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オカルトハンター渚編
第22話 決着
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凄まじい殺気をその身に受けたルカの震えは止まらず、渚の腕の中で歯をガタガタと鳴らしている。
うずくまり怯え切ったその様子に、渚の不安はどんどん募っていく。
ルカから説明を受ける事でしか状況を理解できない自分に対しての不甲斐なさと、どうする事も出来ない無力感。
ルカと一緒に過ごしている間、感じ続けていたそのふたつがここに来てより一層強くなる。
もし自分に霊感があったら、ルカの負担をいくらか減らす事も出来ただろう。
ルカを抱きしめる腕についつい力が入ったが、ルカはその腕をぎゅっと掴んで抱きしめた。
言葉を交わさずとも、ルカが何を言いたいかはわかる。
それを嬉しく思いつつも、一層強くなる不甲斐なさがどんどんと心に影を落としていく。
ルカの震えがようやく止まったその時、廊下の方から足音が響いて来た。
ふたりは振り向き、音の方向へと視線を向ける。
廊下の先には、体中に染みを作った行雄の姿があった。
ただでさえ汚れていた体がさらに汚れており、肩で息をする様はさらに荒々しくなっている。
スコップの柄こそもっていないものの、その雰囲気はより暴力性を増していた。
その姿を見るなり、渚は扉へと走り出した。
扉へと手をかけ閉めようとするが、やはり感触は無い。
椅子を動かしてバリケードにしようにもそちらにも触れず、ふたりは少しでも距離を取ろうと祭壇の方へと駆けだした。
行雄に急ぐ様子は無く、ゆっくりとこちらへと歩いて来る。
祭壇奥へと身を隠したふたりは心臓が早鐘のように鼓動する中、どうすればこの窮地を切り抜けられるかを思案する。
このチャペルに居れば淫らな気の影響を受ける事はないだろうが、相手は体格に優れた男だ。
まともに戦っては勝ち目が無い。
ろくな作戦が浮かばないまま、ついに行雄がチャペルへと足を踏み入れてしまった。
「ルカちゃん、そっちの子は誰かなぁ?」
優し気に聞こえる声も、混じる震えが不気味さを感じさせる。
渚はルカを抱きしめていた腕を離すと、行雄の方へと飛び出した。
「渚。 こんな所まで追いかけてきてルカになんの用?」
鋭い目で行雄を睨みつけたその姿はとても頼りになるものだったが、内心、恐怖に震えている。
明らかに危害を加えようとしている相手の前に立ち、行く手を塞ぐのは簡単な事じゃない。
しかしこれ以上ルカに近づけさせたくないという気持ちが、渚を奮い立てていた。
行雄はにたぁっと笑い、舐めるように渚の体を見る。
その視線だけで、全身を撫でられているかのような不快感が渚を襲う。
影響が抑えられている上に霊感の無い渚をもってしてこの状態となれば、もしルカがこの視線を浴びたなら、どうなってしまうかは想像に容易い。
体を振って気持ち悪さを振り払い、渚は再度行雄を睨んだ。
「君も仲間に入れてあげるよ、ほら、こっちにおいで」
ずきんと、渚の頭が痛む。
行雄の声は直接頭に響くようで、今まで感じた事の無い拒否感が体を襲う。
まるで脳そのものがそれを否定するように、声が反響する度にずきずきと痛んだ。
片手で頭を押さえながらも、渚は行雄を睨むのをやめない。
行雄は少し不思議そうな顔をしたが、こちらに近づこうとはせず一定の距離を保っていた。
「おいで」
頭痛が強くなり、視界が霞む。
語気を強めた行雄の声が、こだまのように渚の頭の中で響き渡る。
きっと、この声を受け入れれば痛みは消え、拒否感も消えるのだろう。
これは一種の洗脳のような物であり、渚の体はそれを必死に拒否し続けているのだ。
何度声を掛けても睨むのをやめない渚の姿に、行雄は戸惑いを隠せなくなってきた。
この村に来てから見つけた人間は全て、命令すればその通りになった。
どこかへ行けと言えば行き、死ねと言えば死に、自分の物になれと言えば喜んで股を開いた。
それがこの女は、あの時のような冷たい視線で睨み続けて来る。
狂気に隠し、忘れていた弱い自分が顔を覗かせる。
女性から向けられる冷たい視線が過去のトラウマを思い出させ、別のトラウマをも引き連れて来る。
