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オカルトハンター渚編
第24話 支配
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ルカは渚に優しく抱きしめられながらお風呂に浸かっている。
渚の願望を色濃く反映した大浴場は中央に小さな浴槽がひとつあるだけの物へと変貌していた。
ふたりが抱き合い、寝そべってようやく全身を浸せるその浴槽は、渚の家でのあの初めての行為を思い出させる。
あの時の気持ちと快楽が蘇り、ルカは静かに体を震わせた。
渚はルカをお腹の上へと乗せながら、ちゅっちゅっと軽いキスを繰り返す。
その甘い刺激とお湯の温かさが混じり合い、ルカの体は蕩けてお湯に溶け出してしまいそうだ。
そんなルカの顔に手を添えて、渚は優しく微笑みながら語りかける。
「とろとろになってて、すごく可愛いよ。 もっとルカの可愛くて、エッチなところが見たいな」
渚の声が媚薬のように、ルカの体を蝕んでいく。
その声で囁かれたい、その手で触れられたい、その口で責められたい、その体全体で、支配されたい。
行雄の願望はいつしかルカの願望へと変わり、それを満たしてくれる渚へと絶対的な愛を感じさせていた。
それでなくとも感じていた渚への愛を、願望の力がより深い物へと変える。
渚が今もし一緒に死のうと言ったなら、ルカは喜んでその身を差し出しただろう。
そんな狂信にも似た愛が、ふたりの仲をより深い物へと変えている。
渚に求められるまま、ルカは快楽に溺れる自身の姿をさらけ出した。
「もうずっとあそこが熱いんです、渚さんに触って欲しくって…… 渚さんの手じゃないと、もうイけません………」
ルカの甘えたその声に渚は嬉しそうにふふっと笑うと、ルカの体をぎゅっと抱きしめた。
たったそれだけの事でルカの体は震えていた。
「イっちゃだめ。 ルカが完全に私の物になるように、ゆっくり堕としてあげるね」
「もう堕ちてます…… 渚さんの事しか考えれなくて、こんなにきゅんきゅんしてるのに……」
「だーめ♡」
意地の悪い笑顔を浮かべて、渚はルカの唇をついばんだ。
軽いキスの連続が脳を溶かし、ルカの体を甘い痺れが満たしていく。
イきっぱなしに近い感覚がルカの体を襲うが、絶頂の予感がするだけで実際の絶頂は訪れない。
高められていく快感は絶頂を迎えられない事で無限に高められ続け、それに反応するルカの体はさらに大きく跳ね上がる。
ルカの体に渚の命令は絶対であり、許可が貰えるまでは絶頂すら自由に迎えられない。
あまりの快感に泣きそうになっているルカを、渚はくるりと下へ回した。
突然背後に回られ困惑するルカを、快楽の渦が呑み込んだ。
「あっ♡ だめっ♡ おっぱいそんなにされたらぁ……♡」
背後から回された渚の手がルカの小さな乳房を優しく包み込み、丁寧に揉み上げながら尖りきった乳首をしごいてくる。
小さな乳首は快感によって膨らんでおり、指先でしごくのに丁度いい。
まるで牛の乳搾りのようにリズミカルに胸を責められ、ルカはがくがくと背中を震わせた。
水に濡れたルカの茶色い髪が首や背中へと張り付いており、渚の加虐心と劣情をさらに煽る。
隙間から覗く真っ白なうなじはとても扇情的で、渚はルカの胸を責めながらそこへと噛み付いていた。
かぷっと、渚の小さな口がうなじに歯を立てる。
たったそれだけの行為が命すら渚に握られているという感覚をルカに与え、支配される快感がよけいに強くなっていく。
「だめっ♡ もうおかしくなってっ♡ おかしくなっちゃ……♡」
ルカの体の震えがひときわ大きくなり、浴槽のお湯も大きな水飛沫を立てている。
そんな乱れに乱れるルカへと、渚は小さく囁いた。
「おかしくなってもいいよ、ずっと一緒に居ようね。 ルカは私に全部任せたら大丈夫だから」
