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プロローグ《後編》
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その言葉を期に奴らは俺を狙って攻撃を始めた。自分の敵だけを倒せばよかった水月も俺に向かってくる敵を倒す羽目になる。
…それだけなら良かった。
俺と水月の間にも入ってくる奴もいて、水月がこっちに来る為には外側の敵を倒さなければならなくなった。
更に、距離が一定以上離れた事によって特殊スキルのデメリットが発生してしまった。
暴走だ。
〘あぁぁぁぁ!!!!???たす…け、て〙
『水月!…今、そっちに行くからかな!』
…だが、俺は自分の実力を過信しすぎてた。
今まで闘えていたのは、水月と共同愛戦があったからだ。
その特殊スキルが暴走すれば、人類最弱の俺は制御できるはずも無く…。
そうなればGDDSの思う壺だ。
俺は、心臓を一突きで貫かれ、脳髄を破壊され…。
…………………………。
自分の力は理解しているつもりだ。
故に、弱体化には気づいた。
特殊スキルの解除。
…嗚呼…そういう事か。
〘日向…君…〙
そうだ。
これまで、一緒に闘ってきた相棒が死んでしまった。
今まで伝えられなかった言葉も山ほどあるのに。
それを伝える機会すらも、この忌々しいGDDSに壊された。
生きる意味も、もうない。
「絶望したか?」
〘………。〙
あいつも何か言っている。
ははは…絶望したかって?
してるに決まってる。
でもね
〘それでも、アンタだけは絶対に倒す!〙
シークレットスキル《王者の覇気(死)》を発動して、周りの敵を一掃する。
さてと、残りはアンタだけだよ。
やっと…ここまで来たよ…日向君!
私…私!
〘あとはアンタだけだぶべぁ…〙
「自惚れるなよ、女。」
こんな…あっさりと…ころされ、るの?
そんなの…そんなのってあり…?
まだ、指一本触れてない、のに?
何が、いけなかったのだろう。
いや、分かってる。
もし、過去に戻れるならば…また、日向君は私と一緒に戦ってくれるだろうか…?
「まだ、息があるのか。
人類最強は侮れないな。」
あぁ…首を掴まれて…。
「選ぶが良い。
俺の手下になれば命を助けてやろう。
だが、もし拒むのであれば…。」
〘こ…んな…せかい、にくれる、いのちなん…か…ない!!〙
「そうかそうか…なら死ぬが良い。
ゆっくりと締めてやろう。」
〘あ?が…ぁぁ〙
苦しい…息が…思う様に出来ない。
これが…死?
日向君が味わった、死?
痛い、苦しい、悔しい悲しい。許せない。
そうして、私の視界は真っ暗になった。
感覚も無くなり…五感も機能しなくなった。
……………。
………。
。
。
。
これは、一度死んだ私達が新たに始める、闘いの物語だ。
…それだけなら良かった。
俺と水月の間にも入ってくる奴もいて、水月がこっちに来る為には外側の敵を倒さなければならなくなった。
更に、距離が一定以上離れた事によって特殊スキルのデメリットが発生してしまった。
暴走だ。
〘あぁぁぁぁ!!!!???たす…け、て〙
『水月!…今、そっちに行くからかな!』
…だが、俺は自分の実力を過信しすぎてた。
今まで闘えていたのは、水月と共同愛戦があったからだ。
その特殊スキルが暴走すれば、人類最弱の俺は制御できるはずも無く…。
そうなればGDDSの思う壺だ。
俺は、心臓を一突きで貫かれ、脳髄を破壊され…。
…………………………。
自分の力は理解しているつもりだ。
故に、弱体化には気づいた。
特殊スキルの解除。
…嗚呼…そういう事か。
〘日向…君…〙
そうだ。
これまで、一緒に闘ってきた相棒が死んでしまった。
今まで伝えられなかった言葉も山ほどあるのに。
それを伝える機会すらも、この忌々しいGDDSに壊された。
生きる意味も、もうない。
「絶望したか?」
〘………。〙
あいつも何か言っている。
ははは…絶望したかって?
してるに決まってる。
でもね
〘それでも、アンタだけは絶対に倒す!〙
シークレットスキル《王者の覇気(死)》を発動して、周りの敵を一掃する。
さてと、残りはアンタだけだよ。
やっと…ここまで来たよ…日向君!
私…私!
〘あとはアンタだけだぶべぁ…〙
「自惚れるなよ、女。」
こんな…あっさりと…ころされ、るの?
そんなの…そんなのってあり…?
まだ、指一本触れてない、のに?
何が、いけなかったのだろう。
いや、分かってる。
もし、過去に戻れるならば…また、日向君は私と一緒に戦ってくれるだろうか…?
「まだ、息があるのか。
人類最強は侮れないな。」
あぁ…首を掴まれて…。
「選ぶが良い。
俺の手下になれば命を助けてやろう。
だが、もし拒むのであれば…。」
〘こ…んな…せかい、にくれる、いのちなん…か…ない!!〙
「そうかそうか…なら死ぬが良い。
ゆっくりと締めてやろう。」
〘あ?が…ぁぁ〙
苦しい…息が…思う様に出来ない。
これが…死?
日向君が味わった、死?
痛い、苦しい、悔しい悲しい。許せない。
そうして、私の視界は真っ暗になった。
感覚も無くなり…五感も機能しなくなった。
……………。
………。
。
。
。
これは、一度死んだ私達が新たに始める、闘いの物語だ。
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