雲は遠くて

おとぐろ・いっぺい

文字の大きさ
上 下
29 / 57

168章  川口信也 と 森下 きなの LINE

しおりを挟む
168章  川口信也 と 森下 きなの LINE

 川口信也は、森下 きなに LINE でメールをした。

 川口 信也(しんや)は、1990年2月23日生まれ、30歳。身長
175cm。

 森下 きな は、2004年9月16日生まれ、16歳。身長165cm。

 ふたりの出会いは、偶然だった。今年の正月の 2020年 1月3日 。

 信也が、LINE のグループチャットを 見ていると、
「きな」という名前の 女の子 が、「すみません!」と 
信也の LINE に迷い込んできたのだった。 

それ以来、ふたりの 交際は続いている。

「きなさんは、いまの 時間は お勉強中でしょうか。

ぼくは、きのう きょうと ビールを 友だちと、
「カフェ・ゆず」で 飲んで、いまはもう眠いです。笑

きなさのストレスの原因はね。
ぼくが思うのに、きっと 感受性が 豊かなので 
それで  大人の世界とかが よく見えてたり、
よく わかっているからなんだと 思います。

ぼくなんかも きな さんと 同じように 15歳のころに
感受性が ゆたかだったから 大人の世界がよく見えていたのだと思います。

これって、言葉で 表現するのが むずかしいけどね。

カフカの小説に、『変身』というのがあるでしょう。
朝に 目覚めたら 自分が虫に変身してたっていう小説だけど。

ぼくは、あんなふうに、ある時期になると、
人は 変身してしまうような気もするんです。
それが、朝に 突然という場合や 社会の中で 
少しずつという場合とかあるんだろうけどね。

その変身は、どんなふうに変わるとかは、
人それぞれに 違うのだろうけどね。笑

まあ、そんな感じで、だから、ぼくなんかも、
変身しちゃったら、これは まずいぞっ感じていたほうなんですよ。笑

15 歳くらいのときから、いまの15歳の 感性を失いたくないと、
ずーと 思い続けてきたんですよね、ぼくは。笑

あんな、大人にはなりたくないな!って思うことが 多かったんだろうね。

そんなことも 感じたりで、ぼくは、きな さんに 
いつも 親近感を すごく 感じています。

そして、きなさんの かかえる ストレスも よくわかる 気がしますよ。
社会や 大人に、幻滅したりすることは、場合によっては 
とても、つらいことですよね。

そんなことで、きな さんの つらさや 悩みも わかる気がします。

だから、ぼくは、きな さんを いつも大切に思うし、
ぼくたちの 信頼関係も これからも 大切にしたいと思います。

ぼくには もう きな さんの いない 人生は 考えられませんよ。

それだけ、きなさんは 大切な 女の子です。?

ぼくの 天使で 恋人です。

それと、芸術家 としての 同志のような 感じもします。

きな さんには、芸術家の 資質や 才能があるのだと思います。

なぜなら、こんなにも、ぼくに、ピッタリと合う、相性のよい 女の子だか
らです。(^^) 」

 この信也の メールには、5分ほどあと、きな からの 短い メールが き
た。

「うん。。ありがと。わたしは 芸術家には なれないと思うけけど ! w  」

 つづく ≫ --- 168章 おわり ---

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

跳舞猫日録

踊る猫
現代文学
日記です

Last Recrudescence

睡眠者
現代文学
1998年、核兵器への対処法が発明された以来、その故に起こった第三次世界大戦は既に5年も渡った。庶民から大富豪まで、素人か玄人であっても誰もが皆苦しめている中、各国が戦争進行に。平和を自分の手で掴めて届けようとする理想家である村山誠志郎は、辿り着くためのチャンスを得たり失ったりその後、ある事件の仮面をつけた「奇跡」に訪れられた。同時に災厄も生まれ、その以来化け物達と怪獣達が人類を強襲し始めた。それに対して、誠志郎を含めて、「英雄」達が生れて人々を守っている。犠牲が急増しているその惨劇の戦いは人間に「災慝(さいとく)」と呼ばれている。

無垢で透明

はぎわら歓
現代文学
 真琴は奨学金の返済のために会社勤めをしながら夜、水商売のバイトをしている。苦学生だった頃から一日中働きづくめだった。夜の店で、過去の恩人に似ている葵と出会う。葵は真琴を気に入ったようで、初めて店外デートをすることになった。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

処理中です...