「あああ♡ あ~っっっ♡」
びくびくと体を跳ねさせながら、ルカは腰を跳ね上げる。
どれだけ望もうとも一向に触れられないその秘部は期待で蕩けきり、大きく口を開けナカを熱と愛液で満たしながら、渚が入って来るのを今か今かと待ち望んでいる。
可愛い声で鳴きながら淫らに腰を振るルカの姿に、渚は加虐心を抑えられない。
「ルカ、気を失ったり、狂ったり、死んじゃだめだよ? ずーっと仲良く、元気で暮らさないと」
「むりっ♡ 狂うっ♡ こんなの狂っちゃう♡」
泣き喚くようにそう叫ぶルカの心配は杞憂に過ぎない。
ルカにとって渚の命令は絶対であり、渚が禁止した事をするはずがない。
この村において願望の力は世界の理以上に強力であり、時間や空間すらも書き換えられる。
人間ひとりの生き死にや健康問題など、いくらでも書き換えられて当然だ。
「ルカ、苦しい? ルカがちゃんと私の物になるって約束できたら、ちゃんとイかせてあげるよ?」
「なってますっ♡ もう渚さんの物になってますからっ♡ イかせてっ、イかせてくださいぃっ♡」
その言葉に渚はにんまりと邪悪な笑顔を浮かべ、ルカの体を上へと向ける。
蕩けきりながらも恐怖が浮かび、ぐちゃぐちゃになったルカの顔を愛おしげに眺めると頬へと手を添える。
切なげな表情で舌を伸ばしたルカのその姿を見て、渚の加虐心に再び火が点いた。
ルカの舌を指で摘み、舌先を軽く指で弾く。
困惑した顔のルカはそれすらも快感と受け取って、ひぁっ、と声にならない声を上げて体を震わせている。
「私が男じゃなくてよかったね、もし男だったらルカ、今頃ぐちゃぐちゃに犯されて泣いてたかもよ?」
ルカの目には涙が浮かんでおり、もうぐちゃぐちゃになっている。
男根があろうとなかろうと、ルカはすでに犯されきっている。
しかし渚はそれに気づかない様子で、ルカの割れ目へと指を走らせた。
「あああああ♡」
舌を出した状態で、ルカは悲鳴にも似た嬌声を上げる。
秘部へと与えられた念願の刺激は僅かな物でも致命傷となり、強すぎる快感がルカの心を削っていく。
本来であれば、このひと撫でで事切れていただろう。
高められ続けた快感はもはや危険物と化しており、ほんの少しの刺激が加わっただけでルカの意識と精神を奪い去ろうとしていた。
渚はルカの舌から手を離し、後頭部を支えたまま秘部を責める。
入口をなぞり続けるその指はルカの腰を跳ね上げさせ、取り返しがつかない所までルカの体を高めていく。
快感の中に苦痛を含んだルカの表情に、渚はそろそろ可哀想になってきていた。
「イきたい? ちゃんとお願いできたらイかせてあげるよ?」
「イかせてくださいっ♡ もうむりですっ♡ しんじゃう♡ しんじゃうからっ♡」
渚は秘部へと挿れた指を奥深くまで挿し込み、上の部分に指を引っ掛けながら入口までゆっくりとかき出していく。
そして、
「イっていいよ」
「あっ! イくっ! イきますっ! すごいのがっ! イっ……くぅぅぅ♡」
全てを吐き出すような絶頂はルカの中から何もかもを奪い去り、代わりに快楽を詰め込んでいく。
これまでの事、あの子の事、行雄の事。
全てが快楽に流されて、ルカの中から消え去った。
抜け殻のようになりぐったりとしたルカへと、甘い唾液が流し込まれる。
ちゃんと言う事を守った良い子のルカに、渚はご褒美を与えていた。
快楽と共に与えられる渚の一部が、ルカの中に渚との記憶を思い出させる。
そうして何とか人間性を失わずに済んだルカは、視界全体を嬉しそうに笑う渚の顔で満たしながら、ぐったりとお湯の中に浮かんでいた。
かちりと、パズルのピースがはまるような感覚がする。
脳内に浮かぶのは日常へと繋がる石鳥居の姿。
この村は欲望を無くさなければ出られない。
遺され、ルカの欲望へと変わった行雄の欲望と、渚の中に新たに生まれた大きな欲望の発散をもって、ようやくこの村から出る事を許されたのだろう。