嘲笑、軽蔑、侮辱、否定。
過去に与えられた苦痛が蘇り、行雄の狂気を薄めていく。
「来いよ、来いったら!」
半ば叫ぶようにして、行雄は声を張り上げた。
渚の頭痛は弱くなり、反響も少なくなっている。
今の行雄には焦りや恐怖が混じり、相手を欲望のままに操りたいがために動いていた以前の状態とは違う。
渚の表情にもいくらか余裕が見え始め、その余裕のある表情が行雄をさらに追い詰める。
渚が一歩前へと進むと、行雄は足を引きずるようにして後ろへ下がった。
「なんで言うことを聞かないんだ! 俺の言う事は絶対なんだぞ!」
叫ぶ行雄の声に、以前のような力は無い。
子供がかんしゃくを起こすような、そんな態度を大人の男性が見せるのだから滑稽だ。
渚が憐れむような視線を向けた時、行雄の背後には三人の子供が立っていた。
「あ……え……? 君たちはあの時の……」
子供たちは行雄の肩を掴み、チャペルの角へと引きずり込む。
そしてそのまま壁へと押し付けると、殴る蹴るの暴力を振るい始めた。
「痛い! なんでっ! 僕はただ教会にお祈りを……」
行雄が叫ぶたび、暴力は勢いを増していく。
行雄はついに地面へと引き倒されると、口を開く余裕も無いほどに蹴られた。
その光景は、ルカが見た行雄のトラウマそのままだ。
祭壇奥に隠れていたルカは霊力を行雄の記憶に残る三人の子供へと注いでおり、それをこうして実体化させたのだ。
蘇ったトラウマは当時のように行雄を襲い、その恐怖を鮮明に蘇らせる。
忘れたふりをし、見ないふりをしてどうにか忘れたトラウマが、今また自分を襲う。
その恐怖は行雄から狂気を消し去り、残ったのは自分に自信の無い、以前の行雄の姿だった。
当時抱いていた復讐心を蘇らせることも出来ず、ただ、ダメな自分にふさわしい、謂れのない暴力を受け入れ続ける。
自分への自信の無さから抵抗する事も出来なければ、声を上げる事も出来ない。
地面の上で丸くなった行雄の姿を、渚は憐れみをもって見ていた。
自らのトラウマにいじめられ、ありもしない暴力に怯える行雄。
その姿を憐れには思うが、狂気を振りまく理由にはならない。
この村で好き勝手して来たかと思うと、その姿も自業自得なように思える。
泣き続ける行雄の横を、ルカの肩を抱き通り過ぎた。
ふたりがチャペルを出ると、チャペルへの扉はひとりでに閉じ、どこかへと消えてしまった。
扉から廊下へと視線を向けるとそこはエントランスの中で、廊下の入口から先が全て消え去ってしまったようだった。
すっかり静かになったエントランスに、霊の姿はひとつもない。
ふたりは肩を抱き合いながら正面扉へと向かい、それを開くと車の方へと足を運んだ。
車に乗り、キーを回すまでふたりは終始無言だった。
行雄の姿はふたりに自らのトラウマを思い出させ、とても勝利を祝う気分にはなれなかった。
ぎりぎりの状態だったとはいえトラウマを再現し、行雄を追いやってしまった事にルカは自責の念を感じている。
そうしなければ、ふたりとも助からなかっただろう。
それはわかっているのだが、もし自分も過去のトラウマが再現され、それに襲われたらと思うと、自分やった事がとてもひどい事だったのではないかと思えてくる。
トラウマを巡り、共有してきた渚の前で、そのトラウマを使い人をひとり追い込んでしまった。
もし襲ってきたのが渚だったら、同じことをしたのだろうか。
すっきりとしない気持ちを抱えたルカに対して、渚もまた何も言えなくなっていた。
無事にあの状況を切り抜けられたのは喜ばしい事で、このまま車を走らせれば脱出も出来るだろう。
しかし、トラウマにいじめられうずくまっていた行雄の姿が頭に張り付いて離れない。
もし自分が行雄の立場で、過ちを犯したとしても過去のトラウマに囚われ続けたら。
その地獄のような状態が、いつまでも続くとしたら。
そう考えると、とてもこのまま車を走らせようとは思えない。
ようやく危険を脱した、その喜びをルカと分かち合いたい。
そう思いながらも、そう出来ないわだかまりがある。
しばらく無言の時間が続き、渚はそっと車のキーを抜いた。
助手席のルカへと視線を向けると、ルカは渚の方を見て頷いている。
