。気にしてることを言ってしまって。」
「わかって貰えばいいです。本当に神様なんですか?だったら、俺の望みを叶えて下さい!」
俺の望みは……
毎日、毎日、終電ギリギリで帰宅をして気付いたときには妻は離婚届けと指輪を置いて家を出ていた。
何もかもがどうでもよくなっていた。
そんなある日、いつものように終電を待っていた。
俺の後ろに酔っ払いがふらふらと歩いているのがわかった。
この人も、きっと終電ギリギリまで仕事をしていて疲れてるんだろうなと思った瞬間、フラついた彼は俺の背中に倒れてきた。
俺は、バランスを崩してホームに落ちて電車に轢かれた。
「あれ?確か電車に轢かれたはず?ここは何処だろう?天国ってもっとキレイな所だと思ってたけど、何もない部屋なんだな~。」
「ここは天国ではなくて神界ですよ。安田悠翔さん。」
「……………」
「悠翔さーん?聞こえますかー?悠翔さんは、電車に轢かれてバラバラになって死んでしまいました~。余りにも、哀れすぎるので異世界に転生して貰おうと思います~。」
「俺、バラバラで死んだのか…。はぁ~、確かに哀れすぎる。でも、知らない奴に哀れって言われたくない!余計に哀れに感じるー!」
「悠翔さんについては、いろいろと調べさせて貰いましたよ。仕事のやり過ぎで奥さんに捨てられて、唯一の癒しが小説を読むこととゲームをする事だなんて……クスン」
「あぁ~、俺……の心にナイフが沢山刺さったような気がする。他人に言われると本当に泣きたくなってきたよ。」
俺の癒しっていうか趣味の小説は、異世界に転生して冒険者で活躍したり、チートな能力で無双したりする男なら憧れる物語だ。
夢の中だったらキラキラ輝いているんだ。
現実は、ブラックな会社で働いて気付いたら死んでました。
「俺に幸せな人生ってあったのかな…。神様がいるなら俺に幸せを下さい!せめて、憧れだった異世界転生してチート能力でキラキラ輝く人生をプリーズ!!」
「はーい!任せてください!哀れな悠翔さんにチート能力とキラキラ輝いた異世界に転生してもらいますよ~!」
「えっ?そう言えば、さっきから俺の心に何回もナイフを刺してる貴方は誰ですか?」
そう、さっきから何回もナイフを刺してるこの爽やかな青年はだれなのだろう?
顔は無駄に整っており、銀髪で眼の色がゴールドって何なんだよ!クソー!
「私は、ザービネスといいます。皆さんは、神様と呼んでます。さてさて、哀れな悠翔さんにチート能力を授けますので異世界で第2の人生を楽しく過ごして貰いますね!」
「本当に神様なんですか?だって、小説で読んだ神様や女神様はもっと優しかったですよ…?」
「私の何処が神様に見えませんか~?こんなに悠翔さんを哀れに思ってるのに~」
「そこだよ!!俺にトドメを刺す所とかな!!哀れに思っても口にしないでくれー!クソー泣きたくなってきた。」
「!?ごめんなさい~。気にしてることを言ってしまって。」
「わかって貰えばいいです。本当に神様なんですか?だったら、俺の望みを叶えて下さい!」
俺の望みは……
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