前回には無かったその確信が、浴槽の中で抱き合うふたりの心を温めていた。
渚の願望を色濃く反映した大浴場は中央に小さな浴槽がひとつあるだけの物へと変貌していた。
ふたりが抱き合い、寝そべってようやく全身を浸せるその浴槽は、渚の家でのあの初めての行為を思い出させる。
あの時の気持ちと快楽が蘇り、ルカは静かに体を震わせた。
渚はルカをお腹の上へと乗せながら、ちゅっちゅっと軽いキスを繰り返す。
その甘い刺激とお湯の温かさが混じり合い、ルカの体は蕩けてお湯に溶け出してしまいそうだ。
そんなルカの顔に手を添えて、渚は優しく微笑みながら語りかける。
「とろとろになってて、すごく可愛いよ。 もっとルカの可愛くて、エッチなところが見たいな」
渚の声が媚薬のように、ルカの体を蝕んでいく。
その声で囁かれたい、その手で触れられたい、その口で責められたい、その体全体で、支配されたい。
行雄の願望はいつしかルカの願望へと変わり、それを満たしてくれる渚へと絶対的な愛を感じさせていた。
それでなくとも感じていた渚への愛を、願望の力がより深い物へと変える。
渚が今もし一緒に死のうと言ったなら、ルカは喜んでその身を差し出しただろう。
そんな狂信にも似た愛が、ふたりの仲をより深い物へと変えている。
渚に求められるまま、ルカは快楽に溺れる自身の姿をさらけ出した。
「もうずっとあそこが熱いんです、渚さんに触って欲しくって…… 渚さんの手じゃないと、もうイけません………」
ルカの甘えたその声に渚は嬉しそうにふふっと笑うと、ルカの体をぎゅっと抱きしめた。
たったそれだけの事でルカの体は震えていた。
「イっちゃだめ。 ルカが完全に私の物になるように、ゆっくり堕としてあげるね」
「もう堕ちてます…… 渚さんの事しか考えれなくて、こんなにきゅんきゅんしてるのに……」
「だーめ♡」
意地の悪い笑顔を浮かべて、渚はルカの唇をついばんだ。
軽いキスの連続が脳を溶かし、ルカの体を甘い痺れが満たしていく。
イきっぱなしに近い感覚がルカの体を襲うが、絶頂の予感がするだけで実際の絶頂は訪れない。
高められていく快感は絶頂を迎えられない事で無限に高められ続け、それに反応するルカの体はさらに大きく跳ね上がる。
ルカの体に渚の命令は絶対であり、許可が貰えるまでは絶頂すら自由に迎えられない。
あまりの快感に泣きそうになっているルカを、渚はくるりと下へ回した。
突然背後に回られ困惑するルカを、快楽の渦が呑み込んだ。
「あっ♡ だめっ♡ おっぱいそんなにされたらぁ……♡」
背後から回された渚の手がルカの小さな乳房を優しく包み込み、丁寧に揉み上げながら尖りきった乳首をしごいてくる。
小さな乳首は快感によって膨らんでおり、指先でしごくのに丁度いい。
まるで牛の乳搾りのようにリズミカルに胸を責められ、ルカはがくがくと背中を震わせた。
水に濡れたルカの茶色い髪が首や背中へと張り付いており、渚の加虐心と劣情をさらに煽る。
隙間から覗く真っ白なうなじはとても扇情的で、渚はルカの胸を責めながらそこへと噛み付いていた。
かぷっと、渚の小さな口がうなじに歯を立てる。
たったそれだけの行為が命すら渚に握られているという感覚をルカに与え、支配される快感がよけいに強くなっていく。
「だめっ♡ もうおかしくなってっ♡ おかしくなっちゃ……♡」
ルカの体の震えがひときわ大きくなり、浴槽のお湯も大きな水飛沫を立てている。
そんな乱れに乱れるルカへと、渚は小さく囁いた。
「おかしくなってもいいよ、ずっと一緒に居ようね。 ルカは私に全部任せたら大丈夫だから」
「あああ♡ あ~っっっ♡」
びくびくと体を跳ねさせながら、ルカは腰を跳ね上げる。
どれだけ望もうとも一向に触れられないその秘部は期待で蕩けきり、大きく口を開けナカを熱と愛液で満たしながら、渚が入って来るのを今か今かと待ち望んでいる。