その様子に渚は嬉しそうに笑みを浮かべ、ふたりは車を出てエントランスへと引き返していく。
理由はもちろん、トラウマに囚われた行雄を助けるためだ。
うずくまり怯え切ったその様子に、渚の不安はどんどん募っていく。
ルカから説明を受ける事でしか状況を理解できない自分に対しての不甲斐なさと、どうする事も出来ない無力感。
ルカと一緒に過ごしている間、感じ続けていたそのふたつがここに来てより一層強くなる。
もし自分に霊感があったら、ルカの負担をいくらか減らす事も出来ただろう。
ルカを抱きしめる腕についつい力が入ったが、ルカはその腕をぎゅっと掴んで抱きしめた。
言葉を交わさずとも、ルカが何を言いたいかはわかる。
それを嬉しく思いつつも、一層強くなる不甲斐なさがどんどんと心に影を落としていく。
ルカの震えがようやく止まったその時、廊下の方から足音が響いて来た。
ふたりは振り向き、音の方向へと視線を向ける。
廊下の先には、体中に染みを作った行雄の姿があった。
ただでさえ汚れていた体がさらに汚れており、肩で息をする様はさらに荒々しくなっている。
スコップの柄こそもっていないものの、その雰囲気はより暴力性を増していた。
その姿を見るなり、渚は扉へと走り出した。
扉へと手をかけ閉めようとするが、やはり感触は無い。
椅子を動かしてバリケードにしようにもそちらにも触れず、ふたりは少しでも距離を取ろうと祭壇の方へと駆けだした。
行雄に急ぐ様子は無く、ゆっくりとこちらへと歩いて来る。
祭壇奥へと身を隠したふたりは心臓が早鐘のように鼓動する中、どうすればこの窮地を切り抜けられるかを思案する。
このチャペルに居れば淫らな気の影響を受ける事はないだろうが、相手は体格に優れた男だ。
まともに戦っては勝ち目が無い。
ろくな作戦が浮かばないまま、ついに行雄がチャペルへと足を踏み入れてしまった。
「ルカちゃん、そっちの子は誰かなぁ?」
優し気に聞こえる声も、混じる震えが不気味さを感じさせる。
渚はルカを抱きしめていた腕を離すと、行雄の方へと飛び出した。
「渚。 こんな所まで追いかけてきてルカになんの用?」
鋭い目で行雄を睨みつけたその姿はとても頼りになるものだったが、内心、恐怖に震えている。
明らかに危害を加えようとしている相手の前に立ち、行く手を塞ぐのは簡単な事じゃない。
しかしこれ以上ルカに近づけさせたくないという気持ちが、渚を奮い立てていた。
行雄はにたぁっと笑い、舐めるように渚の体を見る。
その視線だけで、全身を撫でられているかのような不快感が渚を襲う。
影響が抑えられている上に霊感の無い渚をもってしてこの状態となれば、もしルカがこの視線を浴びたなら、どうなってしまうかは想像に容易い。
体を振って気持ち悪さを振り払い、渚は再度行雄を睨んだ。
「君も仲間に入れてあげるよ、ほら、こっちにおいで」
ずきんと、渚の頭が痛む。
行雄の声は直接頭に響くようで、今まで感じた事の無い拒否感が体を襲う。
まるで脳そのものがそれを否定するように、声が反響する度にずきずきと痛んだ。
片手で頭を押さえながらも、渚は行雄を睨むのをやめない。
行雄は少し不思議そうな顔をしたが、こちらに近づこうとはせず一定の距離を保っていた。
「おいで」
頭痛が強くなり、視界が霞む。
語気を強めた行雄の声が、こだまのように渚の頭の中で響き渡る。
きっと、この声を受け入れれば痛みは消え、拒否感も消えるのだろう。
これは一種の洗脳のような物であり、渚の体はそれを必死に拒否し続けているのだ。
何度声を掛けても睨むのをやめない渚の姿に、行雄は戸惑いを隠せなくなってきた。
この村に来てから見つけた人間は全て、命令すればその通りになった。
どこかへ行けと言えば行き、死ねと言えば死に、自分の物になれと言えば喜んで股を開いた。
それがこの女は、あの時のような冷たい視線で睨み続けて来る。
狂気に隠し、忘れていた弱い自分が顔を覗かせる。
女性から向けられる冷たい視線が過去のトラウマを思い出させ、別のトラウマをも引き連れて来る。
嘲笑、軽蔑、侮辱、否定。
過去に与えられた苦痛が蘇り、行雄の狂気を薄めていく。
「来いよ、来いったら!」
半ば叫ぶようにして、行雄は声を張り上げた。
渚の頭痛は弱くなり、反響も少なくなっている。
