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「ジン! よかった。うまく合流できて……」
そこにいたのは、カナ、エルビー、エドム、コウランの4人だった。今日は装備やスキルなどを見直すためにダンジョンに行くのをやめたので、みんなこの町にいる。みんなのことなのですぐに来てくれるとは思っていたが、来なかったらぼっちでどうしようかなんて考えていたので、4人とも来てくれて本当に心強い。
「一応、仮とは言っても私たちパーティーを組んでるんだから、単独行動は禁止! 町中とは言っても、ダンジョンが出来てモンスターもいるだろうからここはもう戦場よ。単独行動はいくら強くなっても危険なんだから」
「ご、ごめん。監視だけで戦闘はするつもりなかったから、つい……」
「こっちに戦う気がなくてもあっちにはあるんだからね!」
「ごめん……」
合流に安堵したと思ったら、すぐさま説教を聞くことになった。おそらく、4人は冒険者ギルドで集まってからこちらへ来たのだろう。情報を冒険者ギルドに話したことで顔を覚えてもらっていただろうし、パパココさんかハハメメさんのどちらかが俺が先に行っていることを伝えてくれたのだろう。
「しかし、監視だけとはな。出来ることなら一戦交えたいんだが……」
そう言うエルビーの姿は少し変わっていた。防具の重量感が増した気がする。防具を見直すと言っていたし、変えたのだろう。
「速まるな」
そう言えば、エドムの剣も変わっている。ただ、外見が変わっているのはその二人で、カナとコウランは装備を新調している感じではなかった。しかし、スキルや魔法といった目に見えない部分は変わったのだろう。
みんな昨日の地竜の渓谷での失敗を糧に成長しようとしている。方や俺は、町中にダンジョンを出現させる原因を作ったりと、成長どころか問題を起こしていた。
「とにかく、今は待機よ。もしモンスターが出てきても私達で倒そうとせずに、なるべく、周りの冒険者と協力しながら戦いましょう」
「了解」
全員、カナの判断に異論はなく、もしもモンスターが出てきても計画通り仕事をするだろう。
そこにいたのは、カナ、エルビー、エドム、コウランの4人だった。今日は装備やスキルなどを見直すためにダンジョンに行くのをやめたので、みんなこの町にいる。みんなのことなのですぐに来てくれるとは思っていたが、来なかったらぼっちでどうしようかなんて考えていたので、4人とも来てくれて本当に心強い。
「一応、仮とは言っても私たちパーティーを組んでるんだから、単独行動は禁止! 町中とは言っても、ダンジョンが出来てモンスターもいるだろうからここはもう戦場よ。単独行動はいくら強くなっても危険なんだから」
「ご、ごめん。監視だけで戦闘はするつもりなかったから、つい……」
「こっちに戦う気がなくてもあっちにはあるんだからね!」
「ごめん……」
合流に安堵したと思ったら、すぐさま説教を聞くことになった。おそらく、4人は冒険者ギルドで集まってからこちらへ来たのだろう。情報を冒険者ギルドに話したことで顔を覚えてもらっていただろうし、パパココさんかハハメメさんのどちらかが俺が先に行っていることを伝えてくれたのだろう。
「しかし、監視だけとはな。出来ることなら一戦交えたいんだが……」
そう言うエルビーの姿は少し変わっていた。防具の重量感が増した気がする。防具を見直すと言っていたし、変えたのだろう。
「速まるな」
そう言えば、エドムの剣も変わっている。ただ、外見が変わっているのはその二人で、カナとコウランは装備を新調している感じではなかった。しかし、スキルや魔法といった目に見えない部分は変わったのだろう。
みんな昨日の地竜の渓谷での失敗を糧に成長しようとしている。方や俺は、町中にダンジョンを出現させる原因を作ったりと、成長どころか問題を起こしていた。
「とにかく、今は待機よ。もしモンスターが出てきても私達で倒そうとせずに、なるべく、周りの冒険者と協力しながら戦いましょう」
「了解」
全員、カナの判断に異論はなく、もしもモンスターが出てきても計画通り仕事をするだろう。
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