可愛い声で鳴きながら淫らに腰を振るルカの姿に、渚は加虐心を抑えられない。
「ルカ、気を失ったり、狂ったり、死んじゃだめだよ? ずーっと仲良く、元気で暮らさないと」
「むりっ♡ 狂うっ♡ こんなの狂っちゃう♡」
泣き喚くようにそう叫ぶルカの心配は杞憂に過ぎない。
ルカにとって渚の命令は絶対であり、渚が禁止した事をするはずがない。
この村において願望の力は世界の理以上に強力であり、時間や空間すらも書き換えられる。
人間ひとりの生き死にや健康問題など、いくらでも書き換えられて当然だ。
「ルカ、苦しい? ルカがちゃんと私の物になるって約束できたら、ちゃんとイかせてあげるよ?」
「なってますっ♡ もう渚さんの物になってますからっ♡ イかせてっ、イかせてくださいぃっ♡」
その言葉に渚はにんまりと邪悪な笑顔を浮かべ、ルカの体を上へと向ける。
蕩けきりながらも恐怖が浮かび、ぐちゃぐちゃになったルカの顔を愛おしげに眺めると頬へと手を添える。
切なげな表情で舌を伸ばしたルカのその姿を見て、渚の加虐心に再び火が点いた。
ルカの舌を指で摘み、舌先を軽く指で弾く。
困惑した顔のルカはそれすらも快感と受け取って、ひぁっ、と声にならない声を上げて体を震わせている。
「私が男じゃなくてよかったね、もし男だったらルカ、今頃ぐちゃぐちゃに犯されて泣いてたかもよ?」
ルカの目には涙が浮かんでおり、もうぐちゃぐちゃになっている。
男根があろうとなかろうと、ルカはすでに犯されきっている。
しかし渚はそれに気づかない様子で、ルカの割れ目へと指を走らせた。
「あああああ♡」
舌を出した状態で、ルカは悲鳴にも似た嬌声を上げる。
秘部へと与えられた念願の刺激は僅かな物でも致命傷となり、強すぎる快感がルカの心を削っていく。
本来であれば、このひと撫でで事切れていただろう。
高められ続けた快感はもはや危険物と化しており、ほんの少しの刺激が加わっただけでルカの意識と精神を奪い去ろうとしていた。
渚はルカの舌から手を離し、後頭部を支えたまま秘部を責める。
入口をなぞり続けるその指はルカの腰を跳ね上げさせ、取り返しがつかない所までルカの体を高めていく。
快感の中に苦痛を含んだルカの表情に、渚はそろそろ可哀想になってきていた。
「イきたい? ちゃんとお願いできたらイかせてあげるよ?」
「イかせてくださいっ♡ もうむりですっ♡ しんじゃう♡ しんじゃうからっ♡」
渚は秘部へと挿れた指を奥深くまで挿し込み、上の部分に指を引っ掛けながら入口までゆっくりとかき出していく。
そして、
「イっていいよ」
「あっ! イくっ! イきますっ! すごいのがっ! イっ……くぅぅぅ♡」
全てを吐き出すような絶頂はルカの中から何もかもを奪い去り、代わりに快楽を詰め込んでいく。
これまでの事、あの子の事、行雄の事。
全てが快楽に流されて、ルカの中から消え去った。
抜け殻のようになりぐったりとしたルカへと、甘い唾液が流し込まれる。
ちゃんと言う事を守った良い子のルカに、渚はご褒美を与えていた。
快楽と共に与えられる渚の一部が、ルカの中に渚との記憶を思い出させる。
そうして何とか人間性を失わずに済んだルカは、視界全体を嬉しそうに笑う渚の顔で満たしながら、ぐったりとお湯の中に浮かんでいた。
かちりと、パズルのピースがはまるような感覚がする。
脳内に浮かぶのは日常へと繋がる石鳥居の姿。
この村は欲望を無くさなければ出られない。
遺され、ルカの欲望へと変わった行雄の欲望と、渚の中に新たに生まれた大きな欲望の発散をもって、ようやくこの村から出る事を許されたのだろう。
前回には無かったその確信が、浴槽の中で抱き合うふたりの心を温めていた。
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