今の行雄には焦りや恐怖が混じり、相手を欲望のままに操りたいがために動いていた以前の状態とは違う。
渚の表情にもいくらか余裕が見え始め、その余裕のある表情が行雄をさらに追い詰める。
渚が一歩前へと進むと、行雄は足を引きずるようにして後ろへ下がった。
「なんで言うことを聞かないんだ! 俺の言う事は絶対なんだぞ!」
叫ぶ行雄の声に、以前のような力は無い。
子供がかんしゃくを起こすような、そんな態度を大人の男性が見せるのだから滑稽だ。
渚が憐れむような視線を向けた時、行雄の背後には三人の子供が立っていた。
「あ……え……? 君たちはあの時の……」
子供たちは行雄の肩を掴み、チャペルの角へと引きずり込む。
そしてそのまま壁へと押し付けると、殴る蹴るの暴力を振るい始めた。
「痛い! なんでっ! 僕はただ教会にお祈りを……」
行雄が叫ぶたび、暴力は勢いを増していく。
行雄はついに地面へと引き倒されると、口を開く余裕も無いほどに蹴られた。
その光景は、ルカが見た行雄のトラウマそのままだ。
祭壇奥に隠れていたルカは霊力を行雄の記憶に残る三人の子供へと注いでおり、それをこうして実体化させたのだ。
蘇ったトラウマは当時のように行雄を襲い、その恐怖を鮮明に蘇らせる。
忘れたふりをし、見ないふりをしてどうにか忘れたトラウマが、今また自分を襲う。
その恐怖は行雄から狂気を消し去り、残ったのは自分に自信の無い、以前の行雄の姿だった。
当時抱いていた復讐心を蘇らせることも出来ず、ただ、ダメな自分にふさわしい、謂れのない暴力を受け入れ続ける。
自分への自信の無さから抵抗する事も出来なければ、声を上げる事も出来ない。
地面の上で丸くなった行雄の姿を、渚は憐れみをもって見ていた。
自らのトラウマにいじめられ、ありもしない暴力に怯える行雄。
その姿を憐れには思うが、狂気を振りまく理由にはならない。
この村で好き勝手して来たかと思うと、その姿も自業自得なように思える。
泣き続ける行雄の横を、ルカの肩を抱き通り過ぎた。
ふたりがチャペルを出ると、チャペルへの扉はひとりでに閉じ、どこかへと消えてしまった。
扉から廊下へと視線を向けるとそこはエントランスの中で、廊下の入口から先が全て消え去ってしまったようだった。
すっかり静かになったエントランスに、霊の姿はひとつもない。
ふたりは肩を抱き合いながら正面扉へと向かい、それを開くと車の方へと足を運んだ。
車に乗り、キーを回すまでふたりは終始無言だった。
行雄の姿はふたりに自らのトラウマを思い出させ、とても勝利を祝う気分にはなれなかった。
ぎりぎりの状態だったとはいえトラウマを再現し、行雄を追いやってしまった事にルカは自責の念を感じている。
そうしなければ、ふたりとも助からなかっただろう。
それはわかっているのだが、もし自分も過去のトラウマが再現され、それに襲われたらと思うと、自分やった事がとてもひどい事だったのではないかと思えてくる。
トラウマを巡り、共有してきた渚の前で、そのトラウマを使い人をひとり追い込んでしまった。
もし襲ってきたのが渚だったら、同じことをしたのだろうか。
すっきりとしない気持ちを抱えたルカに対して、渚もまた何も言えなくなっていた。
無事にあの状況を切り抜けられたのは喜ばしい事で、このまま車を走らせれば脱出も出来るだろう。
しかし、トラウマにいじめられうずくまっていた行雄の姿が頭に張り付いて離れない。
もし自分が行雄の立場で、過ちを犯したとしても過去のトラウマに囚われ続けたら。
その地獄のような状態が、いつまでも続くとしたら。
そう考えると、とてもこのまま車を走らせようとは思えない。
ようやく危険を脱した、その喜びをルカと分かち合いたい。
そう思いながらも、そう出来ないわだかまりがある。
しばらく無言の時間が続き、渚はそっと車のキーを抜いた。
助手席のルカへと視線を向けると、ルカは渚の方を見て頷いている。
その様子に渚は嬉しそうに笑みを浮かべ、ふたりは車を出てエントランスへと引き返していく。
理由はもちろん、トラウマに囚われた行雄を助けるためだ。
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